四半期に一度更新されるアメリカのヘッジファンドのポートフォリオ。
今回はまず、インドのベンチャーに投資しまくったTiger Globalのポートフォリオです。

Tiger Globalは今年に入ってから、この四半期で22%も失っているというニュースがこないだBloombergから出ていました。
(Coleman's Tiger Global Fund Said to Fall 22% Last Quarter)

では、とりあえず、ポートフォリオの概要から


(保有株式の変動の数値は%)

ヘッジファンドに好かれているイメージのあるJD.comやAppleをはじめとして、Amazon、Priceline、Restaurant Brandsなどが大きく減っています。
Amazonは利益確定売りですかね。
Appleは先日、Carl Icahnが持分を全て売却したと発表された一方で、Wallen Buffetが1200億円買ったと発表されていました。
そういえば、Carl IcahnってTiger Globalがメインで保有しているNetflixでかなり利益を出してましたよね。

一方で、これまたヘッジファンドに好かれているイメージのあるChater Communicationを増やし、そのほか、EtsyやZillowを増やしています。
また、興味深いのがEHI CAR SVCS。中国でレンタカーなどを手がけている会社なのですが、2006年に設立され、時価総額が6.68億ドルと小ぶりな会社なのですが、8226万ドルと12%を握っています。ちなみにこの会社の筆頭株主は、Goldman Sachsで9000万ドル弱です。

最後に、全部売った株式が以下です。



ALIBABAとVIPSHOP売却されちゃったみたいです。

次はどこのヘッジファンドのポートフォリオ書こうかな~。
武蔵精密が、ロサンゼルスを拠点としたPEのThe Gores Groupの投資先で、ドイツを拠点とした鍛造・機械加工の欧州最大手のハイHDを買収したそうです。

The Gores Groupというのは、僕も初めて知ったのですが、
現在31億ドルを運用して、これまでに以下のような会社に投資してきました。



自分も知ってる企業は、VeriFoneぐらいですかね…



先日のアメリカ旅行でも、レストランからアパレル店で結構見かけました。

さて、今回の武蔵精密の買収ですが、結構リスクを取ったなという感じました。
理由は、
1、武蔵精密の時価総額が647億円に対して買収額が3.61億ユーロ(約440億円)と自社の時価総額の2/3もする企業を買収だから
2、すでに有利子負債が490億円を抱えており、今回の買収額約440億円が乗っかることで、930億円と、営業利益の133億円の7倍にも達すること。(全て負債で調達した場合ですが。株式交換だとまた話は別ですが。ってかこれって会計上の認識としてあってるかな笑)

ハイHDの業績


一方、The Gores Groupは、2012年に1億ユーロでハイHDを買収し、2016年3.61億ユーロで売却したので、複利は約38%を誇っています。
また、特別配当とかもしてそうなので、更に儲かっていそう。

実はハイHDは、2015年9月にすでに競売にかけられていて、この時はEBITDAの6,7倍の4億ユーロで売却したかったようなので、ちょっとThe Gores Groupが譲歩したみたいですね。
Gores to auction German car parts maker Hay -sources

売上も営利も伸びは鈍化している一方で、従業員も買収時の1600人に比べて2600人に増えているし、海外比率も3%から30%に上昇するので、まぁ良かったのかなと。

GCAサヴィアンも自社の時価総額の半分近い会社を株主き交換によって買収するなど
攻める企業は攻めているなぁと。

にしても、会計の知識とか概念を学びたい。笑
バークシャー・ハサウェイの株主総会に行ってきました!
バークシャー・ハサウェイの株主総会は、大きく二つで構成されていて、
4月29日と30日に開催しているショッピングと4月30日のみ開催している株主総会があります。

入場券


会場はこちら


それではまず、ショッピングイベントについて。
会場に入るとまず目の間に入ってきたのは、
See's CandiesとCoca Colaでした。

・See's Candies(1972年買収)


・Coca Cola

筆頭株主でしかないコカコーラがブース出してるってすごいですよね。

・当日の配置図


・GEICO(1996年買収)


・クラフトハインツ(ハインツを3Gと共同で買収。そのハインツがクラフトフーズと合併)


・BNSF(2009年買収)


模型


鉄道網


・Forest River(2005年を買収)


・Shaw Floors(2002年買収)


・Johns Manville(2001年買収)


・Nebraska Furniture Mart(1983年買収)


・The Pampered Chef(2002年買収)


・CTB(2002年買収)


・Applied Underwriters(2006年買収)


