こんにちは。星素子(現代美術家/言葉アーティスト)です。群馬県立館林美術館たてびレポート星素子展示『館林バトン&エアハグ』は、おかげさまで和やかに会期(9/18-11/7)を終了しました。ご来場ご参加いただいた方、準備期間からサポートいただいた関係者の皆様に心からお礼申し上げます。(作家REPORT 1 2 3 4 5 6 をご覧の皆様もありがとうございます)

 

準備期間に言葉アート素ことばを軸として作成したエデュケーション・プログラムでおこなった「ワークショップ授業」に参加してくれた館林の小中学生やご家族、館林市施設で参加された方、会期中に再訪いただいた方も多くおられ、公開制作日には、複数の作品制作のほか小さなワークショップ(バトンづくりや発表、マーブリング彩色→展示に追加など)を重ねて、心があたたかくなるような交流をおこなうことができました。また1つひとつの参加バトンや50以上の作品それぞれを通じた目には見えない交流を含めて、来場者1人ひとりと共に展示をつくりあげた感覚です。

 

【備忘録ご来場者の声より一部抜粋】●訪れる人との交感でいよいよ作品は意味と意義を深めていた。低い生垣と縁側で曖昧に区切られた日本家屋のように様々なイメージが緩くつながって様々な解釈とイメージを生み出している。●来場者の方々が老若男女を問わず、みなさん嬉しそうに参加されていて、アート創作への敷居が低い素敵なワークショップだと思いました。●地域に根ざした取り組みで美術館と地域を豊かにつなげていた。●初めて館林美術館にきた(複数)感動しました。/美術館にあっていた/美術館の景観も活かされた展示 ●「参加したい」と初めて子供が意志を示しました。●ここにはワクワクする不思議がたくさんある!ワンダーランド●壮観●新鮮●複眼的に楽しむことができる●1つひとつのバトンを見ていると時間があっという間…●他者のバトンが知れて嬉しい●時を忘れる美しい空間でした●すべての作品が好き/「エアハグ空」が好き/はっするが好き/言葉アート作品の○○が好き、共感した(複数)/「宀の宇宙」…/「紫陽花の色は空の色」が色んな角度で楽しめて特に好き/段ボール壁画に癒された(癒された複数)/作品「エアハグ母型」を見た瞬間に涙があふれた●言葉をたいせつにしようと思った●ロール芯のバトンという発想が面白い(面白い…多数)●参加できて楽しかった!(複数)●自分のバトンが発見できて嬉しい(複数)●自分の地域でもやってほしい(複数)●ワークショップ授業に参加したい(複数)●人それぞれ自由にイメージできる言葉アートが素晴らしいと感じた●環境のこと未来のことなど色々考えさせられた。●中之条ビエンナーレの時と全然ちがっていて驚きました。●中之条バトンから発展しているように見えた。●館林バトン、アートを通じて人と未来が繋がる素敵な企画でした。ありがとうございます!今後も応援しております。●1本1本のバトンに思い出があり感動しました。etc.

 

最終日まで、展示は変化しつづけました。

 

『館林バトン&エアハグ』最終日の展示風景より。閉館BGMのサン・サーンスの白鳥♪が流れおえた《館林バトン》ゾーン。館林市の日本遺産「里沼」の水辺の蓮に見立てた学校参加バトンの上をわたるロール芯の渡り鳥。冬の里沼(多々良沼、城沼)には白鳥たちがシベリアから飛来してきます。

最終日「公開制作」で来場者に見守られながら完成した《館林の素ことば》と、館林の小中学生(第一小、第五小、第十小、美園小、多々良中、第一中)のバトンを素材に制作したインスタレーション《館林バトン》ゾーン。未来に手わたしたい想い、館林の情景が、詩情をたたえながら現れて。来場者は触発されてマイバトンをつくりました。会期終盤桐生市と邑楽町の小学校からのバトンも加わりました。

最終日の会場風景より。参加者の方々と対話ながら彩色したバトンで、季節の深まりとともに色とりどりに変化していったインスタレーション《バトンの林》。ご自身や家族・友達がつくったバトンをスマホで撮影している参加者さんたちの様子。

最終日会場風景より。作品《移動性》(手前)/《里沼バトン》ソーン(中間)/公開制作《洞窟》(奥)。

会期がすすむほど「人がいる!」と話題になっていった洞窟。会期終盤には、2つの「人」バトンが仲良くブランコにのって揺れていて。「目」となって、会場の様子を見守っているようでした。※《洞窟》の目線(上下写真)にご注目を☆☆/

