回る選挙ポスター
統一地方選挙の後半戦が終了し、だんだん選挙前の生活に戻りつつあります。
今日は、選挙期間中におもしろいと思った、選挙ポスター掲示板について書きたいと思います。
候補者陣営としましては、めだつ位置にポスターを貼りたいというのが一番の願いではないでしょうか。
では、実際に、選挙掲示板にポスターを貼る順番をどうやって決めるかですが、これは、選挙管理委員会に立候補を届けた順番となっています。
届け順とはいっても、単純な届け順ではなく、くじで決めるのですね。そして、このくじを引く順番までくじで決めます。つまり、2回くじを引いて、やっと、どこにポスターを貼るか決まるわけです。
今回の場合、私が実際に届け出場所にいったのが4番だったので、実際にくじを引く順番は自動的に4番になりました(つまり引かないも同然)。そして、その引いたのもまた4番でラストでした(本番のくじ引きが4番目ということ)。ただ、残り物には福があったのか、届け出順は1番になりました。1番とは縁起がよいですよね。
この順番を自陣に知らせると、ポスター貼り班が車でポスター掲示板に直行ということになります。
今回は届け出が1番ですので、掲示板の1番右上となりました。今回の立候補人は4人でしたので、どの順番でもあまり変わりははいとは思うのですが、これが、何十人もいる選挙区だとどこにポスターを貼るかが重要になります。見やすい位置などがあるからですね。
この掲示板、当然右上が1番で、右下が2番、というようにどこでもなっているかと思っていたのですが、江別の選挙ポスター掲示板をみて驚きました。
掲示板毎に、候補者のポスターを貼る位置が異なっているのですね(下記写真参照)。
これは公平だとは思ったのですが、自分の応援する候補のポスターを探すのも一苦労です。
江別ではどのようにポスターの掲示位置を決めるかですが、江別では、公設のポスター場が市内に36個あるので、掲示板を36に分け、1つ目の掲示板が届け出順1番の人が右上、2つ目の掲示板が届け出順2番目の人が右上で、1番目の人が左下というように、順番に回します(江別市選挙ポスター掲示場設置条例、同規定による)。
こうすると、候補者が36よりも少ない場合、かなり空きが目立ってしまいますが、公平性を担保するということで
このようにされているのですね。おもしろい取り組みだと思います。
選挙、どこでも全く同じだと思っていたのですが、思わぬ発見でした。
北海道と花粉症
「北海道には花粉症の人はいない。」とよく言われていますが、実は、白樺花粉症の人は多いのですね。
ただ、スギ花粉は飛ばないと言われていましたので、何年か前から、花粉症に悩む人向けに、北海道ツアーなどが催されていました。
しかし最近、鼻がむずむず、目に何となく違和感が、という症状が私に現れ出しました。これは、明らかにスギ花粉症の症状です。
「北海道に杉はないはず」、と不思議に思っていたのですが、先日、あるテレビ番組で、函館に杉があるため、札幌にもスギ花粉が飛んでくると報じられていました。
「あ~~~、やはりそうか。私の花粉センサーは正しいよな」と妙に納得したものです。
現在、地球温暖化にストップをかけるべく、色々な方策が練られています。しかし、今の状況が続けば、かなり温度が上がる可能性が高いでしょう。
その場合、杉に止まらず、野菜や果物の栽培の北限が北上する可能性が高くなります。
温暖化を望む訳ではありませんが、温暖化を見据えての北海道の取り組みが、これからの北海道の農業を引っ張っていく可能性がありますね。
フォーラムin札幌時計台
最近、選挙ネタが多かったので、ここで少し目先を変えて、先日(4月21日)時計台でおこなわれた、フォーラムin札幌時計台「パラダイムの転換ー閉塞を嘆くばかりでは何も変わらない」のお話をしたいと思います。
このフォーラムは、私が尊敬する山口二郎先生が毎年おこなっているもので、おしゃれな先生にぴったりの時計台でおこなわれています。
札幌時計台
先日は、元朝日新聞記者で、現在和光大学の教授をしていらっしゃる竹信三恵子さんを迎えて行われました。
竹信さんは私よりも少し上の世代になりますが、この世代の女性は、男女平等とかジェンダーに特に関心があるようで、育った年代によって、関心があるテーマが限られてしまうのだろうかと、秘かにおもいつつ講演を聞き始めました。
話の内容としては、女性をうまく活用できない国に未来はないが、日本は「男は仕事、女は家庭」的な意識から脱却できないため、法制度も現代にマッチせず、女性をうまく活用できていない。加えて、近年では男女機会均等法や労働者派遣法の制定などにより、男女を問わず、労働条件が著しく劣化する結果となっている、ということでした(竹信さん、要約しまちがえていたらごめんなさい)。
そして、労働条件の改善等は、結局のところ、①働く人自身の行動と、②消費者意識の改革にかかっているのではないかとのことでした。