・Precision Castparts Corp(2016年買収)


部品も展示


・World Book(1985年買収)


・Dairy Queen(1997年買収)


・Fruit of the Loom(2002年買収)






・Larson Juhl(2001年買収)


・Borsheim's Fine jewelry(1989年買収)


・Benjamin Moore(2001年買収)


・Precision Brand


・NETJETS(1998年買収)


・Brooks Sports(2006年買収)


・Bookworm


・The Marmon Group(2008年買収)


・Oriental Trading(2012年買収)


・Berkshire Hathaway Energy


・Secret Millionaires Club、BH Media Group


・IMC(2006年買収)


・Business Wire(2006年買収)


・MiTek(2001年買収)


・Cort(2000年買収)


・Clayton Homes(2007年買収)


・M&M(2015年買収)


そして、2日目の株主総会について。
会場には、Jリーグの1試合よりも多いのではないかというくらいの参加者が笑
感覚値的に、中国人の方が日本人より多かった気がします。
また、社外取締役でビル・ゲイツも来ていました。

今年は、株主総会がyahoo financeで放映されていたようなので、内容については以下で御覧ください。
Berkshire Hathaway
2016 Annual Shareholders Meeting

英語と中国語で選べます。
中国語が選べるって意味深ですね。





生バフェット


基本バフェットが話し、途中でチェーリー・マンガーにふり、マンガーが笑いを取るという形でした。
質問も、バフェットの右に座っていた人が半分ほどし、会場からの質問は半分ほどのようでした。
自分の想像は、誰でも質問できるものだと思ってたので、ちょっと意外でした。

来年も行きたいですね
今週の土曜日(4月30日)にあるバークシャー・ハサウェイの株主総会に行ってまいります。
そう。ウォーレン・バフェットを拝んできます。笑
英語できないんですけどね…
それに差し当り、いくつか事前に準備していこうと思い、軽くまとめてみました。

・売上構成(単位は100万ドル)





・売上推移、純利益推移(単位は100万ドル)

(本当は純利益ではなく税引前利益にしたかった…)
純利益の推移が見えないよって方向けに


綺麗な右肩成長を描けてるわけでないようです。

・バークシャーのパフォーマンスをS&Pと比較(決算書より)




・保有株式の取得コストと株価(決算書より)


・リターンランキング


バフェットはこれまでに50年の間に10回ほど赤字になっていて、最悪で48.7%を失っていますが、最高で129.3%を出していたようです。
でもなんだかんだで景気には左右されるようです。

投資会社としての目線しかなく、正直バフェット流の投資とは何かみたいなものが多いように思いますが、実態としてはやはり、バークシャー・ハサウェイはコングロマリットなわけで、そこに詳しい人や本と出会いたいです。

とりあえず、バークシャー・ハサウェイの株主総会、楽しんできます!
今までちゃんとPalicoのニュースって見てこなかったんですが、たまたま見たら面白かったのでまとめてみようかと思い、まとめてみました。
訳がまちがっている可能性がありますが、お許しを。

1. Ardianが140億ドルのファンドを立ち上げ
2. Cinvenが70億ユーロのファンドを立ち上げ(6つ目)
3. Astorgが21億ユーロをハードキャップとしたのファンドを立ち上げへ(6つ目)
4. 中国にフォーカスしたGP Honyが27億ドルファンドを立ち上げへ(8つ目)
5. AllianceBernsteinが16億ドルの商業不動産債券ファンドを立ち上げへ
6. 中国にフォーカスしたGSR Capitalは、10億ドルの発光ダイオードの投資するファンドを閉鎖へ
7. CICとKKR、Baring Asia PEがYum Brandsの中国事業やを80億ドルで買収することに関心有
8. PAG Asia Capitalが中国の珠海艾派克科技(Apex Technology)と共同でlexmark internationalを36億ドルで買収へ
9. Blackstoneの投資先のOptivが20億ドル以上で売却することが可能か
10. Vista Equity PartnersがCventを16億5000万ドルで買収へ

VCでもファンドレイズラッシュだった気がしますが、PEでも結構ファンドレイズが相次いだ模様。

1のArdianというのは、フランスペースのPEですが、保険会社のAXAから分離して独立したPEで、2014年に運用資産が500億ドルを突破しました。
これまでに、ロンドン・ルートン空港などを買収しています。

