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経過報告 熊本のFさん

0818   ヨコハマ 晴れ

何となく晴れてはいましたが湿度が高くて塗装は出来ていません。
その関係でスロープヘッド化したネックも塗装の下地処理まで行ないきれませんでした。

このネックはパドーク材なので生地が赤みが強いので新たに接合した木の部分を着色する必要がありますね。まずは晴れてくれないとね。

LH-100 DTM は生地仕上げまで進んでいます。
特殊な3層構造を与えていますので後ろ姿はこんな感じ。肉厚の樹脂ダクトを内部にインサートしてますのでずっしりと重いです。
本来なら企業が型を起こして樹脂鋳造すれば単価は落とせますが型代がウン百万掛かりますので企業も簡単には手出しは出来ないのでしょうね。

だったら また自分ひとりで手作りするわ、って話です。


経過報告 & ディスクトップ モニターSP

0817  ヨコハマ 曇り時折まるで嵐

今日は突風混じりの大雨が突如降り出したりして荒れた天候でした。

写真のネックは熊本のFさんのスロープヘッド化にチューン作業中のショットで、ネック裏面に接ぎ木加工しています。接合が終わったらスロープヘッド形状に加工を進めて行きます。
Fさんお楽しみにお待ち下さいね。

このお盆時期はどうしても設計を済ませたかったディスクトップ用モニターSPが有りまして今日やっと本体加工をまとめて進める事が出来ました。

大好評のLH-10M は高さが640ミリ有りますのでスモールスタジオなどでのデスクの上に置くと背が高過ぎてしまうのでデスクトップ・モデルがどうしても必要だと判断し設計だけ進めてあったのです。その試作がやっと出来始めたところ、と言うお話。
名称は「LH-10 DTM」です。LH-10Mと同じユニットを採用し、容積設定も同じですが本体設計を全て新たに起こして太い樹脂ダクトをボトムに採用する事で470ミリの高さに抑える事が出来ました。その代わり台座の樹脂板も径が270ミリもあり、本体重量もこの生地段階で既に5Kgを超えて、ズッシリ重い筐体になっています。
仮にこれと同じ形状で木で作ったとした場合、本体が軽過ぎて箱鳴りしてしまいます。音像がボケますね。木材より樹脂材は高価なのが難点ですが、この無機質で密度の高い特製がスピーカーには適しています。

この「LH-10 DTM」は作業工程が多く素材コストも高いので20万で販売出来るかどうか、ギリギリの感じです。でもホームスタジオでの音楽製作には非常に優れたモニターSPになる筈です。
例によってオーダー製作となります。ご予約賜ります。


今年もこの日が

0815  ヨコハマ 晴れ

8月15日 今年もこの日がやって来ました。

国々が争い、人が人を殺す為に生きた時代の終焉。
戦争であれば相手を殺す事が当たり前。沢山の敵を殺した人間は英雄。
今の時代であれば殺人は重罪。
戦争から生きて返った兵士には人を殺した事のある経験者が沢山いる。
それって 何と言う経験だろう、、人を殺した事が有るという経験。
そんな経験を今後 誰にもさせてはいけないね。

安部さんはタイヘンだね。
アナタが下した判断で今後、自衛隊員がどこかの戦地で命を落とすかも知れない。
反対に相手の命を奪うかも知れない。
その命を下すのはアナタなのだから。 タイヘンだね 安部さん。


協調、調和、、そんな言葉をつぶやきながら、スピーカーのアルミから削り出したバッフル板の塗装を行なっていました。
大きなサイズでは無いのですが、ラッカー塗装ですから工程はギターとほぼ変わりません。
木の様に目痩せを起こさない事がすごく助かりますが、それでもこのバッフルの塗装だけでも3、4日は掛かりますね。

経過報告 熊本のFさん

0814  ヨコハマ 晴れ 曇り 雨

なんだか慌ただしい天候の日でした。

今日からFさんのナビゲーターのテレキャスターのスロープヘッド化の作業をスタートしております。
この個体は前回スロープヘッド化以外の部分のチューンを済ませている個体です。
まずはペグの元穴の埋木加工からです。今後の進行もご報告致しますのでお楽しみに。


