何故、日本でPOP PUNK-ポップパンクが売れない、流行らないのか?を考えてみた。 | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。

 

先月末に、音源をまとめて買ったんですが


その中でもBFMVだけが6/29リリースだったせいで


それに合わせた為に、レビュー記事UPが遅れています。


先日のFALLING ASLEEPも書ければ書こうと思ってるし


さて、何からレビューしようかなと


まとめ買いした新譜を聴きながら決めあぐねています。


どうも、トトです。

 

 

 

さて、先月頭はメタルコアに関して触れましたが、


今日はこのジャンルに触れましょう。

 

禁忌に触れます←


長いこと言われてきた問題ですが、


本日、遂にメスを入れてみようかと思います。

 


何故、日本でPOP PUNKが売れないのか

 

 


コレです。長年の問題です。


積年の恨みです←


……言いたかっただけです。

 

 

Green Day / Blink-182 の台頭で


本格的な波がやってきたPOP PUNKシーン。


その後もSimple Plan / New Found Glory / Fall Out Boy...etc


などが出てきて、00年代も健在でした。


同じような流れで、次々と良いバンドが出てきているのに


日本ではそれが続きませんでしたね。


10年代中期頃になって、ようやく国内にも


POP PUNKバンドが出始めてきた


という、ワタシと同じような遅咲き仕様。

 


ポップでキャッチー、陽性、エモーショナル、疾走感…


聴きやすさは抜群で、洋楽の入り口にも


ベストと言われるほどもってこいなジャンルの音楽が


日本ではう○こ←


まぁ、海外と同じ音楽が盛り上がるなんてのは


あり得ないのが日本ってのは


これまでの時代背景からも予想に難しくないですが。


では、そのGDやブリンクやSPやNFGが


ある一定の層から人気を博しているのに


何故、その先が日本に受け入れられてこなかったのか?

 

 

 

提言を速攻打ち消す感じで申し訳ないですが


流行らない、売れないワケはないと思うんです。


POP PUNKにカテゴライズするとBillie に怒られそうですが


Green Day は日本でも大型フェスのヘッドライナーを勤められるし


そのサマソニでヘッドライナーを務めた2012年、


開催日寸前になって発表されたEXTRA公演、


今はなきSHIIBUYA-AX(キャパ約1,500)でのチケットも


高倍率で即完しました。

 

 

Ds.Travis が原因で日本には全く来なく(来れなく)なった


Blink-182 だって、Green Day ほどと言わずとも


人気はあるだろうし、まだまだ来日を望む人も多いでしょう。

 

Simple PlanNew Found Glory


Fall Out Boy ……は、もう完全にPOP PUNKではないですが。


こうした00年代のPOP PUNKの火付け役となったバンドが


今もなお、頻繁に来日してくれているってことは


日本にも確実にPOP PUNKの需要はあるという証明でしょう。


地盤はしっかり固まっていると思います。


ただ、同時に地盤も老朽化…


所謂、客の年齢層は上がってきてると思いますが…


そう、問題のひとつはそこにあるんだと思います。

 


客層(バンド)の入れ替えができてない

 


まぁ、これはPOP PUNKに限らず


日本の(洋楽)バンドシーン全てに言えることかもしれません。


ラウパも今年は中止になりましたよね。


あれこそ入れ替えができてないことの典型じゃないですか。

 

メタルだろうが、ポップパンクだろうが、


世界を見渡せば、新しいバンドはどんどん出てきているし


ビルボードの上位に食い込むようなバンド、


海外では何千規模の箱をsoldに追い込むバンドも、


続々と出てきています。


Green Day やブリンクに代わるほどの人気や知名度を


博するほどのバンドはまだ出てきていないとは言え、


大型フェスに限らなければ、


大いに躍進しているバンドは決して少なくない。

 

 

GD、ブリンク、SP、NFG、FOB……etc が来たら


真っ先にチケット戦線に乗り出す!


っていう、自分と同世代の30代前半前後の人たちのどれだけが


今のPOP PUNKバンドを追ってます?そもそも知ってます?
国内盤が出てるの、来日してるの知ってます?