会場風景より。5月〜9月に地域イベント(BOX)や地域ワークショップで集まったバトンを素材につくった《里沼バトン》ゾーンは、二毛作の館林にちなんで後半は子どもたちが入れるように畝を整備。子どもたちは何の説明をしなくても個々のバトンに表れた漢字と漢字の関係性をイメージしたり見つけては「スゴイ!発見!面白い!」と視覚詩を楽しんでいました。

 

 

会場風景より、公開制作《ロール芯文字のタイポグラフィ壁画》。星素子バトンプロジェクトのコンセプト「WHAT IS YOUR BATON?」(あなたが未来に手わたしたいバトンとは?)。左下:地域性や人の多様な個性が表れた参加バトンたち。中盤まではポツンと壁にあったロール芯のかけらから、終盤にかけて一気に完成。《洞窟》のロール芯が気候変動で溶け出した北極の氷に見立て、完成とは逆の動きをしていたゾーン。会期中、ロール芯に北極熊(シロクマ)を、壁についていたロール芯のかけらに「北極星」をイメージしていた鑑賞者もおられました。

 

最終日の会場風景より。公開制作《館林バトン&エアハグの素ことば》。窓辺にはコロナ禍での探究から生まれた新シリーズ《エアハグ》公開制作で生じた素材やマーブリングの彩色バトン。文字なしの彩色バトンの作品に、最終日のワークショップ交流により参加バトン「楽/愛/交/結」が竹の輪の中にIN!しぜんに現れた小さくて大きな変化に《館林バトン&エアハグの素ことば》と命名しました。

公開制作作品、新シリーズ《エアハグ- シロクマ》の一部と「交」バトン。陽光が制作過程のバトンの跡が残るカンヴァスを透かせていました。

小さな鑑賞者は「この作品は透けているところがあるから好き」と公開評論。※《エアハグ-シロクマ》(100号)は、自然環境への想いとメッセージを描いた作品ですが同時に館林美術館の展示室1で常設展示されていたフランソワ・ポンポン氏の彫刻「白くま」へのオマージュでも。館林美術館の次の展示はPONPON展☆20周年を記念した《お祝いロールケーキ》の裏側には美術館への想いを表すバトンも多く寄せられました。なかには「本○(本に丸がついた造字)」理由:ポンポン大好き!というユーモアが感じられるバトンもありました。

展示風景より作品《PLAY》。写真を見ていると何だかこの台座にPONPONの白くまの彫刻が設置されていたような気もしてきました。ロール芯人形のおふたりさん、しっかり留守を守れtかな^^。

作品《ガラスの素ことばバトン「はっする」》。気泡文字の試み。本作以外にも有色文字の作品、作家が飲んだワイン瓶をリサイクルした作品などガラス実験から生まれた作品も多数展示しました。

 

作品《エアハグ 母型》の一部。1本のロール芯に無限の可能性を感じ、コロナ禍での探究実験で偶然生まれた「あるカタチ」を残したいと開発。館林の誠和製作所との綿密なやりとりを経て完成しました。

 

最終日にワークショップをした小学生女子が帰り際に握手を求めてくれました。そのとき私は手をだせずに思わず「エアハグ」といって「エアハグ母型」のかたちをしました。少女は少し涙ぐんでうなずきました。同じ気持ちだったようにも思います。

長いコロナ禍では、私たちはソーシャルディスタンスなど新しい生活習慣が求められ、以前のように自由に人と会ったり、外出することさえ困難な時もあり、人との接触をさけなければいけない日々がありました。そうした時勢での展示の名称に「館林バトン」だけでなく「エアハグ」と添えました。エアハグは、そんな小学生たちとの握手やハイタッチさえためらわれた状況や心象とも重なります。そのような会期中での、心が感じられるたくさんの交流や、さらに準備期間での幾つもの光景を「忘れたくない」と何度も思いました。それはワークショップ授業の後で「このワークショップのことを大人になっても忘れたくない」と伝えてくれた子どもたちに起因します。そうして、私は「絆」というバトンを最終日にイメージしました。展示さいごの閉館BGMが流れて、広い展示室1の会場をみわたすと、多様なまま関係しながら自立し、あるいは宙に浮かんで揺れている、幾千のロール芯のバトン。私は何だか地球を眺めているように感じました。そこには確かにたくさんの希望がありました。

 

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☆感謝とともに☆

お贈りいただいた素材をもとにリポート

【SPECIAL GALLERY】 のコーナー!