これからの t.m.p 製のオリジナルのバッフル板はアルミの削りだし品です。
知り合いの精密金属加工屋さんの中村さんに形状サンプルを提出して同じ形状で切削加工して頂いています。
中村さんはレースカーなどのアルミホイールの作製を行なっている業者さんですから、このバッフル板もお手の物です。とても丁寧で美しい仕上げです。感謝。
とても高価なパーツではありますが、無いモノは作るしか無いのです。

大手のオーディオメーカーさんでもここまでやりませんものね。本気度の違いかな。(^ε^)♪


終了報告 ヨコハマの A さん

0813  ヨコハマ 晴れ

少しずつ暑さも落ち着いて来てる様子です。ワタシは猛暑でも大丈夫ですが。

写真は チューンが終了した A さんご依頼のマーティンD-28 。
燻煙処理、WBH ナット&オクターブサドル加工、ブリッジ台座加工及びボールエンド位置変更とグランドアース設定加工、ボディサイド割れ修正などが作業内容です。

フィッシュマンのピックアップがマウントされてますが、グランドアースを引いた結果、アンプに直でプラグインしてもノイズは殆ど出ません。静かなもんです。グランドアース処理の効果絶大です。

今回のチューンでとても気持ち良く鳴り響く様になっています。よりいっそう弾くのが楽しくなるでしょうね。別レベルの楽器に生まれ変わってますからね。

次回リフレットのタイミングでペグの交換もお薦めします。
このシャーラー製のペグはペグポストが長過ぎて弦の巻き付け位置とヘッド角がリンクし辛いので音の定位が浮き上がってあまり良くないからです。
同じタイプに交換するのでもペグシャフトがもっと短いものがベストです。

お受け取りの日程に関しましてご連絡をお願い致します。ご依頼ありがとうございました。

終了報告 ベーシスト JK さん  &その他

0812  ヨコハマ 晴れ

今日はヒストリー製5弦ベースの仕上げ。

今回のチューンはWBHナットに変更、回路を2V+MT&TOP-jack仕様にパッシブ回路変更、そしてネックプレートを t.m.p 製に変更です。

無事に完成致しております。かなり重厚なサウンドに仕上がっております。




@ お陰さまで連日スピーカーに関するお問い合わせを頂戴しております。m(u_u)m

皆さんの愛する音楽を録音されたままのサウンドで再生出来る唯一の構造を備えたのが t.m.p 製のスピーカーです。きっと皆さんの音楽人生をより豊かなものへと変えてくれる筈です。

簡単に設計理論を説明させて頂きます。

まず、音の出るものを四角い箱の中に入れてはダメなんです。これは内部でいつまでも反射を繰り返し、スピーカーユニットのコーン紙に振動を及ぼす為に新たな入力信号に反応しているユニットに悪影響を与えます。
この反射を抑える為に箱形エンクロージャーの中には吸音材がまるで押入れの布団の様に内部に敷かれています。その為に響きがデッドになる為に元の音楽の表情を失うのです。

また、木箱構造もNG なんです。
楽器はソース側ですから特色があって良いのですが、再生する側のスピーカーにそれぞれ特色を備えた木材を使用した場合、材質が音質に影響を与えてしまいます。スピーカーは楽器じゃないのです。
あくまで忠実に音源を再生する事が目的ですから、 t.m.p では無機質な響きを備えた塩ビ素材の厚めの管で構成しています。
これにより内部反射と素材特性による音質の影響も極力抑えることに成功しています。

この曲面構成をした独自の設計理論から成り立ったのが t.m.p のスピーカーなんです。

長い間、音楽制作現場に携わって来たワタシは木箱スタイルのスピーカーが原音を変化させてしまう事がガマン出来ませんでした。
折角ミュージシャン達が奏で出した音楽をスピーカーが立体感を無くし音質劣化させてしまうのがたまらなかったのです。
音楽ソースに忠実な音質で再生する事。これこそがスピーカーの役目だからです。

従来の木箱スタイルのスピーカーは板材から製造出来るのでコストが安く済む代わりに肝心の音質が犠牲になっておりました。音楽再生に於いては機材/スピーカーの影響比率は3/7とお考え下さい。それほどスピーカーとは重要なものなんです。

