我々東京ホルモンズは マッカランを解禁したB食家集団である
某鮨屋@都内某所 「ありがとうございました」の話
初めてお会いしてから
18年の時が経とうとしています
32歳で某団体に属した当初
外様であることと
親みたいな年齢の方々ばかりで
ポツンと孤立していた私に
貴方は優しく声をかけてくださいました
あの時
ようやく組織に迎え入れて頂いたと感じました
今まで何百回
ご一緒させて頂いたでしょうか
貴方が団体で役に就かれる際
補佐役に任命してくださった時の事
今でもハッキリと覚えています
アレは錦糸町にあるホテルのBARでした
私なんかに務まるだろうかと
まず不安が過ぎりましたが
学も経験もない私を
取り立ててくださったことの方が嬉しくて
二つ返事でお引き受けしました
あの日私は
貴方についていくと決めました
目配り
気配り
心配り
貴方はよくこう仰いました
「○○ちゃん 大丈夫か?」
貴方はいつもこう仰って
目も気も心も配ってくださいました
貴方とは様々な店で
食事をご一緒させて頂きました
小田原の友栄をご紹介くださったのも貴方でした
柏又もそうでした
貴方が歯の治療の為
泊り掛けで浦和に通われていた時は
夕食のお供で頻繁に
ホントお好きでしたね(笑)
鮨と鰻
すし匠と鮨あらいへ
何度もご一緒下さいました
そういえば昔
まだガラケーだった頃
メモリーに鮨屋の電話番号が
何十件も入ってるって仰ってましたね
小岩のアソコや
向島のアソコもよく連れて行って頂きました
ココも初めて連れて来てくださったのは貴方でした
そして
最もお好きだったのが
天ぷらと蕎麦でしょう
今までご一緒したお店で
たぶん一番お気に召していただけたのが
天ぷら食って蕎麦で〆る店のアソコだったんだと思います
ご自身でも予約されてましたね
去年の4月にお持ちだった予約は
私がお譲りいただきました
ナカナカお会いできなくなったのもその頃からでした
今年の1月27日
お宅にお邪魔して
最後にお話しさせて頂いた際
「今思えばあの時はまだ行けたな」と
キャンセルされたことを悔やんでおられました
それからちょうど一か月
貴方は遷化されました
前日最後に召し上がられたものが
「蕎麦」だったと聞いて
不謹慎ですが嬉しく思いました
この一年
いつでもご案内できるよう
鮨屋の予約はギリギリまで誰も誘わずにおりました
天ぷらが良ければいつものアソコもそうですが
すべて揚げ物だとお辛いでしょうから
まだお連れしていなかったアソコへご案内しようと思っていました
そして閖上の赤貝
数年前
「そんなに赤貝が好きなら閖上まで食いに行こう!」
とおっしゃって下さり
計画段階まで進みましたが
コロナ禍で中止になったままでした
貴方も赤貝お好きでしたね
なので某大将に無理言って
赤貝の握りをお供えさせて頂きました
「○○ちゃん 大丈夫か?」
この一言に
何度救われたことでしょう
この一言で
とてつもなく強い見方を得ることが出来たように思えました
今でも
あの低いお声が聞こえてきそうです
○○さん ありがとうございました
お世話になりました
私が49年間の人生で
最もお世話になり
最も影響を受けたのは貴方です
七七日忌法要には
お好きだったマッカランとドンペリ
お持ちしますね
Twitterやってます
https://twitter.com/tokyo_horumon
私は生涯貴方のお鞄持ちです
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店名 某鮨屋
場所 都内某所
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