①の働く人自身の行動(≒労働運動)というと、昔の話のように感じる人も多いとは思うのですが、動けば必ず変わるということも述べられていました(労働運動に関しては、最近考えることが多かったので、別の日にまた書きます)。
②の消費者意識の改革とは、安ければ安い方がよい、便利であれば便利な方がよいという意識を変えていくことができるかということです。夜遅くまでお店が開いておらず、多少不便でも、5時に皆、仕事が終わり、その後は家庭に目配りができるような生活を国民が本当に望んでいるのかという点が問われているのでしょうね。
最後に、新聞は広告代と購読料、半々で成り立っているので、新聞の内容の半分は読者が決めていけるということを述べられていました。現在の政治不信の一端はマスコミのせいであると思っているのですが、その新聞を購読者が引っ張っていくことも可能なんだという視点はおもしろい指摘でした。
次回の「フォーラムin札幌時計台」は、5月11日(水)に社会学者の大澤真幸さんを呼んで行われます。興味がある方は是非参加して下さいね。
確定申告
今日は、確定申告の書類を出しに税務署へ行ってきました。
普段は確定申告の面倒くささを嘆いているのですが、今回は、無事に確定申告ができるのは幸せなことだとしみじみ感じました。
確定申告を出すたびに思うのは、よく、年金改革などが叫ばれるとき、自営業者の所得の捕捉率が低いため、妥当な改革ができないという批判の妥当性です。
ほとんどの人がまじめに申告して納税しているのですから、このいわれのない(?)捕捉率の低さが改革の足かせになるのは残念でなりません。
自営業者の方は儲かるときも、そうでないときもあります。また、定年はないとはいえ、働ける年齢には限界があります。
それにも関わらず、一律の年金保険料は妥当ではないでしょう。
私は、年金は老後の最低限の生活の保障をするという意味で、全額税負担で一律給付の制度がよいと思うのですが、今まで厚生年金を納めてきた人たちからの賛同は得にくいでしょうから、次善の策として、自営業者の方には、儲かっているときに沢山納めてもらって、儲かっていないときには少なく納めるといった、所得に応じた負担をしていくべきだと思うのです。
現在、減税を叫ぶ党が多くの支持を得ているようですが、増税や負担増があったとしても、自分たちの老後の安心がそれで買えるならば、増税や負担が増してもよいと思う人が、本当は多いのではないでしょうか。
津波てんでんこ
阪神大震災を経験した私としては、今回の地震は人ごとではありませんでした。
先日、阪神大震災の教訓として、堅固な建物に住む、それができないならば2階で寝るということを申し上げましたが http://ameblo.jp/takahashimiho/entry-10771202409.html 、津波への配慮が全く欠けていたことに気づきました。
津波の怖さを語る言葉として、東北地方に伝わる「津波てんでんこ」という言葉があります。
1896年の明治三陸地震津波を契機に広まった教訓だそうですが、津波のときだけは、てんでバラバラに、親子といえども人を頼りにせず、一目散に走って逃げよという意味だそうです。
この教訓を聞いたとき、なんと悲しい教訓かと思いましたが、津波の被害をテレビで見る度に、ああ、この言葉をもっと広めておけば助かる命もあっただろうにと、心から思いました。
今は一刻も早い救助・救援を望みますが、今の自分に何ができるか考えなければいけません。
利休忌
3月27日、北海道裏千家茶道会館にて利休忌・第2支部総会が行われ、茶筅振りのお手伝い(皆でいっせいにお茶を点てる)として参加しました。
利休忌では、千利休の遺影を掲げてその遺影に対してお茶を供します。そして、お花を手向けるという意味でしょうか、七事式のひとつ、花寄之式が行われました。
この花寄之式は、花台に載っている花を選んで、くじで決めた順番で各々花を活けるものですので、センスが必要となります。
続いて、お炭手前やお濃茶のお点前も行われ、とても勉強になりました。お茶のお稽古では先生のお点前を拝見することはほとんどありませんので、このような会で先生方のお点前を拝見するのはとてもよい機会となります。
総会の終了後、皆さんにお薄を差し上げるため、茶筅を振りましたが、久しぶりの茶筅振りだったためか、あまりうまく点てられませんでした。残念。もっと修行しなければ・・・。
御園棚(お茶の席は原則写真を撮れないので、終わった後の写真です。)
裏千家の淡交会は、全国で毎年5000名程、会員が少なくなっているとのことです。そこで裏千家では、学校茶道に力を入れています。
学校でお茶やお花やお琴や尺八など、なんらかの日本文化にふれ合う機会を持つことは、日本の歴史を学ぶことにもなり、子どもたちにとって、とてもよい機会だと思います。課外授業だけではなく、積極的に単位として認定できるようになればよいですね。
VOICE! ~社会にモノ申ス~
昨日、NPO法人ドットジェイピーが、統一地方選挙イベントとして開催した「VOICE! ~社会にモノ申ス~」という学生がマニフェストを作る会にゲストとして参加しました。
