こんにちは。塾長の川上です。

 

新築の校舎に移転してから10カ月ほど経過しました。

塾移転のお話は当ブログでご報告しましたが、それ以来

全く更新が止まってしまいました。非常に忙しい日々

を過ごしていたため、ブログに回す時間がとれずに

もうしわけございません。今後、徐々に復活していきます。

 

さて、今回は、生徒のタイプ別の接し方について考えて

みたいと思います。生徒の勉強について、生徒のタイプ

を区分する際に、「勉強が好きな生徒と嫌いな生徒」

「勉強が得意な生徒と苦手な生徒」にカテゴリー分けする

と本質が見えてくるのではと思うのです。

勉強が好き、勉強が嫌いといっても定義があいまいです。

親が監視しなくても机に向かって宿題をやるかやらないか

くらいの定義にしておきましょう。

 

そこで、①勉強が好き×勉強が得意 ②勉強が好き×勉強が苦手

③勉強が嫌い×勉強が得意 ④勉強が嫌い×勉強が苦手の

4タイプにカテゴライズして考えてみます。それぞれのタイプの

説明、どういうタイプがそうなるのか、塾の講師や親はそれぞれの

タイプにどう対応すればよいのか、検証してみたいと思います。

 

①タイプについて

 

勉強が好きで勉強が得意なタイプです。

はっきりいって、塾講師や親にとってこれほどありがたい子供

はいないでしょう(笑)

 

自分でどんどん勉強するので、親としては勉強のやりやすい

環境さえ与えておけば問題なく伸びていってくれるような

気がするのではないでしょうか。

 

塾講師としても対応しやすいタイプの生徒です。ただ、こちら

の予習がきちんとできていないと、鋭い質問に慌ててしま

うようなこともあり、気が抜けないタイプでもあります。

しかし、やりがいのある生徒であることは間違いないです。

 

このタイプで注意すべきことは、挫折に慣れていないことです。

挫折からうまく立ち直れないと勉強が嫌いに更に苦手になって

しまう可能性すらあります。挫折を乗り越えられるかどうかは

親や講師の力量にかかっています。プレッシャーが大きいと

挫折に耐えられなく押しつぶされてしまいます。適度なプレッシャー

は必要ですが、過度なプレッシャーは禁物です。期待をかけたくなる

タイプなだけに、匙加減が難しいのですが、車のハンドルに遊び

があるように、要求する成績の範囲を広めにとるのが良いと

思います。そして、成績を戻すための方法を一緒に考えてあげましょう。

何が悪かったので成績が落ちたのか、何を改善すればもとに

もどるのか、具体的・論理的に話し合ってみましょう。

全くプレッシャーをかけないのもお勧めできません。やはり身近な

大人に認められるからこそ勉強が好きになれるのです。

 

②タイプについて

 

勉強が好きだけれども苦手というタイプです。

何事にも真面目に取り組む子に多いタイプです。

こういうタイプが講師にとっては実は一番やりやすく、

成績が上がってくれると嬉しいタイプでもあります。

親としても、何にでも真面目に取り組むし、好感が

もてるのだけれども、もう少し要領よくやればと

歯がゆいところもあるかもしれません。

 

こういうタイプはどうやったら成績が上がるのか

という点に焦点を絞って指導していけばよいです。

あとは、更に勉強を好きになってもらうために

勉強の面白さを教えてあげれば伸びることもあり

ます。勉強が嫌いではないけれども、勉強は

やらなければならないからやっているという場合

もあるので、もっと積極的に好きというレベルに

引き上げてあげていくのも良いと思います。

 

このタイプは先程ふれたように、勉強の要領が

悪いわけで、勉強の手順をしっかりと一から教えて

あげれば確実に伸びていきます。ただ、爆発的

に伸びるかというと疑問があります。成績がずば抜けて

いる人というのは、ある種のいい加減さを身に付けて

います。テストというのは、時間内に多くの問題を解かないと

いけないわけですからスピードが求められます。

数学についてはパターンを体に染み込ませ、深く考えなく

ても解答できるレベルにする必要があります。

国語や英語の読解については、一字一句読んでいては

時間が足りないのでポイントを押さえて理解

する必要があります。

こういった思考を身につけられるかがポイントです。

 

