経過報告 大阪のKさん その他
10/25 ヨコハマ快晴。なんでも明日から冷え込むそうです。今日は塗装チャンス・デイ。
やはりツアー持ち出しの多いRKさんの55B-5/TJはトップコートを追加しました。安心して持ち出して欲しいですしね。塗膜硬化次第仕上げます。
ストラトは大阪のKさん分。先日まではネック仕込み設定変更とボディ全体の塗膜落としまで。
本日ピックガード製作とリヤーにハム用のキャビティ加工を済ませました。ちょいと実際にピックアップを乗っけてみました。相変わらず塗膜は艶無しのままですが、これで完成時のイメージは伝わると思います。Kさんいかが?
もう1枚はRetroCity-P90Wのボディを実際に削りだしてみました。上質なバスウッド材です。
まだエルボーカットとバックのコンター加工は済ませてません。少しずつ完成させて行きます。
ちなみにジャズマス系のルックスですが設定自体はまるっきり別物です。
例えば、この個体はP-90W設定ですが、完成時のサウンドで従来のギターの中で最もニュアンスの近いのは50’SレスポールのP-90仕様です。ジャズマスよりずっと音圧が有りますし、実際ジャズマスよりも重量も重く、それなりにズッシリ来ます。ボディ厚が3ミリ程厚いですからね。
このモデルにもローカット回路を備えておりますので原音自体は太い鳴りを示す様に設定し、その太さ加減をLCVで可変出来ますのでシンプルな構成ですが表現力は多彩です。
CCR-312の解説でも述べましたが、古典的なルックスではあっても内容は従来にない設定ですから、その意味でも皆さんが経験した事の無い新しい反応特製を備えた楽器です。類い稀なレスポンスとバランス、そして深いベンドフィールを備えながら多彩なカッティング・ニュアンスとギブソン系の楽器に劣らない重厚感も兼ね備えています。涼し~い顔してね。 このギターもなめたらアカンです。(^ε^)
ある意味ではこの楽器が最もマツシタらしい設計の楽器なのかも知れません。
昔から在る様な顔していながら実は最も新しい表現力を備えた楽器です。

やはりツアー持ち出しの多いRKさんの55B-5/TJはトップコートを追加しました。安心して持ち出して欲しいですしね。塗膜硬化次第仕上げます。
ストラトは大阪のKさん分。先日まではネック仕込み設定変更とボディ全体の塗膜落としまで。
本日ピックガード製作とリヤーにハム用のキャビティ加工を済ませました。ちょいと実際にピックアップを乗っけてみました。相変わらず塗膜は艶無しのままですが、これで完成時のイメージは伝わると思います。Kさんいかが?
もう1枚はRetroCity-P90Wのボディを実際に削りだしてみました。上質なバスウッド材です。
まだエルボーカットとバックのコンター加工は済ませてません。少しずつ完成させて行きます。
ちなみにジャズマス系のルックスですが設定自体はまるっきり別物です。
例えば、この個体はP-90W設定ですが、完成時のサウンドで従来のギターの中で最もニュアンスの近いのは50’SレスポールのP-90仕様です。ジャズマスよりずっと音圧が有りますし、実際ジャズマスよりも重量も重く、それなりにズッシリ来ます。ボディ厚が3ミリ程厚いですからね。
このモデルにもローカット回路を備えておりますので原音自体は太い鳴りを示す様に設定し、その太さ加減をLCVで可変出来ますのでシンプルな構成ですが表現力は多彩です。
CCR-312の解説でも述べましたが、古典的なルックスではあっても内容は従来にない設定ですから、その意味でも皆さんが経験した事の無い新しい反応特製を備えた楽器です。類い稀なレスポンスとバランス、そして深いベンドフィールを備えながら多彩なカッティング・ニュアンスとギブソン系の楽器に劣らない重厚感も兼ね備えています。涼し~い顔してね。 このギターもなめたらアカンです。(^ε^)
ある意味ではこの楽器が最もマツシタらしい設計の楽器なのかも知れません。
昔から在る様な顔していながら実は最も新しい表現力を備えた楽器です。

個別報告 佐賀のOさん ベーシストRKさん
10/24 早いもので10月も残すところ1週間ですか。
今日は気温が上がりましたが湿度が高めでしたので塗装が行なえませんでした。
写真のカスタム・ストラトは佐賀のOさんの元に嫁ぐ事となりましたのでセットアップを進めています。
Oさん、お楽しみにお待ち下さい。
55B-5/TJ はベーシストRKさんオーダー分で無事に水研ぎ研磨が終了したところですが、ツアーの多いKさんの場合、もうひと膜だけ塗膜を追加した方がいい様な気がしてます。
オールラッカーの薄膜仕様ですのでダメージを受ける事が多いツアー持ち出しを考えると少し気掛かりですね。先日トリプル・J仕様のプレベもツアー持ち出しでボディにダメージを受けて戻って来ましたしね。