 

□SPECIAL PHOTO REPORT《会期終盤!》美術館ワークショップにご参加&写真を贈ってくれた「遠藤麻生」さんが11/6に公開制作中の作家を撮りたいと再訪!会場での様子をすてきな写真におさめていただきました!遠藤麻生さんは今年「館林webフォトコンテスト」でアゼリア賞受賞されました。おめでとうございます☆

たくさん贈っていただき全てご紹介したいくらいなのですが ●写真上:公開制作100号《エアハグシリーズ:しろくま(右)里沼(左)館林の小学校のクラスの漢字の素ことば》(中央)と作家。●写真中:《バトンの林》とバトン追加中の作家。輪ゴムは長い期間中に一度も切れませんでした。作家はインスタレーションで関係性やテンションを表す(可視化)ために輪ゴムを使用しています。●写真下:《エアハグ 空》コロナ禍での実験と探究で生まれた新開発ロール芯技法で2020年に制作。この作品を気に入ってバトンにこの絵を描写したご参加者さんも(!)。会期中盤には100号の公開制作と関係していることに気付いてこっそり嬉しそうに伝えにきてくれたご来場者さんもおられました^^。 

 

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□SPECIAL MOVIE REPORT《YouTube開設!》

星素子(MotokoHoshi Artist Channel)はじめました。

https://www.youtube.com/watch?v=ybUKJRZ_OQI

 

11/3に映像ディレクターの「大槻一雅」さんご来場!あたたかな視点で撮影された臨場感あふれる会場風景の動画をお贈りいただきました!素晴らしい動画をきっかけにYouTubeチャンネルを開設しました。よかったらチャンネル登録よろしくお願いいたします☆

 

●すてきな映像を撮ってくれた大槻氏による写真。

公開制作&ワークショップで、マーブリングをもちいて実演彩色中のひととき。

人や自然と同様に、同じバトンはひとつもないのです。

大槻氏は大学の同窓でもあります。日芸でよかったと心底思いました^^

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バトンチャレンジ&レポートつづけます☆

 

星素子のアート活動に関心をお寄せいただいたり、展示やワークショップをご要望いただける地域や文化芸術施設等(の人)がおられましたらぜひお気軽にお問合せください。アート活動(未来に手わたしたいバトン(や地域バトン)を共に考え参加型アートや新しいバトンをつくる「バトンプロジェクト」、「言葉アート」、「ワークショップ授業」、「ワークショップ」、「作品制作/展示」等)で地域(人)とアートを心ゆたかに繋げることができたら幸いです。※ワークショップ授業は1学校(1学級)から承ります。私たちが住む世界、日本は、どこでも、素晴らしい人や自然や資源が息づいていると思います。どこへでも参上したい気持ちです。今回の貴重な経験を活かせるよう精進してまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

館林バトン&エアハグ

にまつわる

すべてに☆感謝

 

 

ー展示概要ー

たてびレポート—開館20周年を楽しむ展覧会— 

星素子展示『館林バトン&エアハグ』 会期 2021年9月18日〜11月7日 

チラシ>> http://www.gmat.pref.gunma.jp/ex/taterepo/hoshimotoko.pdf

主催 群馬県立館林美術館 会場 群馬県立館林美術館 

星素子展示=展示室1(578㎡)

参加型アートをはじめ言葉アートなど約50以上の作品で構成・展観。

協力:館林市日本遺産プロジェクト、丸富製紙㈱、㈱共和、日鉄ステンレスアート㈱、㈱誠和製鉄所、㈱クサカベ

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長いブログをさいごまでお読みいただきありがとうございました!

よろしければ引き続き、常に微かに動いていた会場風景を

YouTubeでご覧くださいませ。

 

 

 

PS:

会期がおわったらバトンはどうするの?と

会場で複数の方に質問をいただきました。

「参加バトンは作家の家にあります♡」

 

 

 

 

 

こんにちは。星素子(現代美術家/言葉アーティスト)です。

おかげさまで和やかに会期はすすみ、残すところ6日間となりました。

ご来場いただいた皆さま、ご覧の皆さま、ありがとうございます。

 

578㎡ある展示室1の入り口近くでご来場者さんをおむかえする

インスタレーション《館林バトン》のゾーンには、館林の子どもたちの

“未来に手わたしたい”バトンが里沼の水面に浮かぶ蓮のように

いつも展示室1に来る人をほほえませてくれています。

(みんな〜ここにあるよ!見にきてね)

 

展示はバリアフリーを意識してインスタレーションを制作していましたが

車椅子でご来場の方が「見やすかったですよ〜」と

明るい声で言ってくれて、ちょっとほっとしたり♪

 

 

準備期間に小中学校でのワークショップ授業や

館林市日本遺産「里沼」がテーマの地域イベント:

BOX(市内14カ所設置)で参加してくれた方々も、

ご家族やお友達、おひとりでもご来場いただいています。

 

「あった!」「あったよ」

「ついに発見!」「ありましたっ」

と歓びの声が水の波紋のように

あちらこちらで小さく響いて広がっています♪

 

※おかげさまでバトンは

増えつづけていて

探すのをあきらめかけた方と

一緒に探して見つけることも

いつしか私のミッションの

1つになりつつあります^^

 

 

ソーシャルディスタンスのように、

1本1本のバトンは距離を保って、

くっついてはいないけれど、

多様なまま咲き誇っているよう。

 

みる人の想像する心で、

バトンのつくり手の想いや

館林ならではの情景など、自由に

関係性をみつけたり、つなげて

お楽しみいただけたら幸いです。

 

 

館林美術館の「祝♡20周年」を記念してつくった

お祝いロールケーキ《Every Happy Birthday》の裏側のいま…!

