高齢者とゴミ出し当番
今日は、ある大規模団地に住むご高齢者の方のお話を聞きました。
その方は現在80歳なのですが、昨年度団地のゴミ出し当番になり、一年間、ゴミ出し日の度に、ゴミをまとめたり、ネットを掛けたり、掃除をしたりという作業を行ったそうです。
その団地では、現在役員のなり手が少なく、当番も半ば強制的にやらされるそうです。
79歳の方が、週に何度もゴミ出しの作業を行うのは、さぞ大変だったと思います。
皆平等に作業をするべきといっても、一人暮らしの高齢者にとっては、実際はなかなか大変です。
北海道では、ゴミ出しに加えて、除雪当番もあります。
皆でお金を出し合うか、家賃にその分上乗せするなどして、近所に住む元気な人に安く頼むなど、新たなやり方を模索する時期がきているのかもしれません。
優先席と専用席
本州の人が札幌の地下鉄に乗ると、ちょっと不思議な光景を目にします。
それは、電車の座席の一部がぽっかり空いている光景です。
そこには、札幌人には見慣れた「専用席」の文字があります。
最初にこの地下鉄に乗ったとき、あまりに不自然な席の空き方を不審に思い、座るのを思いとどまった覚えがあります。
そして、席の上の表示をよくよく見ると「専用席」との文字がありました。
「専用」となっている以上、体の不自由な方など席を真に必要としている人以外は座ってはいけないのですよね。
私の中の常識としては、○○席は座席を必要としている人がいればその人が座るが、そうでない場合は誰でも座ってもよいと思っていました。
ただ、こうすると優先席に座る人が多くなり、真に必要としている人が座れない場合がありますよね。ですから、札幌の地下鉄は、このような場合を想定して「専用席」としたのでしょう。
しかし、専用席が必要と思われる人が全くいない場合にもそこだけ空いている状態にはいまだに慣れません。
札幌の地下鉄とは逆に、すべてが優先席であるべきとして、一部だけを優先席と表示することを止めた電鉄会社がありました。これは理念的には正しいと思うのですが、優先席に座りたいという方々の要望で廃止になりました。
「専用席」「優先席」「すべて優先席」、いろいろあります。実際には一長一短があるのでしょうが、本当はすべて優先席の精神でいきたいですよね。
しかし、習慣とは怖いものです。札幌の地下鉄に慣れた私は「専用席」であろうが、「優先席」であろうが、席が空いていても座れなくなっています・・・。
インカのめざめとべにあかり
何年か前のバス旅行の最中、おやつとして「じゃがバター」が出されました。ふかしたじゃがいもにバターがのっているだけのもので、特に採れたてとは思えず、それ程おいしいとは思いませんでした(じゃがいも農家さんすみません)。
そんな体験から、じゃがいもはどこのじゃがいもでも同じではないかと密かに思っていました。
しかし、あるとき、「インカのめざめ」というじゃがいもを食べて、その認識が間違っていることが分かりました。
今までにない濃厚な味で、おいしさにビックリでした。
それからじゃがいもといえばインカのめざめと思うようになったのですが、今日は、少し目先を変えて、皮が赤く、デンプン価の高い「べにあかり」を購入してみました。
生のまますりおろして、フライパンなどで、焼くだけで「モチモチのお焼き」が楽しめるとのことですので、生のまま食べられるかもと期待したのですが、あくが強くそれは無理でした(残念)。
めんどくさがりの私は、すりおろすのが面倒でしたので、ただの肉じゃがにしてみました。
べにあかりはただの肉じゃがにしてみるとその特性が分からず、普通のじゃがいもの味で、ちょっと残念な結果でした。
北海道では、インカのめざめをはじめ、色々な品種のジャガイモを栽培しています。
特に私の大好きなインカのめざめ、もっと本州で宣伝したら高値で取引が可能なことは間違いないのと思うのですが、皆さんどう思います?