気になるって場合はやるべきと判断して、もうひと膜ラッカーコーティングしようと思っています。
今日は気温が上がりましたが湿度が高めでしたので塗装が行なえませんでした。
写真のカスタム・ストラトは佐賀のOさんの元に嫁ぐ事となりましたのでセットアップを進めています。
Oさん、お楽しみにお待ち下さい。
55B-5/TJ はベーシストRKさんオーダー分で無事に水研ぎ研磨が終了したところですが、ツアーの多いKさんの場合、もうひと膜だけ塗膜を追加した方がいい様な気がしてます。
オールラッカーの薄膜仕様ですのでダメージを受ける事が多いツアー持ち出しを考えると少し気掛かりですね。先日トリプル・J仕様のプレベもツアー持ち出しでボディにダメージを受けて戻って来ましたしね。
気になるって場合はやるべきと判断して、もうひと膜ラッカーコーティングしようと思っています。
お待ちの皆さんゴメンなさい
10/23 ヨコハマ晴れ。
今日は日曜日です。実はここ数日、全ての予定を変更して新しいモデルの設計に掛かりっきりでした。
少しだけ前回お話ししたニューモデルなんですが、ワタクシの様に設計開発が本職の人間は一旦製作すべき楽器のイメージがアタマの中で出来上がると、困った事に勝手にそれが頭の中で鳴り出すんです。
勿論他の同業者の方も同じなのかは知りませんよ。あくまでワタクシの場合です。
今時は昔からのようにミュージシャン達が圧倒的な定番的なギターであるストラトに拘らなくなっている様に感じ続けておりました。
現にストラトメインの大御所プレイヤー達もモニター楽器がレースセンサー仕様だったりして、サウンドも以前よりかなりブーミーであり、昔ながらの純粋なストラト・サウンドでプレイする姿も見受けられなくなったりしていることもギターファンにも影響しているかもしれません。
モニタープレイヤーの場合、与えられたストラトをメインにプレイしなくてはモニターの役目は果たせませんから本当はより太いハンバッカー・サウンドでプレイしたい場合でも、そうそう簡単にギブソンに持ち替えて、って訳にはいきませんから結果的にブースト可能なストラトを弾く様になったりするわけです。
でも基本的には楽器本体が相当しっかりっした設計と作りをしていない限り、フォーカスの甘い(鳴りのクオリティーが高く無い)楽器をブーストしますと、密度が薄まりますからボケてブーミーなサウンドになってしまい、結果的に音が粗いのでいつの間にかプレイも粗くなって行ったりするものです。
そうした見解を持ちながら、では現代のギタリスト達に新たにどんな楽器を用意してあげたらいいのか、その事を最近ずっと考えていたのです。そうなるとワタクシの技術屋の性(さが)みたいなものが覚醒して来て、いろんな設定が頭の中を巡り出して夜あまり眠れなくなるんですね。この数日間が正にそうでした。真夜中だろうが頭の中に図面が浮かんで音が出だすんです。まあ病気みたいなもんですね。
そう言っても皆さんは信じてくれないかもしれませんが、長年試作を相当本数手掛けて来たので頭の中で図面を起こした時点で、その状態での鳴り方で音が出て来るんですね。ある種、気味悪いですよ。
で、更にこの状態からここをこうした場合・・って設定をアタマの中で変更すると頭の中で鳴ってる音もちゃ~と変化するんです。勿論、実際に形にした場合その通りの音が出ます。そこがスゴイと自分でも感心しきり。
これは全てこれまでにあらゆる設定検証を淡々と行なって来た経験から出来る様になった事なんですが、要するに問題なのは結論が出るまでそれがずっと頭の中で続くんです。
言ってみれば、妊娠した女性と同じですね。出産するまでは普通の状態に戻れないのです。
で、今回も数日前からプランが具体化して来た為に妊娠状態に入って、昨晩も深夜まで図面引きの繰り返しで睡眠不足。外出予定が入っていた日曜の今日も結局、それを取りやめて朝から設計に集中していました。その結果が写真の基本設定が決まったラフデザインでの確認作業。
ここに至までに基本設定を決めてから細部図面を起こし、次にデザイン処理のテンプレートを何パターンも起こしてはボツにしての繰り返し。最終的に納得した一点だけを採用しています。
これで狙ったサウンドは間違いなく出せるしルックスもイメージ通り。全てに納得出来た時点でやっと解放されます。まあ、出産が終わったワケですね。
その為にその間、本来やらなくてはいけない皆さんから依頼を受けた作業全てがストップしておりました。本当にゴメンなさいです。m(u_u)m
新しいギターのプロトは年内に完成させます。 名前はRetroCity/レトロシティと名付けました。
見た目はジャズマス系のギターですが形状は完全なるフリーハンド・デザインのオリジナルで、スケールはギブソンと同じ設定のミディアムスケールCF設定でブリッジはCOM+TP仕様。勿論スロープヘッド構造。ピックアップはP-90Wかツインハムの2タイプからセレクト。メイン設定はP-90Wです。
