この記事は2736文字です。(読破予想時間:約6分30秒)
■はじめに
これからする話はけっこう真面目な話ではあるのだが、この話をするとクスクスと笑ったり、何度も大ウケしながらツッコミがたくさん入ったりして、やたらに盛り上がったりする事も多い。
そんな風に、あるある話を聞くかの様に笑いながら読んで貰っても構わないし、真剣に真面目な顔をして読んで貰ってもどちらでも構わない、そんな話だ。
■無意味な言葉「気にするな」
仲間や友達や家族や恋人など、誰か大切な人が落ち込んでたり悩んでたりすれば、励ましてあげたりアドバイスをしてあげたりしたくなる人は多いだろう。
しかし、現実にそういう人を目の前にすると、案外、陳腐な言葉しか浮かばなくて、逆に自分が落ち込んでしまう事も珍しくない。
そんな時、つい言ってしまう意味のない言葉がいくつかあって、おそらくそれは、どこかでよく耳にするテンプレートと言うやつなのだろう。
生活している上で全ての言葉をしっかり考えて使う事は、けっこう難しい事で、日常生活の中では、案外、何も考えずに会話の中にテンプレート的な台詞を混ぜて使ってしまってる事は多い。
まず、そのうちの一つが「気にするな」とか「気にしなくていい」と言う言葉。
「どうしたんだ?」と聞いて、何かを凄く気にして落ち込んでると言う友人に対して、「気にするな」はないだろうって、言った直後に自分で思う。
そもそも気にしないでおこうと思っても気にしてしまうから落ち込んでるのに、その相手に「気にするな」では、何のアドバイスにもなっていない。
なのに、同じ様な場面に遭遇すると、また、条件反射の様に「気にするな」と言ってしまう自分がいた。
自分の陳腐さに、正直、何度も呆れた。
今は、流石に、何も考えずにそれを言うのは、ギリギリストップ出来る様になったが、いまだに、つい、言いそうにはなる。
何故、気にしなくていいのかをきっちり考えてから言うべき台詞だと思うのだが、やはり、全てのパターンに対応出来る程の人間力は自分にはまだないようだ。
■無意味な言葉その2「元気出せ」
同じ様なパターンで「元気出せよ!」と言うのがある。
元気がない人に向かって「元気を出せ」とは、我ながらこれも飽きれる。
元気を与えたり、元気が出る様にしてあげる役割の人間が、元気が出せない人に向かって、自力で元気を出せと言っている。
こんな無茶な話はない。
この言葉も間違いなく、どこかでよく聞く刷り込まれたテンプレートの類いだろう。
これも、同じく、ようやく今は寸前で止める事が出来る様になったが、条件反射の様なものはいまだに働いている。
我ながら、つくづく浅いと思う。
■「頑張れ」と「頑張らなくていい」と言う2つの言葉
前にDr.倫太郎と言うドラマのレビューを書いた記事の中で少し触れた事なのだが、そのテンプレートになりそうな言葉で、ならずに済んだ言葉がある。
「頑張れ」と「頑張らなくていい」の2つの言葉。
「頑張れ」は世間では少し古いテンプレートになりつつあると思う。
今でもつい言ってしまう人も多いと思うが。
この言葉も、何も考えずにテンプレートとしてはめてしまうとまずい場面も多々あるが、しっかり考えて適したタイミングで使えば威力を発揮する言葉である。
全て、言葉とはそうしてしっかり考えて使えば、凄い力を生み出せると僕は思っているのだが、どうもいまだに、それをなかなか使いこなせないでいる。
そして、「頑張らなくていい」と言う言葉は、Dr.倫太郎のレビューでも書いた通り、何年も前から、世間ではテンプレートになりつつある。
これも、ドンピシャのタイミングで使う事が出来れば、本当に威力を発揮する言葉なのだが、あちこちで意味のないタイミングで乱発される様になると、世間的にも完全に力を失ってしまう。
そうなると、聞くのもウザい、ただのクサい台詞に成り下がってしまう可能性だってある。
■無理難題「腹を減らすな」
ちょっと、話がそれたが、基本的に人間は、食べ物や物事や他者の事を、自分で意識して好きになったり、嫌いになったりは出来ない。
それを「好きになれ」と言うアドバイスは論外だし、「好きになる努力」と言う言葉も否定する気はないが、僕にはいまだに、すんなり入ってこない。
落ち込んでる人間に「気にするな」と言うアドバイスは、まるで、腹が減って死にそうだと言ってる人に「それなら腹を減らすな!」「飢えるのが嫌なら、腹を減らさなければいい」と言ってる様なものだ。
今にも倒れそうな人間にしてあげられる事と言えば、そういう事ではない筈だ。
ちなみに、この「腹を減らすな」のくだりは、僕の口癖の様なもので僕の『他人をどうこうしようってのがそもそも間違いじゃない の?』って曲の歌詞にも一度使っている。
◇他人(ひと)をどうこうしようってのがそもそも間違いじゃないの?/皆見つかさ
(『せっかくだから、少しでもいい音で音楽を楽しんで欲しい。 』)
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ちょっと違う場面での使用だが、けっこうこの例えはいろんな場面で使える。
ステマの様になって申し訳ないが、せっかくだから、ちょっと宣伝してみた。( ´艸`)
■テンプレート人間
話がそれたので元に戻す事にするが、長い時間をかけて深く考えた結果出した結論に、何も考えずにテンプレート的な言葉で否定をされたりすると、心底腹が立つ場合もある。
こういうテンプレート人間にひとたびなってしまうと、修正するのは意識していてもなかなか難しい。
しかし、僕自身がテンプレート人間に腹を立てたり呆れたりするくらいだから、自分がテンプレート的な言葉を発した時も、誰かに不快な思いをさせている可能性は高い。
それを意識する様になって、随分経つので、流石に以前よりはかなりマシになったと言う自覚はある。
しかし、知らず知らずのうちにテンプレートを発している事もきっとある筈だ。
とにかく、深く考えもしないで、似た様な場面がくれば、自然にテンプレートをはめ込む様な事は、少しずつ意識して減らしていこうと思っている。
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
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