③タイプについて

次は勉強が嫌いだけれども勉強が得意なタイプです。

少なそうで割といるタイプです。そして、このタイプが

一番手を焼きます。うちの生徒でも何人かいたの

ですが、出席しない、落ち着かない、といったこと

が多く、まともに授業をするのが大変です。

 

このタイプには2パターンあると思います。

1つ目は、非常に能力が高く、ただ、学習指導要領に沿った

授業には興味を示さないタイプです。学校の勉強は得意

だけど、教科ごとの差が激しい場合が多いです。

2つ目は、非常に要領の良いタイプです。授業のノート

を要領よくまとめ、テスト直前に集中して勉強して

成績を確保するタイプです。個別指導にはあまり

来ないタイプですが、来た場合でも、テスト直前だけ

出席したがるようなタイプです。

 

前者は世渡りが下手なタイプ、後者は世渡りが上手い

タイプと言えるかもしれません。両極端ですが、

世間一般との乖離が激しい点は似ていて、人間関係

でトラブルを抱える可能性が高いのではと思います。

ですので、教科の指導と同時に、若しくはその前に

協調性、相手の気持ちを考えることなどの教育を

する必要がありそうです。

 

④タイプについて

最後に勉強が嫌いで苦手なタイプです。

たぶん個別指導塾に一番多いタイプで一番個別指導塾が

適しているタイプでしょう。そして、日本人の多くは自分が

このタイプだと考えているのではないのでしょうか。

日本人は謙虚なんですよね。

 

小学1年生をイメージしてみると、勉強が嫌いという子供は

そんなにいないのではないでしょうか。小学1年生にとって

勉強は遊びの延長でとらえる場合が多いのではないでしょうか。

日常生活で感じるふとした疑問、なんで空は青いの?

なんで電車の中で飛び上がっても同じ場所に着地するの?

などは理科という枠組みで捉えれば勉強になるのですが、

彼らにとっては好奇心の延長であるはずです。つまり楽しい

気持ちでいるはずです。本来勉強は楽しいものということを

小学1年生のふとした疑問が気付かせてくれるのです。

 

しかし、学年が進むに連れ、勉強が楽しくなくなる子供は

増えていきます。中学・高校に入ると、勉強が自分の将来

にとって重要なものとなっていき、プレッシャーの原因と

なっていきます。勉強は、疑問を解消し、好奇心を満たす

過程ではなく、青春の貴重な時間を削りながら意義も分

からない努力を義務付けられる過程へと変貌してしま

うのです。明らかに社会環境が勉強嫌いを増やして

いるわけで、大人の責任といえます。

 

社会で生きていくことはつらく苦しいことの連続であり、

勉強の大変さくらいに耐えなければ社会で通用しないと

私も思います。社会性を身に着け、大学卒業程度の

一般教養と専門性を獲得しなければグローバル社会で勝ち残れる

人間にはなれないと私も思います。

ひと昔前、高学歴を得れば一生食いっぱぐれないと

信じられていた時代がありました。グローバル社会が到来し、

リーマンショックなどの不景気も重なり

学歴神話は崩壊しました。でも学歴が無意味になるかと思えば

そうならず、プラスアルファで資格武装する人が増えました。

社会が不安定になるほど人は拠り所を必要とする訳で

学歴・資格以外に拠り所となるものがなかったわけです。しかし

実情は東大卒でもピンキリで食っていけない人間も存在します。

資格ホルダーもしかりです。

 

