お宝映画・番組私的見聞録 -210ページ目

しゃあけえ大ちゃん

上原ゆかりから辿って、目についたドラマが「しゃあけえ大ちゃん」(64年)である。見たことはないのだが、その存在は知っている。簡単にいえば「しゃあけえ」が口癖の少年大ちゃんの話である。ちなみに「しゃあけえ」とは標準語でいえば「そうなんだから…」というようなニュアンスらしい。主演のおデブ少年大ちゃんを演じるのは岩上正宏。(詳しい事情は不明だが)彼を引き取って育てている夫婦に殿山泰司と市川寿美礼、他に前述の上原ゆかりや中野誠也などが出演している。主題歌は石川進が歌っていた。
ところで、岩上正宏はこの前年にテレビ版の「図々しい奴」で主演の丸井太郎の少年時代を演じていた。彼は成長してからは「これが青春だ」や「おれは男だ」に高校生役で出演していたが、印象深いのやはり「柔道一直線」(69年)。ここでの彼の役名は丸井円太郎というのである。明らかに岩上が丸井太郎の少年時代を演じていたことにひっかけたネーミングだろう。その丸井太郎は67年に自殺しているので、岩上自身はどう思っていたのだろうか。この柔道一直線には岩上と似たような体形の山本正明やキレンジャーこと畠山麦も出演していた。そういえば畠山麦も自殺したなあ。個人的に一番印象に残っているのは以前ここでも取り上げた火曜日の女シリーズ「クラスメートー高校生ブルースー」である。岩上はここでは沖雅也、沖田駿一、鎌田英男と不良グループの一人(彼らについて回っているという感じだが)を演じていた。しかし、彼は何者かに殺害されてしまうのである。ちなみにここでの役名は加東勝(カトウマサル)。あの金八先生シリーズで最も有名な生徒と言われる加藤優と同音だったのである。そういえば、沖雅也も自殺したなあ。岩上の共演者には何故か自殺者が多いのである。
ところで、その岩上だが70年代半ばくらいまでは役者をしていたようだが、その後は不明である。

アイウエオ

前項の上原ゆかり、木村功、そしてNHKとくると導きだされる番組がもう一つある。67年から69年にかけて放送された「アイウエオ」である。本作は明治100年記念番組として制作され、教育制度が確立過程を描いたお話である。主演は木村功と堀勝之祐、そして上原ゆかり、武岡淳一、織本順吉、中村雅子、渡辺康子、金井大、中井啓輔、内海賢二など。ナレーターは立川談志。
正直言って、まったく初耳の番組なので調べてみると、この番組を語っているサイト(ブログ)が1つだけ見つかったので、詳しくはそちらを読んだようがよい。それによると木村の息子役である堀勝之祐が実質的な主役だそうだ。今は声優として有名だが、個人的には時代劇の悪役という印象がある。といっても必殺シリーズで何度か見かけただけなのだが、特に「必殺必中仕事屋稼業」の最終回に大木実、島米八と三人で仕事屋を壊滅に追い込んでしまった悪党の役が印象深い。上原ゆかりは堀の嫁さんの少女時代とのこと。となると武岡淳一は堀の少年時代ということになるのだろうか。武岡は「飛び出せ青春」で優等生の役を演じていた役者で、当時なら12、3歳くらいのはずである。
しかし、この番組は元々1年の予定だったらしいのだが、延長され68話までいったところで、未完の状態で終了したとのこと。どこまで描く予定だったのかは不明だが、終了時点では明治27年の辺りだったという。おそらく予定の半分くらいだったのではないだろうか。最初に予定くらい立てるはずだが、細かく書きすぎたのだろうか。脚本は早坂暁で、名作といわれるドラマも結構書いている人だが、個人的にはあまり好きではない。その名を知ったのは中学生の時で、やはり必殺シリーズ(必殺からくり人)であった。当時から脚本家を気にしてドラマを見ていたのだが、それまでのシリーズとは異質であったこともあり良い印象がないのである。それでもこの「アイウエオ」の脚本はギャラクシー賞受賞対象作品になったそうである。未完であってもドラマとしては優秀だったのだろう。予定どおり最後までやるとしたら何年かかっていたのだろうか。

