〘謎は花に埋もれて〙宇佐美まこと
読書日記2025-100謎は花に埋もれて宇佐美まこと(著)[光文社2025年1月発行]あらすじ小さな花屋「フラワーショップ橘」の店主志奈子は、50歳を過ぎて地元の刑事、横山昇司と結婚した。 白薔薇、桜、ガーベラ、馬酔木……。 物言わぬ花たちが、事件に埋もれた真実を、うやむやにされそうになった死の真相を静かに語ってくれる。 不条理な殺人事件をめぐる、六つの愛憎ミステリー。感想謎=ミステリーなんだけど、その辺りは宇佐美さん!謎よりも人間模様が気になるお話ばかりでした。「フラワーショップ橘」を営む志奈子と刑事の横山夫婦のもとに舞い込む事件を解く6つの連作短編集。花言葉や花粉まで、花から解き明かす謎解き?!どの話にも「フラワーショップ橘」が微妙に絡んでくるが、関わりは薄いけど最後の話に一番グッときた人生劇場がありましたわ。ホンマよ〜く練られてると感心!短編だからか、ドロドロ感が少なくて読みやすかった。50歳過ぎて結婚した中年夫婦の落ち着きが、物語に余裕や空気感を出しているのかも!?ありがとうございましたm(_ _)m