一体なぜそうなってしまうのか?一つ目は、学校を卒業したり

資格を得たりした瞬間に努力をやめてしまうからです。それま

でに苦労をした分を取り戻そうと努力をやめてしまうのです。

しかし、今や学歴や資格が一生を保証をしてくれるという

幻想を持てるほど日本に余裕がないわけです。努力をやめ

れば格差社会の闇に飲み込まれるかもしれません。

一生勉強、一生努力を継続しなければなりません。

でも勉強が嫌いな人にとってはそれは苦痛でしょう。

努力をやめてしまうのも仕方ありません。小学1年生のときのまま

勉強が好きであり続ければ、努力の継続も苦痛ではなくなります。

二つ目は、与えられた課題には強いが、一から課題を設定する

ことが苦手だということです。より深く考え、洞察する力がなければ

一からの課題設定は難しいです。でもこれって先ほどの小学1年生

の素朴な疑問を振り返れば、彼らは彼らなりに深く考えて洞察して

いるのだと気づくのではないでしょうか。彼らは遊びの延長で

深く考え洞察しているのです。学歴に頼れないけどすがるしかない

先の見えない世の中で深く考え洞察する力は不可欠です。

でも、小学1年生でも立派に実践しているのです。我々にもできる

と思えないでしょうか。

 

小学1年生から学べること、それは、「勉強とは遊びのように楽しいものである」

「一から課題を設定することは思ったより難しくない。純粋に物事を

見て疑問を持つことだ」ということかなと思います。大人たちが焦り

子ともにプレッシャーを与えたくなる気持ちは分かります。しかし、

それは逆効果になる可能性が高いのです。小学1年生から学び、勉強を

楽しめるようになること。これが大切なのではないでしょうか。

 

当塾の指導方針である「書かせて、読ませて、考えさせる」の根底には

以上のような考えが凝縮されているのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは。塾長の川上です。

 

新校舎が完成して3カ月が経ちました。

更新が遅れて申し訳ございません。

 

前回は校舎の外観をご紹介しましたが

今回は内部をご紹介します。

 

 

まず、入り口にくつ箱があります。

土足は厳禁です

 

 

授業机NO1です。入り口に一番近い机です

 

 

授業机NO2です。授業風景も併せて掲載します。

 

授業机NO3です。ここが一番奥の机です。

 

NO1~NO3の机の間にパーテーションを置いてありますの

で他の生徒を気にせず授業ができます

 

 

自習コーナーには個別の机を用意しています

 

 

写真に写っている範囲で5人分の机が確認いただける

と思います

さらに左側にもう一つ小さな机があります。小学校の教室

で使っているのと同じ机です。

 

 

自習机の上に掲げている「指導理念」と「指導方針」です。

 

 

待機用、応接用のソファーです。会議室としても使っています。

 

 

化粧室は男女別になっていますので、女子生徒にも

好評です。

 

 

さて、本日は新校舎の内部をご案内しました。

壁が白を基調としているためか、前の教室よりも明るい感じ

になりました。広さも前の教室の1.5倍近くになっています。

興味のある方は是非教室見学にいらして下さい。

 

 

 

 

 

 

こんばんは。塾長の川上です。

ついに新校舎が完成しました!

と言っても8月末に引っ越し済みですが・・

ご報告遅れて申し訳ございません。

 

まずは外観です。お気軽にお入りください。

いつでもwelcomeです。

 

少し引いた写真です。見てすぐわかると思いますが

2階は居住用分譲物件となっています。ちなみに

3階も居住用です。

 

この位置には「かめ蔵」さんに引き続き入っていただいています。

 

 

東大マンツーマンとかめ蔵さんを挟んだところに

居住者用のエントランスがあります。

 

次回はいよいよ教室の中をご紹介します!

(これから毎週更新できるよう頑張ります!!)

 

 

 

こんにちは。塾長の川上です。

 

さて、入試の結果がほぼ出揃いました。

今年は中学受験の子はいませんでしたが

高校受験2人、大学受験はなんと6人もお預かり

しておりました。

 

国立大学前期の発表を待って、今期用に作成した

新しい広告(チラシ)に合格者のコメントを載せて

います。まもなく新聞折り込み広告を配布すると

同時に、教室の方にも広告が大量に届きます。

 

4名が第一志望校に合格されました(うち3人の

コメントを掲載)。それ以外の4名も各々進路が

決まっています。第二志望や滑り止めでも進学

する人、再チャレンジで浪人する人、様々ですが

 

「全員が真剣に合格を目指して頑張っていた」

 

これだけは断言できます。

 

なぜなら、私たち講師陣が各々の勉強への取り組み

方をしっかりと見届けているからです。

 

今のタイミングで何をやるべきか。

勉強方法がちょっと違うのではないか。

最近ちょっとさぼり気味じゃない?ちょっと息抜きをしたら?