カッタウェイ上にトグルSWを設け、MV+LCV+MTの回路でサイドジャック仕様です。
多分ですが、今度こそマツシタ最後の設計モデルとなりそうです。ニッポンのギター弾きに対する最後のプレゼントだと思って下さいまし。
今日は日曜日です。実はここ数日、全ての予定を変更して新しいモデルの設計に掛かりっきりでした。
少しだけ前回お話ししたニューモデルなんですが、ワタクシの様に設計開発が本職の人間は一旦製作すべき楽器のイメージがアタマの中で出来上がると、困った事に勝手にそれが頭の中で鳴り出すんです。
勿論他の同業者の方も同じなのかは知りませんよ。あくまでワタクシの場合です。
今時は昔からのようにミュージシャン達が圧倒的な定番的なギターであるストラトに拘らなくなっている様に感じ続けておりました。
現にストラトメインの大御所プレイヤー達もモニター楽器がレースセンサー仕様だったりして、サウンドも以前よりかなりブーミーであり、昔ながらの純粋なストラト・サウンドでプレイする姿も見受けられなくなったりしていることもギターファンにも影響しているかもしれません。
モニタープレイヤーの場合、与えられたストラトをメインにプレイしなくてはモニターの役目は果たせませんから本当はより太いハンバッカー・サウンドでプレイしたい場合でも、そうそう簡単にギブソンに持ち替えて、って訳にはいきませんから結果的にブースト可能なストラトを弾く様になったりするわけです。
でも基本的には楽器本体が相当しっかりっした設計と作りをしていない限り、フォーカスの甘い(鳴りのクオリティーが高く無い)楽器をブーストしますと、密度が薄まりますからボケてブーミーなサウンドになってしまい、結果的に音が粗いのでいつの間にかプレイも粗くなって行ったりするものです。
そうした見解を持ちながら、では現代のギタリスト達に新たにどんな楽器を用意してあげたらいいのか、その事を最近ずっと考えていたのです。そうなるとワタクシの技術屋の性(さが)みたいなものが覚醒して来て、いろんな設定が頭の中を巡り出して夜あまり眠れなくなるんですね。この数日間が正にそうでした。真夜中だろうが頭の中に図面が浮かんで音が出だすんです。まあ病気みたいなもんですね。
そう言っても皆さんは信じてくれないかもしれませんが、長年試作を相当本数手掛けて来たので頭の中で図面を起こした時点で、その状態での鳴り方で音が出て来るんですね。ある種、気味悪いですよ。
で、更にこの状態からここをこうした場合・・って設定をアタマの中で変更すると頭の中で鳴ってる音もちゃ~と変化するんです。勿論、実際に形にした場合その通りの音が出ます。そこがスゴイと自分でも感心しきり。
これは全てこれまでにあらゆる設定検証を淡々と行なって来た経験から出来る様になった事なんですが、要するに問題なのは結論が出るまでそれがずっと頭の中で続くんです。
言ってみれば、妊娠した女性と同じですね。出産するまでは普通の状態に戻れないのです。
で、今回も数日前からプランが具体化して来た為に妊娠状態に入って、昨晩も深夜まで図面引きの繰り返しで睡眠不足。外出予定が入っていた日曜の今日も結局、それを取りやめて朝から設計に集中していました。その結果が写真の基本設定が決まったラフデザインでの確認作業。
ここに至までに基本設定を決めてから細部図面を起こし、次にデザイン処理のテンプレートを何パターンも起こしてはボツにしての繰り返し。最終的に納得した一点だけを採用しています。
これで狙ったサウンドは間違いなく出せるしルックスもイメージ通り。全てに納得出来た時点でやっと解放されます。まあ、出産が終わったワケですね。
その為にその間、本来やらなくてはいけない皆さんから依頼を受けた作業全てがストップしておりました。本当にゴメンなさいです。m(u_u)m
新しいギターのプロトは年内に完成させます。 名前はRetroCity/レトロシティと名付けました。
見た目はジャズマス系のギターですが形状は完全なるフリーハンド・デザインのオリジナルで、スケールはギブソンと同じ設定のミディアムスケールCF設定でブリッジはCOM+TP仕様。勿論スロープヘッド構造。ピックアップはP-90Wかツインハムの2タイプからセレクト。メイン設定はP-90Wです。
カッタウェイ上にトグルSWを設け、MV+LCV+MTの回路でサイドジャック仕様です。
多分ですが、今度こそマツシタ最後の設計モデルとなりそうです。ニッポンのギター弾きに対する最後のプレゼントだと思って下さいまし。
経過報告 ベーシストRKさん
10/21 ヨコハマ小雨が降っています。あと数日降り続けるらしいです。
水研ぎ研磨の途中ですが、ベーシスト・RK氏の55B-5TB/TJのピックガードを本日作製。研磨途中のボディにちょいと乗っけてみたショットがコレ。RKさん、どうです?
