スイミング・プール
製作年: 2003年
製作国: フランス
収録時間: 102分
出演者: シャーロット・ランプリング リュディヴィーヌ・サニエ
チャールズ・ダンス マルク・ファヨール
<ストーリー>
作家のサラが執筆活動をしていた別荘にひとりの美女が訪ねる。
最初は彼女を嫌っていたサラだが、次第にその不思議な魅力に取り付かれ…。
<おすすめ理由>
コレほどまでに「妖艶」というのがピッタリハマる映画ってあっただろうか!
とにかくミステリアスで面白い!
かといって、よくあるサスペンス映画のような説明や解説も誰が犯人で誰が加害者なのか?
などという基本パターンは、度外視した新感覚ムービーと言っても過言ではない!(ノ゚ο゚)ノ
十人十色の捉え方ができるようなラストのオチが自分は大好きです!
単純にストーリーを話すと、大人で知的な女性サラと奔放でワイルドな女性ジュリーの
対極な二人が絶妙に絡み合う内容なのだが・・・
なんと言っても第一印象がお互い最悪な女性二人が徐々に打ち解けていく
様子が観てて優しい気持ちになれるし、作家役のサラが動揺しつつも若い女性に
興味を抱く演技は絶品なのだ!!(≡^∇^≡)

それとタイトル通り、プールがキーワードにもなっているのだが、
奔放な女性が泳いだり、日焼けをしているシーンがとにかく美しい!
(ちなみにジュリー役の女性はちょっと板野友美に似てるよ!!)
エロティックという事ではなく、
光と青色と水をうま~く多用し夏と妖艶のイメージを決定づけている。(‐^▽^‐)

ストーリーもさることながら、この美しい映像美を観るだけでも価値のある作品とも言える!
この作品はラストシーンの不透明さに多少の賛否があるのも事実なのだ!
とはいえ、ちゃんとしたドンデン返しみたいな感じにはなっているのでちゃんとドキドキできますよ!
要は明確な答えを出してない作品ではあるが、それでも自分なりの解釈もできるし、
観た人同士で答え合わせもできるし、色んな意味でのワクワクゾクゾクできるのも魅力だ!((((((ノ゚⊿゚)ノ

映画のタイトルで検索するとなんとなく謎解きはできますが、
それでも何度か観るうちに新しい発見があるのがこの映画の面白いところだと思います!
掴みたいけど、なかなか掴めないフワっとした感じの2時間を堪能できる。
それなのにスリルと興奮があって、全く飽きない起承転結には仕上がっている!
観終わった後の謎解きは、みなさんにお任せします!!
<好きなシーン>
・ジュリーがプールで泳ぐシーン(夏の透明感を感じる!)
・ジュリーと男と作家サラの3人で踊るシーン(サラのぎこちなさに注目!)
・サラとジュリーの二人の食事シーン(探り合う二人・・・)
・ラストシーン(細かく書けないがとても喜びと悲しみがタップリと詰まった感じ!)
ヨーロッパ映画賞最優秀主演女優賞を受賞。