こんにちは

塾長の川上です。


うちの塾は数学・算数教室で数学と算数

に強みがあります。しかし、他の教科も

教えています。現在文系の大学受験生

を複数名抱えていまして、彼らは数学

ではなくて世界史・日本史で受験します。

ですので、必然的にこれらの科目を指導

することになるのです。


数学と違ってどのように教えれば

いいのか、どのように勉強させればよい

のかのノウハウが確立していないため

手探り状態です。

数学は問題演習の数をこなせば

それだけ解法の引き出しが多くなり

実力もついていきます。世界史や日本史

も問題演習をの数をこなせばよいので

しょうか


世界史や日本史に限らず、社会という科目

は「暗記科目」というのが世間一般の見解でしょう。

これは正しいのでしょうか。世界史や日本史には

「用語集」というものがあり、相当なページ数に

なっています。これを全て暗記するなんて

普通はうんざりしますよね。よっぽど覚えること

が好きな人なら別ですけど。

じゃあ「用語集」の用語を全てきちんと覚えたら

世界史や日本史で高得点がとれるかといったら

違うでしょう。かといって暗記量が少なければ

高得点は望めません。そういう意味では

「暗記科目」ではあるけれども暗記だけでは

不十分な科目といえるでしょう。


じゃあどうやったら高得点がとれるのでしょうか。

そして我々個別指導の講師は何をどのように教えれば

よいのでしょうか。手探り状態の今の段階で私が

考える答えは次の通りです。


高得点をとる方法


1. まず、教科書の太字レベルの基本事項を分野別

  に整理してノートにまとめる

  例えば「アメリカ独立戦争」というカテゴリーを

  A4版1枚に全て書き込むように決めます。

  1テーマ1枚というのが読みやすくて良いのでは

  と思います。そして「アメリカ独立戦争」には「ボストン

  茶会事件」や「トマス=ジェファーソン」などの

  重要キーワードが太字になっているのでこれを

  ノートを幅広く使って赤字で書き込みます。そして

  それぞれの説明を黒字で書いていきます。

  例えば「ボストン茶会事件」について「本国議会が

  植民地への茶の販売権を茶法により東インド会社に

  独占させたことに対する抗議」のように基本的な

  用語説明や定義づけをしていきます。

  このときに「ボストン茶会事件」という「木の幹」が

  できたと考えてください。


2. 1でまとめたテーマに関する一問一答の問題集を

   すぐに演習する。鉄は熱いうちに打てです。


   1と2によってインプットとアウトプットをセットで

   短時間で回すことができます。各テーマご

   とに同様の作業をしてください。


3. 入試問題を集めた問題集や志望校の過去問

  あるいは予備校の模擬試験を利用して

  実践的な問題に触れる。

  

  夏までに1、2の作業を終えて次に実践に入ります。

  夏までに入試の出題範囲の全て1回転させることが

  大切です。

  3で実践問題に触れますが、まだ得点は気にする必要

  はありません。大事なことは「未学習の事項や用語をノート

  にまとめること」です。ですので


4. 3で間違えた問題をピックアップする。まちがえた内容を

  ノートに書き込む。


  ここで再びノートが登場します。「ボストン茶会事件」

  の「木の幹」は出来上がっています。もし、間違えた問題の

  中に「ボストン茶会事件」についての関連知識があるとしたら

  それを「ボストン茶会事件」の「木の幹」に紐づけて「枝」として

  書き込みます。この作業を繰り返してノートを充実させて

  いきます。


5. 「幹」と「枝」が出来上がったノートを読み直します。もし理解不十分

  でひっかかるところがあればテキストに戻って解説を読み直し、ノート

  も修正します。


6. 問題集や模試を解き直して得点UPを目指す。


7. 世界史や日本史の知識は突き詰めると覚えることが山のように

  あります。入試は満点を目指す必要はないので、他の科目との

  バランスを考えて細かすぎる知識は切ってしまう判断も求められます。

  細かい知識を追求するより、むしろ、問題文に隠れているヒントや

  文脈から答えを導き出す訓練をするほうが効率的ですし有意義だと

  思います。


次に、我々個別指導の講師は何を教えるべきかについてです


1. 上記の「高得点をとる方法」の流れを説明し、その流れに沿って

  学習するように導いていく


2. ノート作りに協力をする。(例えばノート作成の一部を手伝う、適切な

  カテゴリータイトルを考えてあげる)


3. 分野ごとの理解度・進捗度をチェックし、本人の得意と苦手を把握する


4. 本人が苦手な分野については基礎の理解不足の可能性が

  あるので解説する


5. どの程度までの知識を覚えるべきかを適切に判断する


6. 実践問題の解法手順を教える


こんなものではないかなと考えています。

覚える作業、暗記する作業というのはあくまで個人でやるべき作業です

ので講師が教えるという性格のものではないと思います。

覚えるためにはまとめる能力、整理する能力が必要です。我々講師が

やるべきなのは、まとめ力、整理力を教えることなのかもしれません。


歴史の学習方法については皆さまの方が詳しいかもしれません。

よい指導方法があれば是非とも教えてください(笑)