ボディに艶が出てないから分かんない、って? はいはい近々仕上げますからね。
もう1枚のショットは在庫の55B-4/SS-JJ ボディが針葉樹材で古典楽器のトップ材と同質ですから非常にナチュラルな楽器らしい響きがします。本来で言うならアルダーとかアッシュ材の方が楽器用材としては特殊材なのですが、一般的にはそれらの材の方がオーソドックスな扱いをされています。
でもチェロやコンバスもトップのスプルース材の響きが大昔からの定番トーンですからね。
まあ、安価なエレキの世界では上質な針葉樹材を単板で使用するなんて手間ひまも材コストも掛かりますから出来ないんですね。
ともかく、このベース派手さは無いですがじっくり弦楽器らしいサウンドを味わいながらプレイしたいベーシストにはお勧めです。
ちなみにスロープヘッド仕様の4弦ベースは後4本のみで製作自体を終了します。
その後はオーダーの集まり具合を見てネックをロット製作するかどうか判断します。その場合、最低でも10本程はオーダーが溜まらない限りは製作出来ません。現状ではあと4本でtmpの4弦ベース・ネックの半加工在庫は無くなり、そのまま製作打ち止めとしますのでご了承下さいませ。
水研ぎ研磨の途中ですが、ベーシスト・RK氏の55B-5TB/TJのピックガードを本日作製。研磨途中のボディにちょいと乗っけてみたショットがコレ。RKさん、どうです?
ボディに艶が出てないから分かんない、って? はいはい近々仕上げますからね。
もう1枚のショットは在庫の55B-4/SS-JJ ボディが針葉樹材で古典楽器のトップ材と同質ですから非常にナチュラルな楽器らしい響きがします。本来で言うならアルダーとかアッシュ材の方が楽器用材としては特殊材なのですが、一般的にはそれらの材の方がオーソドックスな扱いをされています。
でもチェロやコンバスもトップのスプルース材の響きが大昔からの定番トーンですからね。
まあ、安価なエレキの世界では上質な針葉樹材を単板で使用するなんて手間ひまも材コストも掛かりますから出来ないんですね。
ともかく、このベース派手さは無いですがじっくり弦楽器らしいサウンドを味わいながらプレイしたいベーシストにはお勧めです。
ちなみにスロープヘッド仕様の4弦ベースは後4本のみで製作自体を終了します。
その後はオーダーの集まり具合を見てネックをロット製作するかどうか判断します。その場合、最低でも10本程はオーダーが溜まらない限りは製作出来ません。現状ではあと4本でtmpの4弦ベース・ネックの半加工在庫は無くなり、そのまま製作打ち止めとしますのでご了承下さいませ。
完成とこれから
10/19 ヨコハマ何となく晴れ。今日は湿度が高めなので塗装も燻煙も行なっていません。
写真は本日完成したブラックパーシモン・トップ+バスウッド・バックのCCR-312です。
まだ材が寝ぼけてますが素養の良さは既に感じさせてくれてます。
木部だけでなく、ハードウェアや電装パーツ達もエイジングが必要です。その他、アンプに繋ぐケーブル関係だって100時間程度は必要なモノは多いです。
この個体はまずは3日間、そこから目覚め始めてパッチリお目覚めするのに3週間くらいでしょう。3年以内には完全に本領発揮しているはずです。*通常の製作方法では最低10年は要します。
この個体は試奏用ではなく、あくまで販売用です。
もう1枚の写真は先日少しだけ触れたニューモデルのネックを製作している途中のショット。新たにクラシカルなヘッドデザインを起こしたので面積の足りない在庫の半加工ネックに接ぎ木をして対応しています。
取り敢えず、これからのプレイヤーの皆さんにワタクシからのプレゼントみたいな設計内容です。
ジャズマス系のルックスを意識しながらもサウンド設定はCCR-312同様ですから魅力的な楽器になる事は間違いないと思います。メインのピックアップ仕様はP-90Wになるでしょうね。
今更ストラト・メインって感じじゃないな、でもジャズマスはカッコいいけどサウンドが・・と言うプレイヤーさん沢山いますから、そんなプレイヤーの方々への提案と思って下さい。
本家ジャズマスの設定では音楽的なフィックス・レンジが狭いので、どうしてもジャスト感を感じる奏者は少ない筈です。
今回の設計はスタイルこそはジャズマスに近いイメージですが(いつもながら現物合わせは全く行なっておらず、数日前にフリーハンドでデザインを起こしたオリジナルものです)弾き心地はギブソンのSGを弾く様なストレートさを備えながらレンジはより広くベンドワイズも確実に上回ります。結果的にSGよりずっとレスポールに近い音圧を備えています。
シングルサイド・ペグロケーションとスロープヘッドの合成設定でしか味わえない自由なベンドフィールとナチュラルな張力バランスは非常に倍音が豊かでライブな響き方をします。その結果、SWセンター時でのツイン・ピックアップでのサウンドが非常に使えます。フロント/センター/リヤーの切り替えによるサウンドの繋がりが非常にナチュラルなんです。
