お姐ちゃん三代記
前項でスリー・チャッピーズ(桜井浩子、南弘子、中川ゆき)としての映画は制作されていないようだと書いたが、三人揃って出演している映画なら存在する。以前ここで取り上げた「ミスタージャイアンツ 勝利の旗」にも本人達の役でチラッと出ていたりしたのだが、お姐ちゃんシリーズの「お姐ちゃん三代記」(63年)には実質的な主役で登場しているようだ。
重山規子、団令子、中島そのみが東宝「お姐ちゃんトリオ」だが、59年から続いていたこのシリーズは、本作がその最終作(8作目)となっている。おそらく東宝的には、お姐ちゃんトリオの次はスリー・チャッピーズで行こうと思っていたのだろうと思う。お姐ちゃんトリオは当時27~28歳くらいだったが、スリー・チャッピーズは20歳前であった。彼女らに加え、もう一世代上のトリオが本作には登場する。草笛光子、扇千景、越路吹雪のベテラン勢である。とはいっても越路吹雪は当時39歳であったが、草笛と扇は30歳。つまりお姐ちゃんトリオとさほど変わらない年齢だったのである。扇はともかく草笛光子は当時からあまり印象が変わらない。美人ではあるが実年齢よりもずっと老けて見える。現在は逆にずっと若く見えるわけだが。
その9人娘が一人の男を取り合ったりする。その色男を演じるのが稲垣隆。思わず誰?と思ってしまったが、60年代に東宝で活躍していた役者のようだ。中丸忠雄に似ているらしい。しかし、結局は後から登場する藤山陽子に取られてしまうというお話。美女満載の映画だが、男優陣は稲垣以外には、藤木悠、そして桜井と「ウルトラQ」で共演することになる西条康彦などが出演している。
しかし、子供の頃にあまり見る機会のなかった女優って、ほとんど顔がわからなかったりする。個人的には、草笛、扇、越路のベテラン勢と桜井以外の顔はよくわかっていなかったりするのである。まあ、お姐トリオは自分より上の世代のアイドルだし、中川ゆきは女優業はすぐに引退しているようだし、仕方のないところだろう。
ところで、団令子は南弘子と同じ03年に亡くなっており、その息子の団優太は06年に自殺している。合掌。
重山規子、団令子、中島そのみが東宝「お姐ちゃんトリオ」だが、59年から続いていたこのシリーズは、本作がその最終作(8作目)となっている。おそらく東宝的には、お姐ちゃんトリオの次はスリー・チャッピーズで行こうと思っていたのだろうと思う。お姐ちゃんトリオは当時27~28歳くらいだったが、スリー・チャッピーズは20歳前であった。彼女らに加え、もう一世代上のトリオが本作には登場する。草笛光子、扇千景、越路吹雪のベテラン勢である。とはいっても越路吹雪は当時39歳であったが、草笛と扇は30歳。つまりお姐ちゃんトリオとさほど変わらない年齢だったのである。扇はともかく草笛光子は当時からあまり印象が変わらない。美人ではあるが実年齢よりもずっと老けて見える。現在は逆にずっと若く見えるわけだが。
その9人娘が一人の男を取り合ったりする。その色男を演じるのが稲垣隆。思わず誰?と思ってしまったが、60年代に東宝で活躍していた役者のようだ。中丸忠雄に似ているらしい。しかし、結局は後から登場する藤山陽子に取られてしまうというお話。美女満載の映画だが、男優陣は稲垣以外には、藤木悠、そして桜井と「ウルトラQ」で共演することになる西条康彦などが出演している。
しかし、子供の頃にあまり見る機会のなかった女優って、ほとんど顔がわからなかったりする。個人的には、草笛、扇、越路のベテラン勢と桜井以外の顔はよくわかっていなかったりするのである。まあ、お姐トリオは自分より上の世代のアイドルだし、中川ゆきは女優業はすぐに引退しているようだし、仕方のないところだろう。
ところで、団令子は南弘子と同じ03年に亡くなっており、その息子の団優太は06年に自殺している。合掌。