new暴れん坊商人~視覚障害者の呟き~ -54ページ目

変な夢

久しぶりに空を飛ぶ夢を見た。
何ヶ月に一度かは空を飛ぶ。
わし的には夢の中では空を飛べるという認識である。
 
娘の文化祭に出かけた夢。
すんごい人である。
娘の学校の全体がどんな風になっているのかわからないので、いつもどおりに空を飛ぶことにする。
両手を上下に軽くパタパタとすると身体が浮き上がる。
恐怖心はない。
30メートル上がった状態でフワフワと浮き、下を見る。
大きな湖がありまわりは森林で覆われている。
その湖の周りには多くの人がいる。
山側はがけになっていて反対側は海になっている。
山側のがけに舞い降り文化祭の様子を見ているわし。
妙にリアルでありよく見えている。
わしの前世は鳥だったのだろうか?
 
夢と言えば、未だに学校へ行く夢を見る。
自分の容姿からすると大学生みたいである。
いつも学校に行かねばならぬが教科書とか鞄が見当たらないのである。
今日はテストなので急がねばならないがなかなか見つからないのである。
ようやく見つかって登校しようとするが学校までの行き方が思い出せない。
こんなパターンの夢を見る。
 
それにバイクや自動車を運転する夢もよく見る。
夢の中では
「わしは目が悪いのに大丈夫かなぁ?警察がはりこんでいないかなぁ?」
といつも思っている。
けんど夢の中ではよく見えている。スピード出そうとするがあまり出ない。
なんて感じの夢である。
 
最近会社から帰って飯食って、酒を飲んで風呂に入ってベッドに横になるとそのまま寝てしまい3時~4時くらいに目が覚めることが多い。
その起きがけに変な夢を見るようである。
今日は日曜日なのでええが朝型目が覚めてパソコンいじって二度寝すると午前中がしんどい。
睡眠パターンを元に戻さねばと思うのでした。

眼科受診

わしは毎月1回眼科に通っている。
RPの治療のための薬をもらい、4ヶ月に一度は診察を受けている。
けんど、昨年から妻も一緒に眼科の診察を受けるようになった。
妻はドライアイ。
昔わしが見えていた頃は南野陽子に似ていると思っていたほど目ん玉が大きい。
そしてドライアイなので眼球の表面に傷がつくこともあり、人工涙とヒアロイン酸の目薬を処方してもらっている。
先日診察受けた時は目やにも出ておりアレルギーもあるとのこと。
視力は両目とも1.5あるが早くから老眼となり老眼鏡も手離せないそうである。
ちょっとした文字を見るにも老眼鏡かけないと何が書いてあるかわからないと一種の視覚障害かぁ?なんて思ったりする。
 
わしがもし今視力が蘇ったら老眼になっているのかなぁ?
最近は文字を見るってことがないので、目が疲れることはなくなった。
けんど、一日仕事でパソコンしていると目より耳が疲れるような気がする。
それに気持ち目の前の白けがひどくなるような気がする。
これからも、目ん玉と耳を大事にせねばなぁと思うのでした。

譲れないもの

わしが必ずやるもの。
それは選択とアイロン崖である。
何時のころからか必ずわしがやるようになった。
やらされているのではなく、どうしても自分がやらないと気がすまないのである。
 
朝、6時頃、目が覚めて6時30分に洗濯機を回す。
わしがいろいろと調べて購入した東芝のドラム式洗濯機である。
休みの日など、ドラムがグルグル回って選択する様子をじっと洗濯機の前に座って音を聞いていると飽きない。
7時20分頃選択が仕上がり、わしがパンパンと物干し台に干す。
仕事から帰って洗濯物を取り入れてたたみわしと娘のカッターをアイロン崖する。
わしは視覚障害であるがリハビリでの生活訓練でアイロン崖も習ったので全て勘に頼りアイロン崖する。
慣れれば何てことはない。
今日もお風呂からあがってからアイロン崖した。
ぴちっとかかると気持ちがいいものである。
明日の朝もがんばって洗濯機を回さねば・・・。

部屋の掃除

今日は妻は会社、娘は学校、わしはたまたま会社休みで家に一人である。
そこで、先日購入した掃除機もあり掃除をすることにした。
 
全ての部屋の窓を開け、まずは掃除機をかける。
視覚障害でもありよっぽど広い場所以外は吸い込み口の近くを右手で持ち、床の状況を左手でさぐりながら掃除機かける。
こうすれば床の汚れを確認し変な物を間違って吸い込むことがないのである。
次は雑巾崖。
温風が出る蒸気モップもあるのだがわしはよう使えないので雑巾崖である。
これも床の状況を確認しながら拭けるので都合がいいのである。
 