 

木のようでもあり、ここに自分の参加バトンをつけることを

希望するキッズもいます。

 

最終日には、どんな風になっているのでしょう…!?

 

これは参加バトンとも関わり繋がっていることなので

作家でも分からず、わくわくしています。

よかったら、最終日までに目撃してみてくださいね!

 

 

《参加できるバトンBOX》ゾーンより。大きなテーマは

「あなたが未来に手わたしたいバトンとは?」

BOXでは4つのお題を設定していますので

自由に選んでマイバトンをおつくりいただけますよ♪

※会期中の毎日/参加無料です。

 

 

☆ー  SPECIAL  PHOTO  GALLERY ー☆

 

星素子展示『館林バトン&エアハグ』のご来場者さんからお贈りいただいた写真を

もとにレポートをお届けするSPECIAL  PHOTO  GALLERYが復活しました^^

 

今回、会場での写真をご提供いただいたのは、画家の「浮島水面さん」!

 

独特の感性が写真に現れていてすてきです♪

 

 

公開制作の日。展示室1でマーブリングのワークショップをしている作家と参加者さんの様子。お1人おひとりのご希望をうかがいながら対話をもとに作家が「バトン」に色づけをしています。

 

できあがった「バトン」は、

中央にある《バトンの林》に追加。

後ろにあるのは公開制作中の100号作品2つと、

その間にある小さくみえるカンヴァス作品は

館林市の小学生とワークショップ授業をした際に

みんなで相談して決めた「クラスの漢字1文字」を

よせあつめてアレンジしてつくった言葉アート

「館林の小学校の素ことば」です。

 

※ワークショップ授業に参加してくれた

館林の小学校のみんな〜できましたよ♡


 

公開制作中はこんな表記がでています♪

(ただ今「休憩中」のときもあります)

 

ワークショップに参加してくれた浮島水面さんの

マイバトンは「浮」。

墨色1色を希望されてました。渋いですね〜。

 

 

中央のインスタレーション《バトンの林》で、文字通り、

ふわり、くるりと浮かんでおります♪

 

 

公開制作の日に彩色した参加バトンで

森のように色どり豊かになりました。

 

タテの列、ヨコの列で

バトンの漢字をみていっても、

ゆるやかに関係していて

面白いかもしれません。

 

樹のようにタテにつけた

なかよしご家族の参加バトンも。

 

 

館林の小学生たちの「クラスの漢字」をベースに

開発ロール芯技法でつくっている作家。

カラフルにしました♪

 

※会期中いただいた「鬼滅の刃」柄の

マスクを2重につけております…☆

 

ロール芯をもちいた造形展示では、

さまざまな影もお楽しみいただけます。

 

さて、たくさん写真を撮ってくださった

浮島さんが最も気に入っていた作品は…

 

こちら!

 

星素子作品 RE-USEシリーズ 「段ボール壁画」

展示作品より《象》

 

大きなインスタレーション(複数)から

《エアハグ》新シリーズ、「言葉アート」まで

展示中の約50作品のなかには

言葉をつかっていない言葉アート(視覚詩)も

数点展示しています。

 

館内にさしこむ陽光などで、

「館林バトン&エアハグ」の展示空間は

いつも異なる表情をしていますが

浮島さんが撮ってくれた写真は

独特の温度感があって

見ていてあたたかな気持ちになりました。

 

「浮島水面さん」すてきな写真を

ありがとうございました!

 

※ブログにのせていいよという

ご来場者の方がおられましたら

ぜひご一報くださいませ。

 

※バトンの写真をSNSでUP

される際は #館林バトン

とつけていただけたら幸いです。

 

☆ー つづく!?   ー☆

 

 

次回の公開制作は

11月3日(水曜祝日・文化の日)

つづいて 11月6日、7日(最終日)

も予定しています!

