前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト -17ページ目

地位財と非地位財、そして権力

1.地位財とは「持ってる自慢」ができる財

 

地位財(Positional good)、なんて言葉を耳にしたことがあるかもしれません。

地位財とは、その価値が「どれだけ限られた人しか持っていないか」で決まる商品やサービスのことです。

「持っている人が少ないほど価値が高まるステータスシンボル」として認識される財のことです。

ダイヤモンドやヴィトンのバッグなどのブランド品、高級住宅地に住んでいるという事実などは、みんなが持っていないからこそステータスが高いとされ、価値(≒価格)が高くなりますね。
他にも、地位財と考えられるものは色々あります。たとえば、フェラーリなどの高級スポーツカー、ノーベル賞に代表される褒賞、地域で尊敬される難関高校を卒業したという事実、など、さまざまなコミュニティの中で「持っている人が少ない」ものがそれです。

会社というコミュニティでは、上位の役職が地位財としても扱われるのですが、その魅力が絶大なものだった昭和期と比較すると、昨今は魅力と仕事の大変さ、待遇などを勘案して上位職を求めない人が増えています。

このように、コミュニティ、文化、時代によって何が地位財かは変わるのがおもしろいところです。

一時期話題になった「アルファブロガー」なんてのも地位財の一種なんでしょうね。

ちなみに、経済学的には、地位財は保有/消費することで得られる満足度が、「他の人がどれくらい同じものを保有/消費しているか」にネガティブに影響を受けるもので、要するに「みんなが持ってたらつまらない」ものとも言えます。
「人より目立ちたい」「特別感を出したい」という人間の欲求に応えるのが、地位財です。

 

2.地位財として公職を求める人々

 

昨今、政治家の政治資金の問題が話題ですが、そもそも政治家になる動機は人それぞれです。

政治家になってまちを良くしたい、面白い地域づくりがしたい、という人もいれば、公職を地位財として捉えている人もいます。

地位財として公職をとらえる人は、より上(つまり、地位財として価値の高い公職)を常に目指します。

一方で、そうではない動機で公職をとらえる人は、その公職が実現できること、やるべきことを愚直に追究することになります。

政治資金と裏金の問題は、まさに裏金を作ってそれを利用し、より希少な地位財としてのより高い公職を狙おう、という人の欲求が背景にあるのではないでしょうか(もちろん、それだけではない様々なものを公職から得る輩もいます)。

 

ただし、地位財の実質はというと、背景にあるのはあくまでも他人との比較であったり、そこから得られる優越感だったりします。

つまり、社会の多数派がその価値を認めない、その価値観を基礎とした競争から降りる、ということになれば、そこには何も残らないことになります。

昭和期ならベンツに乗っていれば社会の多くの人々が羨んだかもしれませんが、令和になり、ベンツに載っていると「ガソリンの外車が好きなのね」という評価が一般的でしょう。

 

3.公職の地位財としての魅力がもっと低くなれば、適切な人が公職を目指すかも

 

何が言いたいのかというと、社会の大多数が公職*を「偉い人」(=地位財)と認識しないことこそが、地位財としての公職の価値を下げることにつながるのだろう、と思うわけです(もちろん、昭和期と比較すると今でもずいぶん下がっています)。

昨今は会社の管理職でもそうですが、管理職は管理職という機能に過ぎないわけであり、政治家もまた、地位財としての評価が低くなれば、公職ごとの機能に着目した適切な人が公職を目指すのではないかと思われます。

 

4.地位財としての身長と容姿

 

そうそう、地位財として特殊なものとして身長があります。

イリア・ソミン(Ilya Somin)は遺伝病対策や民主主義と合理的無知の観点から、デザイナーズベビーの可能性を積極的にとらえる論考をしていますが、そこで彼は、地位財としての身長とデザイナーズベビーの関係で、競合する同性よりも背が高いことでメリットが得られるからといって、遺伝子強化を利用して身長を高くすることに関して、良くない遺伝子強化の利用法である、と警鐘を鳴らしています。

同様に容姿も地位財ですが、こちらは整形によって容姿を変える、という手段を利用する人がおり、なかには依存症になったり事故で命を失う人もいます。

 

5.地位財テストで無駄な消費を省く

 

もう一つ、本筋とは関係ない話ですが、私も50歳を過ぎて墓じまいまでは行きませんが、シンプルに生きたい、という思いが強くなっています。何かを消費したい、所有したい、と思った時に私は「それはもしかしたら地位財ではないだろうか」「地位財ならやめておこう」という「地位財テスト」でものを買う際のゴーサインを出しています。

