音源もチケットも安売りしない | 皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

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この記事は3700文字です。(読破予想時間:約8分48秒)

 

昔、二十歳前後の頃、毎年開く音楽イベントの為に、こちらでデザインしたチケットをチケット屋さんに発注していたのだが、そのチケット屋さんの言葉が今でも自分の中にしっかりと残っていて、もはや、自分のポリシーの様なものになっている。

取り敢えず、いろんなイベントに関わってチケットの印刷もしてくれるその人の経営する会社は、見ていた感じではイベント会社って感じでもないので、ここでは、当時仲間内で勝手に呼んでた「チケット屋さん」と言う呼称で呼ばせて貰う事にする。

おそらくは、イベントに手広く関わる印刷屋さんって所なのだろうか。

未だに、そこは分からないままだ。

そのチケット屋さんに、何度目かの発注をかけにいった時の話だ。

版下に書かれたいつもと同じ入場料を見て、チケット屋さんはこう言った。

チケットはあんまり安くしない方がいいぞ。これは安過ぎると思うけどな。」

当時、ライブハウスでアマチュアのライブを観るのにかかるチャージ料が800円〜1000円くらいで、ドリンク付きのチケットの場合で、1300円〜1500円くらいの時代だ。

その時代に、そこそこ大きな会館を借りて、入場料300円で1バンドの持ち時間1時間で、5バンド出演の格安イベントだ。

チケット屋さんが言うには、「入場料金が安いからお客さんが、得だと感じてたくさん入るのかと言えば、それは全く逆だ」と言う。

内容が分からないイベントの場合、お客さんは値段を見てそのイベントの価値を判断するしかない。

つまりは、値段が安いと安っぽいイベントと安っぽい中身であると勝手に判断されてしまうと言う事なのだ。

更に、チケット屋さんの経験では、チケットが安過ぎると、義理で買ってくれた人は面倒臭がって、当日来ない事も多いし、他に用事が入ればその用事を優先される事も多く、天気が悪くなったら行くのをやめるなんて人も増えるらしいのだ。

 

しかし、ある程度のお金を払って買ったチケットの場合は違う。

 

高いチケットを購入したお客さんにとって、そのイベントに行かない事は勿体ない事であると言う心理が働く様になっていて、買った時点でお客さんにとってそのイベントの価値は値段の分だけ上がっていると言う事なのだ。

 

確かに、友達に売るだけなら、安い方が捌きやすいだろう。

 

しかし、結局、天気ごときに左右される程度の友人を集める為だけに価格を下げたのなら、その価格設定で失う物の方が多いと言う事だ。

 

もちろん、300円の価値が妥当なイベントなら、300円でチケットを作るのがベストな価格設定である事は言うまでもない。


これは、チケット制ではなく、チャージ制のライブハウスにも当てはまる事だと、後の体験で気付く事になる。

 

前もってお金を払う必要のないチャージ制の場合、確かに、大雨が降ったりすると、客足は鈍るのだ。

 

それから数年経って、チケットノルマ制の某ライブハウスでブッキングマネージャーに言われた言葉がある。

 

チケットを安くしてあげるのはいいけど、タダで配ったりタダ同然まで安くしてあげると客足が落ちるからお金は絶対ある程度貰った方がいい

 

僕は、チケット屋さんの言葉が既に根付いていたので、僕にとっては言われるまでもない事であったのだが、マネージャーがそう言っていたのを思い出す。

 

これも安いチケットと同じ話で、チケットをタダもしくはタダ同然の激安で配ると、面倒臭いなどの気分だけで来なかったり、天気が悪いと来ないと言う、先程の話と同じ現象が起こるのだ。

 

基本的にはチケット屋さんの話と同じだし、毎日客足を見てる側からすれば常識の範疇の話なのだ。


あの時のチケット屋さんの話はとても納得出来たし、後から、本当だったと思える場面にたくさん出くわして、今は、自分の中で完全に消化されて自分の血肉としてしっかり根付いている。

 

そして、少し話は違うのかも知れないが、チケットや音源を「安くしてくれ」だのタダで「ちょうだい」などと言う奴に安売りしてあげたりタダであげたりする必要は絶対にないし、これもまた、してはいけない事だ。

 

◇知り合いだとどうしてタダだと思うの?



