ハイレゾ音源の価格設定と音質設定について | 皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

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この記事は5211文字です。(読破予想時間:約12分24秒)

■はじめに

先月、8月24日に配信開始された僕のニューシングル(2nd シングル)『Yodo Big River Blues』は、初めてハイレゾでも配信しています。

 

◇皆見つかさ『Yodo Big River Blues』好評配信中!

 

◇Yodo Big River Blues/皆見つかさ

(『せっかくだから、少しでもいい音で音楽を楽しんで欲しい。』)

 

※普段使っているショップ・サイトで試聴・購入

 

ハイレゾ音源とは、簡単に言うと、CD音質よりいい音質の音源の事です。

 

1stシングル『Stranger In X'mas Town』は通常配信だけしかしていませんし、1stアルバム『解放』は通常配信とCD販売だけですので、ハイレゾでの配信は初めての事です。

 

◇皆見つかさ『Stranger In X'mas Town』好評配信中!

 

◇皆見つかさ・アルバム『解放』、発売中!

 

なので、ハイレゾ音源の価格設定と音質設定をどうするかと言う事で随分迷いました。

 

どう言う理由で、この2つを決定したのかと言うのが今回の主旨です。

 

■ハイレゾの価格設定

まず、価格設定の話から。

 

ダウンロード配信の価格とCDの値段を決める時も、音質の劣るDL配信と、音質が良くてブックレットまで付属するCDの差をどうするべきかを随分考えて決めましたが、今回は、それ以上に悩みました。

 

◇CDとダウンロード配信の販売価格について

 

巷のあまり売れていない無名のミュージシャン達が販売している音源の価格設定を見ると、有名ミュージシャンに比べて、価格を安く設定している傾向があります。

 

まるで、有名アーティストに比べて自分達は下である、劣るのだと、自ら認めるかの様に

 

しかし、僕には、自分をそんな風に卑下する理由が見当たりません。

 

基本的に僕は、売れている有名アーティストの曲は高くて当たり前で、余り知られていない音楽アーティストは安くしないと売れないなどとは考えておらず、自分の楽曲が誰かに劣っている訳でもないし、僕は、どちらも商品価値は同等だと自信を持って楽曲を提供しています。

 

◇音源もチケットも安売りしない

 

なので、僕の楽曲の値段設定は、大方のメジャーアーティストと同じ価格で、DL販売で設定出来る最高価格である、1曲¥250に設定しました。

 

そもそも、商品を値段で比較してより安い方を買うなんて事は、音楽に関しては有り得ない事ですし、安くしたから売れるなんて事は絶対にありませんし、値段を下げる行為は、それこそ、自分の作品の価値を下げる行為以外の何物でもないと僕は考えています。

 

身内の間だけで盛り上がっている様なミュージシャンの場合は、せっかく好意で買ってあげようとした身内も、あまりに値段が高いと購入をためらったり見送ったりする事もあるでしょうけど、僕は、身内に音源やライブのチケットを売ったり宣伝したりする様な行為は一切していませんし、仲間内だけでごちゃごちゃする事には何の意味も価値もないと思っているし、僕の目的は仲間内でヒーローになる事ではありません。

 

◇バンドマンやミュージシャンのSNSは、正直面白くない

 

僕にとって音楽は一過性のものではなく、生涯携わっていくであろうもので、音楽で表現していく事こそ僕の生き方そのものなのです。

 

◇人生捨てていつまでも夢を追い続ける姿って格好いい?

 

僕は、音楽アーティストとして、自分の作品が世に出て理解者が増えて、その結果が売れているアーティストであればいいと考える、そんなごく普通の音楽アーティストです。

 

なので、僕の場合は、作品の価値、すなわち値段を下げてまで販売する必要はないと言う事なのです。

 

しかし、今回リリースした『Yodo Big River Blues』のハイレゾ音源の価格は、大方のメジャーアーティスト達より安く設定していますし、勿論、設定出来る最高価格でもありません。

 

設定出来る最高価格は1曲¥540で、ほとんどのメジャーアーティストがその値段で販売していますが、僕の新曲『Yodo Big River Blues』は1曲¥480です。

 

勿論この価格設定は、僕の曲や音質が有名アーティストに劣っているから安くしたと言う訳ではありませんし、当然、これには理由があります。

 

■ハイレゾの音質について

ハイレゾの音質は、数値の上では、CD音質より遥かに高音質です。

 

しかし、数値の上で数倍になっていようが、人間が実際に感じる音には限界があって、CD音質の数倍良く聴こえるなんて事は感覚的にはありません。

 

何を持って「倍」とするのかは、音の事だけに観念的な部分なので人によって表現の仕方も大袈裟だったり控えめだったりと個々の表現の仕方の違いもあって、難しい所ではありますが。

 

CD音質である16bit・44.1kHzと言うのは、人間が聴く事の出来る音の範囲がここまでであると言う事を基準に決められたと聞いています。

 

つまり、その理屈で言えば、CD以上にいくら音質を上げても理論上は、人間の耳にはCD音質以上には聴こえないと言う事になります。

 

ところが、実際には、たくさんの人がハイレゾ音源の音質を凄く誉め称えているのです。

 

この大勢の人の意見全てが、本当にそう聴こえているとは、僕も思っていません。

 