ちなみに、3×3のペグロケーションではそれが非常に難しいんです。結果的に張力バランス上、デッドなサウンドに成りがちなのです。ギブソン設定での2ハムのセンターは使えない、とプレイヤーに言われ続ける所以も実はそこにあるのです。
このモデルにはまだ名前がありません。今年中に試奏出来る様にするのが目的で、受注は来年度からとなります。倍音構成の厚い設定ですから懐の深い表現力が最大の魅力となるでしょうね。お楽しみに。
写真は本日完成したブラックパーシモン・トップ+バスウッド・バックのCCR-312です。
まだ材が寝ぼけてますが素養の良さは既に感じさせてくれてます。
木部だけでなく、ハードウェアや電装パーツ達もエイジングが必要です。その他、アンプに繋ぐケーブル関係だって100時間程度は必要なモノは多いです。
この個体はまずは3日間、そこから目覚め始めてパッチリお目覚めするのに3週間くらいでしょう。3年以内には完全に本領発揮しているはずです。*通常の製作方法では最低10年は要します。
この個体は試奏用ではなく、あくまで販売用です。
もう1枚の写真は先日少しだけ触れたニューモデルのネックを製作している途中のショット。新たにクラシカルなヘッドデザインを起こしたので面積の足りない在庫の半加工ネックに接ぎ木をして対応しています。
取り敢えず、これからのプレイヤーの皆さんにワタクシからのプレゼントみたいな設計内容です。
ジャズマス系のルックスを意識しながらもサウンド設定はCCR-312同様ですから魅力的な楽器になる事は間違いないと思います。メインのピックアップ仕様はP-90Wになるでしょうね。
今更ストラト・メインって感じじゃないな、でもジャズマスはカッコいいけどサウンドが・・と言うプレイヤーさん沢山いますから、そんなプレイヤーの方々への提案と思って下さい。
本家ジャズマスの設定では音楽的なフィックス・レンジが狭いので、どうしてもジャスト感を感じる奏者は少ない筈です。
今回の設計はスタイルこそはジャズマスに近いイメージですが(いつもながら現物合わせは全く行なっておらず、数日前にフリーハンドでデザインを起こしたオリジナルものです)弾き心地はギブソンのSGを弾く様なストレートさを備えながらレンジはより広くベンドワイズも確実に上回ります。結果的にSGよりずっとレスポールに近い音圧を備えています。
シングルサイド・ペグロケーションとスロープヘッドの合成設定でしか味わえない自由なベンドフィールとナチュラルな張力バランスは非常に倍音が豊かでライブな響き方をします。その結果、SWセンター時でのツイン・ピックアップでのサウンドが非常に使えます。フロント/センター/リヤーの切り替えによるサウンドの繋がりが非常にナチュラルなんです。
ちなみに、3×3のペグロケーションではそれが非常に難しいんです。結果的に張力バランス上、デッドなサウンドに成りがちなのです。ギブソン設定での2ハムのセンターは使えない、とプレイヤーに言われ続ける所以も実はそこにあるのです。
このモデルにはまだ名前がありません。今年中に試奏出来る様にするのが目的で、受注は来年度からとなります。倍音構成の厚い設定ですから懐の深い表現力が最大の魅力となるでしょうね。お楽しみに。
心臓に悪っ!
10/18 ヨコハマふつーに晴れ。でも地震雲かるく出てますのでチョイ揺れ来るかも。
写真はベーシストRKさんの55B-5/TJのTBバージョン。本日ボディの水研ぎ研磨。
塗膜厚を控え気味に吹いたホンマもんのオールラッカーフィニッシュですからね。しかもブラック。ちょいとミスればオジャン。(ノ゚ο゚)ノ あ~やだやだ、心臓に悪いっ!
Rちゃん、死んだらどーしてくれんの?!(^ε^)
ネックはコーティング作業。ギタリストSさんのCCR-312のヘッドはブラックフェイスにトップだけコーティングしてロゴ入れまで終了。まだまだ先は長いです。
それから重ねてのお願いですが、電話による質問、問い合わせはご遠慮下さい。
接着作業や塗装、機械加工中は手が離せんませんし、一旦中断してますと流れが止まってしまうんです。
もう一度最初から神経を集中し直さなくてはならないのでくれぐれもご協力お願い致します。
ワタクシの家族でさえ滅多な事では電話はして来ません。まずメールです。
@ワタクシの携帯電話番号をご存知の方も作業中に鳴るとどうしても気になりますので今後は避けて下さい。全てはメールでお願い致します。
tmpでは作業自体が何よりも最優先なんです。宜しくお願い致します。m(_ _ )m

写真はベーシストRKさんの55B-5/TJのTBバージョン。本日ボディの水研ぎ研磨。
塗膜厚を控え気味に吹いたホンマもんのオールラッカーフィニッシュですからね。しかもブラック。ちょいとミスればオジャン。(ノ゚ο゚)ノ あ~やだやだ、心臓に悪いっ!
