new暴れん坊商人~視覚障害者の呟き~ -83ページ目

鼻毛と乳毛

 わしは髭はそれほど濃い区内。
 大学時代にどれだけ伸びるか?と試したことはあったが、密度が薄いせいかちょび髭にしかならなかった。
 
 最近、髭は毎日剃ってはいるのだが、鼻毛が気になってきた。
 ちょっと油断すると、花で息をする度に鼻毛がそよぐのがわかるのである。
 そこで、小さな鼻毛専用のはさみを購入した。
 それで、ちょびちょびと切っている。
 
 しかーーし、他にも意外な所に、お毛毛が生えていることがわかった。
 まずは、眉毛。一本、2本と長ーーい毛がはえている。指でさぐって引っ張ると、3センチ近い毛が生えていた。
 耳毛。散発をする度に切手はもらっているが、これも1~2本、長いのがはえているそうである。
 極めつけは乳毛である。
 これはいつもシャツの下に隠れていて気がつかないのではあるが、よーーく触ってみると、両方の乳房に2~3本ずつ5センチ近いお毛毛が生えているのである。
 胸毛ではない。まさに乳輪にそっと生えているのである。
 これは切ってしまうのも惜しいので、そのままにしている。
 暇な時に、その毛を引っ張って、
「ここまでよく伸びたね。」
といたわってやるのである。
 ちと、変かなぁ。 苦笑

パチンコ ぱちすろ

 わしはパチンコ・ぱちすろが好きであった。
 大学正時代のヒコーキ台に始まって、フィーバー機、パチスロと一通りやった。
 終盤のパチスロでは7を三つそろえるのに眼押しでそろえることができていた。
 
 しかーーし、視覚障害になった今ではそれらをすることはない、と言うかできないのである。
 眼押しをしようにもその数字が見えないのである。
 おかげで、毎月のお小遣いは特に決まってもらっていない。
 一線も財布に入っていないのはまずいので、定期的に5000円、1万円ともらっている。
 けんどその使い道は、帰りにコンビニでビールや中肺を時々買って帰るか、子供たちに臨時のお小遣いをあげるくらいである。
 趣味と言ってもパソコンを使っていろいろと音楽やインターネットを楽しむくらいなので、毎月の光回線使用料が4000円引き落とされるくらいのものなのである。
 安上がりなのか、ちと寂しいものなのか・・・。
 まっ、ええかぁ。

パソコンのリカバリディスク作成

 言えのノートパソコンを購入して1年半になる。
 今まで故障や不具合を起こすことも鳴く動いてくれている。
 しかし、よく考えると、いつ不具合や故障をおこすことがあるかもしれないのである。
 そんな時にはどうすればいいのか?
 販売店に修理に出すことくらいしか、思いつか無かったのだが、このSONYのVIOにはハードディスク内に出荷状況に復元してくれるソフトが入っているということがわかった。
 そして、ハードディスク自体もいかれてしまった時には、事前にリカバリディスクを作っておけば、それを使ってもとの状態に戻すことができるという。
 しかーーも、わしがCD作成などに購入していた「B's Recorder GOLD9」を使えば、自分が今までインストールをしたり設定したりしているパソコンの状態をそのまま丸ごとバックアップしておけば、ハードディスク自体が壊れていなければWindowsが起動しない状態であっても、下の使用していた状態に復元できるというのである。
 知らなかったーーー。
 そこで、とあるMLでいろいろ教えていただき、インターネットでも検索して、一日がかりでリカバリディスクの作成とCドライブのシステム状況のバックアップとDドライブのデータのバックアップを完了できた。
 4.7ギガのDVDRを9枚使用した。
 これで、一安心。
 今度、新しく設置する会社のノートパソコンも最初の設定をした後に、システムの丸ごとバックアップをしなければと思うのでした。

夜のウォーキング

 今年の4月から妻と夜のウォーキングに出かけている。
 約50分のコースである。
 自宅を出て前の道路を右に向かい歩く。
 左に曲がり、右側に国立病院を見て突き当たりの横断歩道を渡り、右折してお城の周りを東から西へとぐるりと回る。
 途中でお城の公園内に入り左にお城を見ながら南側に突っ切る。お城の正面側から再び公園内に入り、左にライトアップされたお城を見ながら公園内をぐるりと一蹴して再び最初の横断歩道を渡り、左に国立病院を見ながら帰途に着くのである。

 その間に何人ものウォーキングをしている人、散歩をしている人、観光客に遭う。
 そして公園内には何人ものホームレスの人がいるらしい。
 今はまだ気温が高いのでいいが、冬の寒い日はつらいだろうなぁ?
 こうして暗い中でも歩くことができるのは妻がいるからであって一人で白杖使って歩行している時とは違って、通常の速さで歩けている自分がいるのである。
 ありがとさん。

まったく見えないという世界って

 今日、会社からの帰り道、ふと思った。
「全盲になりまったく見えなくなったら、白杖を使っているとは言え、無事家まで帰れるのだろうか?」
 わしの病気は網膜色素変性賞。
 人によって差はあるが、夜盲に始まり徐々に視野が狭まり視力も衰えていく。
 結局カメラのフィルムの役割をしている網膜の色素が変性し画像が映し出されないためにひどい霧の世界へと入っていくのである。
 
 今はまだ周辺部の視野が少しは残っているため目の前は見えなくてもある程度回りの状況を確認しながら白杖で前方の安全を確保しつつ歩けているのである。
 それが先日の夜みたいに、全体的に白いもやがかかってしまうと。たちまち不安定な動きになってしまう自分を発見したのである。
 困ったもんだ、仕事は音声で画面の情報を教えてくれるスクリーンリーダーなるソフトを使ってどうにかなっているが、全く見えない世界となってしまうとへこむだろうなぁ?
 早く、現代の最新医学を駆使して、何らかの治療法が見つからんかなぁ?
 神様・・・・お願いします・・・・・。

盲導犬の一生とは?

