〘夜更けより静かな場所〙岩井圭也
読書日記2025-71夜更けより静かな場所岩井圭也(著)[幻冬舎2024年10月発行]あらすじ大学三年生の吉乃は夏休みのある日、伯父が営む古書店を訪れた。 「何か、私に合う一冊を」吉乃のリクエストに伯父は、愛と人生を描いた長編海外小説を薦める。 あまりの分厚さに気乗りしない吉乃だったが、試しに読み始めると、抱えている「悩み」に通じるものを感じ、ページをめくる手が止まらず、寝食も忘れて物語に没頭する。 そして読了後、「誰かにこの想いを語りたい」と、古書店で深夜に開かれた、不思議な読書会に参加するのだった……。感想人生は簡単じゃない。でも、後悔できるのは、自分で決断した人だけだ。奥が深い言葉ですね〜他の方のレビューによく書かれているけど、岩井圭也さんって引き出しが多い!私もこの本を読んでそれを強く感じました。岩井作品7冊目。読みながら…「あれ?岩井さんの本だよね?」と思えたのは、今まで読んだのとはテイストが違うからでしょうね。好きか嫌いかで言うと…好きぃ〜〜ただちょっと激しさの盛り上がりが少なかったかな!?まぁね、そこがこの物語の良いところでもあるんでしょうが…読書会本読みには興味深いですよね!ましてや、自分が読んだことのない本が課題って、ハードルが高そうだけど新しい感覚で面白さも多そう。とにかく仕切る方がミソですね!やはり自分のお気に入りをけなされると感情的になるだろうし、そこを上手く収めてくれる方がいれなければね(^_-)-☆いちばん心に響いた箇所は真島くんの話で「野球、やめたよ」の言葉に母親がひと言「····よく頑張ったね」それだけだった。ジーンときましたいいお母さんだ!そして他にもこの言葉《他人がどう言おうと、自分にとって大切だと思える一文に出会えるために、わたしは本を開く》まさにこの言葉です!ありがとうございましたm(_ _)m