1978年のアルバム(その80 Van Halen)
1978年のアルバム・シリーズ
いよいよ、Van Halenの登場です。
80枚目にようやく・・・ですが、全米アルバム・チャートの最高位に準じているので・・・
ロック・クラシックといえるこのデビュー・アルバムも最初はNo.19でした。・・・
この1978年、超大型新人ハード・ロック・バンドとして紹介されたのが・・・
Van Halen
しかもデビュー曲が、The Kinksのあまりにも有名な・・・
You Really Got Me
オリジナルに忠実ですが・・・
そのギター・ソロ
これには、ぶっ飛んだと思います。(笑)
そう、ここには、Edward Van Halenという凄腕のギタリストがいる
そして、新人バンドにしては、割りと横柄な奴がいるな・・・(笑)
そうも思ったのですが、それがヴォーカルの、David Lee Roth
尚、彼らを見出したのは、Kissの Gene Simmonsとのことでした。
そして、そんな Van Halen、日本でも大々的に登場
シングルは、その You Really Got Me、アルバムは、セルフ・タイトルで・・・
Van Halen
邦題は「炎の導火線」
超大型新人ということで、ラジオ番組でもよく取り上げられましたが、そのような時にオンエアーされるのは、You Really Got Meと、Ain't Talkin' 'Bout Loveが多かったように思います。
そして、本邦デビューしたばかりというのに・・・
何と初来日公演が決定
これには驚かされました。・・・
尚、名古屋市公会堂で名古屋公演もありましたが・・・
行くことはできませんでした。
このデビュー・アルバム
レコーディングは、1977年8月30日から9月にかけて・・・
ハリウッド Sunset Sound Recordersにて・・・
Van Halenメンバーは・・・
Diamond Daveこと David Lee Rothリード・ヴォーカル
Edward Van Halen(Eddie Van Halen)ギター、バッキング・ヴォーカル
Michael Anthonyベース、バッキング・ヴォーカル
Eddieの兄、Alex Van Halenドラムス
この4人
エンジニアリングは、Donn Landee
セカンド・エンジニアは、Kent Nebergall、Peggy McCreary、Logan Jervis
プロダクション・コーディネーターは、Beth Naranjo
マスタリングは、Warner Bros. Records Inc.にて・・・
プロデュースは、Doobie Brothersでお馴染みの Ted Templemanです。
アルバム・ジャケット、アート・ディレクション、デザインは、Dave Bhang
タイプセッティング(ロゴマーク)は、Jodi Cohen
写真撮影は、Elliot Gilbertです。
オリジナル曲は全曲
Edward Van Halen、Alex Van Halen、Michael Anthony、David Lee Roth、メンバー4人の作品です。
A面、シンセサイザー音から、ドラムスのカウント、ギターが入ってきて・・・
1曲目、Runnin' With The Devilでスタート
ミディアム・テンポのはヘヴィイ・ロック、ややダミ声のDaveの歌
他のメンバーが、コーラスでバックアップ
そして、Eddieのギター、ここでは短くソロを聴かせます。・・・
アルバムから第2弾シングルで、全米No.84 、全英No.52
邦題は「悪魔のハイウェイ」です。
2曲目、ドラムスから、ギターでパワフルに
Eruption、まさにその名の通り、噴火といった感じ
Eddieのギター・ソロ、インストゥルメンタル・ナンバー
速弾きですが、ストリングスのような音・・・
ピッキングでなく、右手人差し指等でタッチしている・・・
ここでライトハンド奏法を知った人は多いでしょう。
Eddieが弾いていたのを聴いた Ted Templemanがアルバムに入れた
・・・ということらしいです。邦題は「暗闇の爆撃」です。
続くようにお馴染みのギターのイントロ
You Really Got Me、作者は勿論、Ray Davies
Daveのパワフルな歌、メンバーのコーラス
そして、Eddieのギターが入ってきます。
デビュー・シングルとなり、全米No.36、カナダではNo.49でした。
(因みにThe Kinksのオリジナルは、全米No.7、全英No.1)
