終らない 福島第一原発 「シーベルト」とは? | ナンでもカンでも好奇心!(tomamのブログ)

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硬軟取り混ぜた種々雑多なネタについて書いてみようかと思います。
全くまとまりがないと思うけど、それが自分らしさということで。。。

福島第一原発の危機的状況は、3/13のお昼12時になっても、依然解消されていないようです。


http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/210313055.html


 枝野官房長官は13日、2回目の記者会見で福島第一原発の3号機で燃料棒の上部が露出状態になっていることを明らかにしました。このため、午前9時5分に圧力容器を囲っている格納容器の安全弁を開き、真水を注入しました。その15分後にホウ酸を混入し、原子炉格納容器の冷却を行っているということです。放出された放射線量について枝野長官は、3号機の冷却作業に入る30分前の午前8時33分時点で、1204.2マイクロシーベルを観測したということです。3号機の冷却作業に入った後の午前9時半時点では70.3マイクロシーベルまで下がったとしていて、人体に影響を与えるものではないと発表しました。しかし、福島第一原発の周辺にいた住民らのなかに被ばく者が出ていることから、各所に設置された避難所に専門家による救護所を置き、被ばくに関するスクリーニングと医療体制を整える方針を示しました。


ここで、被爆の大きさを表す単位の「シーベルト」について、Wikipediaの情報を中心に整理しておきます。


定義ですが、(・・・わかりにくければ飛ばしてください。)


物質が放射線に照射された時、物質の吸収線量を示す単位がグレイ (記号Gy。定義J /kg ) である。ただし、生体(人体)が放射線を受けた場合の影響は、受けた放射線の種類(アルファ線、ガンマ線など)により異なるため、吸収線量値(単位、グレイ)に放射線の種類ごとに定められた放射線荷重係数を乗じて線量当量(シーベルト)を算出する。


とのこと。


で、その大きさと危険性について。


上記のテレビ朝日の記事には、間違いがあると思われます。


シーベルトは、被爆の大きさを表す単位。

そして、観測された放射線量は、正しくは「マイクロシーベルト パー アワー」すなわち「1時間当たりのマイクロシーベルト」で表現されます。


距離(km)と速度(km/h)が異なるように、「シーベルト」と「シーベルト/時」とは全く異なる概念になります。


Wikipediaでの被爆の危険性に関する記述:


放射線を短期間に全身被曝した場合の致死線量は、5%致死線量が2シーベルト、50%致死線量 (LD50) が4シーベルト、100%致死線量が7シーベルトと言われている。200ミリシーベルト以下の被曝では、急性の臨床的症状は認められないとされるが、長期的な影響については議論があり、また、低線量の被爆についても健康被害が生じたとして訴訟が起きている。[1]


です。


単位を一致させると、


被爆した人の100%が死亡する量: 7シーべルト = 7,000,000 マイクロシーべルト

         50%                    4,000,000 マイクロシーべルト

         5%                     2,000,000 マイクロシーべルト

200,000マイクロシーべルト以下では、急性の症状は認められない。


観測された最大の放射線量が 1時間当たり 1,204マイクロシーべルト とのことなので、現時点での放射線量であれば、被爆された方がいたといっても、その危険は大きな問題になるレベルではないと考えます。


もちろん、一般市民の被爆など起きてはならないことではありますが、一方で冷静に科学的に対応すべきです。


このまま、大規模な悲劇的事態が起きずに終息することを、願い続けています。