7のYum Brandsは、ペプシコからファーストフードなどをスピンアウトして誕生したレストランで、ケンタッキーフライドチキンやピザハット、タコベル、A&Wなどを運営しています。
この買収には、シンガポールのテマセクや春華資本集団も株式の取得を目指しているそう。
中国の政府系ファンド(SWF)CICがまた絡んでいたり、先日三菱商事系の丸の内キャピタルからジョイフル本田の買収を発表したベアリングスアジアPEなども絡んでいて、結構面白そうなディールになりそうだなぁって思いました。

8のレックスマークインターナショナルの中国の珠海艾派克科技とPAG Asaia Capitalの買収は驚きました…
レックスマークインターナショナルは元々、IBMのプリンター部門から分離して誕生したプリンターメーカーですが、IBMといえば、PC部門とx86サーバ事業を中国のレノボに売却していましたねそういえば。
珠海艾派克科技は、インクジェットとレーザージェットのカートリッジコンポーネントのメーカーらいしいのですが、正直今更プリンター?っていう思いはある一方、なんだかんだ紙の消費量は増えている(このグラフは2012年度までだけど、若干伸びているらしい。増えていると言ってもパッケージですが)のでありなのかなぁなんて思ったり…
ちなみに、レックスマークインターナショナルは、レーザープリンター、インクジェットプリンター、複写機など様々な種類の中でも、レーザープリンターの世界シェアは5位です(インクジェットプリンターは船井電機に売却)



今後ともPEのニュースやHFのニュースは追っていくつもりです。
よろしくお願いします。
プリンスホテルってなんでプリンスホテルっていうかといえば、
第二次世界大戦後の混乱時に、お金のなくなった皇族や貴族から土地を安く買い取って、
そこにホテルを建てたからというのが、自分の認識です。
では、そのプリンスホテルの元の土地って誰が持っていたのかなって正確には知らなかったので調べてみました。

グランドプリンスホテル高輪
→竹田宮邸跡

グランドプリンスホテル新高輪
→旧北白川宮邸跡

東京プリンスホテル
→徳川家霊廟跡

品川プリンスホテル
→毛利公爵邸跡

赤坂プリンスホテル
→紀州藩中屋敷→旧李王家邸

軽井沢プリンスホテル
→根津嘉一郎別荘(皇族ではないけど)

大磯プリンスホテル
→伊藤博文別邸→李王家別邸→楢橋渡

伊豆長岡温泉三養荘
→岩崎久彌旧別邸(皇族ではないけど)

横浜プリンスホテル(閉鎖し東京建物に売却され現在マンション)
→東伏見宮別邸

六本木プリンスホテル(閉鎖され住友不動産に売却され現在住友不動産六本木グランドタワー)
→フィンランド領事館(皇族ではないけど)

これらの財産が今の西武HDを支えてるのかなと思うと、
堤康次郎という人間はすごいなぁと改めて思いました。
そして、そこに投資していたサーベラスもすごいなぁと。
サイバーエージェントが決算発表してましたね!
業績は好調のようで、






特に動画広告の伸びは目覚ましく



進捗率も第二四半期ながらもうすでに87%に達していると。



これからが怖いっすね正直。
営業利益目標280億円を変えてないので。

んでもってこの好業績は、課金制ゲームと言えるわけです。




では本題の投資育成事業について。
なんで今回気になったかというと、営業利益で特別扱いされていてかつ、最初の3年間は-8億円だけど、3年間で82億円のリターン出してるので、じゃあ始まって以来のリターンってどうなんだろうと思ったわけです。
あと、サイバーエージェントの投資育成事業からは数多くのベンチャーキャピタリストを生み出していますしね。(感覚だとジャフコに次ぐぐらいに輩出してる気も)