これは、チケットだけに言える事ではない。

CDや配信音源にも言える事なのだ。

僕が中学生時代で既に1枚2500円もしたアルバムが、中学生時代だったか高校時代だったかに1枚2800円に値上がりしてもう何十年にもなる。

そこからCDの値段は上がる事なく、現在に至っている。

僕のファーストアルバムは税込みで配信2400円、CD2700円で販売しているのだが、これは僕が中高生だった時代のままの価格である。

 

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そして、売れているアーティスト達の音源と横並びの価格でもある。

これを僕は高いとも思わないし、当然の値段だと思っている。

その理由の1つに、魂込めて作った作品の価値を自分からわざわざ下げる様な真似は絶対にしたくないという、僕のポリシーがある。

そしてもう一つの理由。

アマチュアミュージシャンの配信音源の価格設定に非常に多いのだが、何だか、やたらリーズナブルな価格で販売されているものが目立つのだ。

これは、音源と言う性質上アルバムやシングル毎に中身が違うので、「おっ!安いな!買おう」と、なるものではない。

中身がほぼ同じ、例えば缶コーヒーなどが、定価より安ければ「お!安い!買おう」となる事もあるだろうけど、音源に関してはほぼない。

例えばiTunes Storeなどの配信ストアで並んでいる音源を見た時、フルアルバムなのに1000円だとか1500円だとかやたら日和った価格がついていると、「アマチュアか、既に生産中止になったアルバムの復刻版かな」と言う印象が湧く

 

この印象を持たれてしまっては、これから何とかのし上がろうとするアーティストにとっては致命的だ。

 

もう一つの理由というのがそれである。


そこでそれが本当にアマチュアの音源だった場合は、そこから自信の無さの様なものを感じ取ってしまう。

それは実際に自信があろうがなかろうがだ。

そして、僕が今まで試聴してみた結果では、やはりその値段で妥当だなと感じたものがほとんどで、それならその値段でいいじゃないかって話ではあるのだが。(-""-;)

 

確かに、アマチュアの安い配信は、録音のクオリティーに問題のあるものがほとんどだし、演奏も楽曲もあと一つ何かが物足りなかったり、そのまま演奏や曲のクオリティー自体が低かったりってものも多い。

 

だから、この人達の値段の付け方には問題がないと思うし、文句もある訳もない。

 

しかし、中には、無名のアーティストで、売れている音源に負けていないクオリティーのものが激安で売られていたりする事があるのだ。

 

でも、一般人の耳がそこまで肥えている事は少ない。

 

◇一般人てどういう意味?ってそりゃあーた

 

なので、価格を安く設定していると、いくら内容が売れてるアーティストの音源と同等以上の出来であっても、いつも自分達が聴いている売れてるプロの音源と同等には扱ってくれないし、同等の意識すら持っては貰えない

 

それは何故かと言うと、今の説明以上に解説する必要はなく、価格が安いからに他ならない訳だ。

 

これはひじょうに勿体ない話だと言えるだろう。

 

確かに、宅録の音源を、しっかりしたレコーディングスタジオでプロのエンジニアが録った音源と同額にすると、消費者からしてみれば半分騙された様なものだし、質に合わせて価格は決めるべきだろう。

 

しかし、キチッとしたレコーディングが施されていて、演奏レベル、歌唱力、曲のクオリティーが、十分に商品レベルのクオリティーに達しているのなら、そこは無名も有名もない。

 

有名人と横並びの定価で価格を設定するべきなのだ。

 

CDなどの音源の場合は、取り敢えず安く販売したから売れると言うものでもないので、安い価格は、販売戦略にもなりはしない。

 

ただ、クオリティーの低い音源だと自覚している場合は、そのレベルから普通に考えて購買層はほとんどが知り合いだろうし、値段が安いのなら買ってあげようかって知り合いは増えると思うので、逆に低価格を設定している事が売り上げを伸ばしている部分は多大にあると思うので、調子に乗って、価格を定価にしなくていいとは思う。

 

 

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