ドラムのミキシング、左右どっちに振る? | 皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

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この記事は3372文字です。(読破予想時間:約8分1秒)

 

今回はドラムのミキシング、特にパンポットについての話。

と言っても、ハウツーと言う程役に立つ話でもなく、人によってはトリビアであったり、ほんの独り言的な内容なんですが、ちょっと専門的な話になるので、好奇心旺盛な人なら誰でも好奇心を満たせる様に、分かり易く解説を交えながら進めたいと思います。

ドラムセットって、バンドをしてる人でないと、ぼんやりしたイメージしか湧かないでしょうけど、左右非対称で右と左でおいてあるパーツが全然違うものなんです。

 

ちなみに僕はマルチプレイヤーですので、つまりは、ドラマーでもありして、けっこう長い期間、本職のドラマーとして活動していた時期もあります。

 

◇マルチプレイヤーやってますが自分のメインは歌う事です


ミキシングとは何かって、ざっくり言うと、録音した音、或いはこれから録音する音を、ミキサーと言う音をミックスする機械(ソフトウェアとハードウェアがある)を使って、それぞれの音を上手に混ぜる(ミックス)作業の事です。

各パートの録音が終わって、それぞれのパートにエフェクトをかけたり、イコライザーで音を調整したり、音量を決めたりしていく作業をミックスダウンと言います。

そのミックスダウンの作業で、それぞれの音を左右に振り分けてステレオサウンドを作るのですが、一つのパートを左右どれくらいに振り分けるのかを決めるツマミをパンポットと言います。

例えばステージ上を観客席から見た時、ボーカルが真ん中に立ってて、向かって左にピアノがいて、右側に弦楽器パートの人が立ってたとします。

パンポットのツマミを使って、ボーカルが真ん中から、鍵盤が左から、弦楽器が右から聞こえる様に、まさにステージを見たままに音を左右に振り分けてあげると、音の広がりが出来て空間を感じる様になり、臨場感やリアリティーと言うものが生まれる訳です。

更に、リバーブなどのエフェクト操作で奥行き感も出せますし、うまく操作すれば上下感も作れます

これは一つの例で、他に振り分け方は何通りもあります


そこで、ドラムのミキシングの話です。

ここまでの話を聞けば、客席から見て右にあるドラムのパーツの音を右に左のパーツの音を左に寄せれば、リアリティーが出るのでそれでOKと思いますよね?

確かにその通りなんですが、実は、そのリアリティーをとっさに理解出来る人。

つまり、聴いた瞬間ドラムをイメージ出来て、しっくり感や違和感を即座に感じる人間のほとんどはドラム経験者くらいなんですよ。

それの何が問題なんだ?って思った人も多いと思いますが、実はドラマーって、観客席から聴こえる音とは左右逆に聴こえる状態でいつもドラムを叩いてる訳です。

ドラムセットを挟んで、お客さんとドラマーって向かい合ってる訳ですから。

なので、多くの人にとってのリアリティーとドラマーのリアリティーって逆なんですよ。

と言う事は、ドラマーにとってのリアリティーって視聴者にはリアリティーではないと言う事なので、僕の場合はミキシングの時に観客席で聞いてる状態と同じ様にミックスダウンしていく事が多いんです。

何故なら、その向きで音を聴いてる人が圧倒的多数な訳ですから。

しかしながら、ドラムの経験者でもない限り、ドラムの左右を逆にしても気付く人はほとんどいません

バンドマンでも、他のパートの人間でそれを敏感に察知出来る人はけっこう少ないです。

ただ、腕のいいエンジニアはどんな小さな違いでも、敏感に聞き分けてしまうので、この際、例外扱いにさせて貰います。

結局、それに気付く人間はほぼドラマーに限定されるという意味では、ドラマーの耳に合わせてミックスした方が意味があるとも言える訳です。

実際に音を聴き分けている人の人数で言うと、さっきと逆のドラマー側から音を聴いてる人が圧倒的多数になるからです。

ドラマーの場合、普通に聴いててもそうですが、無意識にドラムの音を頭の中でコピーする様になぞって聴いてしまうものなんです。

条件反射や職業病の類いと捉えてもらってもいいかもしれません。

その時、ドラマーの耳には、客席方向からのパンポットの振り方では違和感がけっこうあるものなんです。

と言っても、コピーするのに支障がある程ではなく、違和感があると言うと言い過ぎかもしれません。

客席側からの音に違和感があると言うより、自分側からの音の振り方をしてあると、やたらしっくりくるって方が、表現としては正しい様な気もします。

そんな事をいろいろ考えながら、自分でもソロで最初のシングル『Stranger In X'mas Town』を出した時は、ドラマー側でミキシングしたんですが、同じ曲を少しアレンジを変えてアルバムに収録したバージョンは、ドラムのパンポットをまるっきり逆にして観客側でミキシングし直したんです。

 

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案の定、それに気付いたのはドラマーのみで、ドラムのパンポットを左右入れ替えた事を告げても分からないって人もけっこういたくらいです。

今の所、そのシングルバージョンの『Stranger X'mas Town』以外は、全て観客側のミキシングで本物のリアルにこだわってますが、ここまで誰も気付かないと、ちょっとその考え方に揺らぎが出てます。

料理と一緒で、入れてても入れてなくても誰も気付かないこだわりの隠し味より、誰かが味の変化に気付いてくれる隠し味の方が、作りがいがありますもんね。


ちなみに、ドラムのミキシングって、この二つ以外にもたくさんのやり方がありますので、もう一度それをことわっておきます。

ドラムをセンターでモノラルで録音されてるのとか、左右のどちらかに極端に寄せてるのまで、いろいろなセッティングがあります。

ミキシングには正解がないと言うのが、ミキシングの世界の基本であり常識なんです。

昔、音響屋で働いてた時にそう言われたのを覚えています。

 

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曲作りや演奏だけでなく、ミキシングも音響芸術と言う言葉がある通り、一種のアートと捉える事が出来ますから、答えがなくて当たり前なんですけどね。


これを読んでただ単に「へぇ~」って思って貰えれば、目的達成です。

知らない世界の話を聞いたり、他人の苦悩をちょっと知って、興味を多少なりとも持って貰えた時の「へぇ~」。

けっこう、嬉しいもんです。≧(´▽`)≦

 

 

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