今、この瞬間しか無い



「芸術は爆発だ!」という名言や
「太陽の塔」で有名な岡本太郎氏の
記念館に行って参りました。

まずはこちらからどうぞ!






アトリエ兼住宅を改装して造られた
「岡本太郎記念館」の外観。




開館時間は 10:00~18:00
(入館は17:30まで)


火曜日 休館
(祝日の場合は開館)


【観覧料】

一般 600円
小学生 300円
15人以上は100円引き



よし、まずは受付をせねば…
建物に入ろう!と思って
ドアノブに手を伸ばしたのですが



お出迎えしてくれてる…!
危うく見落とすところでした。


入口すぐ左にカウンターがあり
ここで入館チケットを購入します。



それにしてもお洒落な受付だなぁ…




(缶バッチの"虎彦くん"は私物です)




靴を脱いでお邪魔します~!




玄関上がってすぐの様子。


館内は、1階サロン・アトリエ(常設)と
2階展示室、庭の3つのスペースから
構成されています。



そして、写真撮影もOK!



たまに美術館で「良ければ記念に!」
みたいな感じでフォトスポットを
用意して下さることがありますが、

岡本太郎氏の場合は元々
創るときは全身全霊を傾けるが、
創ってしまえばみんなのものだ
という考えだったそうです。


例えば、都庁を新しく立て直す際に、
自身が制作した壁画を取り壊さないと
いけないと説明にきた職員に対し
「ふーん。じゃあ、仕方ないね」と一言だけ。

万博のとき、過激派によって
「太陽の塔」が爆破されるかも
しれないときもコメントを求めると
「そりゃ、一度作ったものはいつか壊れるよ」


世間の常識みたいなものを
ぶっ飛ばしています…!




奥へ進むと



うわぁ!誰かいる!
と思ったら…岡本太郎さんでした。




落ち着いて生活出来るまで
時間を必要とするお部屋です。






写真左下に展示されているのは
館鼻則孝さんのヒールレスシューズ。




レディー・ガガさんの目にとまり
一躍アートシーンに躍り出た話は有名です。





僕は筆も気になりました。

"書家・画家の筆"


「筆は書家にとっての刀」

「書家の人生は筆探しの旅でもある」


なんて言葉がありますよね…。



あと、欠かしてはいけないのが
写真右側に展示されているピアノ。

実は、歌人・与謝野晶子の
与謝野家から譲り受けた
「スタインベルク ベルリン」
日本には数台しか無いという
幻のピアノといわれる代物です。



子どもの頃に、
絵描きになろうか、
文学をやるか、音楽かと
真剣に悩んだそうです。



お手洗いの前にも
壁に展示がありました。




そ し て 、

男性用トイレの中には



この計算でいくと
女性用トイレにも絵画が
掛けられている可能性が高く
入ってみたい衝動に駆られましたが、
破れている紙幣を使う時のような
罪悪感に襲われること間違いなし。
今回は止めておきました←



次に2階展示室へと進むため
階段をあがっていきます。



こんな玄関の家に住みたいね(笑)



2階にあがってすぐの光景がこちら



岡本太郎記念館 x 舘花則孝



私は幼い頃から、「赤」が好きだった。 赤といっても派手な明るい、暢気(のんき)な赤ではなくて、血を思わせる激しい赤だ。 後年、私は原色、とりわけ赤をよく使い、その点で抵抗もあったが、幼心にすでに惹かれていたのだ。
 その時分、赤は女の子の色だとされていた。 だから私はひそかに疑いを感じてもいた。 女の子の色が好きだなんて…。 だが、赤こそ男の色ではないか。 激しさを象徴する。 自分の全身を赤にそめたいような衝動。 この血の色こそ生命の情感であり、私の色だと感じつづけていた。

『岡本太郎の本・4・わが世界美術史』


本一冊書けるくらいの
「赤」に対する想いですよね…。


「呪力の美学」の名に
相応しい異質な空間でした…。




凄まじいエネルギーの
ぶつかりを感じます。

この写真だけ見たら
ホラー映画なんかでよくある
"迫りくる壁"みたいだね(笑)




この写真すっごくシュール。


岡本太郎氏の言葉をお借りするなら

「意味なんかあるもんか。
 わからないところがいいんだ。
 わかってしまっては何も残らない」



なんでこんなにインパクトが強いのか
ってそういうところにあるのかな~?