霧の湖

「社長外遊記」の項で名前の出た上原ゆかりだが、やはり主な活躍は少女期に集中している。しかし意外にも、彼女が主演というドラマ・映画などは見つからなかった(あったらすいません)。しかし、ある程度成長した17歳になってから、主役となっているドラマがあった。「霧の湖」(74年)というNHKの少年ドラマシリーズの1本である。タイトル通り、霧に包まれた湖が舞台で、上原ゆかりはそこで木村功演じる中年弁護士と知り合い、成り行きで彼の別荘に泊まることになるが、翌朝彼は姿を消していた。その彼は湖でボートから転落し水死したという。というような内容のサスペンスもので、久生十蘭の「肌色の月」が原作となっている。全6回のドラマで、他の出演者は中原ひとみ、及川ヒロオ、高原駿雄などである。
まあ以前ちょこっと触れたとおり、少年ドラマシリーズ全99作あるようだが、ほんの数本しか見ていないと思う。当然これも未見だし、久生十蘭なんて名前を聞いたことはあるというくらいの認知度しかなかったりする。この辺りの時代のNHKドラマって、まず見れないことが多いのだが、本作はDVD化されているようで、見ることが可能である。
多くの子役がそうであるように成長すると、子供の頃ほどの輝きは感じられなくなるものである。それは上原ゆかりも例外ではなかった。まあ普通にカワイイ方ではあるのだけれども。

喜劇競馬必勝法 大穴勝負

前項の「花笠お竜」の長門勇、久保菜穂子、カルーセル麻紀が揃って出演している映画が存在する。「喜劇競馬必勝法 大穴勝負」(68年)である。本作は三作存在する「競馬必勝法シリーズ」の二作目であり、主演は谷啓と伴淳三郎で、三作全てに登場するが役名は違っており、それぞれの作品に接点はない。他にも十朱幸代、長門裕之、南利明、長沢純、てんぷくトリオ、由利徹、小野栄一、三島ゆり子といったところが出演している。
自分は競馬好きではあるのだが、こういった競馬を題材とした映画とかアニメ、漫画などほとんど見たことがなかったりする。自分でもよくわからないのだが、実際のレース以外には興味がないということなのだろうか。見る気がおきないとしか言い様がないのである。
ところで、冒頭で触れた「花笠お竜」と本作の間に特に共通点が見つからない。本作は東映の作品だが、花笠お竜は前項でも触れたとおり国際放映の制作である。監督も違うようだし、本作に出演していた長門(勇)、久保、カルーセルの三人がこの翌年、全く環境の違う作品でまた共演というのは偶然なのだろうか。共演の多い人というのは必ず存在するので、それほど不思議なことではないのかもしれないけれども。まあ「花笠お竜」の製作者の誰かが本作を見て、印象に残っていて起用したということもあるかもしれない。

女殺し屋花笠お竜

最近CSで「素浪人花山大吉」が放映されたが、途中からレギュラーに加わった南弘子については、正直「誰?」という感じであった。やはり近衛十四郎と品川隆二の印象が強く、女性レギュラーがいたことなど知らなかったこともある。南弘子のテレビでのもう一つの大仕事といえば、やはり時代劇の「女殺し屋花笠お竜」(69年)であろう。主演は久保菜穂子だが、以前ここで取り上げた「旅がらすくれないお仙」や「紅つばめお雪」といった作品と同じ流れを汲む女旅道中モノである。原作はその「旅がらすくれないお仙」や「めくらのお市」と同じ棚下照生で、原題は「ハンターお竜」である。「花山大吉」や「お仙」や「お雪」とかは、東映制作でNET(現テレビ朝日)系で放映されているが、こちらは国際放映制作で東京12ch(現テレビ東京)系で放映されている。
当初は主演の久保菜穂子、長門勇、そしてカルーセル麻紀(女の役です)という女二人男一人というメンバーの道中だったのだが、南弘子が第9話より登場、そして長門勇が「三匹の侍」の新作の撮影のため、15話にて降板したため、最終的には女三人の旅となった。カルーセルは役名が「フーテンのお巻」から「ハンターお巻」に途中から変更されているのだが、名乗りを変えただけの同一人物なのかよく似た別人なのか不明である。もう一人のレギュラー大木正司も長門の降板と同時に番組を去ったようだ。
この番組も最近、CSで放送されたのだが、結局ほとんど見なかったので、詳細がほとんどわからないのである。このメンバーだとカルーセルがお色気担当ということになるのだろうか。久保菜穂子は当時37歳で、カルーセルも当時は「男」だし(性転換手術は73年)、華やかさに欠けていたので、南弘子が導入されたのかもしれない。まあカルーセルを起用するあたりが、当時の12chらしいといえばらしい。