すでに職員数は15年6月末で35人いるそう。
めっちゃ多いな!って思ったけど、海外も拠点あるんですよね。笑

にしても景気の変動に滅茶苦茶左右されるんだなぁと改めて思いました。
前から気になってたやつ、調べてみました。

■ASローマ
マツダ

■アーセナル
日本ビクター
セガ

■アタランタ
ダイハツ工業

■アトレティコ・マドリード
ミタ
京セラ
バンダイ

■アヤックス・アムステルダム
TDK

■ヴァランシエンヌ
トヨタ自動車

■エクルシオール
赤井電機

■エバートン
NEC

■オセール
ソニー・コンピュータエンタテインメント

■カイザースラウテルン
沖電気工業

■コヴェントリー・シティ
富士重工業

■サンテティエンヌ
コニカ

■ジェノア
ケンウッド
京セラ

■チェルシー
横浜ゴム

■バーゼル
トヨタ自動車

■フィオレンティーナ
任天堂
トヨタ自動車
マツダ

■フランクフルト
三菱自動車工業

■ペルージャ
トヨタ自動車

■ベジクタシュ
トヨタ自動車

■ポーツマス
沖電気工業

■ボルシア・メンヒェングラットバッハ
京セラ

■マッカビ・ハイファ
本田技研工業

■マルセイユ
パナソニック

■マンチェスターユナイテッド
シャープ

■リーガエスパニョーラ
トヨタ自動車

■リバプール
日立製作所

■リーベルプレート
三洋電機

■レッドスター・べオグラード
トヨタ自動車

■レッジーナ
ファミリーマート

■レディング
京セラ

■ユベントス
ソニー

いつか自分も胸スポンサーやりたい笑
百度の創業者がイタリアのACミランを買うとか買わないとか。
買収総額は7億ユーロ(約850億円)らしいです。
どのくらいかというと、

この辺りの企業が買えます。笑
有名どころだと、
ロイヤルホスト
愛知製鋼
東和薬品(黒柳徹子がCMやってるジェネリックの会社)
南都銀行
健康コーポレーション(ライザップの会社)
エス・エム・エス
西松屋チェーン
GMOクリックHD
辺りです。
銀行買えちゃうんですね…笑

さて、今回のACミランの買収騒動ですが一部では、
「高いじゃないか?」
とか
「ACミランなんて買っても弱い儲からない」
なんて意見が多数あるようです。
では実際のところACミランってどのくらい売上があって、利益が出ているのか。

以下がACミランの決算書です。単位はmユーロ(100万ユーロ)です。
決算書の書き方が違うっていうのは許しください。笑


以下は一部日本語に訳したものです。


要するに
売上    2億ユーロ(約248億円)
営業利益  9409万ユーロ(約116億円)の赤字でした。

スタジアムの賃貸料 456万ユーロ(約5億7000万円)
選手の給料     1億4105万ユーロ(約174億円)

ちょっとマニアックなところだと
選手売却のキャピタルゲイン 967万ユーロ(約12億円)
選手売却のキャピタルロス  390万ユーロ(約4億8400万円)
無形資産の償却       5167万ユーロ(約64億700万円)

無形資産の償却が多いw

ちなみにマンチェスターユナイテッドは
売上   3億951万ポンド(約486億円)
営業利益 3165万ポンド(49億円)の黒字です。

1億ユーロ近くの赤字は出してるけどやっぱりACミランにはブランド力があるわけで
自分としてはやっぱりお買い得な気がします。
それに、弱くても百度の創業者がお金をつぎ込んでくれれば強くなれる気もしたりしなかったり。
レッドブル・ザルツブルクのように。笑
ロケットインターネットの決算書に、様々な企業の売上や利益が乗っていたので、
これはナスパーズにもあるのでは?っと思って調べたみたのですが、不発でした…
でもとりあえず、面白い数値が結構あったので、まとめてみました。
ちなみに、決算だったわけではありません。



そもそもナスパーズって何の会社?かというと
元々アフリカのメディア企業だったのですが、
ある時テンセントの株式の46.5%を3400万ドルで取得し、現在でも33%を握ってる企業です。
現在価値にして、660億ドル以上(テンセントって2000億ドル企業だったんだ…)
ナスパーズのテンセントの投資については、詳しくは以下をお読みください
Naspers looks beyond Tencent success

テンセントに投資して以降ナスパーズは、イスラエルや東欧、ロシア、インドの企業等に投資をしていきます。
東欧とロシアってあまり投資している投資会社ってあまり聞かない気がします…
ロシアでいうと、FacebookやTwitter、Spotify、Groupon、Zynga、AirBnB、Alibaba、Lending Club、Flipkart、Didi Kuaidi、Xiaomi、Ola、Slackなどに投資しているDST Globalの28.7%を保有しています(名前あげたかった笑)

ではまず軽いP/Lから


売上構成について

全体としては30%成長。
インターネット事業伸びてますね。

■事業インターネット事業について
ECは様々な国のECのプラットフォームで首位を抑えています(南アフリカ、インド、ポーランド)






インターネット事業に関係する企業①


インターネット事業に関係する企業②



■ビデオエンターテイメント事業について


補足1どこの国に投資しているか

さすがアフリカの企業。ナイジェリアにかなり投資しています。

補足2アンドロイドアプリにおけるナスパーズ投資先のランキング



補足3クラシファイドの市場の伸びについて

こんなに伸びてたんですね…