 

よかったら、最終日まで変化しつづける展示

『館林バトン&エアハグ』を見届けてみてね☆

 

そうそう、館林には魅力的な飲食店もいろいろあります。

館林駅前近くの「花山うどん」(館林の方々の自慢のお店)、赤い色のカフェ(広島風お好み焼きをここで食べたいと看板を見ていつも思いつつ…)、その隣の「ネパールカレーのお店」(テイクアウトOK!)。「正田醤油」の発酵レストラン(現代アートが飾ってある時も)、白鳥が飛来する城沼の「つつじが岡センター」にあるオープンテラスのカフェ等…!写真でレポートできたらよいのですが^^。

 

展示には遠方からのご来場者も増えてきました。館林の里沼をはじめ、色んな館林の名所を観光されても、楽しい休日が過ごせそうです。

館林タクシーの運転手さんにお聴きしたら

親切におすすめを教えてもらえると思います♪

※ひとり旅をする千葉県の方が駅でおすすめを聴いて

「いま館林美術館で面白い展示やってるよ〜」と

いわれて来てくれたご来場者もおられました^^

 

 

 

どうぞごゆっくり、バトンの展示をお楽しみいただけたら幸いです。

 

 

 

公開制作の日は

展示室1で

お待ちしています☆

 

最終日までつづく

変化する展示の様子を

お見逃しなく☆☆

 

 

 

 

すべてに☆感謝

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

週末公開制作中!星素子展示『館林バトン&エアハグ』の会場「展示室1」では578㎡の空間を活かした参加型アート《館林バトン》など約50作品を展観。周辺の自然もいつのまにか紅葉しています。

 

星素子(現代美術家/言葉アーティスト)からREPORT#5をお届けします。

紅葉が心を染めていくような季節になりましたね。はやいもので群馬県立館林美術館「たてびレポート」(11/7迄)に出展中の星素子展示『館林バトン&エアハグ』は会期終盤を迎えています。

先週は展示会場の入り口付近のインスタレーション《館林バトン》(夏にかけて館林市の小中学校へのワークショップ授業を重ねて集めた子どもたちの参加バトンがメイン素材)に、群馬県桐生市小学5年生の小さな蓮の輪も里沼の水面に加わりました♪ 578㎡の展示室1の隅々までもちいたこの展示は、大きな参加型インスタレーション(複数)や《エアハグ》新シリーズ、言葉アート、陽光できらきらひかるガラスのバトンなど新旧約50作品で構成しています。その日の児童たちは、バトンの構想やワークショッププログラムの軸であり背景となる言葉アート作品群のゾーンをとりわけ熱心に鑑賞してくれていて、彼らが経験してきた情景や心象(記憶)とイメージを繋げて“この作品がこんな風に感じるから好き”とそれぞれ理由を自分のことばで伝えてくれました。ある児童いわくこの展示空間は“わくわくする不思議がたくさんあるワンダーランド”だそうです。

中央をしめるインスタレーションの《バトンの林》は会期前半にはまっ白な再利用ロール芯がしぜんに回転する動きにあわせて子どもたちがくるくる回ってダンスする微笑ましい光景が多く見られましたが、公開制作の日に小さなワークショップを重ねて彩色した参加バトンに置き換え樹々の葉のように色づいていった頃から、大人のひとが林の中に足をふみいれる姿もよく見かけるようになりました。

そんな風に会場は、おかげさまで色々な人や想いをのせたバトンが多様なまま関係しあいながら“楽しい”だけではおさまらない重層的な展示空間になっています。思い思いに五感で感じていただけたら幸いです。

 

■□■次回《公開制作》10月31日(日)。※10月30日(土)も在館予定■

11月は11月3日(水・祝日)、11月6日(土)、11月7日(日)を予定■□■

 

☆PHOTO REPORT☆

星素子展示『館林バトン&エアハグ』より作品《エアハグ 母型》

コロナ禍の歳月で1本のロール芯の可能性を信じて、ひたすら探究・実験を重ねるなかで偶然生まれたカタチ。カタチを残して伝えたいと強く想い、館林地域から協力いただける工場を探し、細やかなやりとりを重ねて完成しました。昔から館林には「たたらの製鉄伝説(巨人伝説)」が伝承されています。※協力:誠和製作所(館林市の企業)、日鉄ステンレスアート

 

星素子展示『館林バトン&エアハグ』よりインスタレーション作品《バトンの林》※奥は最も動きの多いゾーン《里沼バトン》と《洞窟》

「こんなにたくさんあるからもう林じゃなくて森みたい!!」とは小さな鑑賞者の声。公開制作日におこなう希望者への会場ワークショップ(コロナ時期の接触配慮により、距離をとって対話や相談しながら希望の色味をつくり作家が彩色)で、親子で参加してくれた“うす〜い紫”のバトンもどこかに♪

 

星素子展示『館林バトン&エアハグ』より「公開制作」(10月中旬頃)の100号2作品制作のプロセス写真。どんな風に変化していくのか?目撃してみて!☆

 

