お待ちの皆さんゴメンなさい
10/23 ヨコハマ晴れ。
今日は日曜日です。実はここ数日、全ての予定を変更して新しいモデルの設計に掛かりっきりでした。
少しだけ前回お話ししたニューモデルなんですが、ワタクシの様に設計開発が本職の人間は一旦製作すべき楽器のイメージがアタマの中で出来上がると、困った事に勝手にそれが頭の中で鳴り出すんです。
勿論他の同業者の方も同じなのかは知りませんよ。あくまでワタクシの場合です。
今時は昔からのようにミュージシャン達が圧倒的な定番的なギターであるストラトに拘らなくなっている様に感じ続けておりました。
現にストラトメインの大御所プレイヤー達もモニター楽器がレースセンサー仕様だったりして、サウンドも以前よりかなりブーミーであり、昔ながらの純粋なストラト・サウンドでプレイする姿も見受けられなくなったりしていることもギターファンにも影響しているかもしれません。
モニタープレイヤーの場合、与えられたストラトをメインにプレイしなくてはモニターの役目は果たせませんから本当はより太いハンバッカー・サウンドでプレイしたい場合でも、そうそう簡単にギブソンに持ち替えて、って訳にはいきませんから結果的にブースト可能なストラトを弾く様になったりするわけです。
でも基本的には楽器本体が相当しっかりっした設計と作りをしていない限り、フォーカスの甘い(鳴りのクオリティーが高く無い)楽器をブーストしますと、密度が薄まりますからボケてブーミーなサウンドになってしまい、結果的に音が粗いのでいつの間にかプレイも粗くなって行ったりするものです。
そうした見解を持ちながら、では現代のギタリスト達に新たにどんな楽器を用意してあげたらいいのか、その事を最近ずっと考えていたのです。そうなるとワタクシの技術屋の性(さが)みたいなものが覚醒して来て、いろんな設定が頭の中を巡り出して夜あまり眠れなくなるんですね。この数日間が正にそうでした。真夜中だろうが頭の中に図面が浮かんで音が出だすんです。まあ病気みたいなもんですね。
そう言っても皆さんは信じてくれないかもしれませんが、長年試作を相当本数手掛けて来たので頭の中で図面を起こした時点で、その状態での鳴り方で音が出て来るんですね。ある種、気味悪いですよ。
で、更にこの状態からここをこうした場合・・って設定をアタマの中で変更すると頭の中で鳴ってる音もちゃ~と変化するんです。勿論、実際に形にした場合その通りの音が出ます。そこがスゴイと自分でも感心しきり。
これは全てこれまでにあらゆる設定検証を淡々と行なって来た経験から出来る様になった事なんですが、要するに問題なのは結論が出るまでそれがずっと頭の中で続くんです。
言ってみれば、妊娠した女性と同じですね。出産するまでは普通の状態に戻れないのです。
で、今回も数日前からプランが具体化して来た為に妊娠状態に入って、昨晩も深夜まで図面引きの繰り返しで睡眠不足。外出予定が入っていた日曜の今日も結局、それを取りやめて朝から設計に集中していました。その結果が写真の基本設定が決まったラフデザインでの確認作業。
ここに至までに基本設定を決めてから細部図面を起こし、次にデザイン処理のテンプレートを何パターンも起こしてはボツにしての繰り返し。最終的に納得した一点だけを採用しています。
これで狙ったサウンドは間違いなく出せるしルックスもイメージ通り。全てに納得出来た時点でやっと解放されます。まあ、出産が終わったワケですね。
その為にその間、本来やらなくてはいけない皆さんから依頼を受けた作業全てがストップしておりました。本当にゴメンなさいです。m(u_u)m
新しいギターのプロトは年内に完成させます。 名前はRetroCity/レトロシティと名付けました。
見た目はジャズマス系のギターですが形状は完全なるフリーハンド・デザインのオリジナルで、スケールはギブソンと同じ設定のミディアムスケールCF設定でブリッジはCOM+TP仕様。勿論スロープヘッド構造。ピックアップはP-90Wかツインハムの2タイプからセレクト。メイン設定はP-90Wです。
カッタウェイ上にトグルSWを設け、MV+LCV+MTの回路でサイドジャック仕様です。
多分ですが、今度こそマツシタ最後の設計モデルとなりそうです。ニッポンのギター弾きに対する最後のプレゼントだと思って下さいまし。