完全1対1であればこそ、各生徒にとって最適なアドバイス

ができます。生徒側からも、解答をよく読んだけど理解

できない、今日はこの単元をやって欲しい、など自分のペース

に合わせた勉強で自分のペースに合わせて質問や要望を

求めることができます。これも完全1対1であればこそです。

 

このような関係性を築いていくことが大切で、その結果、

生徒のやる気や実力がきちんと把握できるようになります。

 

「全員が真剣に合格を目指して頑張っていた」

改めて強調しておきます。

 

真剣に頑張って実力をしっかりつけても合格が保証される

訳ではありません。これが入試の厳しさです。しかも、入試の現場

に我々講師が乗り込んでアドバイスするわけにもいきません。

最後はたった一人で立ち向かはなければなりません。

このプレッシャーや孤独に勝てないと合格に到達できません。

 

真剣に頑張ったのに合格できなかったから真剣に頑張ったこと

が無駄になるのか?そんなことはありません。真剣に頑張ったこと

それ自体に大いに価値があります。実力、偏差値も伸びているはず

です。そのことにももちろん価値があります。ただプレッシャーや

孤独な環境に惑わされて実力を発揮できなかっただけかもしれません。

そこが乗り越えるべき壁なのです。そこを乗り越えれば人間として

一回り大きくなれます。

 

 

こんにちは。塾長の川上です。

4か月ぶりの更新です。

 

まず、大きなニュースとして、12月の初旬に

教室をとり壊して一時移転のため引っ越しをしました

以前はこんな感じでした

 

 

しかし、この場所は今やこんな姿に!(^^)!                                              

 

さて、これから塾はどうなってしまうのか?みなさん不安

になってませんか??

 

じつは基礎工事中で、夏前には3階建てのビルが建設

される予定です。もちろん自社ビルです。思い切って

借金しました( ;∀;)

 

スペースはおよそ2倍近くになります!!

 

ちなみに正面に写っている貫禄のある家は私の

自宅です。

 

そして、現在は近所にあるアパートで一時的に運営しています。

今まで通り、いや、今まで以上にアットホームな塾になっています。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは。塾長の川上です。


夏休み期間中に実施された東大実戦模試がようやく返却されて参りました。

1か月以上の長い間またされましたが、私立と違いマークシートではなく記述

問題が多いので採点に時間がかかるのは致し方ないところです。


ところで、我が「東大マンツーマンシステム数学・算数教室」も10月から4年目に

突入しますが、初めて東大を志望する生徒が入塾してくれました(2名)。やはり

東大の看板を掲げているからには東大の受験生を担当し、合格の栄冠を勝ち取らせて

あげたいものです。


判定はÐ判定(合格可能性20~40%)でしたが、これで落ち込んではいけません。

東大実戦は母集団のレベルが極めて高いですし、現役生でÐ判定が取れるという

のはとてもすごいことなのです。私が現役の当時も実戦模試で40%という数字でして

私はこの判定にひどく落ち込み、そこから勉強のペースが落ちてしまったのです。

今になってとても後悔しています。あきらめる必要なんて全くなかったのです。

しかし当時の私には「あきらめる必要はない」とアドバイスをくれる人はいませんでした。

30年近く時が過ぎ、私が「あきらめる必要はない」とアドバイスしてあげられる立場に

なりました。私がアドバイスして欲しかったことを受験生にアドバイスできるのは

至上の喜びです。

こんにちは。塾長の川上です。


今日で夏休みが終わりです。いつになく激動の夏休みでした!