Rちゃん、死んだらどーしてくれんの?!(^ε^)
ネックはコーティング作業。ギタリストSさんのCCR-312のヘッドはブラックフェイスにトップだけコーティングしてロゴ入れまで終了。まだまだ先は長いです。
それから重ねてのお願いですが、電話による質問、問い合わせはご遠慮下さい。
接着作業や塗装、機械加工中は手が離せんませんし、一旦中断してますと流れが止まってしまうんです。
もう一度最初から神経を集中し直さなくてはならないのでくれぐれもご協力お願い致します。
ワタクシの家族でさえ滅多な事では電話はして来ません。まずメールです。
@ワタクシの携帯電話番号をご存知の方も作業中に鳴るとどうしても気になりますので今後は避けて下さい。全てはメールでお願い致します。
tmpでは作業自体が何よりも最優先なんです。宜しくお願い致します。m(_ _ )m

経過報告 3名様
10/17 もう今月も17日ですと。年末もこの調子ですっ飛んで来るんでしょう。
写真はギタリスト・SさんのCCR-312/S+LA-WHです。生地ボディとネックを仮接合して細部の設定確認を行なった直後のショットです。カスタム製作ではこうして生地段階で設定確認を必ず行ないます。設計通りであることや、その個体がオーダー品で特有の設定がある場合はその部分のチェックを行なってから先へと進めます。ここまで順調です。また追ってご報告しますのでお楽しみに。
2本のネックはNさんオーダー分のTELESA用ネック。本日生地加工を済ませて下地処理まで進めました。
この個体はペグセットサイドにアフリカ欅を接いでペグとヘッドにメイプルオンリーの響きではないニュアンスを与える設定になっております。塗装工程ではヘッドトップ面のみブラックフェイスに吹きます。
隣のネックは大阪のKさん用のネック。塗装工程を進めて本日最後のトップコーティングが終了しております。
ちなみに、最近の若いギタリスト達はストラトではなくジャズマスを使ってるケースが多い様ですね。以前も何件か問い合わせが来てました。「ジャズマスは作らないんですか?」
正直、ルックスは別として独自のトレモロと相まって本体の張力設定の関係でそのままのスタイルでは作る気にはなれないんですね。中途半端な完成度と言いますか。根本から作り直しです。
とは言え、ジャズマスのカッコ良さは分かってますから新たなコンセプトで試作を作るつもりです。
今のプランではジャズマス+ジャズベのルックスのミクスチャーデザインでCCR-312と同じミディアムスケール設定のCOMブリッジ&TPの楽器として設計を進めています。
ヘッドも専用のデザインです。P-90Wかツイン・ハムで1トグルSW+MV+LCV+MT回路。
バスウッド仕様でまずは1本作製します。お楽しみに。
取り敢えずスカッと秋晴れであって欲しいですねえ。
写真はギタリスト・SさんのCCR-312/S+LA-WHです。生地ボディとネックを仮接合して細部の設定確認を行なった直後のショットです。カスタム製作ではこうして生地段階で設定確認を必ず行ないます。設計通りであることや、その個体がオーダー品で特有の設定がある場合はその部分のチェックを行なってから先へと進めます。ここまで順調です。また追ってご報告しますのでお楽しみに。
2本のネックはNさんオーダー分のTELESA用ネック。本日生地加工を済ませて下地処理まで進めました。
この個体はペグセットサイドにアフリカ欅を接いでペグとヘッドにメイプルオンリーの響きではないニュアンスを与える設定になっております。塗装工程ではヘッドトップ面のみブラックフェイスに吹きます。
隣のネックは大阪のKさん用のネック。塗装工程を進めて本日最後のトップコーティングが終了しております。
ちなみに、最近の若いギタリスト達はストラトではなくジャズマスを使ってるケースが多い様ですね。以前も何件か問い合わせが来てました。「ジャズマスは作らないんですか?」
正直、ルックスは別として独自のトレモロと相まって本体の張力設定の関係でそのままのスタイルでは作る気にはなれないんですね。中途半端な完成度と言いますか。根本から作り直しです。
とは言え、ジャズマスのカッコ良さは分かってますから新たなコンセプトで試作を作るつもりです。
今のプランではジャズマス+ジャズベのルックスのミクスチャーデザインでCCR-312と同じミディアムスケール設定のCOMブリッジ&TPの楽器として設計を進めています。
ヘッドも専用のデザインです。P-90Wかツイン・ハムで1トグルSW+MV+LCV+MT回路。
バスウッド仕様でまずは1本作製します。お楽しみに。
取り敢えずスカッと秋晴れであって欲しいですねえ。
完成報告2件
10/15 ヨコハマどんより曇り空で湿度が高いです。秋らしくは無いですね。
完成報告です。1本はD-28で川崎のMさん。写真2枚。
遅れちゃってゴメンなさい。m(_ _ )m 無事に完成しております。但し、持ち込みされたオーガスチンの弦で5弦/A線が最初から死んでました。不良弦みたいですね。6弦も少々怪しいです。取り敢えず在庫のバラ弦を5弦に張っておきました。お受け取りか、発送した方が宜しいかのご連絡をお願い致します。
次もマーティンで28-ECモデル。Oさんのご依頼分。