まるで楽器を作る様にハンドメイドで作られた t.m.p スピーカーで素晴らしい音楽をお楽しみ下さい。

経過報告 ベーシストKさん

0811  ヨコハマ 夏日

今日も外作業で全身汗だく。でも夏はイイ。

RetroCity Bass 5-FLの引き渡しも終わりました。依頼主のRK氏は本当に大喜びでした。
近々このベースの活躍する姿を目に出来そうです。

チューン中のヒストリー製5弦ベースはギター用のネックプレートからベース専用のプレートに変更します。本来このサイズじゃなくちゃね~
フェンダーがギター用をベースにも流用したのはコスト削減が目的でしょうね。
本来であれば、あんなにサイズが異なる楽器のネックプレートが同じサイズでいい筈がないですから。言ってみれば、乗用車のタイヤをトラックにも付けてる様なモンですねえ。

実際、このプレートに付け替えるとダイナミクスの差は歴然です。皆さんにもお薦めします。

でも多くの方が「フェンダーと同じがいい」って、考えるんでしょうね~
まあ、、ご自由に。(^ε^)/

じゃ、スピーカーでも作るか。 
ちなみに写真の「T-100T」は残り3セットで終了です。大評判ですが数が作れない~


謝罪無き鎮魂

0809  ヨコハマ 夏日

ヒロシマに続きナガサキにも核爆弾が投下されて70年。
今ではあれが核実験であった事は明白な事実。
しかし、未だに多くのアメリカ人が原爆投下を正当と考えている。

ワタシは過去、大切な友人を白血病で亡くしている。彼女はヒロシマ生まれで被爆家系の人だった。
毎年、この時期になるとワタシはアメリカの正式謝罪を待っている自分に気付く。
生体実験を行なった非道さを認めない国に対して、ワタシは自分の仕事で静かに抗議する。

アナタ達に負けないよ、日本人として。 アナタ達に作れないものをこの手で作ってみせる。

終了報告 ベーシスト KC さん

0807  ヨコハマ 夏日

今日も日差しがギンギン来てましたね。

本日はベーシストKC氏依頼のヒストリー製の5弦ベースのチューンを無事に終了致しました。

燻煙処理、WBHナット、ライン入りフレットレス化、ネック仕込み設定変更、ブリッジ/t.m.p 仕様に変更、ネックプレートを t.m.p 製ベース用に変更、回路をパッシブ化、ネックグリップのリシェイプ、などが今回の作業内容です。もう最初とは別物の楽器に生まれ変わっています。

とは言え、今回はスロープヘッド化は行なっておりませんので、まだG線D線の張力設定は3,4,5弦とバランスしていません。そこが残念ですね。

ちなみに、4弦ベースでも t.m.p 製のネックプレートに変更する事は可能です。ダイナミクスが確実にアップします。ヒール形状のスラント化と合わせて行ないますので木加工+塗装作業も含まれますので、工賃は3万~4万程掛かります。


経過報告 ベーシスト2名さん

0806  ヨコハマ 夏日

今日も汗だくでしたね。

今日は室内では t.m.p 製5弦ベースのセットアップとヒストリー製の5弦ベースのチューン作業でした。
ヒストリー製の5弦はプリアンプを取り外し、どノーマルな2V+MTのパッシブ回路に変更しています。アクティブと言うだけでなく、2つのピックアップのミックスバランサー回路があるだけで音質劣化は避けられませんからね。洗ってない汚れた皿に料理を盛ってる様なもんです。

かつてはメーカーさんの開発仕事でもワタシは断固 PU・バランサーは採用したくないと主張して来ましたが、ダメでしたね~ 必ず付けられちゃう。
みんなどこのアクティブ回路にもバランサーは付いてるもんだから、ってね。

「だからのどこのアクティブ回路もろくな音がしないんじゃないか!」って、昔のワタシは怒ってましたねえ。いや~お恥ずかしい。 メーカーは大衆好みに作るのがお仕事の基本なんです。
フェンダーもギブソンも大衆楽器メーカーであったからこそ成功したわけですしね。


話を戻します。
勿論、ブリッジも t.m.p 仕様に作り替え済みの5弦ブリッジに位置変更も兼ねて行なっています。最近のベースはブリッジ位置自体が後ろ寄りのモノが多いですね。なのでチューン作業では前方に移動させなくちゃいけなくなるのです。
ヒストリー製は土曜日のお渡しの約束。RetroCity Bass5はその後で完成させます。