ドラゴンクエストの物語終盤に
登場する装備品みたいな雰囲気あるよね。
スライムの攻撃を無効化するどころか
体当たりした方が逆にダメージ食らいそう←




さらに奥へと進みます。




こちらの部屋では
幾つかのスクリーンに
映像が映し出されて
動く岡本太郎さんの姿が見れます。

(各映像 3分18秒)


"ART , IS TO LIVE"


熱い言葉が胸に響く…!
あぁ~衝撃的すぎる。
記念館を訪問することが出来て
本当に良かったと思った。



芸術作品を作ったりとか
絵を描くなんていうことじゃなくて
本当に"瞬間、瞬間を生きる"

もし、だけども、
売れなかったら食っていけない
食っていけなかったら死ぬ
だから死ぬことを決めた
死ぬ覚悟をした。

と仰っていました。



ゴッホは、絵は一枚も売れず、
同志である画家たちからさえも
認められることはなく、
ついに自殺してしまうけど
最後の最後まで執拗に
芸術について語り、苦しみ、
悲痛な叫びをあげて
のたうちまわった。


命を懸けて取り組む何か?
それを見つけられたって
すごく意味のあることじゃないかな。


ある人が言った。
「あなたは絵描きさんでありながら、さかんに文章も書くし、いったいどっちが本職ですか?」
「本職?そんなのありませんよ。バカバカしい。もしどうしても本職って言うんなら、『人間』ですね」
みんなが笑う。どうして笑うんだろう。
生きがいをもって猛烈に生きること。自分のうちにある、いいようのない生命感、神秘のようなもの、それを太々とぶつけ出したい。

『眼―――美しく怒れ』



あの有名な「芸術は爆発だ」という言葉。
こういった背景を知ると全然違う
意味に聞こえてきたし
これから先もっと捉え方が
変わってくるのかもしれない。



階段を降りていく際に
ショップコーナーが見えました。




本がズラリと陳列されています。

壁に掛けられた時計が格好良すぎて
「これ下さい」って店員さんに言うと
「非売品です!」とのことでした。




僕の美術館レビューの記事を
読んで下さっている方は
「あ~また買ったのね」
と思うかもしれないけど



はい、大正解!!(笑)


本とクリアファイル。


なんでいつも同じの買うの?
と疑問ですよね、、、
紙資料をお渡しする際に
僕はクリアファイルごとお届けするけど
その時に使用することが多いです。

本は全部読み終えました!
哲学的…超オススメです。




館内出口にはスケッチブックと
ペンが置いてありました。


今すぐに、
鉛筆と紙を手にすればいい。
それだけだ。

『壁を破る言葉』岡本太郎


せっかくなので、
記念にお絵描きしてみた←



1分程で。思い付いたままに(笑)
虎彦くんが素敵な出会いを
プレゼントしてくれたから
ありがとうを伝えたいです。



<『海のハンター展』より>

毎回 僕の描く絵には
全米が本当に涙しないか
心配にさせるパワーを秘めています。

お弁当が片寄ってしまった
ときのような残念さを放つ
絵の描き方講座なら任せて下さい。



ということで、

1階サロン・アトリエ(常設)と
2階展示室をまわってきました。

あと残っているのはお庭の展示だけ。



お外はめちゃくちゃ晴れてる。
日差しが暖かいねー




素晴らしいポージング。
僕も使わせて頂きますそれ!




お庭でBBQは禁句、
アニメ『サザエさん』の
「おーい磯野、野球しようぜ」
でお馴染みの中島くんは
入ることすら許されない雰囲気のお庭。


あと、めっちゃ気になったのが…







シュール過ぎる!!!






…漂う圧倒的トマト感!!!
かなり熟していると見ました。


ちなみに、トマトは
果物ではなく野菜です。




うぁああああ

画像反転処理するの忘れた←

ゴメンなさい・・・
でも許してくれるよね
だってどの角度で見ても
割と、正確に、絶対的に
「「太陽だもん!!!」」

(面倒くさがってスミマセン)




お庭で"かくれんぼ"するなら
間違いなくここの中の人枠
狙いにいきます僕は。

(目から侵入出来るかが最大の難関)




いっぱい並んでるね…


ここであの名言を思い出す。


芸術なんて、道ばたに転がっている石ころと等価値だ。芸術に憧れたり、芸術家が大変なものだと思っているやつに、芸術家がいたタメシはない。

『壁を破る言葉』岡本太郎


これは道端に転がる石にさえ
見い出される美しさがあるって
解釈で捉えているんだけど…



一番好きだったのはこれ(笑)
「近所の悪ガキ」ダイプ←

ゲーム貸したらなかなか
返してくれなさそうな顏してる。






いや~、本当に濃い時間でした。

漫画「NARUTO」に登場する
デイダラ様も「芸術は爆発だ~!」を
地で行くタイプのキャラクターだし、

僕が出演する舞台
「アイ★チュウ ザ・ステージ」
日下部虎彦くんはモデルが
そうなんじゃないかっていうレベルで
姿を重ねていました。

岡本太郎氏の影響というのは
計り知れないなぁと改めて実感。

楽しい時間を、考えるきっかけを
ありがとうございました!




【虎彦くんと行く美術館ブログ】

岡本太郎記念館

ティツィアーノとヴェネツィア派展

ミュシャ展 2017

ブリューゲル「バベルの塔」展

アルチンボルド展

Point-Rhythm World-モネの小宇宙-

「怖い絵」展

オットー・ネーベル展

「北斎とジャポニスム」展

ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜


【美術館や展示会の記事一覧】
http://ameblo.jp/t-ayagiri/theme-10101315658.html



それでは、またね~!