星素子展示『館林バトン&エアハグ』より作品《言葉は鏡のようなもの》

appleのステンレス製品を磨いておられた燕三条の職人に研磨いただいた旧作。今回この作品の前では自撮りや友達と並んで顔を映して記念撮影される方や青空を映して撮影いただける方が多くおられて印象的に思いました。

 

ワークショップ授業でつくってくれた館林の小学生のバトンより。館林への想いや希望、館林の情景が伝わってくるよう。できれば1つひとつのバトンは生でご覧いただきたく!蓮の輪の中央に学校名があります。時折、会場でマイバトンを発見した児童たちの笑顔が蓮の花のようにほころんでいます…♡

 

最終日まで展示は変化しつづけます。どうぞお楽しみに!

「公開制作」のその後もお見逃しなく☆

 

——IINFOーーー

群馬県立館林美術館

たてびレポート—開館20周年を楽しむ展覧会—

星素子展示『館林バトン&エアハグ』 

http://www.gmat.pref.gunma.jp/ex/taterepo/hoshimotoko.pdf

会期 2021年9月18日(土)- 11月7日(日)月曜休館 

会場 群馬県立館林美術館 (星素子展示:展示室1)

■主催:群馬県立館林美術館 ■星素子展示協力:館林市日本遺産プロジェクト、丸富製紙㈱、㈱共和、日鉄ステンレスアート㈱、㈱誠和製鉄所、㈱クサカベ 

●群馬県立館林美術館HP http://www.gmat.pref.gunma.jp/  

ACCESS http://www.gmat.pref.gunma.jp/access.html

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すべてに☆感謝

 

 

 

 

 

館林市日本遺産「里沼」の水面に浮かぶ蓮をイメージしたインスタレーション作品「館林バトン」。

 

こんにちは。星素子(現代美術家・言葉アーティスト)です。群馬県立館林美術館主催たてびレポート星素子展示「館林バトン&エアハグ」はおかげさまで会期中盤もたくさんの方にご鑑賞ご参加いただいています。週末の公開制作やご来場者の参加型バトンで変化しつづける展示としてもご注目いただき、リピートしてくださるご来場者も増えているようです。(3回目!とかかれた参加バトンも♡)感謝とともに4回目となるREPORTをお届けします。

 

季節とともにだんだん日が暮れる時間もはやくなってきました。展示室1に入ると眼前に広がるインスタレーション作品「館林バトン」はいつも異なる表情でご来場者を迎えています。10/17(日)は美術館の1日のさいごの館内放送のBGMサン・サーンス「白鳥」がなり響く夕方に、茜色の空を映して詩情たっぷりの幻想的な世界をかもしだしていました。※星素子バトンプロジェクトでは「未来に手わたしたいバトンとは?」をテーマに地域バトンを展開しています。今回の小中学校ワークショップ授業で集めた館林の子どもたちのバトンの中には館林の夕/陽/空バトンも多様な理由であり皆に伝えようと会場から発信されています♪

 

展示室1の中央空間で展開しているインスタレーション作品「バトンの林」では、バトンを望遠鏡にしたり、くるくる静かに動いているバトンにあわせてまわって遊ぶ子どもたちの姿も^^。

先週はコロナの対策で1つだけ延期となっていた地域ワークショップも美術館で。参加希望者が多かったため密をつくらないよう2回に分けておこなわれ、ワークショップ室ではご家族単位でたっぷり1テーブルづつ使ってバトンづくりをしました。

展示室1では、館林の麦と米の2毛作の田んぼをイメージした「里沼バトン」ゾーンに田植えをするようにみんなで加えていきました。

 

上の写真「手バトン」の理由「子育てで大変な時に館林の人たちが手助けしてくれた」。ワークショップで移動した会場で理由を発表された時、しぜんにあたたかな拍手がわきおこりました。

 

参加バトン「鳥バトン」。美術館近くの多々良沼にやってくる野鳥への想いが表されています。

公開制作で高校3年生の少女から手わたされた「夢バトン」。理由に「美術の楽しさを伝えられる学校の先生になりたい!!」とかかれています。彼女は上毛新聞で紹介された本展示の記事をみて群馬県北部のまちから「1人で来ました」といい、展示をじっくり鑑賞した後この展示が教科でいうと美術だけでなく国語や現代社会(SDGs)にも通じていることを察知し理想のように思うと瞳を輝かせて伝えてくれました。

 

 

こちらも公開制作での参加バトンより「宙バトン」。

理由:色んな景色をみながら楽しみたい。

このようなおおらかな視点はこのご時世に共感を呼びそうですね。今も展示室1の「バトンの林」で人工衛星のようにくるくると静かにまわっていることでしょう。

 

会期中(〜11/7まで)参加できるBOXゾーンで、

あなたもバトンチャレンジしてみませんか?

