スワンベーカリーのパン
昨日は、地球環境保護に役立つボランティアに参加したいと思い、札幌駅近くの環境省北海道環境パートナーシップオフィス(通称EPO) さんにおじゃましました。
EPOさんには、北大の公共政策大学院http://www.hops.hokudai.ac.jp/
の学生がエクスターンシップでお世話になっています。私も参加したかったのですが、確か2ヶ月ぐらいの長い期間でしたので、あきらめた経緯があります。
雪の寒い中、はりきって出かけたのはよいのですが、EPOさんではボランティア情報は扱っていないとのこと、少しがっかりです。電話して先に聞けば良かったと思いましたが、後のまつりです。
親切な事務局の方から「えこぽろ 」という、市内で開催される環境に関する講座やイベントなどを紹介するビラをもらい、ボランティア関係ならばエルプラザ で聞くべきという教訓を得てすごすごと退散しました。
丁度お昼になったので、帰りにクリスチャンセンター
にあるYsカフェさんでお昼を頂きました。
ここでは、スワンベーカリー さんのパンを扱っています。
スワンベーカリーとは、障がいのある方々が焼いたパンを販売するお店です。
スワンベーカリーは、創業者の方が、福祉施設の幹部職員に経営のノウハウを伝授しなければ障がい者の低賃金は解消されないことを実感し、一般の消費者を対象としたマーケットで売れる「製品」創りをめざして創業されたお店です。
この創業者の方の見解は、ほんとうに的を射ていますね。「障がいがある人が、頑張って作ったんだから買ってあげなければ」という意識に頼るだけでは、事業は長続きしませんよね。
経営として利益を出し、それを障がい者の方に還元するというシステムが大事ですよね。
そして、Ys カフェさんのように、そこのパンを扱うカフェなどが増えれば、よりお店の売り上げがアップし、障がい者の方々が多くの賃金を得ることができるようになります。
他方、そのパンを扱うカフェも地域に貢献していると宣伝ができると思うのですが。
あと、普通のパン屋さんの片隅に、少しだけ障がい者の方々が作ったパンを置かせてもらうということができたらどうでしょうか?わざわざ一定の施設まで買いに行くことはしなくても、単にパンを購入したいと思って、パン屋さんに入ったお客さんは、一つぐらいはその施設などで作られたパンを買ってくれるような気がしませんか?
お店の方も、地域社会に貢献していることがアピールできてよいのではないかと思うのですが。
どこかで、そのような取り組みをされていらしゃる事例がありましたら、是非、教えて下さい。
初釜もどき
中学・高校と修学旅行が京都・奈良だったせいで(今の学生は海外に行けてうらやましい~~)、神社・仏閣マニアになった私は、多くの神社・仏閣を廻りました。
お寺を参拝すると、よくお茶(お抹茶)が出されます。
折角のお茶だったのですが、お茶の飲み方を知らなかったので、「確か回すんだったよな~~」「右?左?」というように周りの人の所作を追うことで精一杯で、お茶が出されると「ウワッ!どうしよう」「ヤバイ」と、あわてていました。
そこで、なんとかお茶の月謝を自分で払えるようになってから、一念発起してお茶(裏千家 )を習いだしました。
そして、新年を迎えた1月10日、なんちゃって初釜(適当に一人でという意味です)をしました。
「おめでた尽くし」がテーマで、メインは鵬雲斎大宗匠お好みの松竹梅の大棗です(江春作 師匠から頂きました)。竹でできていて、表に松と梅が描かれています。
鵬雲斎大宗匠お好み 江春作 松竹梅大棗
その棗に私が持っている唯一のお茶杓、福寿院牧堂和尚作の「瑞雲」を合わせてみました。
福寿院牧堂和尚作 「瑞雲」
お菓子は笹屋伊織 (筒型のどら焼きで有名)の「花びら餅」です。
笹谷伊織の「花びら餅」
最初に道喜の「花びら餅」を食べたとき(12月末に注文して、1月の中頃にやっと手に入れた)、なんだかおかず(?)みたいで、「これがお菓子?」と驚きましたが、本日頂きました笹屋伊織の「花びら餅」はお菓子風で食べやすかったです。菓匠毎に随分味が違うものですね。
ほとんどお道具を持っていないので、あとはある物を合わせてなんとか組み立ててみました。
利秀作 建水
私は裏千家の淡交会の青年部に所属していますが、この青年部は、なんと50歳まで入会可能です。お茶は、戦国武将が戦の前に点てていたことから分かるように、精神統一が図れるすぐれものです。ワンパターンな所作(先生、すみません・・)をすることで心が落ち着くようです。イラチな人(私かな?)にはぴったりの趣味です。
高校や大学にはだいたい茶道部があり、お茶に親しむ機会があるのですが、卒業後はなかなか続かないようです。お茶は、お花もお香も掛け軸の素養も必要で、日本の文化の集大成のようなものです。もっと盛んになるような試みをしていきたいものです。
初釜もどきではない、ちゃんとした初釜の時の写真です
コミュニティカフェ 笑くぼ
本日は、江別の野幌地区の「江別市民活動センターあい」と「コミュニティ・カフェ 笑くぼ(えくぼ)」におじゃましました。
どうして江別市民でない私がここにおじゃましたかといいますと、先日ブログhttp://ameblo.jp/takahashimiho/entry-10751151437.html でも紹介しました起業応援塾を開いている藤原さん(通称夢坊主さん)が、野幌の商店街のまちづくりにも参加し、これからの事業展開で野幌の商店街が大きな役割を担うということを伺ったからなんですね。まずはどのような商店街かみてみようということで、雪の中、足を運びました。
JR野幌の駅では何回か下車したことはあるのですが、商店街には一度も足を運んだことがありませんでしたので、全てが新鮮です。飲み屋さんが多く、八百屋さんや肉屋さんや魚屋さんなど、生鮮食料品を売る店が少ない(ない?)ような気がしました。近くにポスフールもありますので、皆さん生ものはそこで買い物をされるのでしょうか?