事前に問題点は各自で把握してきたとはいえ、100分間で医療・教育・雇用についてのマニフェストを作るということでしたので、かなりまとめるのが大変そうでした。
マニフェストを作るときに大事なことは、①現状認識から問題点を把握し、②目標・方策を述べ、③いつまでにそれを実行するかという期限を明記し、④財源はどうするのかを入れることだといわれています。③と④がないと、夢物語で終わってしまう可能性がありますので、③と④は大事ですね。
皆さん、若い学生さんだけに、おもしろいアイデアを出し合ってマニフェストを作成していました。
講評を頼まれたのですが、みなを褒めることに重点を置くつもりが、「その案はおもしろいけど、財源がかかりすぎて実現不可能ではないですか」、みたいなコメントになってしまい、うまくコメントができませんでした。うまくコメントをするのはなかなか難しいですね。
この会に参加した人たちが政策の策定にこれからもかかわって、政治家にその政策の実現をつきつけていくような社会になったら、もっと住みよい社会が実現できると思います。もっとみんながマニフェストの策定をしてみるとおもしろいかもしれません。
ガイア農場のウィンナー
たまに北海道のおみやげなどを購入する北海道どさんこぷらざ札幌店 で、ソーセージの試食販売が行われていました。
試食すると、気が弱い私は買わざるを得なくなりますので、普段は試食はしないのですが、今回は「無添加のソーセージですよ~」という言葉に引かれてガイア農場のウィンナーを試食をしてみました。
お世辞ではなく、「おいしい」と言葉が素直に出てきました。
話を聞いてみますと、原料としている豚は、放牧場でのびのびと育てられているため、ストレスが少ないとのことです。
ソーセージは好きですが、通常お店で購入すると、商品の裏面に記載されている原材料名の所にあまりに沢山の添加物が記載されていますので、少しげんなりしていましたが、たとえばここのスパイシーポークの原材料名は、「豚肉(北海道産)、食塩、砂糖、香辛料」だけです。
無添加だと、高くてあまりおいしくないというイメージがあるのですが、4本入り3パックで1140円なので、1パック380円とそれ程高くはありませんし、味は抜群です。
販売している方に伺うと、この農場には獣医が5人もいるが、放牧でストレスがないため、ほとんど獣医の出番
がないとのことです。すごいですね。
また、「豚は人間の言葉が分かるんですよ」とのこと。とても豚を慈しんで育てているんだなあということが分かります。
北海道では豚肉はそれ程好まれないのか、あまりおいしい豚肉はスーパーには置いていません。北海道は土地はあるのですから、放牧豚の飼育は、将来性抜群ではないでしょうか。
札幌市中央卸売場外市場
札幌市中央卸売場外市場 にいってきました。
カニが溢れているのはもちろんですが、並んでいるホッケの大きいことには驚きでした(その分、お値段もいいお値段でした)。
一人では絶対、食べられそうもありません。
つい最近まで、ホッケとホッキの違いが分からなかった私ですが、今では両者とも大好物です。
平日のお昼頃でしたが、思ったよりも観光客が少ない印象でした。
輪島の朝市や京都の錦市場や築地市場のまぐろの競りは大変有名で、外国からも観光客が来ます。
北海道では釧路の和商市場 が有名で、そこでは市場内を廻って自分の好きな海産物を少しずつ買い、ご飯に乗せて作る勝手丼が名物です。
残念なことに、札幌に来たら、必ず中央卸売市場にいくというまで札幌の市場は有名ではありません。道外の人は、北海道といえば、海の幸=カニと思っている人が多いです。もっと仕掛けをして人を集められればおもしろいですよね。
女性のための初心者起業講座
介護関係やお店などで起業したい女性が10人ちょっと集まりました。
社会のニーズを把握し、自分が持っている技能を活かして食べていく。既存の企業に頼らない生き方がこれから求められています。
ただ、企業に勤めて、そこで仕事のいろはを学ぶのとは異なり、起業および事業継続のコツについては、今まであまり伝授されてきませんでした。ちょっとした手助けがあればより起業もし易くなりますし、事業も継続しやすくなります。初心者起業家講座、とてもおもしろい試みですね。
「通所介護施設 実りの家」を立ち上げる、(株)やよいの鎌田博充さんが講座ゲストとして参加していました。皆で情報を共有し、よりよい介護を提供して社会に貢献していく。これから求められる事業像ですよね。
左 夢坊主さん 右 鎌田博充さん
この講座では、ひとり勝ちをする企業を育てるのではなく、皆で助け合って起業していくことがこれからは求められるということが最初に述べられていました。事業の継続にはこれが大事ですよね。
自分の好きな物などを集めてお店を開きたいと思っている方々が女性には多いようです。皆さん、いろいろな事業を起こして、自分の力を試しつつ、社会に貢献していってもらいたいものです。