5DKの全てに掃除機をかけて、廊下と洋間のじゅうたん以外の箇所を雑巾崖するのに1時間半かかった。
たまにだからできるんじゃろうがこんなことでもええ運動になった。
仕事の時は、通勤以外はずっといすに座り9時間近くパソコンを音声聞きながらパシパシしている。
その間、動いているのは両手の指と脳みそだけ、こんなんじゃから、体重が56キロしかないのにお腹だけ歩っこり出てしまっているのである。
来月の18日は1年に一度の人間ドッグである。
高脂血漿と高血糖気味なのでちいと運動をしてシェイプアップせねばと思うのでした。

ガスストーブ

今年の冬の暖房をどうするか?
1階に住む両親の現在のホットな話題である。
1階は8条のダイニングキッチン、8条の和室、6条のベッドルーム、お風呂に便所、そして15条くらいの元酒屋の売場だったフリースペース。
そのフリースペースには下駄箱や自転車などを置いてあとは自由な空間としている。
各部屋にはエアコンがついているのでそのエアコンの暖房を使用すればええんじゃが、そうすると電気代がいくらかかるかわからないのである。
 
そこでおやじが地元の大阪ガスの代理店に電話して、営業マンにガスストーブのカタログを持ってきてもらったらしい。
いろいろと説明をうけて結局セールストークにのせられて6~7畳要のガスストーブを購入した。
定価45000円を割り引いてもらって30000円なり。
石油ファンヒーターとは違い灯油をためておくスペースがいらないので縦38cm横39cm奥行き14cmと思ったより小型であり薄型である。
ダニや埃なども吸い込み空気清浄機としても使えるそうである。
1時間あたりのガス代が17円。1日8時間毎、毎日使用しても4000円くらいのガス代ですむとのこと。
小型軽量なので向きも自由に変えられるとのこと。
これで両親の冬の暖房は保証された訳である。
 
2階のわしら家族の暖房はどうするのか?
昼間はわしも妻も仕事、娘は学校なので夜だけエアコンかコタツで済ませばええと妻ともども考えている。
今済んでいる地域はもともと温暖な気候であり、今年は暖冬とのことでどうにかなるじゃろうと思うのでした。

連続投稿

や・・・やばい!
先月の中旬から毎日かかさずこのブログで投稿している。
今までは週に2階、月に7~8回ってとこだった。
それがちょっと1週間続けちゃうと、何か途切れるのが惜しくなりこうやって夜中に書き込んでいる自分がいる。
 
けんど、毎日何かのネタを見つけなければいけないのでちとしんどい。
でも、毎日書いているとアクセス数も4倍近くなり、毎日200人近い人がわしのブログを覗いてくれていると思うと励みにもなるのである。
これを機会に今一度視覚障害者なるものはなんぞやって見つめなおすのもええかもしれんなぁ。
 
そうそう、今日の朝出社してロッカーで制服のジャンバー着て室内用の折りたたみの白杖突いて食堂の前を通りかかると、
「暴れん坊承認さん、自動販売機のレイアウトが冬バージョンになってますよ。」
と同じ部署の同僚が教えてくれた。
つまり暖かい珈琲が並んだのである。
同じ部署の30歳前半の採用担当のM君である。
わしが時々この自動販売機で缶コーヒーを買って仕事しながら飲んでいるのを見ていたのであろう。
「上から2番目の右から順番に、ブラック、微糖、長微糖が並んでますよ。」
とわしの手を取ってボタンを触らせてくれるのである。
ええやつじゃのぉ。
「助かるよ、ありがとね。」
と朝からいい気分で一日が始まったのでした。

家族の手引き

わしが休みの日に外に出かける時は、妻か娘に手引きをしてもらっている。
会社に通勤する時や、どうしても単独で外出せねばならない時は白杖ついて歩行する。
大阪の日本ライトハウスでみっちり白杖での歩行訓練を受けているのでそれほど心配はしていない。
けんど家族と一緒でいろいろな場所に行く時には妻の運転する車で移動し手引きをしてもらうのである。
 
10年前くらいから本格的に視力、視野とも衰え始めた時にはなかなかこの手引きをしてもらうことができなかった。
というかこの手引きなるものを知らなかった。
8年前に日本ライトハウスのリハビリを受けるための面接に大阪に行った時も単独で行った。
その日の広島まで帰るために新大阪駅まで行く時に始めてライトハウスの指導員に手引きをしてもらった。
それまでは恐る恐る白杖なしで歩いていたのとは違い、何と楽なことか。
1年間泊り込みでリハビリ受けて単独での白杖歩行ができるようになり、ここ姫路に引っ越してきて、会社の通勤には白杖使うが休みの日には自然と家族の手引きをしてもらえるようになった。

わしは楽じゃが、手引きする家族はそれをどう思っているんじゃろうかなぁ?
わし自身、周りの様子は見えないのでええが他の人から見るとええおっさんが妻か娘の右ひじつかんで歩いているんだから視覚障害者の手引きを知らない人は変に思うじゃろうなぁ?
一見してわしは見えない人とは思えぬ風なんで、妙になれなれしいおっさんじゃと思うじゃろうなぁ?
今では家族もそんなこと思わなくなったじゃろうが最初はいやじゃったろうなぁ?