まさに裸の王様の話の様に、みんなが「いい音だ」と言うので自分だけそれが分からなければ恥ずかしいので分かったフリをしていると言う人もいるでしょうし、ハイレゾと言われただけで、何となく物凄く音がいいと感じてしまう人もいるでしょう。

 

 

しかし、人間には個人差と言うものがあって、生まれもって耳がいい人や鍛えられた耳の持ち主もいる訳です。

 

故に、本当にハイレゾ音源の恩恵に預かってその音の良さを楽しめている人もいるのは紛れも無い事実なのです。

 

実際の所、それ程割合は多くはないと僕は思っていますが、本人がその気で楽しめているのなら、それが錯覚でも思い込みでも何でもいいのではと思ってたりもします。

 

■なぜハイレゾ音源の価格を安く抑えたのか

それでは何故、自分の曲のハイレゾ配信の値段を最高価格の540円に設定せず、480円と控えめな価格に設定したのか。

 

その理由は自分の楽曲のジャンルにあります。

 

ロックやポップスなど、ブルースをご先祖さまに持つポピュラーミュージックを奏でるバンドのサウンドの音の幅、いわゆるダイナミックレンジは、クラシックなどに比べてそれ程広い訳ではあありません

 

つまりは、ジャンルによって、ハイレゾの恩恵を受ける度合いが違うと言う事なのです。

 

僕が出す音が、その恩恵に預かる度合いが最高に高いと言うのなら、迷わず最高価格の540円で販売するでしょう。

 

しかし、今現在発表している僕の曲はその恩恵を最高に受けると言う訳ではないジャンルですので、僕の中では、こう言ったジャンルをハイレゾだからと言って最高価格を設定する事自体、ぼったくりや詐欺に値する事なのです。

 

かと言って、ハイレゾにも相場と言うものがありますし、安過ぎるのも自分の価値を下げる事になりますし、本当に難しい判断でしたが、最終的にいろんな角度から考えて出した金額が480円(税込み)だったのです。

 

故に、この価格は、楽曲そのものの価値ではなく、聴き手がハイレゾの恩恵をどれだけ受ける事が出来るのかと言う価値判断で決めた価格なのです。

 

■サンプリングレートについて

ここからはサンプリングレートについての話です。

 

サンプリングレートやビットレートと言うのは、簡単に言うと、どちらも、数値が上がる程、音が良くなると言うものです。

 

◇音声ビット レートとは?「ビット深度」「サンプリングレート」と音質の関係性

 

ハイレゾ配信で今現在選べるビットレートは24bitです。

 

一部、32bitの販売をしているストアもありますが、まだまだ主流ではありませんし、僕の販売ルートでは24bitしか選べません。

 

そして、ハイレゾ配信出来るサンプリングレートは、44.1kHz, 48kHz, 88.2kHz, 96kHz, 176.4kHz, 192kHzの中から選ぶ事が出来ます。

 

僕がストアを見て回って調べた所、ほとんどの曲が48kHzか96kHzで、特に96kHzが多いのが現状です。

 

サンプリングレートを6種類の中から選べるのなら、最もいい音で販売したいと思うのは当然の事でしょう。

 

実際に僕もそう思いました。

 

しかし、サンプリングレートの最高レートである192kHzでの配信はほとんど見当たりません

 

これはどう言う事なのでしょうか?

 

■サンプリングレート96kHzが最適な理由

その答えは、案外簡単に見つける事が出来ました。

 

自分で実際に192kHzと96kHzと48kHzでファイルを書き出してみたのです。

 

その結果、192kHzはファイル容量があまりにも大き過ぎるのです。

 

では、どこまで落とせば、購入者側が「これなら」と思ってくれるのかと言う観点に立つと、48kHzと96kHzに二分される訳がすぐに理解出来ました。

 

ファイル容量の許容範囲は96kHzがどう考えても、現段階では限界なのです。

 

将来的に、ファイルの読み込み速度やスマホやハードディスクなど、各ストレージの容量が上がればどうなっていくかは分かりませんが。

 

なので、極力いい音で配信したいのならば、ギリギリの96kHzになると言う訳です。

 

そして、ファイルサイズを押さえる方向に舵を切った場合、いくらビットレートはCDより上の24bitだとしてもサンプリングレートも印象として、CDよりは上に設定したいと言う所なのでしょう。

 

つまり、44.1kHzの一つ上の48kHzがファイル容量を押さえたい場合のハイレゾの最適設定となるのだと思います。

 

そう考えると、その間のレートは中途半端と言う感が拭えないのが実感です。

 

その結果、96kHzが主流で、次いで48kHzが多いと言う状態に落ち着いているのではないでしょうか。

 

そう言う訳で、せっかくハイレゾで出すのだから極力いい音で配信したいと思った僕は、24bit・96kHzで配信する事にした訳です。

 

■あとがき

いかがでしたか?

 

僕の曲の購入をご検討中の方が価格設定や音質設定に納得した上でご購入頂ければと言う思いと、これから、ハイレゾ配信を検討している音楽アーティストの参考になればと、自分自身のハイレゾ音源の価格と音質の決定の経緯を述べてみました。

 

勿論、価格設定や音質設定の考え方はそれぞれだと思いますので、自分の考え方や経験が絶対だなどとは思っていません。

 

あくまで、ご参考程度にと言う事で。

 

☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

 

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