朝の8:30から出勤して家庭教師のような授業をやったり

昼間は自習に来る生徒を相手にしたり、その後の夕方の授業

は通常通りですので、普段の倍は働いている感覚です。


去年の夏休みと決定的に違うのは、生徒の人数と講師の人数です。

去年の夏休みは「のんびり」な雰囲気でしたが、今年の夏休みは

「わいわい、がやがや」という表現がぴったりでした。


これは非常に喜ばしいことではあるのですが、忙しさは去年の比で

はなく、特に細かい事務やトラブルへの対応が増えてきます。

それでも、夏の終わりに振り返ってみると、それらの大変さも

とても良い思い出です。


受験生の数も昨年の3倍くらいに増えました。夏休みは受験生に

とっては最大の山場といえます。ここで弱点をいかに克服するか

がカギとなります。うちの塾の受験生は全員一生懸命に努力して

いました。この努力が実を結ぶように祈っています。


こんにちは。塾長の川上です。


昨年と比べて受験生が圧倒的に増えてきました。昨年は3人だったのに

対して、今年はなんと8人。ここまで増えてくれてありがたい反面、責任の重さも

強く感じています。


そこで考えることは「学習塾にとって責任を果たすとはどういうことか」という点です。

誰に対する責任かといえば、生徒であり生徒の親であるわけです。彼らは我々にとって

は顧客であるわけですから、顧客に対する責任を考えることと同義です。

一般の企業の場合、例えば車メーカーであれば、販売ディーラーを通じて顧客が満足

する車を提供することが責任でしょう。機械部品のメーカーであれば、完成品のメーカー

が顧客で、瑕疵のない部品の提供が責任となるでしょう。セブンイレブンなどの小売業

であれば、消費者のニーズに合った商品を常に店頭においておくことが責任となります。

共通するポイントは2つです。


1 商品のクオリティが高いこと 2 商品が顧客の求めるものに合致していること


改めて「学習塾にとって責任を果たすとはどういうことか」を考えてみましょう。

学習塾にとっての商品とは「生徒に勉強を教えるサービス」であります。

これを上記の1と2に当てはめると、「勉強を教えるサービスのクオリティが高い」

「勉強を教えるサービスが生徒やその親の求めるものに合致している」

となります。まずクオリティについて考えてみます。学習塾においては講師の質が

最大のポイントです。講師の質とは、第一に教科の勉強がよくできること。これは当然です。

しかし、これだけでは不十分です。講師は生徒としっかりコミュニケーションをとらなければ

つとまりません。また、生徒の長所と弱点を見極めて的確な指導方針を作って実行いく能力

も重要です。

次に生徒や親が求めるものについて考えてみます。学習塾の場合これは明確で、

成績を伸ばすこと、志望校に合格することです。生徒のしつけを併せて望まれる方もたまに

いらっしゃいます。これら生徒とその親の要望をかなえてあげるのが責任です。


少し戻りますが、セブンイレブンの責任についてもう一度考えてみます。

セブンイレブンが例えばあるお客さんにおにぎりを売ったとします。そして、3日経ってから

「このおにぎりはまずかった責任をとれ」といってきたらどうでしょう。味覚や趣向は人それ

ぞれですから、自分の口に合わないものを買ったお客様の責任ですよね。

次に、「このおにぎりに異物が混入していた責任をとれ」といってきたらどうでしょう。

こうなると、店長が菓子折りを持って自宅まで謝罪に行く姿が目に浮かびますね。

何に対して責任をとるかというのは組織にとっては常に考えておくべき重大なことです。


では、学習塾は何に対して責任をとるのでしょう。「成績を上げること?」「合格を保証すること?」

どう思いますか?ここ最近「合格保証制度」なるものを掲げる学習塾があるようですが

私としてはこれは非常に無責任なのではないかと思っています。我々は成績をあげること、

合格をさせることに常に全力で立ち向かっています。しかし、結果に責任を持つことはできま

せん。もし志望校に合格できなかったら塾長が自宅に出向いて謝罪をするなんてことは

有り得ません。では、学習塾は何に対して責任をとるべきなのでしょうか。それは「学習プロセス」

です。つまり、成績アップ、志望校合格に向けて、最適な学習方針を立ててこれを実行

するということです。そして、状況の変化に応じてこれを修正していくという柔軟さを持つことです。

特に個別指導塾にはこれが求められます。医師と比較すれば分かりやすいと思います。

人間はいつか死ぬものです。ほとんどの人が病院で亡くなります。もし、医師の責任が

「患者を決して死なせないこと」に求められたら誰も怖くて医者になれないでしょう。医療訴訟

が多くなっている日本の現状も考えものです。医者も「診療のプロセス」に責任を持つ

というのが正しい姿です。プロセスに責任を持つための条件としては「報告をする」ということ

があります。我々の塾でいえば、生徒への毎月の「報告書」がその役目を担っています。

そして、もう一つの条件は「信頼関係が失われたらいつでも契約解除できる」ということです。

結果に責任が持てない代わりにプロセスに不満があればいつでも契約解除ができるのです。



こんにちは。塾長の川上です。


ブログの更新間隔が広がってしまっています。楽しみにしていただいている方々

には申し訳ございません。


ブログの更新は皆様方に「東大マンツーマンシステム数学・算数教室」はこういう

塾だよ、塾長はこんなことを考えているよ、ということをお披露目する意味がある

と同時に、塾を運営をしている私自身がその問題点を整理し、全体を見通し、客観的

に行動を振り返るために非常に役立ちます。ブログとは英語で「blog」と書きますが

元々はweb log という言葉が変化したものです。「特定の話題について書き綴った文章や感想、画像などを時系列順に配置した日記的なウェブサイトのことである」というのがweb log という言葉