まあ、そんなこと考えてもしゃあないんで車から降りると妻が
「お父さん、こっちよ。」
とわしの左手をポンと叩き右ひじを突き出している。
そしてわしはその右ひじをつかんで二人でさっそうと歩いていく。
これからもずっとそうするじゃろうなぁ。
妻よ、娘よ、そしてお兄ちゃん、これからもよろしくね。

模様替え

今日の朝、突如妻が、
「今から部屋の模様替えをするよ。」
とのたまった。
今の家の2階のわしら家族のスペースは南向きに厚いふすまで仕切られている6条くらいの洋室が3室、8条の和室と6条の和室それと8条くらいのダイニングキッチン。
8条の和室はお客さま要にあけておき、6条の和室は妻が使い娘が洋間1室、わしが洋間1室、残りの洋間はデスクトップのパソコンなんぞをおいてフリースペースとしていた。
2階にも台所とトイレ、そして洗面所と洗濯機があるのだがベランダがない。
よって洗濯物はわしの部屋に干していた。

そこで娘がほとんどを洋間のフリースペースですごしていることもありそのフリースペースに娘の机とベッドを移動し、あいた洋間に洗濯物を干す物干し台と蛸足の干し器を移動する。
つまり洋間一部屋を洗濯物を干し吹くなどを保管する部屋としたのである。
これによってわしの部屋が広がりベッドと机と、その机の上にノートパソコンを置いて、電話の親機とインターネットの光回線のモデムとワイヤレスのためのルーターを置く棚を移動。
いやにスッキリしてまっことええ感じとなったのである。
 
妻のこの突如野模様替えは最初はやれやれと思うが、実際に移動し官僚するとこれがまっこと的を得ているのである。
今も広々としたわしの部屋でノートパソコンにてブログを入力している。
ええこんころ持ちじゃのぅ。

チャレンジド

視覚障害者関連のMLでも紹介されていたチャレンジドを聞いた。
NHK教育テレビで夜の9時からやっていた。

感想は、と言うと、ちょっと違うかな?って感じ。
脚本書いたか作成に携わった人に実際の視覚障害者がいたのかな?
 
主人公の病気がわしと同じ網膜色素変性賞ってことだがいきなり全盲になったてとこ。
いきなり盲導犬ユーザーになったこと。
盲導犬の名前がポンタってとこ。
ストーリーがいかにも教育テレビって感じだった。
 
けんどリハビリ受けている様子や携帯電話にラクラクホン使ったりパソコン操作するのに音声が出ているとこはわしと同じだった。
視覚障害者にというよりは中途失明になった先生を中心とした学校物語って感じだった。
一つ共感したのは中途失明になって学校でも会社でも日常生活でも晴眼者の援助依頼をいかにうまく受ける事が大切かってことである。
その前に自分の障害をいかに受け止めることが大事かってことである。

けんど、
「私は視覚障害になってよかった。見えないことも見ることができるようになった。」
って人がいるが、わしはなかなか素直にそうは思えない。
やっぱし見えた方がええわけでして・・・。
パソコンを音声で操作できたり、白杖使って歩行できるようになったりはしてもできないことはできないしそれをどうすることもできない。
もどかしい思いをすることはまだまだ多いのです。
そこでいかに援助以来してできないことをクリアするかってとこが大事なんだと思うのです。
なんじゃかじゃ言っても最後は涙がちょちょぎれちゃいましたけどね。

声の調子

わしは人の顔の表情がわからない。
よって話す時の声の調子でその人の気分を判断する。
 
会社にて上司の今日の調子はどうなのか?
店から電話で質問などしてくる社員の心情はどうなのか?
かけてくる人によっては最初からけんか腰のやつがいる。
人事として受けているわしなのでいつも穏やかに話さなければいけないのだが、わしの悪い性格でもありすぐにカッとなってしまいそれが口調に出てしまう。
電話で話すと誰もがどうしても自分の気持ちがストレートに出やすいような気がするものである。
反省しきりである。
 
家に帰ってからも
「ただいまぁ。」
の声に家族の皆がどう応対するのか?その声の調子はどうなのかで判断する。
ちょっとドキドキするものである。
過程では一番自分を出せる時なので、わしも含めて自分の感情が出やすいのである。
いい返事が返ってこない時に、見えればその顔の表情でほんまのところを判断できるんじゃがそうはいかないのである。
困ったものである。
そん時はいらんことはしゃべらずに黙っておくに限る。
しゃべらなければしゃべらなければで
「えらい今日は静かじゃね?」
と言われてしまう。 苦笑
どの過程のお父さんもそれは一緒なのかなぁ?