盗難に遭ったMiss May Iを日本からサポートしよう!海外バンドを来日させるには… | (旧)喜怒音楽 -きど"おと"らく-

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2020年に引っ越しをしました。引っ越し先は最新記事からどうぞ。

 

本来は前回の【クラウドファンディングの記事】中に


一緒に載せようと思っていた内容なんですが


やっぱり自分、短くまとめることは苦手なので。


今回の件は別個でこうして上げさせてもらいます。


言ってしまえば、二部構成の二部目ですね。

 

そもそもの発端は、8/24付で報じられたニュースから。

 



メタルコアバンドMiss May Iが現在ツアー中のヨーロッパですべての機材を盗まれる(ALTERNATIVE PRESS JAPAN)

 

「(中略)バンドのキャリアで最悪な出来事で10周年を祝うはめになってしまった。ツアーでイタリア,ミランにいた日曜の夜、明かりの付いたバスの中で僕たちのうち4人は起きていたのに、60秒とかからずにトレイラーとその中身すべてが盗まれてしまった。僕たちはこういうことが起こらないようにできるだけ気をつけていたんだけど、実際に僕たちの持ち物すべてがあっという間に失くなってしまったんだ。警察には通報したけど、こういう事件が起きてトレイラーが見つかる望みはほとんど無いんだ。


(中略)レンタルした機材の交換費用と個人の機材が失くなったことで、財政面が破滅的なんだ。長年僕たちをサポートし続けてくれているみんなにこのPledgeキャンペーンへの参加をお願いしたい。すべての収益は今回の損失に充てる。こういう助けを求めることはしたくなかったんだけど、僕たちの保険オプションは限定的で、海外にまでは十分に適応されないんだ。購入してくれた人には、寄付してくれた人に僕たちの小さな感謝の気持ちを込めて、サイン入りのユニークなポストカードをつけるよ。」

 
バンドをサポートしたいという人は、ぜひ自分のできる範囲でサポートしてあげてください!

 

 

 

 

と、AP JAPANの記事は締め括られています。


最近、本当に多いですよね……機材の盗難


日本でもありますもんね。


しかし、MMIはゲストバンドや友人バンドの機材を借りて


ヨーロッパツアーをやり切ったようです。


海外のバンドの仲間同士の結束ってホント固いですよね。

 

そうしてツアーを乗り切ったものの


自分たちの機材を丸ごと盗まれてしまった為に、


今後の活動に大きな支障を来すとし、


本来はこんなことでやるハズではなかった10周年記念と同時に


ファンにサポートの募ることになった


ってのが、今回の事の顛末ですね。

 

奇しくも前回、記事にした


クラウドファンディングと似たような形となっています。


いさみさんのWDOBのプロジェクトが「投資型」なら


今回のMMIのものは「購入型」ですかね。


そして、ここ日本からも支援を申し出たいという人には朗報。

 

 

 

MISS MAY I サポートメールオーダー(いさみめがへるつ)

 

EUツアー中に全機材とマーチの盗難被害に遭ったアメリカのMISS MAY Iのサポートをこの日本からも行いたいと思い、今回急遽このメールオーダーページを立ち上げました。

(中略)
そこで今回はこちらのサポートページへの代理購入、そしてレーベルとマネージャー様に交渉し彼らのマーチの売上をそのままバンドへ送金するページを立ち上げることになりました。

(中略)
今回のEUツアー中に、私の大好きな仲間であるFit For An Autopsyが機材を貸す事もあった様です。Miss May Iの事を私は直接は知りませんが、Thy Art Is Murderがとても仲が良い事もありよくお話は聞いています。兄弟の親友がピンチとなれば、私も何かしたいと思ったのがきっかけです。またMiss May Iは来日歴もあり、日本にもそのファンベースは大きいと感じています。

(中略)

私自身はバンドをやっていないけれど、いつも大変な思いをしながら活動を存続させている人達を見てきました。私の気づく範囲、手の届く範囲でしか動けないけれど、指を咥えて見ているだけよりも何かしたい……そう思って今回のサポートを立ち上げました。

 

どうか日本の皆の気持ちを一緒に届けませんか?