波打ち指板の困難を乗り越えての仕上がりです。元々このモデル自体がかき鳴らすタイプの楽器ではありませんので弦高低めでソロも取り易い設定に変えてあります。通常のアコギでこの低さの弦高設定をしますとまともな音になりませんが、ブリッジ台座の段差加工とボールエンド位置修正による張力調整により低い弦高であっても音質音色共に優れています。力まずとも音がポンッ!と前に出て行ってくれますよ。
Oさん、これでリラックスして弾いてお楽しみ下さいね。17日月曜AMに勤務先着で集荷されていますのでお受け取り下さい。
その他の作業では5弦ベースの完成をお待ちのRKさんの作業で、ブリッジのシャシープレート厚をエンドミルで加工して1ミリ薄く仕上げる作業を行うつもりでしたが今日は行なえませんでした。
来週からの作業となります。
皆さん、良い週末を。

完成報告です。1本はD-28で川崎のMさん。写真2枚。
遅れちゃってゴメンなさい。m(_ _ )m 無事に完成しております。但し、持ち込みされたオーガスチンの弦で5弦/A線が最初から死んでました。不良弦みたいですね。6弦も少々怪しいです。取り敢えず在庫のバラ弦を5弦に張っておきました。お受け取りか、発送した方が宜しいかのご連絡をお願い致します。
次もマーティンで28-ECモデル。Oさんのご依頼分。
波打ち指板の困難を乗り越えての仕上がりです。元々このモデル自体がかき鳴らすタイプの楽器ではありませんので弦高低めでソロも取り易い設定に変えてあります。通常のアコギでこの低さの弦高設定をしますとまともな音になりませんが、ブリッジ台座の段差加工とボールエンド位置修正による張力調整により低い弦高であっても音質音色共に優れています。力まずとも音がポンッ!と前に出て行ってくれますよ。
Oさん、これでリラックスして弾いてお楽しみ下さいね。17日月曜AMに勤務先着で集荷されていますのでお受け取り下さい。
その他の作業では5弦ベースの完成をお待ちのRKさんの作業で、ブリッジのシャシープレート厚をエンドミルで加工して1ミリ薄く仕上げる作業を行うつもりでしたが今日は行なえませんでした。
来週からの作業となります。
皆さん、良い週末を。

マーティン お前もか
10/14 今日はなんだかスッキリしない天気。
でも無事にマーティンの燻煙処理も終わり、今日はフレットファイリング。で、これが結構やっかい。
元がサドル高が高過ぎていた為に高い位置から弦の張力が架かり過ぎてトップがもっこり浮き始め、ネックも負荷に負けて捩じれながら波打ち状態でした。その他トップの変形抑えや張力バランスを正す台座加工は終了していますので残すはフレット周り。
本来は完全に指板修正してリフレットすべき状態ですが、ご予算ってものがありますので今回はファイリングで何とか少しでもいい状態に持ち込む作業となります。が、コイツがかなり手強い状態。
14フレット周辺では指板が落込み状態で指板の端末はめくれ上がり。その高低差は何と1ミリ有ります。
12Fまでのフレット上面の延長を辿ると、何とフレットじゃなくてめくれ上がった指板トップになっています。1ミリと言ったら丁度フレットの高さ分ですからかなりの波打ち状態です。このままで摺り合わせますと最終フレットは無くなってしまいます。
そんな訳で今回は単純な全体擦り合わせでなく、捻れと波打ち状態に合わせて多く削る部分と全く削らない部分もあっての全体のバランス出し作業です。そんな状態ですのでフレット上面での擦り合わせだけではギリギリセーフに持ち込むのが限界ですね。
取り敢えず、今回はここまで。次回こそは指板修正とリフレットすべきですが、その作業も難易度が結構高い作業となるでしょうね。でも様々な作業で本体は生音も明らかに大きくなり弾き易い弦高でも響き渡るように成っています。
生まれ変わったこのギターが所有者の方に大切にされる様に仕上げて行きます。
もう1本は久しぶりにポカやっちゃったMさんのマーティンのD-28。ペグシャフトが長過ぎるシャーラー製から適切なポスト長と軽量なタイプにペグ交換する作業で、元のペグ穴を埋木加工した状態で接着剤の硬化待ちだったのですが、そのまま次の作業をし忘れていました。イカンいかん。
Mさん、誠に申し訳ない。早めに仕上げますのでお許しを。m(_ _ )m

でも無事にマーティンの燻煙処理も終わり、今日はフレットファイリング。で、これが結構やっかい。
元がサドル高が高過ぎていた為に高い位置から弦の張力が架かり過ぎてトップがもっこり浮き始め、ネックも負荷に負けて捩じれながら波打ち状態でした。その他トップの変形抑えや張力バランスを正す台座加工は終了していますので残すはフレット周り。
本来は完全に指板修正してリフレットすべき状態ですが、ご予算ってものがありますので今回はファイリングで何とか少しでもいい状態に持ち込む作業となります。が、コイツがかなり手強い状態。
14フレット周辺では指板が落込み状態で指板の端末はめくれ上がり。その高低差は何と1ミリ有ります。
12Fまでのフレット上面の延長を辿ると、何とフレットじゃなくてめくれ上がった指板トップになっています。1ミリと言ったら丁度フレットの高さ分ですからかなりの波打ち状態です。このままで摺り合わせますと最終フレットは無くなってしまいます。
そんな訳で今回は単純な全体擦り合わせでなく、捻れと波打ち状態に合わせて多く削る部分と全く削らない部分もあっての全体のバランス出し作業です。そんな状態ですのでフレット上面での擦り合わせだけではギリギリセーフに持ち込むのが限界ですね。