 

ってとこらへんが上手くいっていたら


既存の中堅~大物バンド頼みになることなく、


パンスプがあんな落ちぶれることはなかっただろうし、


サマソニにも、ちゃんと若手のPOP PUNKバンドが


ラインナップされていたかもしれません。

 

ま、そこはリスナーの問題も去ることながら、

 

日本の大手企業やメジャーレーベル、

 

大型フェスの主催者も同罪ですけどね。

 

 

 


そして肝心なのがそのPOP PUNKという音楽性

 


POP PUNKとは?

POPS音楽に通じる、ポップでキャッチーな耳障りの良いサウンド

PUNK音楽に通じる、疾走感とアグレッシブさ

 

が、絶妙にマッチした音楽性ですよね。


そしてバンドによって、曲によっては、


エモーショナルさに秀でていたり、


ハードコア方面に寄ってたりして、


POP PUNKの中でも多様性を見出しています。

 

冒頭でも言いましたが

 

こういった抜群に聴きやすい音楽性の為、


洋楽の入り口にこの手のバンドを選ぶ人、薦める人も


決して少なくはないでしょう。


バンド音楽が好きなら尚のこと。

 

そんな音楽が何故、日本で流行らないのか。

 

ポップでキャッチー、アップテンポで聴きやすい…


ん?昨今のアニソンにも同じこと言えない?

 

昔の「アニソン」と言えば


・技名を連呼する(叫ぶ)
・キャラ(ロボ)の名前を連呼する(叫ぶ)


ってのが多くなかっただろうか?


しかし、昨今のアニソンはどうだい


声優がアイドルまがいのユニットで歌っていたり、


流行りの国産バンドがスタイリッシュな曲でタイアップしたり、


「アニソン歌手」と確立された存在が


バックにバンドサウンドを置き、ロック調で歌っていたり…


しかし、そのどれもが


ポップで、
キャッチーで、
アップテンポで、
聴きやすい


という特徴を持っていないだろうか?

 

以前、State Champs が来日した際に


ALTERNATIVE MEDICINEのVo/Gt.SHOさんが言ってましたね。


今やかなり仲良くなったステチャンのBa.Ryan


自分たちの曲を聴かせたところ


すごいよ!

アニメの主題歌みたいだ!


と、Ryan は言ったそうです笑


いくら日本好きとはいえ、今や若手POP PUNKシーンで


トップ集団の中にいるバンドのメンバーがこう言うんです。


自分の見解は間違ってないと自信がついた、ありがとうRyan

 

そんなRyan も、SHOさんとの仲良しっぷりに拍車がかかり



ちゃっかりゲストしてますけどねw


仲良きことは美しきかな、ですね。

 


もちろんPOP PUNKとアニソンは違う。全然違う。


そんなものは聴いてみれば一目瞭然。いや、一耳瞭然。


でも、"曲の特徴"として捉えたときに


同じような特徴が並ぶのも事実で、


そういった音楽が飽和状態であるのもまた事実でしょう。


そこに、最近のバンドすら追ってる人が少ない


POP PUNKに勝ち目なんてあるワケがない。

 

 

 

ハイスタが台頭したことにより、


所謂J-PUNK、メロコアバンドも爆発的に増えましたが


日本でPOP PUNKバンドが出始めてきた……


というか、認知され始めてきたのはここ数年からでしょう。


海外では、Green Day から数えれば20年以上


流行り廃りの波はあれど、シーンとしては確立されてきているのに


日本ではまだここ数年の話なんですよね。


海外にも引けを取らないサウンドを持ったPOP DISASTER


2003年から活動しているのに、全く知名度がない


ってのも、もはや今さらな話です。


まぁ、POPも最近は活動自体かなり縮小されてますが。


 

 


しかし、こうして日本にも


ようやくPOP PUNKが芽生えてきたところですが


安心してはいけない。


日本だからこそ、注意しないといけない問題がある。

 

歌詞 および 日本語詞


です。


発音なんて関係ねぇ、文法的な意味が違ってても良い、


それでも英語詞ってだけで


人に与える印象はかなり違うと思います。

 