107+1~天国はつくるもの~part2
先日、知り合いに誘われて、「107+1~天国はつくるもの~part2」を見に行きました。
かつてこの映画を観た琴似の薬局屋さんが、みんなにも観てもらいたいということで自主上演されたものです。
「てんつくマン」の映画ということだったのですが、てんつくマンとは何か知らず、感動する映画らしいということだけで、札幌コンベンションセンター に足を運びました(てんつくマンは日本中を元気にしようと頑張っている人だとあとで分かりました)。
この映画、自然分娩を奨励する高齢の医師の話から始まりました。このお医者さんの言葉が少しぞんざいなので、「ちょっとなあ」と思って見始めたのですが、次第にぐいぐいと映画に引き込まれていきました。
内容としましては、ガンになったり、障がいを持っている人たちが中国で植林をしたり、ホノルルマラソンに出場しながら頑張っているというものです。
この映画の最後の方に、「自分の力をあなどるな」というメッセージが流れます。
人は、自分で思っているよりも頑張れるし、力があるということが分かる映画です。
誘ってくれた知り合いは、映画の最中ずっと泣き通しでした。
「もっと頑張らなければならない」と思いたい人、是非、この映画を見て下さいね。
日本野鳥の会札幌支部 機関誌カッコウ
私は田舎生まれですので、狭い家の庭に野鳥がよく飛んできていました。
庭に野鳥が来ると、「みほちゃん、○○だよ」と鳥好きの親から呼ばれ、講釈をたれられるため、野鳥がくると面倒だと思っていたのですが、今頃になると遺伝か育ちか、鳥が大好きなことに気づきました。
フクロウやキツツキやカワセミや鷹や鷲など、一度は見てみたい鳥が札幌には沢山います。
そこで、昨年度、日本野鳥の会に入会し、北大クリスマス探鳥会に参加しました。
初めての参加ということで、機関誌に寄稿してくれとの依頼があり、拙い文章で、かつ野鳥に疎いということが丸わかりの文章を機関誌「カッコウ」に書くことになりました。
その会報が先日届き、読んでみましたが、やはり素人丸出しで赤面です。
この探鳥会は北大で行われたのですが、最初は、いつも通っていた大学に、観察するに値するだけの野鳥がいるのか疑問に思っていました。
しかしながら、山奥にしかいないと思っていたカッコウの一種のアカゲラが力強く木の幹をくちばしで叩いていているなど沢山の鳥がいることが分かり、驚きでした。
ここでは、今まで札幌ではみかけなかった南方のカラスであるミヤマガラスを初めてみかけ、地球温暖化は確実に進んでいると実感しました。
地球温暖化、実際はそれ程でもないとか、気候の変動はよくあることだとか言われていますが、急激な気温の上昇が生態系にとってよいわけはありません。野鳥を観察することで、野鳥が、そして人間が生きていける環境を守ることがどれだけ大切か実感することができました。
いつまでも野鳥を観察できるように、自然を破壊しないように、努力していきたいものです。
また探鳥会に参加したいと言いたいところですが、冬の探鳥会というのは予想以上に寒く、忍耐が必要です。
もう少し、暖かくなったら、探鳥会に再チャレンジしたいものです。
裏千家札幌北斗青年部定期総会
昨日は、私が所属する裏千家淡交会の札幌第二支部北斗青年部・北嶺青年部の定期総会が札幌市教育文化会館で行われましたので参加しました。
この定期総会は、株式会社の株主総会みたいなもので、22年度の事業や決算が報告され、23年度の事業計画案などが審議されるものです。
まあ、あまり楽しいものではありませんが、茶道の定期総会ですので、呈茶が行われることが唯一の楽しみです。
今年は旋律という黄色の椿がいけられていて、戦慄が走るようなきれいさでした。
総会のあとにお弁当を頂きながら、四方山話をするのもこの会の楽しみの一つです。私が所属する北斗青年部には、本年度一名が入会されることになり、皆安堵の表情です。新会員がいないと茶会が開けず、会の存続にも関わりますので。
町内新年会
今日は、私が住んでいる町内会の新年会が札幌北区の楽空 にて行われたので、参加しました。
私が住んでいる町内会の住民は、ほとんどがマンション住まいで一戸建て(店舗付きを除く)は町内に5軒しかないそうです。
ほとんどの人が、通常近所つきあいが薄いと言われているマンションに住んでいるにもかかわらず、多くの人が参加して楽しい会になりました。
マンション住まいでも、近所付き合いはできるのだと感じましたが、一戸建ての場合、庭いじりをしたり洗濯物を干すなどして外に出ることが多いので、なんだかんだ人に会うようですが、マンジョンに住んでいる場合、決まった時間にしか外にでないため、特定の人と頻繁に会うこともあれば、全く会わなくなってしまう場合もあるようです。
また、同じマンションでも、町内会行事に参加する人が多いマンションやほとんど参加しないマンションなど色々あるようです。