取り敢えず、今回はここまで。次回こそは指板修正とリフレットすべきですが、その作業も難易度が結構高い作業となるでしょうね。でも様々な作業で本体は生音も明らかに大きくなり弾き易い弦高でも響き渡るように成っています。
生まれ変わったこのギターが所有者の方に大切にされる様に仕上げて行きます。
もう1本は久しぶりにポカやっちゃったMさんのマーティンのD-28。ペグシャフトが長過ぎるシャーラー製から適切なポスト長と軽量なタイプにペグ交換する作業で、元のペグ穴を埋木加工した状態で接着剤の硬化待ちだったのですが、そのまま次の作業をし忘れていました。イカンいかん。
Mさん、誠に申し訳ない。早めに仕上げますのでお許しを。m(_ _ )m

個別報告 ベーシストRKさん
10/13 ヨコハマ薄曇り
今日は夜明けからマーティンのECモデルの燻煙処理を行なって未だに続いています。
ですから今日は一日中眠いですね。燻煙処理ではこうした日が数日続きます。正直ダル~イ。
なので燻煙終了直後は飲み会に誘われても断っちゃいますね。だってダルいし人の話なんか眠くてぜーんぜんアタマに入って来ませんもん。( ̄ρ ̄)zzzz
写真は日陰ボッコさせている塗装中のネック達です。次々コーティングを繰り返すだけじゃなく、時折こうして日陰で乾燥だけをさせたりします。
そうして今日、次にセットアップを控えているRK氏の5弦ベースのネックが塗装工程を終了し、後は研磨へと進みます。フレットも既に整形済みです。数年前に工房を訪れた方でしたら玄関に立てかけてあったイタヤカエデ材を目にした事と思いますが、あの状態で3年のシーズニング済みでしたから、あれから半加工した上で更に寝かし続けて数年程経過していますので、かれこれ5年程待ち続けた材が写真のベースネックに生まれ変わっている事になります。
こんなヨコハマの片隅の民家の中で単なる材木が楽器に変貌して行くんですからおもしろいですよね。
もしこれが燻煙せずの単なる天然乾燥だけでしたら、この年月ではまだぜんぜん寝かし足りません。ましてや暴れ材のイタヤカエデですから7~8年は寝かさないとハイグレードな楽器製作素材としてはまだ使えませんね。
こうしてワタクシが次々と製作に打ち込めるのもひとえに燻煙処理のお陰です。
製作者じゃないと分からない事なのかも知れませんが、こうして板材だったものが、いっちょまえの楽器の姿に近づいて来ると、まるで我が子の様に思えて来るんですね。
ですからtmpの作品を楽器店に並んでいる既製品と同じ様に見られると、親心で「はあ~?量産品といっしょにしないでくれるう」って言いたくなるんですね。(^O^)
RKさん、さあいよいよ完成に近づいて来ましたよ。お楽しみに。
ちなみに、先日先に完成した5弦ベースを引き取りに来たUさんはチェック後、相当気に入られた様子で「弾いていて楽しくて仕方ないです!」って興奮で小鼻を膨らませながら帰って行かれましたよ。
内心「そりゃそーだろ、あのベースだもん」って思ってました。(^ ^)

今日は夜明けからマーティンのECモデルの燻煙処理を行なって未だに続いています。
ですから今日は一日中眠いですね。燻煙処理ではこうした日が数日続きます。正直ダル~イ。
なので燻煙終了直後は飲み会に誘われても断っちゃいますね。だってダルいし人の話なんか眠くてぜーんぜんアタマに入って来ませんもん。( ̄ρ ̄)zzzz
写真は日陰ボッコさせている塗装中のネック達です。次々コーティングを繰り返すだけじゃなく、時折こうして日陰で乾燥だけをさせたりします。
そうして今日、次にセットアップを控えているRK氏の5弦ベースのネックが塗装工程を終了し、後は研磨へと進みます。フレットも既に整形済みです。数年前に工房を訪れた方でしたら玄関に立てかけてあったイタヤカエデ材を目にした事と思いますが、あの状態で3年のシーズニング済みでしたから、あれから半加工した上で更に寝かし続けて数年程経過していますので、かれこれ5年程待ち続けた材が写真のベースネックに生まれ変わっている事になります。
こんなヨコハマの片隅の民家の中で単なる材木が楽器に変貌して行くんですからおもしろいですよね。
もしこれが燻煙せずの単なる天然乾燥だけでしたら、この年月ではまだぜんぜん寝かし足りません。ましてや暴れ材のイタヤカエデですから7~8年は寝かさないとハイグレードな楽器製作素材としてはまだ使えませんね。
こうしてワタクシが次々と製作に打ち込めるのもひとえに燻煙処理のお陰です。
製作者じゃないと分からない事なのかも知れませんが、こうして板材だったものが、いっちょまえの楽器の姿に近づいて来ると、まるで我が子の様に思えて来るんですね。
ですからtmpの作品を楽器店に並んでいる既製品と同じ様に見られると、親心で「はあ~?量産品といっしょにしないでくれるう」って言いたくなるんですね。(^O^)
RKさん、さあいよいよ完成に近づいて来ましたよ。お楽しみに。
ちなみに、先日先に完成した5弦ベースを引き取りに来たUさんはチェック後、相当気に入られた様子で「弾いていて楽しくて仕方ないです!」って興奮で小鼻を膨らませながら帰って行かれましたよ。
内心「そりゃそーだろ、あのベースだもん」って思ってました。(^ ^)