なお、この地位財テストですが、若いシングルの、さらにこれからパートナーを探す人にはお勧めしません。

地位財は、パートナーを求める生殖期の哺乳類、鳥類、昆虫等の派手な装いと同じで、やはりある程度その点を頑張ることには意味があるからです。もちろん、地位財はコミュニティ内での価値があれば十分ですから、サークルで一番おしゃれ、とか、その程度で十分なのですが、基本的にはその範囲で無理のないレベルで頑張っていただければと思います。

ちなみに、「地位財的なモノを否定するコミュニティ」ではいかに地位財から脱却するか、という競争で得たカーストそのものが地位財になるのではないかと思われますが、きりがないのでここまででやめておきましょう。

 

*公職  公的な性格をもつ職の総称。重要な公務員の職。国会議員、地方公共団体の議会の議員および長の職、農業委員会や教育委員会などの委員の職をも含む。(コトバンクより)
もっと具体的には和光市長、とか、和光市議会議員、とか和光市農業委員、とか和光市教育長、といったもの。

再掲”阪神大震災から13年~私の歩いた震災直後の神戸追憶レポート”

今年も鎮魂の日がやってきました。

 

2008年の投稿のリブログです。

あらためて、被災直後を生き延びる備えはできていますか。

その場所に寝ていていいですか。

もしもの時に家族と連絡は取れますか。

 

松本ゼミ一期生の卒業研究発表会

6日は松本ゼミ第1期生2名の卒業研究発表会でした。新美先生のゼミ生1名との合同開催で、10分の発表と質疑応答を行いました。

松本ゼミ生の研究内容は①福山市のバラのまちづくりとSNS、②AIカバーの倫理的、法的問題点です。ちなみに、松本ゼミは卒論を課さないので、研究は論文にはまとめませんが、パワーポイントでの口頭発表とA41枚の要旨の提出を行いました。

(画像は個人情報等を隠すために加工済み)
また、3年次には、総社の片岡市長をインタビューした学生と、明石の泉市長(当時)をインタビューした学生が、それぞれライフルホームズプレスに記事としてインタビューをまとめたものを掲載していただきました。
(当日は、インタビュー記事についてはお客様に配布)
もちろん、インタビューを引き受けていただいた片岡さん、泉さんあっての企画であり、感謝の一言に尽きます。
卒論をまとめる作業も大切なのですが、せっかくの学生の作品を一人でも多くの方々に読んでもらいたい、という思いから3年次の課題を首長インタビュー記事としたところです。2人の記事は莫大な数のビューとそれぞれ多数の「いいね」をいただいています。
学生とは、SEO対策や読者に最後まで読んでいただくための工夫、タイトル、写真のキャプションなど、とにかく徹底的に議論しました。
まだご覧になられていない方は上のリンク先から、ぜひとも「いいね」をお願い申し上げます。

被災者支援AIについて

元衆議院議員でAIエンジニアの村井宗明さんからの情報です。

「我が国の災害支援策は手厚いのですが、あまり使われていません。」とのことで、「被災者が自分の現状を言えばどんな制度があるのかを選んで教えてくれるAIを開発しました。被災者が困っていることを相談すると、内閣府が公表している約100の制度の中から利用できる支援制度を紹介します。例えば、住宅支援や生活支援、医療支援など、被災者が必要とするさまざまな支援を提案します。」

私も今、使ってみましたが、今すぐ役立つというよりも、復興に向けて、リンクをしておいて必要に応じて使う、ということになるかもしれません(都道府県や市町村の制度には未対応)。

 

もちろん、今まさに被災している方にはお伝えしたいですが、それだけでなく、いつ何時被災するかもしれない多くの日本人に共有したい、お役立ちサイトです。

30秒でわかる説明動画のリンク先はこちら。

 

利用方法
①下記ボタン「支援制度を利用する」をクリックし、AIチャットボットを開きます。
②地震、津波などの自然災害の発生によって、あなたの困っていることを詳細に記入してください。
【記入例】
1,地震と津波により、家が崩れてしまいました。家の修理または購入の支援を知りたいです。
2,地震により、ケガをしました。治療や通院費などの支援を知りたいです。
3,仕事を失い、生活資金や税金、ローンなどを支払うのが大変です。支援を知りたいです。
③AIチャットボットがあなたに合った支援制度を紹介します。
④AIチャットボットが表示した「情報元」のPDFをクリックすると、詳細な支援制度の概要や申請方法などを確認できます。

支援制度を利用する(リンク)

 

その他、詳しくは村井さんのnoteまで。

 

ゼミ生による三次市福岡市長インタビュー記事が公開されました

地方のリーダーたちの「二十歳のころ」を訪ねる松本ゼミ生によるインタビューシリーズ、今回は三次市の福岡市長に聞きました。甲子園から今度は神宮を目指した野球少年はその後…。
ぜひ、リンク先記事をご覧いただき、いいねをお願いいたします。