の辞書での説明です。”感想””日記”という単語があるように、個人の内面を自ら表現する

というのが本来のありかたなのでしょう。ですので、私が後者の目的でブログを活用するのは

正しいといえるのでしょうね。


ブログについてはSNSの一つとして定義されることもあるようです。LINE、ツイッター

facebookあたりがSNSですぐに思い浮かびますよね。SNSとはソーシャルネットワーキングサービス

と和訳されています。ネットワーク上に社会を構築して提供するサービスというわけです.社会は人が

集まるところに成立します。それが例えコンピューター上のバーチャルな世界であっても

人と人とが文字や写真を通してつながっていればそこに社会が成立します。

ブログというのは日記ではあるのですが、Web上の日記であって、個人で書く秘密の日記とは

違います。あくまで不特定多数の人間の目に触れる日記です。ですから、相手を不快にさせない

配慮が必要です。その上で日記の特長を生かして、自分の心の内を吐き出していく。

その過程で自分自身の見えない面も見えてくるし、読者にも自分というものを理解していただける。

このようにルールを守りながら健全に運営していけばSNSという”人間社会”は有益な

コミュニケーションツール、コミュニケーションの場となり得ます。


SNSが盛んになって随分経過しますが、トラブルの話は山のように起こっています。SNSが人間

社会そのものだということに気付かない人が多いのではないでしょうか。基本的に顔の見えない

社会、たとえ顔が見えても画面というフィルターを通じてです。そこに相手がいるという実感が

沸かないのも仕方ないのかもしれません。しかし、ルール無視の行動で傷つく人が存在する

以上、そんな言い訳は通りません。ルールを守らない人間はその社会から排除されても

文句は言えません。ですので、私も、今後もブログを通じて思いを伝えて参りますが、

皆様に失礼のないように、発言には配慮しながらブログ運営をしていきたいと思います。

そして、「東大マンツーマンシステム数学・算数教室」が社会に認められる、存在を許される

存在となるように努力をしていきたいと思います。




こんにちは

塾長の川上です。


うちの塾は数学・算数教室で数学と算数

に強みがあります。しかし、他の教科も

教えています。現在文系の大学受験生

を複数名抱えていまして、彼らは数学

ではなくて世界史・日本史で受験します。

ですので、必然的にこれらの科目を指導

することになるのです。


数学と違ってどのように教えれば

いいのか、どのように勉強させればよい

のかのノウハウが確立していないため

手探り状態です。

数学は問題演習の数をこなせば

それだけ解法の引き出しが多くなり

実力もついていきます。世界史や日本史

も問題演習をの数をこなせばよいので

しょうか


世界史や日本史に限らず、社会という科目

は「暗記科目」というのが世間一般の見解でしょう。

これは正しいのでしょうか。世界史や日本史には

「用語集」というものがあり、相当なページ数に

なっています。これを全て暗記するなんて

普通はうんざりしますよね。よっぽど覚えること

が好きな人なら別ですけど。

じゃあ「用語集」の用語を全てきちんと覚えたら

世界史や日本史で高得点がとれるかといったら

違うでしょう。かといって暗記量が少なければ

高得点は望めません。そういう意味では

「暗記科目」ではあるけれども暗記だけでは

不十分な科目といえるでしょう。


じゃあどうやったら高得点がとれるのでしょうか。

そして我々個別指導の講師は何をどのように教えれば

よいのでしょうか。手探り状態の今の段階で私が

考える答えは次の通りです。


高得点をとる方法


1. まず、教科書の太字レベルの基本事項を分野別