社長外遊記

普段はCSでの放送時期からは、なるべくずらすようにしているのだが、今回は明日にも放映される「社長外遊記」(63年)を取り上げてみたい。社長シリーズといえば、森繁久弥の人気シリーズの一つで56年~70年と長きに渡って続いたシリーズで、全部で33作あるようだ。まあ子供の頃からテレビでよく放映されていたので、目にしたことは何度もあるが、どれを見たとかは全くわからない。よく考えるとまともに見たことは一度もないかもしれない。
「社長外遊記」は丁度シリーズ真ん中あたりの作品で、18作目にあたるようだが、今回何故本作を取り上げようと思ったかというと、桜井浩子がたどって行くと、本作と次作の「続社長外遊記」においてのみ森繁社長の5人娘が登場するのに目が留まったからである。その5人娘を演じるのが上から中真千子、桜井浩子、岡田可愛、相原ふさ子、上原ゆかりである。中真千子は当時27歳。個人的には良く知らないと思っていたが「若大将シリーズ」で加山の妹を演じていた人だった。でもあまり印象にない。桜井浩子は当時17歳。とはいってもれきっとした東宝の女優だし、「ウルトラQ」「ウルトラマン」以前からも結構頑張っていたのである。岡田可愛は当時15歳の中学生。子役時代はオーディション合格率100%だったという。本作の助監督である松森健はドラマ「青春とはなんだ」で監督に起用され、彼女を女生徒役に推した。岡田は青春シリーズで人気者となり、そして「サインはV」でスターとなる。相原ふさ子については、詳しいプロフィールが不明なのだが、当時9~10歳くらいだったと思われる。このブログでも何度か取り上げたように、「飛び出せ青春」の女生徒役くらいしか知らなかったのだが、「お嫁さん(第3シリーズ)」や「ワン・ツウ・アタック」にも出演していたことがわかった。子役としては結構活躍していたと思うのだが、その名を知っている人はあまりいないのではないだろうか。75年くらいには姿を見かけなくなる。そして上原ゆかりは当時7歳。この前年の「マーブルチョコレート」のCMで既に人気者になっていた。成長してからも女優は続けていたが、子供の頃に人気を得てしまうと成長してからそれ以上の人気を得ることは困難であろう。79年に結婚し引退したという記録もあるが、80年代にも映画「細雪」や「太陽にほえろ」のゲストに何度か出演しているようだ。
まあ本編の方はタイトルに外遊とある通り、森繁、三木のり平、加東大介、小林桂樹といったお馴染みのメンバーがハワイで活躍する。「続社長外遊記」は純粋に続編で、つまり3時間強の映画を二本に分けたものと考えてよいだろう。この手の映画で3時間は長すぎるし。