 先日、とある番組で「命とは?」のテーマで盲導犬の一生の話をしていた。
 そこでは12年間の盲導犬としての働きを終えた老犬が、また訓練をしていた場所に戻り余生を過ごすのだそうだ。
 そこを訪れたタレントが、涙を流しながら、
「ご苦労さんだったねぇ。自分の好きなこともせずに盲導犬として働いてきたんだねぇ。えらかったねぇ。」
とのたまう。
 果たして盲導犬は自分を殺して盲人のために一生をささげてきたのだろうか?
 わしはそうは思わない。
 盲人の体の一部として共に過ごした盲導犬。
 盲導犬もそれを感じて、盲人の体の一部として心も溶け合い満足していたのではないのだろうか?
 だからこそ、盲導犬は他の犬より長生きだそうだ。
 うーーん、わしも今以上に見えにくくなったら盲導犬と一緒に歩いて行きたいなぁ・・・と思ったのでした。

イカ大好き!

 わしはイカが好きである。
 イカと言っても珍味のイカである。
 「アタリメ」ってやつである。
 袋を開けて、その中のにおいを嗅ぐとクラクラしてくる。
 磯の香りを感じながらチビチビとかみ締める。
 ジワジワと味が染み出す。
 それを感じながら焼酎をぐいと飲み干すのである。
 たまりませんなぁ。
 けんど、食いすぎると翌日がちとつらいですけどね。

よくぶつかる日

 わしは視覚障害なので、会社への通勤時には白杖を使って歩行している。
 周辺部に残っている視野を活用し、街灯の明かりを目印に歩いているのである。
 夜盲なので正面はまったく見えてない。
 
 今日の会社からの帰り道はいろいろなものにぶつかった。
 まずは最初の交差点の曲がり角、歩道に止まっている自転車が探り当てられず後輪に白杖を差し込んでしまう。
 次に途中の小さな交差点、左側に車のライトを発見し、横切る時に横断歩道の黄色い旗みたいに水兵に白杖を伸ばして歩いていると、「ガチャーン」。そうもう一台真正面に車が止まっていたのである。その車の右側のドアに白杖をぶち当ててしまったのである。
「お兄ちゃん、ごめんな。」
と若そうな声、ドアに傷はつかなかったんだろうかなぁ?
 
 再び歩き出しとある喫茶店の駐車場の前の歩道を歩いていると、なんとなく車が止まっている様子。
 何と点字ブロックが引いてある歩道にそれをまたぐように水平に注射している。車輪を白杖で確認しながらどうにか横をすり抜ける。
 
 いつも通っている自宅の近くの狭い道。
 スーと歩いていると、こりゃまた「ガチャーン」と車のバンパーの下に白杖が突っ込む。
 非常に狭い道なのに、それをふさぐように停車している車。
 これでは人が通れない。何を考えているのだろうか。
 どうにか横をすり抜けて無事家に着く。
 いつもは何事もなく歩行できるのだが、今日は眼が疲れていたのか、白いもやが目の前をおおっていた。
 気をつけなければなぁ。

戦慄のプーちゃん

 我が家にはペットのプーチャンがいる。
 ホワイトのジャンガリアンのハムスターである。
 名前をプーチャンと言う。
 子供たちが学校で妻だけ家にいた昼間、子供部屋から「ガリガリ」とけたたましい音がする。
 妻はそっと娘の部屋を空ける。
 そこにはハムスターのプーチャンがカゴの1階と2回の隙間に前足でぶら下がり、ガリガリと間でいるのであった。
 その形相が恐ろしかったとのこと。
 後ろ足はぶらぶらであるのにひたすらガリガリやっている。これは隙間から逃げ出したらいけないとボールペンで突っついて下に落とす。
 再び上ろうとするプーチャンだが上までたどりつくのには相当の力がいったみたいで、途中であきらめたらしい。
 到底、宙ぶらりんの状態から外に逃げ出すのは不可能なのだが、生き物が苦手な妻にとっては必死の応対であったようである。
 今日はプーチャンはおとなしくしているが、またいつ例のガリガリをしだすか分からないので冷や冷やもんなのだそうな・・・。
 ふと見ると隙間のところにはガムテープがしっかり張ってあった。 苦笑

河童寿司

 今日は家族の皆が休みだったこともあり、昼飯を外で食った。
 久々の回転寿司である。場所は「河童寿司」。
 ここはテレビコマーシャルもやっている関西では大手の開店すし屋であり、ネタも新鮮でボリュームもある。
 海栗もイクラも全て2巻一皿100円である。
 アサリの赤だしを頼み、決行食った。
 ハマチ、サーモン、帆立貝、秋刀魚、アジ、イワシ、アナゴ、イクラ、海栗、マグロ、赤貝、納豆巻き、他にあったかしらん。
 4人で38皿と茶碗蒸しに赤だし味噌汁。
 腹一杯食っても5000円かからなかった。
 たまに行くからいいのだろうが、いくら金持ちになっても毎日は食えないだろうなぁ。
 満足の昼飯でした。