メールオーダーをお待ちしております。

 

 

 


と、海外バンドとの交友も盛んないさみさんが

 

関係各所にきちんと連絡を取り、


日本からサポートができるように手配してくれました。


いさみさんが自身の記事中に言っている通り


日本人の多くはPayPalやクレジットカードを持っていない、海外送金や通販のやり方を知らずに敷居が高いと考える方が多いです。


間違いなく自分もこれに該当する日本人の一人であり、


今まで、こういった好きな海外バンドの事故等に


サポートする気はあっても、手を伸ばさず伸ばせずにいました。


しかし、今回は


マーチデザインも個人的には好みであったし、

 

個人的に、今回の新譜はあまり響かなかったものの


MMIは好きなバンドに変わりないし、来日経験のあるバンドでもあり、


面倒な仲介ごとはいさみさんが請け負ってくれるということもあり


すぐに支援を申し出ました。


支援とはいえ、感覚的には"マーチを買っただけ"って感じですが笑


好きなバンドの、目当てのマーチを買い、


それが直接バンドのサポートになるなら願ってもない。

 

 

っていうマーチを買ったり、音源を買ったりってのは


バンドがこういう不慮の事故に遭っていない場合でも

 

大いに適応されるバンドのサポート

 

という意味では、当たり前のことですね。

 

 

Miss May I


決して大きなファンベースではないものの、

 

小さいながら日本にも確実にファンベースを築いている

 

貴重な現行シーンで活躍する海外バンドでしょう。


バンドが好きな人、再来日を望む人がいるなら、


是非ぜひ、サポートしてあげましょう。


こういったところから、再来日の話が出ても


全く不思議じゃないですからね。


れっつ、サポート!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハイ、ここから先はお小言の時間です←


見たくない人は、黙って回れ右して


MMIをサポートしましょう。

 

 

 

 

 


リンクを貼ったいさみさんのブログ記事を


ちゃんと見た人はどれくらいいますかね?


 

この10周年記念マーチの方は


いさみさんの記事では既に締め切られていましたが


こういった表記がされていました。

 

ワールドワイドに活躍しているアメリカのバンドだもの、


商品説明等々が全て英語なのは当然ですが、

 

締め切られる前に見れた人は


この赤く囲った部分が、ドル表記ではなく


日本円(JAPAN YEN)表記だったことに気付きましたかね。


小さなことかもしれませんが、日本円での表記もされてるのは、


バンドやレーベルも、日本の為にしてくれたことだと思います。


そうでなければドル表記だけでいいワケですから。


もちろん、そうなった背景には


いさみさんの尽力があったことは言うまでもないんですが。

 

今回のことで残念だったのは


MMIを日本にも呼んでくれ、友達の契りを交わすCROSSFAITH


CFと共にOUTBURNで共演して仲を深めたcoldrain


どちらも今回のMMIのことに関しては全くの無反応だったこと。

 

フェスシーズン真っただ中だったし、


そもそもこのニュース自体を知らなかった可能性…


ってのは、さすがに嘘だろって思いますが。

 

とはいえ、どちらも今や国内ではメジャー契約のバンド様ですしね。


ガッチガチに固められてる日本のクソ業界のルールに

 

縛られてるだけで、バンドは悪くないかもしれない。

 

でも、そうじゃないかもしれない。

 

震災時とかわかりやすいですが


東日本大震災が起きた時、多くの海外のバンドは


日本に対して大きな支援を、祈りを、捧げてくれました。


しかし、海外で起きた災害やテロ、


海外のバンドがこういった事故・事件に巻き込まれた時に、


日本のバンドが海外と同様に、良い意味でファンを巻き込み、

 

公式で、支援やサポート的なものをするか?したか?