 

☆--------- 展示作品より PHOTO GALLERY ----------☆

 

星素子作品「宀(うかんむり)の宇宙」2011(活版印刷)

東日本大震災を機に制作した作品です。

星素子作品「IMA-生きる」2018、2021再制作(アクリル、ガラス他)

建築会館ギャラリーで「BOX展」オーディエンス賞受賞作品。

当時は上からみると地球に見える!地球環境を考えた…と話題に。2021年版は宇宙に見えるかもしれません。象形文字の「生」をモチーフに、垂直と水平を発明した人類に想いをはせた作品です。

 

☆------MUSEUM SHOP 紹介 --------☆

 

会期中館林美術館ミュージアムショップでは星素子の作品や共著がお取扱い中です。

 

 

日常お使いいただけるペン立てやペーパーウェイトなどのガラス作品も多彩にご用意しました。展示でご注目いただいている作品「リサイクルバトン※」も限定数お取扱いされています。※作家が家で飲んだワインの瓶を再生して制作。

 

活版作品も多種ご用意しています。展示作品「宀の宇宙」(活版印刷)のはがきサイズバージョンは特に貴重かもしれません。

バトンプロジェクトのTシャツ&エコバッグ。(シルクスクリーン作家の手刷り^^)先日ツートンのミニトート追加しました☆

 

上:本展示「館林バトン&エアハグ」イメージ作品のクリアファイル。

下:本展示の協力企業「誠和製作所」(館林市)に協力いただき完成した「エアハグ-母型(展示作品)」の小型作品、ステンレスの「花器バトン」(印字2種)も限定数でお取り扱いいただいています。

 

#3のレポートで紹介した作品「AFTER3.11」ジクレー版画の限定版も

取り扱っていただいています。コレクター必見かもしれません。

 

 

言葉アート素ことば(循環型視覚詩/コンセプチュアルアート)の活版作品より。

タテ・ヨコ・ナナメ…自由に、漢字を、感じて。星素子

 

--------☆

 

さー、会期も後半!公開制作も佳境を迎えています。

 

☆次回の週末公開制作の予定日は 10月24日(日曜日)です☆

 

11/7の最終日まで変化しつづける作品展示にぜひご期待ください!

よろしければ会場で五感でお楽しみいただけたら光栄です。

ブログでもピックアップして紹介していきますので

見守ったり応援していただけたら幸いです。

 

☆アメブロ登録者の方、フォロー歓迎です♡

☆会場でお気に入りのバトンやマイバトンを見つけた方は

 #館林バトン をつけてマイバトンをSNSで発信してみてくださいね。

 

さいごまでお読みいただきありがとうございました!

 

寒暖差のはげしい時節柄、

おからだご自愛くださいね。

 

 


PS〈ご案内〉

群馬県立館林美術館「たてびレポート —開館20周年を楽しむ展覧会—

出展作家 星素子展示『館林バトン&エアハグ』 

 

展示告知PDF(美術館HPより)

http://www.gmat.pref.gunma.jp/ex/taterepo/hoshimotoko.pd

 

■会期 2021年9月18日(土)- 11月7日(日)休館日 月曜日 

■会場  群馬県立館林美術館  群馬県館林市日向町2003

星素子 展示会場[展示室1]※たてびレポート:展示室1〜4で開催 

■主催:群馬県立館林美術館 ■星素子展示協力:館林市日本遺産プロジェクト、丸富製紙㈱、㈱共和、日鉄ステンレスアート㈱、㈱誠和製鉄所、㈱クサカベ 

●群馬県立館林美術館ホームページ http://www.gmat.pref.gunma.jp/  

展覧会の概要・観覧料等は美術館HPをご覧ください

○館林美術館へのアクセスはコチラ

http://www.gmat.pref.gunma.jp/access.html

 

〈メディア〉

10/19(火)午後ラジオ「NACK5」で展示「館林バトン&エアハグ」についてON AIRされました♪もし聴かれた方がいらしたら感想教えてくださいませ☆

 

 

※上毛新聞、群馬テレビ、毎日新聞、東京新聞、館林CATV、NACK5に取材いただきました(10/20現在)。展示作品リストの詳細は会場の館林美術館「展示室1」にてご用意しています。

 

 

 

※ご来場ご参加者、ご依頼いただいた主催の館林美術館、星素子のアート活動ならびに本展示の企画構想にご理解ご支援いただいた複数の協力企業、館林市日本遺産プロジェクト、館林市内の学校・施設の関係者、美術館サポーターや関係スタッフのみなさま…準備期間から配慮を重ねて参加型展示がおこなえている事に、いまあらためて深く感謝しています。