別にPOP PUNKに限ったことじゃなく、


英語詞で曲を作っていた国産バンドにありがちなのが


・日本で活動してるから、日本語で伝えたい
・やっぱり日本語って良いなって
・(わかりやすく)日本語にして、みんなに歌って欲しい


誰しもが、誰しもが


インタビュー等々で、こう言ってるバンドを


見たことがある人は多いと思います。


そして、バンドがキャリアを重ねるにつれ


こうなっていくバンドから離れていく人も


間違いなくいるでしょう。

 

そもそも同じPOP PUNKバンドでも、日本には日本の、

 

海外には海外の、って違いもあるのに

 

そこで日本寄らなくてもいいだろう…


初期から日本語詞で活動してるバンドや


日本語+英語を混ぜて活動してるバンドは良くても


そもそも英語詞オンリーでやってきたバンドが


日本語を取り入れだしたら、個人的にも正直


えぇ……


と、思うことは免れません。


事実、それで離れてしまったバンドもいますしね。


もちろん、歌詞だけが原因じゃないですけども。

 

 


アニソンと同じ特徴を持った音楽性で、


それを日本詞にしたら、アニソンっぽさに拍車がかかる。


そうして大成した場合、まともなファンが減り


曲ではなく、顔や見た目で判断するファンや


バンドの言うことは絶対!なんていう盲信的な信者


という変なファンの増加も避けては通れぬ問題ですが、


バンドは人気も知名度も上がって何より。


これが良いか悪いかは、人それぞれの判断にお任せします。

 

 


今年はCastawayがサタニックに出ましたね。



国内POP PUNKで自分が追っている数少ないバンドです。


Castawayがサタニックに出ることが決まって


マジかよ!すげーじゃん!と喜ぶ気持ちと


あの客層のフェスに出るのか…と不安な気持ちと


ま、正直なところ複雑でしたよね笑


POP PUNKリスナーにとってCastawayは既に知られた存在ですし


そこから更に上へ、ってなったら


やっぱりフェスに出るのがいちばん手っ取り早いとは思います。


サタニックだけじゃなしに、近年、Castawayも


色んなフェスに出るようになってきました。


それによって、国内POP PUNKシーンが活性化するなら


それはそれで願ってもないことです。

 

 

 

 

自分も色々な音楽を聴くようになりましたが


ジャンルとしてはやっぱりPOP PUNKがいちばん好きです。


そして国産よりも、海外産の方が好き。


メタルコアシーンは、やっぱりその音楽性ゆえか


国内にもレベルの高いバンドはいるし、


応援してる国産メタルコアも、国産ポップパンクより遥かに多い。


今、国内は


ポップパンクよりメタルコアの方がよっぽど盛り上がってるし


それによるバンドの台頭も、ポップパンクより多いから


っていう側面もありますが。

 


EASYCOREとなるとまたちょっと違いますが


ここまで書いてきたこともあって、


なかなか国内POP PUNKシーンは盛り上がっていません。


その中でも唯一、


応援してます!


と、言える国内POP PUNKは今Castawayしかいません。


でも、せめて


今の国内メタルコアシーンくらい盛り上がって欲しいし、


バンドも増えて欲しいって思いもあります。


その為には、やっぱ切り開くバンドが必要不可欠。


それがCastawayだとも思っています。

 

メタルコアが盛り上がっている背景には、

 

 

CRYSTAL LAKEの存在が大きいとは思います。


Castawayに国内POP PUNKシーンのCLになれ!


ってのは、さすがに荷が重過ぎる気もしますが笑


シーンを切り開くだけの力は持ってると思いますしね。


これからも期待はしていきたいです。

 

そして、リスナーはそこから


海外POP PUNKの方にも目を向けて欲しいです。


良いバンド、ホントにたくさんいます。


聴かずに終わるのは勿体ないバンドばかりです。


幸い、今年は海外POP PUNKの新譜リリース


めちゃくちゃ多いです。


その都度、自分もレビュー記事を書いてます。


Castawayがキッカケでもいいし、


自分の感想文レベルのレビュー記事キッカケでもいいし、


POP PUNKという音楽が好きな人への


何かしらのキッカケを、一人でも多くの人にあれば


与えられたら、と思って記事も書いています。

 

是非ぜひ、日本のPOP PUNKシーンを


もっと盛り上げていきましょう。

 

 

 


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