大災害のサイクルがヒトのライフサイクルよりも長い場合に伝承は機能しない | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

大災害のサイクルがヒトのライフサイクルよりも長い場合に伝承は機能しない

今日はとある土砂災害の被災地で取材。ご自宅を失った方のお話をうかがいました。ご実家は土石流の動線から外れていたのに、隣の畑に家を建ててしまい、そこに土石流が来て被災してしまったとのことでした。
ただ、幸いだったのはご実家は無傷で、そこで生活再建ができたこと。
この種の問題でやはり大切なのは、被災の伝承です。特に大災害のサイクルがヒトのライフサイクルよりも長い場合に伝承は機能しないことがままあり、ご自宅を建てられた当時は意識が行かなかったそうです。災害後の写真を見て「あれっ、もろに流路じゃん」とびっくりしたとのことで、さもありなん、といったところです。
ただ、現在は見えている崩壊跡もいずれは緑に覆われます。いかに伝承していくか、また、いかに行政がそこで役割を果たせるか、なんてことをいろいろと語り合い、その後、現場の写真を撮影してきました。

手水鉢の竜が何か言いたげでした。