マーティン お前もか | tmpブログ

マーティン お前もか

10/14 今日はなんだかスッキリしない天気。
でも無事にマーティンの燻煙処理も終わり、今日はフレットファイリング。で、これが結構やっかい。

元がサドル高が高過ぎていた為に高い位置から弦の張力が架かり過ぎてトップがもっこり浮き始め、ネックも負荷に負けて捩じれながら波打ち状態でした。その他トップの変形抑えや張力バランスを正す台座加工は終了していますので残すはフレット周り。

本来は完全に指板修正してリフレットすべき状態ですが、ご予算ってものがありますので今回はファイリングで何とか少しでもいい状態に持ち込む作業となります。が、コイツがかなり手強い状態。
14フレット周辺では指板が落込み状態で指板の端末はめくれ上がり。その高低差は何と1ミリ有ります。
12Fまでのフレット上面の延長を辿ると、何とフレットじゃなくてめくれ上がった指板トップになっています。1ミリと言ったら丁度フレットの高さ分ですからかなりの波打ち状態です。このままで摺り合わせますと最終フレットは無くなってしまいます。

そんな訳で今回は単純な全体擦り合わせでなく、捻れと波打ち状態に合わせて多く削る部分と全く削らない部分もあっての全体のバランス出し作業です。そんな状態ですのでフレット上面での擦り合わせだけではギリギリセーフに持ち込むのが限界ですね。
取り敢えず、今回はここまで。次回こそは指板修正とリフレットすべきですが、その作業も難易度が結構高い作業となるでしょうね。でも様々な作業で本体は生音も明らかに大きくなり弾き易い弦高でも響き渡るように成っています。
生まれ変わったこのギターが所有者の方に大切にされる様に仕上げて行きます。

もう1本は久しぶりにポカやっちゃったMさんのマーティンのD-28。ペグシャフトが長過ぎるシャーラー製から適切なポスト長と軽量なタイプにペグ交換する作業で、元のペグ穴を埋木加工した状態で接着剤の硬化待ちだったのですが、そのまま次の作業をし忘れていました。イカンいかん。
Mさん、誠に申し訳ない。早めに仕上げますのでお許しを。m(_ _ )m

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