と、言ったらほとんどがNoじゃないですかね。


そんなの全然見たことないですもん。


The Ghost Inside が大事故に巻き込まれた時に


CRYSTAL LAKEがTGIの曲をカバーし、デジタルリリース、

 

その収益をすべてTGI側に送る

 

ってことをしたくらいしか知りませんし、見たことないですね

 

ここ数年の間だと。

 


ま、でも実際問題

 

そんなもん業界人しかわからん内々のことなので


自分が知ったこっちゃないですが


でも、いさみさんはそういったものに縛られず、


個人だからこそこうして動けているんだと思います。


しかし、件のプロジェクトであるWDOBよりも


世界的に、日本的にも、遥かに知名度に勝る

 

MMIのことなのにも関わらず


サポートを申し出てくれた人が少なくて、


バンドやレーベルにも申し訳ない……

 

と、嘆いてました。

 

お前が勝手にやったことだろ、と言われればそうだけど

 

別にサポートは強制してやるものでもないです。

 

でも、いさみさんはバンドが好きだったことと

 

日本でもファンベースのあるバンドだから、

 

支援したくても出来ない人がいるかもしれない

 

と思って、厚意で立ち上げたに過ぎないでしょう。


いさみさんは、自分の知名度がないせいだとも言っていましたが


もちろんそれも原因のひとつに数えられるかもしれないけど


それだけが理由ではないでしょう。

 

 


MONSTER ENERGY OUTBURN 2014
MMI目当てに行った人いるでしょう。
知らずに行ったけど、MMI良かった!
って思った人もいるでしょう

 

 


KNOTFEST JAPAN 2014
MMI見た人だっているでしょう?

 


好きなバンドが困っていて、


日本からもサポートできる体裁が整ってるのに


支援しない理由は何なんだろうか??

 

 

Warped Tour を始めとして


海外のフェスにも、現行のポスコアバンドや

 

メタルコアバンドの出演も大いに増えてきてます。

 

フェスによっては、そういったバンドが


ヘッドライナーを務めることだってあります。


でも、日本にはそういった流れは全然来ないですよね?


日本でもCRYSTAL LAKE等々をはじめとして、

 

そういった音楽の知名度も徐々に上がってきてはいますが、

 

そういったバンドが、ヘッドライナーどころか

 

フェスのラインナップを席巻するには至ってません。


そうしたバンドの来日が為されない間に、


海外では人気や知名度がどんどん上がり、

 

金銭的にも、人気的にも、置いてけぼりを食らっている日本には、

 

どんどん呼びづらくなる。

 

BMTHとかは、その典型じゃないですかね。

 

SOUNDWAVE中止による余波は痛すぎましたね。


まぁ、そういう呼びづらくなる背景には

 

腐った日本の音楽シーンのガッチガチに固められた

 

クソみたいな決まり事や暗黙のルールがあるからこそ、

 

妨げられている部分は大いにあると思います。

 

 

しかし、そういったバンドを日本に呼ぶにはまず


リスナーの反応がなきゃいけないってのは大前提でしょう。


まず音源が売れなきゃ、呼び屋は招聘するなんて考えませんよ。


呼んでも客が入らなきゃ興行として成り立たないんだから。


音源が売れたとしても、ライブに行く人がいなければ


それも同義です。

 

BMTHのThat' The Spirit

 

その年のアルバムチャートや年間ランキングを


総ナメにするくらい話題になったアルバムが

 

色んな国でチャート上位を席巻していたのに

 

50位台なんて日本だけですよ。世界で一番下

 

嘘だと思うなら「That' The Spirit」 のwiki見てきてみって。

 

 

 


今の日本には、業界がクソなのもさることながら


『来たら行く』なんて、


前提条件を無視した阿呆も多いんじゃないかってことです。

 

『来たら行く』じゃなくて、

 

『来てくれるように音源を買う』

『来てくれるようにメンバーやバンドのSNSにメッセージを送る』

『来てくれるように支援、サポートする』


ってことでしょ?大事なのは。


最低限のこともしないで、日本に来てくれるなんて夢のまた夢ですよ。


バンドだってボランティアでやってるワケじゃないんだし。


海外の現行バンドの来日なんて、


今やそこまで厳しい状況になってるんだと思います。

 

そんなの上辺だけで、もっと奥まで入り込めば

 