  に整理してノートにまとめる

  例えば「アメリカ独立戦争」というカテゴリーを

  A4版1枚に全て書き込むように決めます。

  1テーマ1枚というのが読みやすくて良いのでは

  と思います。そして「アメリカ独立戦争」には「ボストン

  茶会事件」や「トマス=ジェファーソン」などの

  重要キーワードが太字になっているのでこれを

  ノートを幅広く使って赤字で書き込みます。そして

  それぞれの説明を黒字で書いていきます。

  例えば「ボストン茶会事件」について「本国議会が

  植民地への茶の販売権を茶法により東インド会社に

  独占させたことに対する抗議」のように基本的な

  用語説明や定義づけをしていきます。

  このときに「ボストン茶会事件」という「木の幹」が

  できたと考えてください。


2. 1でまとめたテーマに関する一問一答の問題集を

   すぐに演習する。鉄は熱いうちに打てです。


   1と2によってインプットとアウトプットをセットで

   短時間で回すことができます。各テーマご

   とに同様の作業をしてください。


3. 入試問題を集めた問題集や志望校の過去問

  あるいは予備校の模擬試験を利用して

  実践的な問題に触れる。

  

  夏までに1、2の作業を終えて次に実践に入ります。

  夏までに入試の出題範囲の全て1回転させることが

  大切です。

  3で実践問題に触れますが、まだ得点は気にする必要

  はありません。大事なことは「未学習の事項や用語をノート

  にまとめること」です。ですので


4. 3で間違えた問題をピックアップする。まちがえた内容を

  ノートに書き込む。


  ここで再びノートが登場します。「ボストン茶会事件」

  の「木の幹」は出来上がっています。もし、間違えた問題の

  中に「ボストン茶会事件」についての関連知識があるとしたら

  それを「ボストン茶会事件」の「木の幹」に紐づけて「枝」として

  書き込みます。この作業を繰り返してノートを充実させて

  いきます。


5. 「幹」と「枝」が出来上がったノートを読み直します。もし理解不十分

  でひっかかるところがあればテキストに戻って解説を読み直し、ノート

  も修正します。


6. 問題集や模試を解き直して得点UPを目指す。


7. 世界史や日本史の知識は突き詰めると覚えることが山のように

  あります。入試は満点を目指す必要はないので、他の科目との

  バランスを考えて細かすぎる知識は切ってしまう判断も求められます。

  細かい知識を追求するより、むしろ、問題文に隠れているヒントや

  文脈から答えを導き出す訓練をするほうが効率的ですし有意義だと

  思います。


次に、我々個別指導の講師は何を教えるべきかについてです


1. 上記の「高得点をとる方法」の流れを説明し、その流れに沿って

  学習するように導いていく


2. ノート作りに協力をする。(例えばノート作成の一部を手伝う、適切な

  カテゴリータイトルを考えてあげる)


3. 分野ごとの理解度・進捗度をチェックし、本人の得意と苦手を把握する


4. 本人が苦手な分野については基礎の理解不足の可能性が

  あるので解説する


5. どの程度までの知識を覚えるべきかを適切に判断する


6. 実践問題の解法手順を教える


こんなものではないかなと考えています。

覚える作業、暗記する作業というのはあくまで個人でやるべき作業です

ので講師が教えるという性格のものではないと思います。

覚えるためにはまとめる能力、整理する能力が必要です。我々講師が

やるべきなのは、まとめ力、整理力を教えることなのかもしれません。


歴史の学習方法については皆さまの方が詳しいかもしれません。

よい指導方法があれば是非とも教えてください(笑)