野幌商店街
さて、まずは野幌のNPO関係の核となっている「江別市民活動センターあい」におじゃましました。「野幌ぶらぶらMAP」というかわいいイラストの地図をゲットしてきました。これをみれば野幌が全て分かります。
江別市市民活動センター・あい
次に、「コミュニティ・カフェ 笑くぼ(えくぼ)」におじゃましました。
コミュニティーカフェ・笑くぼ
「笑くぼ」はJR野幌駅下車5分の所にある、障害者自立支援法に基づく、就労継続支援B型事業所です。
.「A型事業所」とは、企業に雇用されることが困難であって、雇用契約に基づく就労が可能である障がい者に対し、雇用契約の締結による就労や生産活動の機会の提供を行うもので、「B型事業所」とは、企業に雇用されることが困難であって、雇用契約に基づく就労が困難である障がい者に対し、就労や生産活動の機会の提供を行うものです。
難しく書いてありますが、要は、雇用契約があるかないかの違いが主ですね。「笑くぼ」はB型ですので、雇用契約に基づくものではない就労や生産活動の機会の提供を行うものです。
この「笑くぼ」では、スパゲッティーセット(スパゲッティー・カボチャスープ・烏龍茶)を頼みました。スパゲッティーナポリタンは、少し酸味が効いていて、おいしかったです。
スパゲッティーセット
揚げパンが名物なので、一つお持ち帰りです。揚げパンといっても種類があって、私は、甘めのカレーパンを持ち帰りました。生地がしっとりとして弾力があるパンです。
揚げパン
通所者の方はきっちりと役割分担をされているようで、きちんと他の通所者の方に指示を出すなど、連携がとれた動きをされていました。
さて、私が、野幌の商店街の活性化に止まらず、野幌の商店街の一角にあるこのコミュニティ・カフェ笑くぼを見学したかといいますと、障がいがある人が、親に頼らずに、ある程度自立していけるだけの賃金を払えるような仕組みが作れないだろうかと近年考えているからです。親御さんが亡くなったあとも、周りの助けを得ながらも、生活に必要な賃金を得ることができるような仕組みを作っていければ、親御さんも本当に安心できると思うのです。現実には大変なのでしょうが、なんとかして実現していけるようにしたいものです。
最後に、まちづくりに大切なことは、その地域の歴史や遺産を取り入れることだといわれています。野幌の歴史を勉強しなければなりませんね。
厳寒期のシロザケ遡上
1月10日は成人式でした。成人された方々を見て、少し前に見た北海道新聞の記事(1月7日付)を思い出しました。
それは、この厳寒期にもシロザケが千歳川を遡上しているという話です。
千歳川のサケは、千歳市内の「インディアン水車」で孵化放流のため、一定時期、全て捕獲されてしまいます。テレビでよく見る浅瀬でのサケの産卵の姿を見ることはできないのです。しかし、捕獲予定量を達した12月中旬以降は水車が撤去されるため、上流までサケは遡上することができ、そこで産卵が可能となります。
千歳川を遡上しているサケの群れ(9月)
なぜ、成人式にこんな話を思い出したかといいますと、体格も良く、いち早く遡上してきたサケは捕獲され、あえない最後を遂げるのに対し、少しのろまでこの厳寒期にやっと遡上してきたサケが、自然の営みの中産卵が可能となるという、なんともいえない事実に考えさせられたからです。
体格に恵まれていなくても、少しのんびりしていても、最後にその種としての本分を全うできることがある、それを新成人の方は、心の隅に留めておいて頂きたいものです。
最後に、新成人の方、ご成人おめでとうございました。
成人式街宣
1月9日、江別・北広島・恵庭の成人式に合わせて行われた、青年局の成人式街宣に参加しました。
残念ながら話しているときの写真はないのです。
成人を迎える人たちに何かメッセージをということで、私は、クラーク博士の「少年よ大志をいだけ」の後に少し言葉が続くという説を紹介し、成人になった方々に「大志をいだいて、この日本を引っ張っていって欲しい」という希望を述べました。
大雪の上、成人式に参加されていらっしゃる方々は久しぶりに会ったお友達とのおしゃべりに無中で、聞いて頂けたかは疑問ですが、少しでも心に留めて頂けたらうれしいなあと思っています。
江別市の内山祥弘さん