もっともっと厳しい状況になっているのかもしれない。


待ってるだけで、誰かやってくれるなんて思ってたら来ませんよ


日本なんて。


需要ないし、売れないし、客入らないんだから。


来日希望!なんて言ってるだけで来るなら苦労はしません。


希望するなら、それに見合う行動をしないと

 

でも、そういうリスナーの手間や面倒事を


ひと手間もふた手間も減らしてくれてるのが、


いさみさんのような人です。


こういった活動をしてる人は間違いなく少ないでしょうけど、


いさみさんの他にもいると思います。


出来るだけこちらの負担を軽くして


サポートできるようにしてくれてるんだから、


そこに甘えてしまえばいいんです。


それで自分の好きなバンドのサポートが出来るなら、


リスナーとしてこれほど楽なことはないでしょうよ。


MMIも、WDOBも、メタルコア好きな人も、デスコア好きな人もさ。

 

だからこそ支援しましょって話をしてるんてす。


今はまだ日本にそういった需要がないかもしれない。


でも、こういった小さなところから盛り上げていかないと


盛り上がることなんて今後一生ないですよ。

 

海外のバンドは、いさみさんのような人がいて


本当に感謝していると共に、多少の期待もしてるでしょう。


でも、そういったいさみさんのような活動とは裏腹に


支援が集まらない現状を、海外のバンドは知らないんです。


わからないんです。


そうなった場合は、結果が全て。


そんな結果を受けて、バンドは日本への期待を減らすだろうし


来日を考えてくれることも、どんどん減っていくでしょう。

 

逆に良い結果が出れば


バンドも日本のことを考えてくれる可能性が


一層高くなることは間違いないと思います。

 


こういったものはすぐに結果は出ません。


だからって、やめてしまったら一生結果なんて出ない。


地道にやらなきゃいけないものなんてより


あ、自分海外まで見に行くんで大丈夫ッス。


って人はいいですが、そういう人の方が少数でしょう。

 

そういう人はそういう人で

 

好きなバンドの為に海外まで行けるんだから

 

日本で見るよりも、よっぽど良いサポートをしてると思います。

 

ちゃんと動いてるんだから、口だけ連中よりよっぽど。

 

でも、やっぱり


日本で見たい、日本に来てほしい!


って思う人の方が多いでしょう。

 


内容的にも通じるものはあるので、


ホントは前回のに追記してひと記事に収めるつもりが


結局、文字数の関係で二部構成にしました。


こんな長々と書いておいて、結局言いたいことってのは


海外バンドが来日してほしければ、その為にリスナーが出来ることはやりましょう


ってだけなんですよね。

 

 

 

自分はちゃんと音楽を聴き出して、


ライブに行き始めたのは人より遅いです。


洋楽を聴き出したのはそれよりさらに遅い。


でも、今


常日頃こういったことを記事にしているのは


音楽にのめり込むのが遅かったが為に


既に休止や解散してしまったバンドがいたこと。
メンバーが亡くなってしまったバンドがいたこと。


そういったバンド、2つ3つじゃないんですよ。


後追いで好きになったけど、そのバンドは既にシーンを去った後…

 

そのバンドを目の当たりにすることはもう叶わないんです。


そうでなくても、昨今は休止や解散するバンドも


国内外問わず、本当に多いですよね。


そういった状況になった時に、後悔をしてほしくないからです。


買っておけば良かった
行けば良かった


そんなこと言ってる場合ですか?


今まさに、自分がそのバンドに惚れ、音楽に惚れ込んでるのに


シーンや彼らの為に動かずに、結果シーンから


バンドがいなくなってからじゃ遅いんですよ。


後悔の言葉や気持ちなんて何の意味もない。

 

遅咲き故に学んだことです。

 

少しでも長く活動して欲しいんだったら、


1回でも多く来日して欲しいんだったら、


まず自分がその為に動かないと。


あとから後悔したって遅いんですよ?

 


そういったことにちゃんと気付いて


好きなバンドの為、好きなシーンの為に


ちゃんと動ける人たちが増えることを


願うばかりです。

 

 

 

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