厳寒期のシロザケ遡上
1月10日は成人式でした。成人された方々を見て、少し前に見た北海道新聞の記事(1月7日付)を思い出しました。
それは、この厳寒期にもシロザケが千歳川を遡上しているという話です。
千歳川のサケは、千歳市内の「インディアン水車」で孵化放流のため、一定時期、全て捕獲されてしまいます。テレビでよく見る浅瀬でのサケの産卵の姿を見ることはできないのです。しかし、捕獲予定量を達した12月中旬以降は水車が撤去されるため、上流までサケは遡上することができ、そこで産卵が可能となります。
千歳川を遡上しているサケの群れ(9月)
なぜ、成人式にこんな話を思い出したかといいますと、体格も良く、いち早く遡上してきたサケは捕獲され、あえない最後を遂げるのに対し、少しのろまでこの厳寒期にやっと遡上してきたサケが、自然の営みの中産卵が可能となるという、なんともいえない事実に考えさせられたからです。
体格に恵まれていなくても、少しのんびりしていても、最後にその種としての本分を全うできることがある、それを新成人の方は、心の隅に留めておいて頂きたいものです。
最後に、新成人の方、ご成人おめでとうございました。