フォーラムin札幌時計台 | 高橋みほ オフィシャルブログ「みほの突撃日記」Powered by Ameba

フォーラムin札幌時計台

最近、選挙ネタが多かったので、ここで少し目先を変えて、先日(4月21日)時計台でおこなわれた、フォーラムin札幌時計台「パラダイムの転換ー閉塞を嘆くばかりでは何も変わらない」のお話をしたいと思います。 



このフォーラムは、私が尊敬する山口二郎先生が毎年おこなっているもので、おしゃれな先生にぴったりの時計台でおこなわれています。



北海道の中心で政策をさけぶ-時計台

札幌時計台



先日は、元朝日新聞記者で、現在和光大学の教授をしていらっしゃる竹信三恵子さんを迎えて行われました。



竹信さんは私よりも少し上の世代になりますが、この世代の女性は、男女平等とかジェンダーに特に関心があるようで、育った年代によって、関心があるテーマが限られてしまうのだろうかと、秘かにおもいつつ講演を聞き始めました。



話の内容としては、女性をうまく活用できない国に未来はないが、日本は「男は仕事、女は家庭」的な意識から脱却できないため、法制度も現代にマッチせず、女性をうまく活用できていない。加えて、近年では男女機会均等法や労働者派遣法の制定などにより、男女を問わず、労働条件が著しく劣化する結果となっている、ということでした(竹信さん、要約しまちがえていたらごめんなさい)。



そして、労働条件の改善等は、結局のところ、①働く人自身の行動と、②消費者意識の改革にかかっているのではないかとのことでした。



①の働く人自身の行動(≒労働運動)というと、昔の話のように感じる人も多いとは思うのですが、動けば必ず変わるということも述べられていました(労働運動に関しては、最近考えることが多かったので、別の日にまた書きます)。



②の消費者意識の改革とは、安ければ安い方がよい、便利であれば便利な方がよいという意識を変えていくことができるかということです。夜遅くまでお店が開いておらず、多少不便でも、5時に皆、仕事が終わり、その後は家庭に目配りができるような生活を国民が本当に望んでいるのかという点が問われているのでしょうね。



最後に、新聞は広告代と購読料、半々で成り立っているので、新聞の内容の半分は読者が決めていけるということを述べられていました。現在の政治不信の一端はマスコミのせいであると思っているのですが、その新聞を購読者が引っ張っていくことも可能なんだという視点はおもしろい指摘でした。



次回の「フォーラムin札幌時計台」は、5月11日(水)に社会学者の大澤真幸さんを呼んで行われます。興味がある方は是非参加して下さいね。