ブログ更新をサボっている間、子どもらの春休みに1週間ほど休みを取って帰国しました。
関西に帰省して、姫路城、京都水族館や金閣寺・清水寺、それに海遊館などに行きました。
それから、今回はエールフランスでパリ経由で往復しましたが、パリでの乗換え時間を長く取ってトランジットの間にルーブル美術館に寄ってきました。シャンゼリゼ通りを歩いて、凱旋門も。
・・・というように書くネタはたくさんあるのですが、時間がないのとサボり癖がついてしまったことの両方で、これらについてはスルーして・・・、タイトルの話。
ミラノではなかなか暖かくならず雨も多かったのですが、先週末頃からようやく少し暖かくなってきました。それでも朝晩は肌寒かったので、私は金曜日まで通勤にはコートを羽織っていたのですが、この土日は天気もよく一気に暖かくなって、街では半袖Tシャツで歩いている人もたくさん見かけました。
そして、花があちこちで咲き始めています。
ミラノの公園(センピオーネ公園やプッブリチ公園)、その他郊外で咲いている花を観察してみました。
面白いことに、日本と(ほぼ?)同じ花がたくさん見つかります。


以下、私の知識の範囲に基づき、Wikipediaから引用しながら(「」部分)書いています。
細かい種の分類まではわかりません。さらに、もしかしたら花の名前など間違っているかもしれません。その場合はご容赦ください。
オオイヌノフグリ
「ヨーロッパ原産。アジア(日本を含む)、北アメリカ、南アメリカ、オセアニア、アフリカに外来種(帰化植物)として定着している。日本では全国に広がっており、最初に定着が確認されたのは1887年の東京である。」
花が小さいのでそれほど目立ちませんが、淡い青色の花が(名前に似合わず)可憐です。
雑草が生えているところ、どこででも見つかります。

ヒメオドリコソウ
「ヨーロッパ原産の越年草。道端や庭などによく生えている。また、北アメリカや東アジアにも帰化している。」
群生しているのを、よく見かけます。

タンポポ
「多くはユーラシア大陸に自然分布する。
大きく分けると古来から日本に生育していた在来種と、近世に海外から持ち込まれた外来種がある。」
これは「セイヨウタンポポ」なのでしょうか。かなり大型です。
一方で、比較的背の低いものもありました。種が違うのでしょうか。

ヒナギク (←ご指摘により、修正しました。)
「原産地はヨーロッパで、原種は芝生の雑草扱いされている。北アメリカ、アジア、オセアニアに外来種として広く帰化している。
日本には明治時代初期に渡来し、北海道などの冷涼な地域を中心に定着している。」
こちらでは最も多い野の花のひとつです。たくさん咲いています。
Wikipediaによると「イタリアの国花」だそうです。知りませんでしたー。

ハコベ
「世界に約120種あり、日本には約18種ある。」
春の七草のひとつ。
茎・葉に比べて、花はとても小さいので目立ちませんが、よく見ると可憐です。
花びらは5枚ですが、深く切れ込んで10枚に見える種が多いです。
ミラノでも、どちらも見つかりました。


ナズナ
「ムギ栽培の伝来と共に日本に渡来した史前帰化植物と考えられている。」
これも春の七草のひとつ。別名ペンペングサで、どこにでも生える雑草です。道端でも見かけました。


ノボロギク
「世界中の寒冷地 - 亜熱帯に分布する。日本では明治初期にヨーロッパから入り、北海道から沖縄まで全国に分布する。」
この花も日本と同じく、道端でも見かけました。
私の中ではあまり印象のよくない、いわゆる「雑草」です。

ノゲシ
「日本各地の道端や畑に自生する。ヨーロッパ原産で世界各地に広まったと考えられている。日本には史前帰化植物として入ってきたものと思われる。」
これもまた道端で見かける代表的な雑草です。こちらでも道路の端から生えていました。

ここまで、日本でも見かける野の花ばかりでした。(細かい分類上の差異はよくわかりませんが。)
イタリアと日本で、こんなに雑草が共通しているのは、ちょっと驚くべきことのように思えました。
そんな中、こちらではたくさん咲いているのに、日本で見かけない花が(たくさん咲いていて目立つ花の中ではほぼ唯一)あって、なぜだかちょっと嬉しくなりました。

この花の名前を知りたくて、色々調べた結果、探し当てました!
ヒメリュウキンカのようです。
http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_1915.htm
http://kyo-no-hana.com/blogs/kyohana/2010/03/post-156.html
「姫立金花(ヒメリュウキンカ)はキンポウゲ科キンポウゲ属の多年草である。
原産地はヨーロッパ及びシベリアで、山地の林の中や林の縁に生える。
日本へは園芸用として渡来したものが野生化している。」
「野生化している」と言っても、私は見たことがないように思います。
どうでしょうか?
一方で、日本ではありふれているのに見かけない草花として、カタバミやシロツメクサが挙げられます。
たまたまかもしれませんが、公園などどこにでも生えていそうなのに、ミラノでは今までのところ見かけていないように思います。
以上、野の花でした。
次に植えられている木の花。
これらは人の手で植えられているので、野草ほど科学的に面白くはありませんが。
サクラ
これはセンピオーネ公園。
それほど多くないはですが、街中でときどき植えられているのを見かけます。種もさまざまのようで、ソメイヨシノのように葉が出る前に花だけが先に咲くのはあまりないような気がします(が自信なし。)

コブシ
「九州、本州、北海道および済州島に分布。「コブシ」がそのまま英名・学名になっている。 」
プッブリチ公園でもセンピオーネ公園でも植えられていました。
遠くから見ると花ばかりが目立ち、サクラ(ソメイヨシノ)のように見えました。
コブシが日本原産の木だったとは知りませんでした。
レンギョウ
庭先や道路によく植えられています。

セイヨウニワトコ
ミラノの街中にあるローマ時代の遺跡の前で、キレイに咲いていました。
(これも花の名前がわからなかったので、ネットで調べました。多分合ってると思いますが。)
以上、ミラノの春の花、でした。
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