1980年のアルバム(その42 WomenAndChildrenFirst/VanHalen)
1980年のアルバム・シリーズ
全米最高位No.6のアルバムが続きますが・・・
次は、前回登場のChristopher Crossとも親しい・・・
Van Halen
1979年には、日本武道館での来日公演も行い・・・
すっかり人気ハード・ロック・バンドの1つとなった彼ら
満を持しての3枚目のアルバムが登場、タイトルは・・・
Women And Children First
フライト✈の搭乗の時のアナウンス・・・
「女性と子供を先に・・・」それをモジったタイトルのよう・・・
そして日本でも割と早く登場、邦題は・・・
「暗黒の掟」
随分大げさなタイトルになったものです。(笑)
レコーディングは、1979年12月~1980年2月
ロスアンゼルス Sunset Soundにて・・・
Van Halenメンバーは・・・
David Lee Rothリード・ヴォーカル他
Eddie Van Halenギター、エレクトリック・ピアノ🎹、バッキング・ヴォーカル
Michael Anthonyベース、バッキング・ヴォーカル
Alex Van Halenドラムス
エンジニアリングは、Don Landee
セカンド・エンジニアリングは、Gene Meros
プロデュースは、勿論、Ted Templemanです。
アルバム・ジャケット、アート・ディレクションは、Richard Seireeni
アートワーク他は、Pete Angelus
ジャケット写真撮影は、Norman Seeff
ポスター写真撮影は、Helmut Newton
全曲、Edward Van Halen、Alex Van Halen、Michael Anthony、David Lee Rothの作品です。
A面1曲目、エフェクターをかけたエレクトリック・ピアノから、へヴィなロックに
And The Cradle Will Rock...でスタート
あの唯一無二のパワフルなDaveの歌、それをバックアップするコーラス
そこへ、Eddieのギター登場・・・途中静まったと思ったら・・・
もう1度イントロから再スタート、"Rock On!~"、リフレインでフェイドアウト・・・
3分30秒の本当によくできたナンバー
アルバムから第1弾シングルで、邦題は「ロックン・ロール・ベイビー」
全米No.55、カナダ No.81といったヒットとなりました。
2013年の日本公演では最後の方にプレイされました。
2曲目、アフリカン・ビートのドラムス、Daveが動物の声を真似て・・・
Everybody Wants Some!!、ギターのカッティングが入り、アップ・テンポに
ここでもパワフルに歌うDave、Eddieもノリのいいソロを聴かせ・・・
バックの音は、ドラムスだけ・・・ここで、Dave、エロティックなトーク
"Everybody Wants Some!!~、このリフレインでパワフルにエンディング
邦題は「エヴリバディ」、こちらの方がシングル・ヒットしたのでは・・・
尚、2013年の日本公演では、ライヴ中盤にプレイされ、Alexのドラムスから始まって大いに盛り上がりました。
3曲目、Eddieのギターと Daveのシャウトのかけ合いから・・・
Fools、曲の方は、最初の方にEddieのギターもフィーチャーされ
ブギー調のロック・ナンバー、Daveの歌をコーラスがバックアップ
そして、ギターもEddieをバックアップするように挿入され・・・
Michaelのノリのいいベースもサウンドの軸となっています。
4曲目、スピード感あふれるギターのイントロから・・・
Romeo Delight、リズムに合わせて、ノリよく歌い始めるDave
そして理屈抜きにストレートなロックン・ロール、途中静まる部分も・・・
最後は盛り上がって、エンディング
2013年の日本公演でもプレイされました。・・・
B面1曲目、エフェクター音がフェイドイン・・・
Tora! Tora!、ヘヴィなギター・サウンドのインストゥルメンタル・ナンバー
Daveの雄叫びも入り、力強いギターのカッティングをブリッジに2曲目は・・・
Loss Of Control、邦題は「理由なき暴走」
最初、アナウンス音が入り、そこからストレートなロックン・ロール
Daveの歌とコーラスもスピード感溢れ
盛り上がり、パワフルにエンディングとなります。
3曲目、スワンプ風のアコースティック・ギター、Daveが合わせて歌う・・・
Take Your Whiskey Home、邦題は「ウィスキー・ロック」
一転して、ややファンキーなリズムのヘヴィーなロックに・・・
Daveのパワフルな歌、Michaelのベースが響く中・・・
Eddieのギターもフィーチャーされます。
4曲目、再びスワンプ調のアコースティック・ギター、スライドも入って・・・
Could This Be Magic?、邦題は「戦慄の悪夢」
ここでは、Dave、得意のカントリー調の歌を聴かせ・・・
今度は終始アコースティック・ギター・サウンド
"Women And Children First~"
アルバム・タイトルは、この歌に登場します。
最初、男性コーラスが入り、途中から女性の歌声も、そう・・・
Nicolette Larson、かつて彼女のレコーディングにEddieが参加したお返し
いずれにしろ、Ted Templemanの繋がりでしょう。・・・
5曲目、やはりアコースティックなギターのピッキングから・・・
In A Simple Rhyme、Alexのドラムスがフェイドイン・・・
Daveが早口気味にノリよく歌います。
途中スローダウン・・・この部分のコーラスの入り方、まるでBeatles
そしてやはり、Eddieの速弾き、再びスローダウンでエンディング・・・
と思いきや、アンコールというべき、ドラムスが入ってきて、ハードなサウンド・・・
これが少し入ってアルバムは幕を閉じます。・・・
前述の通り、全米アルバム・チャート最高位 No.6
全米で、トリプル・プラチナ・ディスク獲得
前2作には及ばないものの見事なセールス
1980年の全米年間アルバム・チャート No.51
その他、カナダNo.12、オランダ No.3、スウェーデン No.19、ノルウェー No.23、西ドイツ No.19、ハンガリー No.34、ニュージーランド No.48、全英 No.15・・・さすがVan Halen、世界中でビッグ・セールスを記録しました。
アルバム2枚で、世界のトップ・グループの1つとなった Van Halen
この Women And Children Firstは、大きなシングル・ヒットが生まれなかったこともあり、それまでの2枚に比べたら、コマーシャルな要素は少ないかもしれません。
しかしその一方で、キーボード類を色々プレイしたり、ライトハンド奏法も勿論
Eddieが色々と新しいプレイを試みて、ギター奏者、およびマニアックなファン等からは大いに注目を集めていました。
そして日本で、ですが・・・
ちょうど来日公演とタイミングが重なったこともあって、好セールスを記録した前作とは打って変って、話題性に乏しかったことは否めないでしょう。・・・
そしてさらに残念なことに、輸入レコード店では、このアルバムが早くもバーゲン品となっていた・・・・・・そんなこともありました。
とはいえ、前述の通り、2013年の日本公演では、本作から3曲プレイされ・・・
勿論、その時が日本初披露
Van Halenにとって、如何に重要なアルバムであるか・・・
それをはっきり示しているでしょう。・・・、