今日は日曜日です。実はここ数日、全ての予定を変更して新しいモデルの設計に掛かりっきりでした。
少しだけ前回お話ししたニューモデルなんですが、ワタクシの様に設計開発が本職の人間は一旦製作すべき楽器のイメージがアタマの中で出来上がると、困った事に勝手にそれが頭の中で鳴り出すんです。
勿論他の同業者の方も同じなのかは知りませんよ。あくまでワタクシの場合です。
今時は昔からのようにミュージシャン達が圧倒的な定番的なギターであるストラトに拘らなくなっている様に感じ続けておりました。
現にストラトメインの大御所プレイヤー達もモニター楽器がレースセンサー仕様だったりして、サウンドも以前よりかなりブーミーであり、昔ながらの純粋なストラト・サウンドでプレイする姿も見受けられなくなったりしていることもギターファンにも影響しているかもしれません。
モニタープレイヤーの場合、与えられたストラトをメインにプレイしなくてはモニターの役目は果たせませんから本当はより太いハンバッカー・サウンドでプレイしたい場合でも、そうそう簡単にギブソンに持ち替えて、って訳にはいきませんから結果的にブースト可能なストラトを弾く様になったりするわけです。
でも基本的には楽器本体が相当しっかりっした設計と作りをしていない限り、フォーカスの甘い(鳴りのクオリティーが高く無い)楽器をブーストしますと、密度が薄まりますからボケてブーミーなサウンドになってしまい、結果的に音が粗いのでいつの間にかプレイも粗くなって行ったりするものです。
そうした見解を持ちながら、では現代のギタリスト達に新たにどんな楽器を用意してあげたらいいのか、その事を最近ずっと考えていたのです。そうなるとワタクシの技術屋の性(さが)みたいなものが覚醒して来て、いろんな設定が頭の中を巡り出して夜あまり眠れなくなるんですね。この数日間が正にそうでした。真夜中だろうが頭の中に図面が浮かんで音が出だすんです。まあ病気みたいなもんですね。
そう言っても皆さんは信じてくれないかもしれませんが、長年試作を相当本数手掛けて来たので頭の中で図面を起こした時点で、その状態での鳴り方で音が出て来るんですね。ある種、気味悪いですよ。
で、更にこの状態からここをこうした場合・・って設定をアタマの中で変更すると頭の中で鳴ってる音もちゃ~と変化するんです。勿論、実際に形にした場合その通りの音が出ます。そこがスゴイと自分でも感心しきり。
これは全てこれまでにあらゆる設定検証を淡々と行なって来た経験から出来る様になった事なんですが、要するに問題なのは結論が出るまでそれがずっと頭の中で続くんです。
言ってみれば、妊娠した女性と同じですね。出産するまでは普通の状態に戻れないのです。
で、今回も数日前からプランが具体化して来た為に妊娠状態に入って、昨晩も深夜まで図面引きの繰り返しで睡眠不足。外出予定が入っていた日曜の今日も結局、それを取りやめて朝から設計に集中していました。その結果が写真の基本設定が決まったラフデザインでの確認作業。
ここに至までに基本設定を決めてから細部図面を起こし、次にデザイン処理のテンプレートを何パターンも起こしてはボツにしての繰り返し。最終的に納得した一点だけを採用しています。
これで狙ったサウンドは間違いなく出せるしルックスもイメージ通り。全てに納得出来た時点でやっと解放されます。まあ、出産が終わったワケですね。
その為にその間、本来やらなくてはいけない皆さんから依頼を受けた作業全てがストップしておりました。本当にゴメンなさいです。m(u_u)m
新しいギターのプロトは年内に完成させます。 名前はRetroCity/レトロシティと名付けました。
見た目はジャズマス系のギターですが形状は完全なるフリーハンド・デザインのオリジナルで、スケールはギブソンと同じ設定のミディアムスケールCF設定でブリッジはCOM+TP仕様。勿論スロープヘッド構造。ピックアップはP-90Wかツインハムの2タイプからセレクト。メイン設定はP-90Wです。
カッタウェイ上にトグルSWを設け、MV+LCV+MTの回路でサイドジャック仕様です。
多分ですが、今度こそマツシタ最後の設計モデルとなりそうです。ニッポンのギター弾きに対する最後のプレゼントだと思って下さいまし。