言葉の意味を咀嚼して話せなかった頃の話 | 皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

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この記事は3046文字です。(読破予想時間:約7分15秒)

 

■あやふやな日本語しか話せなかった国語が得意な自分

僕は、国語が得意だと言う話は以前したと思うが、所詮、自分の中でどれが得意だと言う話であって、誰にも負けないだとかそう言う意味ではない。

 

 

国語が得意で好きな科目でもあったし、ある程度、正確な言葉を使えてると随分昔は思っていたのだが、早い段階で、実はそうでもないと言う事に気付かされた

 

学校へ行っている頃には、日常会話で少々間違った言葉使いをしていても、同級生同士で余り指摘される様な事はなく過ごしてこれたので、そのせいもあってか、自分である程度正確な日本語を話せてるつもりになったのだろう。

 

あの頃、言葉の間違いを指摘するのは、先生をはじめほとんどは大人達で、そんな指摘を「細かい」「うるさい」くらいにしか思ってなかったので、けっこうあやふやな日本語しか話せてない事に気付く事はなかった。

 

しかし、社会に出ると違う。

 

仕事なんて特にそうで、曖昧な表現は命取りになる事がある。

 

そこを広げると広がりすぎるので、今回は、仕事の話は控える事にする。

 

■意味を深く考えず何となくのニュアンスでの言葉選び

僕は、どうも、言葉の意味を咀嚼せずに、ニュアンスだけで受け止めてニュアンスだけで使う傾向があった様で、社会に出てから知り合った人達の中には、学生時代程寛大でない友人・知人もいて、その人達の厳しい指摘にも何度もあった。

 

言葉の意味や使い方を知らない訳ではなく、その辺りが適当で無頓着だったのだと思う。

 

作詞をする時は、一つ一つの言葉をしっかり吟味するのだが、日常会話ではついついアバウトになってしまうのだ。

 

学生時代の友人は、僕自身を「こういう奴」だとか「こういう時にはこういう表現をする奴」などと理解してくれてたと言う一面もあって、それまでは、あまり指摘されずにきたのだろう。

 

■失敗例その1・「トップクラス」と言う言葉

昔、当時付き合ってた彼女に、彼女を褒めるつもりで「俺の中ではトップクラスに可愛い」と言って、つむじを曲げられた事があった。

 

その時、彼女はすかさず「トップクラスて・・・」と、大阪弁の切れ口調で呟いた。

 

何となく深く考えずにニュアンスで言葉を使ってしまう癖があるだけで、その言葉の意味を知らないと言う訳ではない。

 

その時、すぐに僕は自分が何を口走ったのかと、自分の置かれている状況が理解出来て青ざめた。

 

そして、「トップクラスじゃなくて、トップ!一番!言い間違い!」とか何とかフォローを入れたが、そんなフォローを入れられて改めて嬉しいなどと思う筈がない

 

物にはタイミングと言うものがある。

 

何を言いたかったのか伝われば良いと言うものばかりではない。

 

タイミングを逃すと、喜んで貰えない典型のパターンで、僕は言葉のチョイスを間違えたのだ。

 

他にもその子には、いろいろ指摘された事があって、本当に彼女には鍛えられた。

 

これは、今では心底感謝している事の一つだ。

 

■失敗例その2・「大風呂敷を広げる」

次は男同士の話だ。

 

昔、派遣で働いていた頃、ギターを弾いていたと言ういくつか年上の男性と、派遣先で知り合って仲良くなったがある。

 

この話も、随分昔の話になる。

 

彼は、ギターの腕には相当自信があるらしく、いつもギターのテクニックの解説や、いろいろなギターにまつわる持論を聞かせてくれる人だった。

 

本人もはっきりと、自分は上手いと言う事を口に出して言うのだが、その言葉は嫌みには感じない。

 

そして彼は、笑いを取りにいくのが好きな明るい性格で、ある時、いつも通り彼の腕自慢の話を聞いてた僕に「鬱陶しがるなよぉ~、自慢ばっかりしやがってとか思ってるやろ!」と突っ込みを入れて来た。

 

勿論、彼のジョークである。

 

それは分かってたが、そこは真面目に「大風呂敷、広げる人好きですよ」と返した。

 

すると「大風呂敷て!ホンマや言うねん!俺は上手いって!信じてないな!」と連続で突っ込みが返ってきた。

 

彼はそれでも怒ってる様子はない。

 

でも、またもや、大風呂敷の意味は分かっているのに、違う場所で使ってしまったとすぐに気付いた。

 

上手いと思ってる事を自分で謙遜抜きに上手いと表現する時の、彼の物の言い方だとか、嫌みのなさだとか、そんな所が好きだと言いたかったのだが、明らかに、言葉のチョイスを間違っている

 

一瞬、焦ったが、彼もそれが僕のいつものからかいだと思ったみたいで、悪くはとってない様で、その会話はいい意味で盛り上がって終わって、事なきを得た。

 

■失敗例その3・「やっと」と「とうとう」の違い

もう一つエピソードを話しておこうと思う。

 

さっきの元彼女とは違う子だが、同じく元カノの話だ。

 

当時、貧乏でいつも節約生活をしてた僕に、彼女が、彼女の実家で作ってる米を送ってくれた事がある。

 

その米が有り難くて、また、美味しくて、大事に大事に味わって食べてたのだが、食べれば当然いつかはなくなる訳で、なくなった時にすぐさま電話でお礼を言おうと、彼女に電話をかけたのだ。

 

その頃は、通信手段のメインと言えば電話の時代で、電話で僕は「米がやっとなくなった」と表現してしまったのだ。

 

その後もいろんな話をして、夜も遅くなったので、電話を切ったのだが切ってしばらくしてから、「やっと」はダメだろ!と気付いたのだ。

 

これでは、お礼のつもりがわざわざ迷惑だと伝えた様なものだ。

 

しかし、もう夜中だ。

 

流石に電話をかけ直す事は出来ない。

 

次の日の夜まで本当に長く感じながら、次の日に「やっと」ではなく「とうとう」と言いたかった事を伝える事が出来た。

 

すると案の定、「けっこう無理して食べたのかなって思ってた」と彼女から返ってきた。

 

■言霊使いの一人として

ここまで、3つのエピソードを話したが、他にもいくつかあって、本当に言葉を適当に使う事の怖さは身に染みて、それから何年も何年も言葉の意味を一つ一つ噛み締めて吟味して発する様に気をつけてきたのだが、少しは成長したのだろうか。

 

ここ何年も誰からも突っ込まれてないので、マシにはなってるのかな?とは思うが、誰にも突っ込まれないから間違っていないと言う訳ではないので、気は抜けない。

 

でも、一応、自分では以前と段違いに常に考えて言葉を発している自覚はある

 

言葉の意味を深く考えずに口にする行為は、以前別の記事で書いたテンプレート人間の話とも共通する事だ。

 

 

言葉は、使い方を誤ると、人を傷付けたり人間関係を修復不能にしてしまったり、とてつもない力を秘めているので、取扱いは慎重にしないといけないと、いろんな体験で身に染みた。

 

言葉も包丁などの刃物と同じで、使い方で便利なものにも危険な物にもなる

 

ましてや作詞をする人間だし、料理人が包丁を慎重かつ大切にする様な気持ちで言葉を扱いたいと思う。

 

言霊使いの一人として。

 

 

 

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