「シベリア動物誌」/極寒の地に暮らす動物たち | 旧・日常&読んだ本log

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2005年3月10日~2008年3月23日まで。

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福田 俊司
シベリア動物誌

とら さんに、虎の素晴らしさを諄々と説かれたせいか、何だか気になるようになってしまった「虎」という動物。というわけで、今日は表紙に惹かれて借りてきた、こちらの本。なかなかの迫力でしょ?

とはいえ、この本が追うのはあくまでシベリアの動物たち全般であって、全てがトラに割かれているわけではないんだけど。でも、「カラー版」だけあって、もくじにあるような動物たちの美しい写真が沢山載せられ、楽しんで読むことが出来た。

迷彩効果を実感できるトラの写真(あんなに派手な模様なのに!)、「世界で初めて撮影された」という夏の野生のシベリアトラ、木に駆け上がったトラ(なんとその高さは6メートル!)、とても美しいアムールヒョウ、オットセイとトドで埋め尽くされた海岸、カルデラ湾を持つ島(カルデラ湖の一部が海と繋がっている)、ユーモラスな表情の海鳥たち、ヒグマがベニザケを食べる瞬間、圧倒的迫力のレナ川の解氷、セイウチとホッキョクグマのたたかい、などなど、動物たちだけではなく、シベリアの風景もまた魅力的。

こんな魅力的な写真が沢山撮れたのには、一緒に取材をしたロシアの人々のお陰もあるらしい。
彼らとのエピソードも、また楽しい。

目次が五つに分かれているのは、シベリアを五つの地方に分け、それぞれ代表する動物を紹介したからとのこと。ちなみに、ロシアではウラル山脈からバイカル湖までを「シベリア」とするそうなのだけど、海外ではバイカル湖以東の極東も含める場合が多いそう。日本もこの「海外」に含まれるので、この本もそれに従ったとのこと。

もくじ
はじめに
1 タイガにシベリアトラを追う
2 海獣王国―千島列島とサハリン
3 ヒグマ王国―カムチャツカ
4 冬鳥の故郷―ヤクート(サハ共和国)
5 ホッキョクグマのハンティング―ヴランゲリ島
おわりに
参考文献