風来忍法帖

中川ゆきがヒロインを務めた映画に「風来忍法帖」(65年)がある。山田風太郎の小説を映画化したもので、主演も渥美清とくれば面白そうな気がするのだが、評判はよろしくないようである。とはいっても本作はソフト化はされていないようだし、当然私も未見だし、ネット上でこの作品の批評も一つしか見つからないのだが、ほとんど語られることがないということは、不評だったと判断してもよいのではないか。
実は山田風太郎の小説って読んだことがないのだが、「甲賀忍法帖」を漫画化した「バジリスク」を見た限りでは、伊賀と甲賀十人づつの忍術合戦が繰り広げられ単純に面白かった。横山光輝の「伊賀の影丸」が好きな人なら面白いはず。というより横山は明らかに山田の作品に影響を受けていたと今さらながら思ったりする。「風来忍法帖」も原作では七人の香具師が強力な三人の風摩忍者と戦うといったようなものらしいが、映画では香具師は渥美清、佐々十郎、佐藤允が演じる三人しか登場しないし、原作には他に七人の九の一が出てくるらしいが、本作には登場しない。まあ渥美、佐々という顔ぶれで喜劇っぽい作品であることは想像がつく。風摩小太郎を演じるのは平田昭彦で、原作にも登場するその配下の三人には千葉敏郎、早川恭二、川路誠が扮している。で、ヒロインの姫様が中川ゆきで、その祖父が藤田進、豊臣秀吉に有島一郎、石田三成に堺駿二、他に波田久夫、戸上城太郎などが出演している。
普通、主役の三人と風摩忍者が戦うというようなストーリーを予想するが、どうもそうではないようで、意味ありげに登場する伊賀や甲賀忍者などはほとんどストーリーには関係ないらしい。あくまでも喜劇らしく、腕よりも口で戦うといった感じのようだ。
この映画には続編「風来忍法帖 八方破れ」があるのだが、こちらの公開は何故か三年後の68年となっている。純粋に本作の後編のようなので、撮影自体は続けて行われたと思われ、通常あまり間をあけずに公開されるものだが、やはり不評だったのであろうか。三年のお蔵入り状態になっていたようだが、こちらの方は前編よりはずっと面白いとのこと。中川ゆきはその間に女優を引退してしまったようで、公開順では、これが中川ゆきの最後の出演作品となっている。

お姐ちゃん三代記

前項でスリー・チャッピーズ(桜井浩子、南弘子、中川ゆき)としての映画は制作されていないようだと書いたが、三人揃って出演している映画なら存在する。以前ここで取り上げた「ミスタージャイアンツ 勝利の旗」にも本人達の役でチラッと出ていたりしたのだが、お姐ちゃんシリーズの「お姐ちゃん三代記」(63年)には実質的な主役で登場しているようだ。
重山規子、団令子、中島そのみが東宝「お姐ちゃんトリオ」だが、59年から続いていたこのシリーズは、本作がその最終作(8作目)となっている。おそらく東宝的には、お姐ちゃんトリオの次はスリー・チャッピーズで行こうと思っていたのだろうと思う。お姐ちゃんトリオは当時27~28歳くらいだったが、スリー・チャッピーズは20歳前であった。彼女らに加え、もう一世代上のトリオが本作には登場する。草笛光子、扇千景、越路吹雪のベテラン勢である。とはいっても越路吹雪は当時39歳であったが、草笛と扇は30歳。つまりお姐ちゃんトリオとさほど変わらない年齢だったのである。扇はともかく草笛光子は当時からあまり印象が変わらない。美人ではあるが実年齢よりもずっと老けて見える。現在は逆にずっと若く見えるわけだが。
その9人娘が一人の男を取り合ったりする。その色男を演じるのが稲垣隆。思わず誰?と思ってしまったが、60年代に東宝で活躍していた役者のようだ。中丸忠雄に似ているらしい。しかし、結局は後から登場する藤山陽子に取られてしまうというお話。美女満載の映画だが、男優陣は稲垣以外には、藤木悠、そして桜井と「ウルトラQ」で共演することになる西条康彦などが出演している。
しかし、子供の頃にあまり見る機会のなかった女優って、ほとんど顔がわからなかったりする。個人的には、草笛、扇、越路のベテラン勢と桜井以外の顔はよくわかっていなかったりするのである。まあ、お姐トリオは自分より上の世代のアイドルだし、中川ゆきは女優業はすぐに引退しているようだし、仕方のないところだろう。
ところで、団令子は南弘子と同じ03年に亡くなっており、その息子の団優太は06年に自殺している。合掌。

