前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト -15ページ目

大災害のサイクルがヒトのライフサイクルよりも長い場合に伝承は機能しない

今日はとある土砂災害の被災地で取材。ご自宅を失った方のお話をうかがいました。ご実家は土石流の動線から外れていたのに、隣の畑に家を建ててしまい、そこに土石流が来て被災してしまったとのことでした。
ただ、幸いだったのはご実家は無傷で、そこで生活再建ができたこと。
この種の問題でやはり大切なのは、被災の伝承です。特に大災害のサイクルがヒトのライフサイクルよりも長い場合に伝承は機能しないことがままあり、ご自宅を建てられた当時は意識が行かなかったそうです。災害後の写真を見て「あれっ、もろに流路じゃん」とびっくりしたとのことで、さもありなん、といったところです。
ただ、現在は見えている崩壊跡もいずれは緑に覆われます。いかに伝承していくか、また、いかに行政がそこで役割を果たせるか、なんてことをいろいろと語り合い、その後、現場の写真を撮影してきました。

手水鉢の竜が何か言いたげでした。

『自治日報』7月1日号「自治」欄「受験者減少時代に求められる公務員試験のあり方」

『自治日報』7月1日号「自治」欄で「受験者減少時代に求められる公務員試験のあり方」を掲載していただきました。なし崩し的に進む公務員試験の軽量化について、受験指導の経験を踏まえ、人事院の人事行政諮問会議での議論にも触れつつ、現場で困っていることや必要な対応についてコメントしています。

人事院に委員会において、あるべき公務員人材像への議論が全く持って不十分なのです。

下新倉小設計会社の担当だった方との邂逅

ある勉強会で下新倉小学校を設計した設計会社の営業担当だった方と邂逅。プロだな、と思ったのは検討会議の第一回で私が話した学校のコンセプトに関する内容を的確に再現していただいたこと。
検討会議の議論を逐一把握し、それを昇華して設計につなげたとのことで、何よりお目にかかれたのが本当に僥倖だった。
ちなみに、下新倉小学校は建築業界他でも評価が高く、
2018 彩の国みどりの優秀プラン賞
2019 JIA 環境建築賞
を受賞している。さすがに私の職務経歴書の賞罰欄には書いていないけれど(笑)、ホワイトボードとプロジェクターを全学級に配備するなど学校のIT化に先駆けた施設であり、他市の学校建設や教室改修コンセプトでも参考にされている。

和光市駅の90周年記念特集が面白い

もう旧聞の世界なのですが、和光市駅の90周年展示、「和光市駅にかかわる7つの数字」、とても面白いですね。

私も市議会議員時代、市長時代に駅頭でお世話になったので、この駅には思い入れがあります。

 

さて、1つ目は、138207人という数字です。これは1日あたりの乗降客数ということで、埼玉県発表資料から持ってきているというところが興味深い。

2つ目は、「第3位」と言うことで、埼玉県内の乗降客数ランキングで和光市駅は、大宮駅、浦和駅に次いで3位だと言うことです。ちなみに手持ちの令和4年度の数字だと、1位大宮452498人、2位浦和168232人、和光市は3位で152950人だそうです。ご存じのように和光市は直通を含みますので、実際にはここまでの混雑感はないのですが、事故などで直通が止まると駅がとんでもないことになるのが納得の数字です。4位朝霞台、5位川口と続きます。

3つ目は、1日あたりの列車本数で、平日は1106本、土曜、休日は952本だそうです。

始発が5時3分で終電が着くのが0時43分なので、1197分ありますから、64.8秒に一本ということになります。

その次は「和光市行き」の平日1日あたりの営業列車本数で、204本、ちなみに土曜休日は193本だそうです。

そして、私が1番「なるほど」と思ったのが、和光市駅で見ることのできる行き先の種類です。ちなみに16種類とのことです。

その中で、残念ながら私は相鉄の西谷駅には行ったことがありません。ちなみに「にしや」駅と読みます。

また和光市駅から乗り換えなしで行ける駅の数は107駅だそうで、和光市駅で見ることのできる車両の種類は17種類だそうです。

今度新しい行き先ができるとしたらどこか、楽しみですね。

改正地方自治法案で分かったのは「政府にコロナ禍からの学びがないこと」である

地方自治法の改正案が国会で審議入り。ダイヤモンドプリンセスの乗客のコロナ禍での集団感染などへの対応が念頭にあるとのことで、私もあの頃の当事者としてコメントしておく。
ダイヤモンドプリンセスで集団感染があり、感染リスクのある方を含む乗客を和光市内にある税大宿舎でケアするということで県を通じて直前に連絡があった。もちろん国家の一大事である。地域住民のことを考えると大変ややこしい案件だが、地元として積極的に協力した。ただ、地域住民の強烈な不安もあるので、乗客が外出しないことやゴミ処理の要望など、地域住民が納得できるよう、要望したり、地域事情を踏まえて対応した。

「和光市駅から関係者が歩いているのでは」的な問い合わせもあり、役所も、政府側も常にピリピリしていた。

直接やるから自治体は黙っとれ、では状況は異なったことだろう。
政府側には説明し納得してもらって、情報の住民への共有も徹底した。住民には知る権利があるからであるし、知らなければ不安に駆られるのが人というものである。
トータルで振り返って、特段不都合はなかった。関連事項で不都合があったとしたら、政府がダイヤモンドプリンセス船内での初期対応で動線の問題でやらかしたり、4月に税大の集団研修をいつも通りやろうとしたり、という政府の対応が挙げられよう。
あとは、乗客の動向を下品かつ露骨に嗅ぎまわるマスコミ・メディアが地域住民を不安にさせたことか。パニック時にナントカ砲とかは不要である。
地域のことは自治体が知っているから、地域の事情を踏まえて協力する。それだけである。この時の対応だが、問題があったとは思わないし、今回の法改正で改善できることがあるとも思わない。むしろ、地域のことを知らない政府とは良好な補完関係だったと思う。政府が秘密主義で情報を出し惜しんだらどうなるか、普段住民対応をしない政府の方には理解できないだろう。しかし、首長や議員、自治体職員は知っている。
今回の法改正を見て、政府は、もっと言うと、法改正に関与した人々は、コロナ禍の初期対応から何も学んでいないことがよくわかった。
定めるべきことがあるとしたら、それは非常時の大権なんてものではなくて、非常時の連携体制の明確化だったり、協議の仕組みを普段から意識して訓練しておくこと。自治体が非常時に正当に判断して使ったお金を保証する、財源のケアなのではないか。
そもそも、この十数年の政府の地方自治への態度は無関心そのものである。マザーテレサの無関心が1番アカン、というコメントではないが、自治体の自治をアシストしてこそ、政府は政府らしい仕事に専念できるのである。