秋の季語の続きです。
俳句ではよく食べ物を対象にします。その風景を詠んだり作者のその食べ物に対する心情を詠んだりします。
その食べ物そのものが季語になる場合があります。
豆腐だけでは季語ではありませんが、それに新がつくと季語なのですね。新豆腐。
その年、新しく取れた大豆から作られた豆腐。材料が新しいとやはりおいしいのでしょう。古い材料を使った方が
いいものが出来上がるという場合もありますね。古い檜の柱ばっかり使った山の家なんてのもありますね。
食べ物はやはり旬、新しく取れたものがいい。年代物がいいというのは出来上がったものであり材料では
ありませんよね。でも朝鮮人参なんかは古い、7年ものとか古いほうが効果があるなんていわれていますが。
話を戻して、俳句はその旬のものが季語になるのです。新がつかなくとも(最近では1年中出回っているものがありますが
そもそも野菜などは季節のものですから)かぼちゃ、ねぎ、きゅうり(きうり)などはそのものが季語になっています。
俳句を作るようになると目にする食べ物に対して食欲だけではない、いとおしさというか、よく僕に接してくれたねえ
というような感情が生まれます。食べ物を見るたびに俳句を作ろうと思うわけではないのですが。
新豆腐なんてのがあるんだなと思っていただけたらきょうのブログは自己満足。
次回は実際の俳句で。
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