女性の方々はほとんど(100%近く)振り袖を着ていらっしゃいました。「華やかでいいなあ!!」と思いつつも、貧乏で振り袖を着ることができず、成人式に出席できなかった私は、貧困問題がクローズアップされている現在、振り袖を買ったりレンタルできない人も多く、その人たちは昔の私のように寂しがっているのではないかと思い、心を痛めました。できるならば、振り袖などで着飾らず、何らかの有意義な活動に参加するような式の方がよいのではないでしょうか(振り袖は記念にはなるのですが~~)。
青少年のための科学の祭典
1月8日、北海道大学の学術交流会館で行われた、青少年のための科学の祭典にサイエンスサポーターとして参加しました。
この祭典は、子どもたちに科学実験のおもしろさを体験してもらうことで、将来の日本の科学分野を背負って立つ人材を作ることを目的として、NPO法人北海道科学活動ネットワークが主催しています。
近年子どもの理系離れが進んでいますが、日本の将来は科学者・化学者の肩にかかっているといっても過言ではありません。おもしろく、かつ興味深い実験を行うことにより、「なぜだろう?」という疑問を持つ人が増え、その中から将来のノーベル賞学者がでることは間違いありません。
大会の様子
今回私は、コップで作るロケット作りを担当しました。「パコン」とかなりの高さにロケットが飛びますので、小さいお子さんがとても喜ぶ物です。ゴム動力の勉強ということですが、まあ、それはおいておいて、単純に親御さんも、子どもさんも、私もとっても楽しめるものでした。子どもさんと一緒になって楽しんだので、「子どもさんの扱いに慣れていますね」とお褒めの言葉も頂きました(えっへん)。
子どもたちのためのフォーラムが終了したあと、指導者研修北海道大会が行われました。そこでは、各地で行われているサイエンスフォーラムの報告が行われ、どのようにしたら子どもたちを引きつけられるかや、実験を楽しいと思わせるだけでなく、それ以降の科学の学習にどう結びつけるかなどが話し合われました。
大人も楽しめる科学の祭典、皆さんも是非一度足を運んで下さいね。
昼頃、三井わきお国土交通副大臣の新年交礼会に参加しました。三井先生とは初めてお会いするので少し緊張しましたが、とってもお優しい雰囲気でお話をして頂き、短い間でしたがとても有意義な時間でした。
夜には高齢者賃貸住宅「ウェルネス中島」で行わました異業種交流会に参加して、多くの人たちにお会いすることができました。いろいろな世界で活躍している人たちのお話を聞けるのは本当に勉強になります。ただ、逆に、私に会って、皆さんが何か得ることがあったと思って頂けたか、心配になりますね(笑)。
新年交礼会
1月7日、札幌アスペンホテルで、私が住む鉄西連合町内会新年交礼会が行われました。
近年地域コミュニティが崩壊し、人が孤立化し、孤独死やひきこもりや児童虐待や自殺など様々な問題が生じています。そこで、地域コミュニティの再構築が必要であり、その中心は、NPOや趣味を基にした集まりであるといわれています。ただ、かつては人々のよりどころであった町内会も新たな役割があるのでないかといわれているのですね。
とはいうものの、今まで町内会の行事などには参加してこなかったのですが(すみません)、今回よい機会だと思って、札幌鉄西連合町内会新年交礼会に参加してみました。
多くの方とお知り合いになれ、地域の歴史なども聞けてとてもためになったのですが、特に心強いと思ったのは、町内会の青年部の人たちが大いに活躍されていたことです。若い人たちが、これからも地域のことに目を向け、地域で助け合って生きていくことができるのならば、日本の将来も悲観したものではないですね。
子どもの貧困と家族
1月6日、Tさんが主宰する地域医療福祉研究会の第4回目が北大で開催され、私も参加しました。今回は、法政大学の岩田美香先生を講師として招き、「子どもの貧困と家族ースクール・ソーシャルワークを通して」という表題で講義をして頂きました。
岩田美香先生は、スクール・ソーシャルワーカーとして貧困家庭の生活実態を丹念にリサーチされ、それに基づき現代の貧困にどう立ち向かうかという論文を発表されています。
お話は具体例をふんだんに扱う、とても興味深いものでした。
たとえば、生活保護受給者がマニキュアを塗っていたりすると、「生活保護費の無駄遣いだ」と言われたりする。しかし、本人としては、マニキュアを塗るだけが心のやすらぎで、それが生きる活力源だったりする。しかし、それを世間は認めない。このような事例です。