特に問題だと思ったのは、女性が長生きである点を差し引いても、町内会行事への参加者は女性が多く、男性の参加者が少ないことです。
男性は、趣味の会には参加しても、なんとなくおしゃべりをする会はあまり好きではないのかもしれませんね。
ただ、高齢男性の一人住まいはこれから多くなるでしょうから、その対策を真剣に考えていかなければいけませんね。
北大公共政策大学院
北海道大学公共政策大学院 の卒業生や社会人が主体の新年会が1月28日に松尾ジンギスカンの「まつじん 」にて開催されたので、参加しました。
私が何年か前に「北大の公共政策大学院に行く」と知り合いに話した所、「公共的なビルなどを造るの?」と言われたことがあったように、今だ「公共政策」という概念は一般的ではないようです。
ですから、「公共政策学って何?」と言われることがよくあります。その際には、「福祉政策や環境政策など何でもする学問だよ」と答えることにしているのですが、皆さん、返事は「ふ~~ん?」という感じです。
足立幸男先生によれば、公共政策とは、社会構成員が社会構成員にとって共通の諸問題に対処しようとして主体的に選択する行動指針とされています。すなわち、公共問題に、社会として対処するための行動指針ですね。解ったような解らないような定義ですね。
北大の公共政策大学院は、文理融合をめざして開設されたため、文系の人も、理系の人も入学していますので、議論がタコ壺型にならない利点があります。
特に、社会人入学をされる人も多く、色々な社会経験を有している人の話を聞きながら討論できるエキサイティングな所です。
ただ、夜間の講義はないので、実際に入学するのは公務員やマスコミ系の人が多いのが少し残念な所です。もっと、色々な職業の方が入学できれば、もっともっと社会にも、その出身母体の企業などにもよい影響を及ぼすことができるのではないかと思うのですが。
男性ヘルパー
今日は、男性ヘルパーさんとお話をする機会がありました。
近年、建設業などから福祉分野への転職が勧められていますので、男性ヘルパーさんも珍しくなくなりました。
しかし、男性ヘルパーさんは女性ヘルパーさんに比べて悩みが多いというお話でした。
まず、女性は自分の世話を男性ヘルパーさんにさせたくないという気持ちが強く、男性は男性に世話をされるよりは女性のヘルパーさんの方がよいと考える人が多いため、男性ヘルパーさんの需要が少なく、よって、企業から採用されにくいということでした。
そういえばそうですよね。
加えて、現在は、要支援の人に対する掃除などの生活援助サービスが多いのに、男性は料理を作るのが上手でない人が多い上に、掃除を一生懸命やっても、長年主婦をしていた人から見ると四角いところを丸く掃くようなもので苦情も多いとか・・・。
更に、おもしろいと思ったのは、要支援の人たちは「男子厨房に入らず」の時代に生きた人たちなので、男性がキッチンに入るのに抵抗があるのだとか(ホントかしら?)。
ただ、車を運転しての送り迎えなどは、力があって運転がうまいとされる男性の方が好まれるということでした。
デイサービスなどの送り迎えがこれからはもっと多くなることでしょうから、その分野での需要は多いようです。
今まで建設業に就いていた人が介護の仕事に就けるかは、個人の資質によると思っていましたが、性別の問題もありますね。建設業から福祉分野への転職はなかなか難しいかもしれませんね。
エコチル調査
最近、短期バイトを始めたので、色々な所を訪問することができず、新聞ネタが続きます。
1月24日付けの北海道新聞に、環境省が子どもの化学物質影響分析「エコチル調査」を開始するとの記事が載っていました。
これは、小児喘息やアトピー性皮膚炎等子どもの病気や健康に、科学物質が与える影響を妊娠段階から調べるものです。
私は小さいときから湿疹で、今でも手や顔に湿疹がありますが、それ程ひどくはありませんので日常生活に支障はありません。
しかし、最近ではひどいアトピー性皮膚炎になっている子どもが多いですし、また、食物アレルギーの子ども昔に比べてとても多くなっています(現在総人口の約3割が何らかのアレルギー疾患に罹患しているといわれている)。
今頃から調査を始めるのは遅いと思いますが、始めないよりはましですね。
ただ、この調査でも、化学物質を摂取しない子ども(そんな人はそもそもいるのかしら)とそうでない子どもの比較は難しいでしょうから、どの化学物質がどのような影響を与えたのか因果関係を証明するのは難しいでしょう。
また、この調査に参加する母子は、化学物質の摂取にどのような意見を持っているのかも大事なポイントですよね。
いずれにしろ、科学的に何らかが証明されてからでは遅い問題です。ここでは「疑わしきは制限する」の精神でいかなければいけませんよね。