あの娘に幸福を

前項でちょっと触れた、峰健二(現・峰岸徹)の主演映画には「あの娘に幸福を」「六本木の夜 愛して愛して」(63年)の二本がある。どちらも純愛ものという感じだが、その両作で峰の相手役を務めているのが中川ゆきである。個人的には良く知らないが、前項の「高校生と女教師 非情の青春」に出演していた南弘子、桜井浩子と「スリー・チャッピーズ」として売出された女優で、中川三郎の三女だそうだ。当時は三人組で売出すのが流行っていたようで、スリー・チャッピーズも「なんでもやっちゃおう」などというレコードを出したりしている。この両作には南弘子も出演しているが、桜井は出ていないようだし、スリー・チャッピーズとしての映画は制作されていないようである。ちなみに桜井浩子は現在円谷プロに在籍しているのは有名だが、中川ゆきは中川裕季子の名で舞踏家になっているらしい、また南弘子は03年に57歳で亡くなっている。
「あの娘に幸福を」には、浜美枝、長沢純、浜村純などの他、「青影」こと金子吉延、当時歌手としてヒットを飛ばしていた飯田久彦などが出演している。そういえば、青影や河童の三平で活躍していた以前の金子吉延って見たことがなかった。当時は8歳であった。飯田久彦はご存知のとおり、音楽プロデューサーとしてピンクレディーや小泉今日子を売出し、現在はエイベックスの取締役だそうだ。そして峰岸隆之介時代にも共演の多かった長谷川明男とは、こちらでも共演している。長谷川明男は大映の俳優だとばかり思っていたのだが、特定の映画会社に所属していたことはないようである。映画デビューはこの63年で、峰も出演している「林檎の花咲く町」である。

こうして見ると峰健二として売れていなかったわけではないことがわかる。ちなみに峰岸隆之介として再登場した68年度には製作者協会新人賞を受賞している。

高校生と女教師 非情の青春

峰岸徹は峰岸隆之介の前には峰健二という芸名であった。19歳の時、大学(日大芸術学部演劇学科)進学し同年に東宝からデビューしている。そのデビュー作が「高校生と女教師 非情の青春」(62年)である。ちょっとタイトルを聞いただけではハレンチ路線の映画かと思ってしまうが、真面目な青春映画である。
主演の女教師には二谷英明の奥さんとなる白川由美、先輩教師に「クイズグランプリ」の小泉博、生徒役が峰健二、そして「ウルトラマン」でお馴染みの桜井浩子、「素浪人花山大吉」にレギュラーで出演していた南弘子、そして南弘子の彼氏に勝呂誉といった布陣である。生徒役の面々は新人なので当然だが、当時は無名だったと思われる。ここで峰健二は事件を起こして退学になりそうなところを白川に救われ、真面目になろうとするが、結局は自殺してしまうというような役柄である。でこの次に彼が出演した作品があの「ニッポン無責任時代」なのである。ここでもハナ肇の息子役という目立つ役柄なのだが、個人的には覚えていない。今見ればすぐわかるだろうが、まさかクレージー映画に峰岸が出ているとは思っていなかった。
峰健二は翌63年には主演映画も製作され、64年までに約10本の映画に出演し、順調のように思われたが、その64年に大学を中退し俳優座養成所に入っており、実質的に峰健二としての活動はここで終了している。その後、文学座研究生となり、68年に大映と契約し峰岸隆之介として再出発している。詳しい事情などは不明だが、素人あがりの役者だったので、本格的な演技を勉強する必要を感じたのではないだろうか。それに東宝のカラーには合っていないと個人的には思う。
それにしても日芸→俳優座→文学座と、見た目のワイルドさとは裏腹に勉強家なのであろう。岡田有希子の事件も彼は当て馬にされたというのが専らの評判である。