読書日記2024-95

タッグ

小野寺史宜(著)

[角川文庫2024年12月発行]


タッグ (角川文庫) [ 小野寺 史宜 ]

 

あらすじ

コーナーの最上段から飛んで、リングに横たわる相手に体を浴びせる――得意技のバタフライ・プレスを武器に戦う、ベイビーフェイスのプロレスラー・戸部栄純。 プロレス界のスターとしてリングに立ち続ける中、妻・美鶴が急逝した。 残されたふたりの子どもを育てるため、プロレスを引退し居酒屋を始めた栄純。 がむしゃらに生きているうちにあっという間に10年が過ぎ、子どもたちは親離れの時期を迎える――。 大学入学、就活、そして親しい人との別れ。 ひとり欠けた家族がそれぞれの道を歩き出す、まっすぐで優しい愛にあふれた物語。


感想

誰かの手を取る勇気がもらえる、家族のリスタートを描いた物語。


何気ない勇気かな?

ガツガツした話ではないと感じたし、一番大変な10年を経たからこその優しく思えたのかも?!


その10年前に逝った妻が、最終章でその視点での過去話の構成に『ほほぉー!』

そこに持ってきたかと、ちょっと意外?!


どうりで出会いとか、なり染めとかないなとは思った。 小野寺作品ならば、その辺りを絶対的に事細かく入れるもんね〜

いつもとは違う感じの余韻の終わり方になりましたね。


もうひとつ"ガツン感"がなかった気がしたけど、もしかしてこれは続編があるのか?

恋愛も就職もお笑いもその後が気になるものなぁ〜〜〜


ありがとうございましたm(_ _)m