どんどん読んでいただけるとおもってどんどん更新しちゃいます。

前回最後の方にURLだけ置いて、コメント書き忘れちゃった。

俳句の雑誌のご紹介だったのです。角川書店から出ている月刊誌。

その9月号、「十七字の冒険者」というページで若手の俳人が紹介されています。

このブログを見て俳句に興味をお持ちになったかたがた、是非本屋さんで立ち読みを。

中でも玲奈さんという女性の俳句、感性が豊かでいいですよ。お薦め。

http://www.kadokawagakugei.com/zasshi/haiku/index.html


さて、新豆腐。こんな句はどう思いますか?

   デパ地下のきょうのお目当て新豆腐

言わずともこの気持ちわかりますよね。新豆腐が食べたくてデパートの食材売り場に

急ぐの図。なるほど、うん。ですが、これ俳句としては季語が動くというか、

なにも新豆腐でなくても同じ気持ちになりますよね。

最後の新豆腐のところを下五(しもご)といいますが、ここは「初鰹」でも「おでんかな」でも

いいじゃないかと。

まあ、作者としては新豆腐にこだわりたいでしょうが読み手としては感動がいまいちです。

新豆腐でなければ、という句で、だれもがそうだねえ、私もそんなだったら感激するなあ、というのが

うったえる句ですね。

  妻の留守薬味山盛り新豆腐

これならどうでしょう。幾分作者の思いがわかりますね。

奥さんは留守で夕ご飯作ってもらえない。でも新豆腐があるぞ。せめて小刻みのねぎや冥加やしょうがとかの

薬味を(それくらいなら自分で作れるから)いっぱい用意して、冷酒をぐいっとのみながら冷奴を。


これが旬の食材を使った句というものでしょうか。