初釜もどき
中学・高校と修学旅行が京都・奈良だったせいで(今の学生は海外に行けてうらやましい~~)、神社・仏閣マニアになった私は、多くの神社・仏閣を廻りました。
お寺を参拝すると、よくお茶(お抹茶)が出されます。
折角のお茶だったのですが、お茶の飲み方を知らなかったので、「確か回すんだったよな~~」「右?左?」というように周りの人の所作を追うことで精一杯で、お茶が出されると「ウワッ!どうしよう」「ヤバイ」と、あわてていました。
そこで、なんとかお茶の月謝を自分で払えるようになってから、一念発起してお茶(裏千家 )を習いだしました。
そして、新年を迎えた1月10日、なんちゃって初釜(適当に一人でという意味です)をしました。
「おめでた尽くし」がテーマで、メインは鵬雲斎大宗匠お好みの松竹梅の大棗です(江春作 師匠から頂きました)。竹でできていて、表に松と梅が描かれています。
鵬雲斎大宗匠お好み 江春作 松竹梅大棗
その棗に私が持っている唯一のお茶杓、福寿院牧堂和尚作の「瑞雲」を合わせてみました。
福寿院牧堂和尚作 「瑞雲」
お菓子は笹屋伊織 (筒型のどら焼きで有名)の「花びら餅」です。
笹谷伊織の「花びら餅」
最初に道喜の「花びら餅」を食べたとき(12月末に注文して、1月の中頃にやっと手に入れた)、なんだかおかず(?)みたいで、「これがお菓子?」と驚きましたが、本日頂きました笹屋伊織の「花びら餅」はお菓子風で食べやすかったです。菓匠毎に随分味が違うものですね。
ほとんどお道具を持っていないので、あとはある物を合わせてなんとか組み立ててみました。
利秀作 建水
私は裏千家の淡交会の青年部に所属していますが、この青年部は、なんと50歳まで入会可能です。お茶は、戦国武将が戦の前に点てていたことから分かるように、精神統一が図れるすぐれものです。ワンパターンな所作(先生、すみません・・)をすることで心が落ち着くようです。イラチな人(私かな?)にはぴったりの趣味です。
高校や大学にはだいたい茶道部があり、お茶に親しむ機会があるのですが、卒業後はなかなか続かないようです。お茶は、お花もお香も掛け軸の素養も必要で、日本の文化の集大成のようなものです。もっと盛んになるような試みをしていきたいものです。
初釜もどきではない、ちゃんとした初釜の時の写真です