人は、生活保護受給者はこうあるべきという規範(貧しく無駄遣いを一切してはいけないという規範?)を一律に生活保護受給者にあてはめるため、マニキュアを塗ることさえ非難の対象にしてしまうことがあります。これは皆、無意識に行ってしまいがちなことで、その人の立場に立って、どうしてそのような行為をするのか、しっかりと考えなければいけないのですね(そもそも生活保護費をどう使おうと、自由であると考えるべきかもしれませんが)。
大きな問題として、現在、シングルマザーをはじめとした社会的弱者といわれる人達が、世間へ同調し、生活保護受給者批判(パチンコばかりしている等)を行ってしまっているという現実があります。これは、中国や北朝鮮の人たちを必要なまでにバッシングする人たちの心理とも通ずるものがあるのではないでしょうか。他人を非難して自分の自我を保つ、悲しいことです。
岩田美香先生は、貧困家庭を援助するとき「ヨコ」と「タテ」のとらえ直しということが必要と述べています。つまり、地域との繋がり(「ヨコ」)と、家庭教育(「タテ」)を変えていかなければいかないということです。では実際にどうすればいいか。これは、地域毎に、また個人毎に必要とされていることは異なりますので、簡単な答えなどないのかもしれません。
貧困の連鎖を食い止めなければいけない、これはこれからの政治の大きな課題ですね。
「鉄道模型走り始め」の会
1月3日、札幌の京王プラザホテル http://www.keioplaza-sapporo.co.jp/ において、札幌鉄道模型クラブと北軌道倶楽部のメンバーによって開催された「鉄道模型走り初め」の会に行ってきました。
何を隠そう、私は鉄女(?)で、特に鉄道を走らせたジオラマが大好きなんですね。家で私もジオラマを作っているのですが、背景はドイツの風景を模したHOゲージで(VOLLMER社の家のジオラマが大好きなのです)、鉄道はKATOのNゲージなので、ちょっというか、大分ちぐはぐなものになってしまっています。
夢はHOゲージの立体交差付きジオラマなんですが、それには部屋の広さとお金が必要ですので、今のところ(永遠に?)断念です。
会では、私のちぐはぐなジオラマとは似ても似つかない、とっても凝ったものが展示され、とても参考になりました。
会のあと、社会福祉協議会に勤めているTさんとお会いし、福祉による地域活性化のお話を伺いました。専門家のお話は本当に為になります。
高齢者賃貸マンション「ウェルネス中島」
先日行われました「ボラナビカフェ」 http://www.npohokkaido.jp/volunavi/modules/cafe/ で、小番さんという方にお会いしました。
この方は、札幌市中央区で高齢者賃貸マンション「ウェルネス中島」 http://wellness-nakajima.at.webry.info/ を管理・運営しています。小番さんは、もともと福祉のお仕事をされていたのではないのですが、両親の介護のために仕事を辞めて北海道に帰ってきて、どうせ介護をするならそれを仕事にしてしまおうということで、高齢者向けのマンションの管理・運営を始めたそうです。
介護保険制度が整備されたのにもかかわらず、家族に要介護者が出ると仕事を辞めなければならない人が多くいる、その人たちは生活の糧をどうやって得るかということが、今、大きな問題となってきています。
今まで介護といえば、女性が主に従事しているというイメージだったのですが、近年では男性介護者が増えています。男性介護者は、料理・洗濯など得意ではない方が多く、介護を辛く感じやすいこと、女性介護者に比べて愚痴を言わず、周囲から孤立をしがちであるという問題点があります。
小番さんたちは、それら問題を少しでも解決していこうと、「男性介護者と支援者のつどい」を「ウェルネス中島」で開くなど、地域で活発な交流・支援事業を行おうとしています。
これに先日お会いしました起業応援塾 http://blog.canpan.info/machinoosigoto/archive/25
の藤原さんなどと一緒に私も微力ですが参加しています。どういった取り組みになるかはまだまだ未知数ですが、近隣に住む方達を巻き込んだ新たなコミニティの構築になることは間違いないのではないでしょうか。