4曲目、まさにハード・ロック・クラシックと言えそうなピッキングのイントロから・・・
Ain't Talkin' 'Bout Love、パワフルに歌うDave
メンバーもコーラスを付けるメロディアスなロック・ナンバー
途中、スローにもなり、Eddieも色々なギター音を聴かせます。
邦題は「叶わぬ賭け」、シングル・リリースもされました。・・・
尚、Van Halenの人気曲ということもあってか、Daveが居ない時の Van Halen のセットリストにも入っていて、Sammy Hagar等も歌っていました。・・・
5曲目は速弾きのギターのイントロから、スピーディーに・・・
I'm The One
早口で歌うDave、これも彼の得意とするところ
そして、やはりEddieの速弾きのソロ、ライトハンド奏法も
後半、少しだけDave中心のアカペラも・・・
全体的にシンプルなプレイの中、最後はEddieの速弾きで締められます。
B面、力強いビートが響く中、Daveが歌う・・・
1曲目は、Jamie's Cryin'でスタート
メンバーのコーラスもキマって、ノリよくリズミカルなナンバー
邦題は「ジェイミーの涙」、シングル・カットされた国もあったようです。
2曲目、ギターの弦の摩擦音()から、アップ・テンポのイントロへ・・・
Atomic Punk
Daveがノリよく歌い、それに合わせてEddieのギター
そのギターのリフも印象的なシンプルなロック・ナンバー
当時、シングルでは、You Really Got Meとカップリングだったこともあって、オンエアーされることも多かったようです。
3曲目、やはりギターのイントロから、ハードなロック・ナンバー
Feel Your Love Tonight
Daveの歌をメンバーのコーラスがバックアップすることで、ポップな楽曲に、ここでも随所にEddieのギターが登場します。
邦題は「おまえは最高」、最後はコーラスで終わります。・・・
4曲目、ややファンキー(・・・という表現で良いのか)なリズムで・・・
Little Dreamer、Daveは語るように歌い・・・
そこへ、美しいコーラス、勿論、Eddieのギターも
最後は、Daveの歌で締められます。・・・
5曲目、アコースティック・ギターが響き、語るようなDaveの声
Ice Cream Man、シカゴ・ブルースのギター奏者 John Brimの作品
軽快に歌うDave、ここでは彼自身もギターを弾いています。
途中から、ハードなロックに・・・
そしてやはりEddieのギターも
後半はDaveの歌とのかけ合いも・・・最後はドラマチックにエンディングです。・・・
6曲目、典型的なハード・ロックのイントロから・・・
On Fire、最初から熱唱するDave、そしてEddieのギターも
速弾きのソロも入ってきて、"I'm On Fire~~”
邦題は「炎の叫び」、この曲もシングル・カットされた国があったようです。・・・
最後は、やはりハード・ロックで幕を閉じます。
さて、前述の通り、全米では最高位No.19、全英No.34、カナダではNo.18
チャート上は、そのような状況でしたが、ロング・セラーとなり、全米ではプラチナ・ディスク獲得
そして、その後も続いて、遂には全米で、ダイアモンド・ディスク獲得
数多くヒット・アルバムを発表している Van Halenですが・・・
ダイアモンド・ディスク(1,000万枚以上・・・)を獲得しているのは、1984と本作だけです。
最初は話題の新人ハード・ロック・バンドの1つと思われていた部分も多かったかもしれませんが、じわじわとロック・ギター少年少女たちは勿論、一般の音楽ファンにも Van Halenの凄さは浸透していくのでしょう。
本作が、ロング・セラーとなったことがそれを示しているでしょう。・・・
大物ロック・バンドとして、指折り数えられる程の存在になっている
Van Halen
その出発点は、このアルバムにあり・・・
そして、ハード・ロックのお手本ともいえるこのアルバムが、Van Halenの「大噴火」の、まさに日本のタイトル通り、「導火線」となったことは、言うまでもないでしょう。
(2013年6月 東京ドーム公演での日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-11559661946.html
(2013年6月 愛知県体育館公演での日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-11558329783.html