 

 

すべてに☆感謝

 

 

 

星素子展示『館林バトン&エアハグ』は、館林美術館「たてびレポートー開館20周年を楽しむ展覧会ー」の“美術館の今、アートを楽しむ” 展示として展示室1を舞台に展観されています。11月7日まで!写真:インスタレーション作品「館林バトン」。展示室1への陽光により床はしぜんな夕焼け色に。

 

こんにちは。星素子(現代美術家/言葉アーティスト)です。

3回目の作家REPORTをお届けします。

 

星素子展示『館林バトン&エアハグ』では、空間(景観や陽光、大理石の床の反射等)を活かしたインスタレーション作品《館林バトン》(参加型アート)をはじめ、学校ワークショップ授業や地域ワークショップ等のエデュケーション・プログラムやバトンプロジェクトを貫く軸であり作家の文脈や背景を伝える新旧の「言葉アート」作品、コロナ禍の日々の探究から生まれた新シリーズ《エアハグ》など約50作品を展示しています。

 

公開制作を交えながら展示は変化しつづけ毎週アップデートしています。10/9(土)10(日)の公開制作では、秋の深まりとともに作品も色づきはじめました。

☆次回公開制作予定日: 10/16(土)17(日)☆

 

星素子展示『館林バトン&エアハグ』公開制作より。一昨年パリや東京での展示などでお披露目した作品の技法もアレンジしてひらいています。「オレンジジュースみたい♪」「夕焼けみたい☆」とキッズたちがワクワク伝えてくれました。

 

晴れの日、曇りの日、雨の日。天気によっても展示作品は表情を変えています。館林市日本遺産「里沼」に浮かぶ蓮をイメージしたインスタレーション作品「館林バトン」は夕陽を映して水面(床)がオレンジ色に染まりました。その上空(天井)には、渡り鳥(紙ロール芯)が群馬県のカタチにフォーメーションしながら、すわーっと里沼上空をわたっているよう。作品名《鳥》

 

多くの来場者は作品素材が「トイレットペーパー」のロール芯であることに驚かれています。中之条ビエンナーレ2019「中之条バトン」展示の際も約3千個の再利用ロール芯を使った参加型インスタレーション展示に「うわっ…!」と声を上げて入ってこられる来場者さんが多かったなと思い出します^^)そして1つひとつの素材を見ると“未来に手わたしたいバトン”であることに気づかれて、漢字に想いが込められた1本1本のバトンを時間をかけて鑑賞いただいた後、ご自身で1本つくって参加されていく方もおられます。(館林バトン参加者のみなさま:バトンは繋がっています♪)この地、この時だからこその人と自然の魅力が映るバトンの展示には「参加できるBOXゾーン」でマイバトンをつくって投入いただけます。※週末公開制作で作家が展示に加えています。

 

おかげさまで会期は中盤。2回、3回とご自身のバトンや展示の変化を見にきてくれる方もおられて、鑑賞者のみなさまと一緒に展示をつくっているんだなと私自身この貴重な機会を楽しんでいます。また中之条ビエンナーレ2019で中之条バトンを体験された方も続々とご来場いただいていて(感激♡)2年前との違い(すごい発展してる!!/中之条とはぜんぜん違ってびっくりした/深みが増している…等)驚いておられました。また中之条バトンを体験していただいた方と思いがけない再会もつづいて…参加型アートを開拓してきてよかったと心底思いました。それと同時に、まだ会っていないけれど、話もしていないけれど、作品を通じて1人ひとりのご来場の鑑賞者さんとつながることができていたらいいなと想っています。

 

時期や場所が変わると、インスタレーション作品も変わります。

「軽み」がある、「侘び寂び」が感じられると公開制作中の私に近づいてきてひと言だけ伝えにきてくれた方も。(幼少時から稽古で親しんできた茶道の影響です)そしてご意見の多かった「深み」については今回「言葉アート作品」、特に初期の「言葉アート素ことば」作品も数多くセレクトして展示していることにも起因しているようにも思います。

 

言葉アート素ことばには味方や読み方の制限はありません。タテ・ヨコ・ナナメ…自由に漢字を感じて。

 

00年代の星素子のマスターピース(ともいわれる)「言葉アート素ことば」初期の作品。2010年に青山スパイラルで展示した際「公開選評」で審査をされたフランスの画家マリアンヌ・ザッキ氏に「私は長い間、美術の世界にいるが、このような作品は見たことがなく深いインパクトを受けた作品は初めてだ。原始的であると同時に現代的。技術もある…以下省略)」と称していただきました。

 

星素子「AFTER 3.11」ジクレー版画。2013年に極寒の北海道美瑛で参加型インスタレーション「空は穴かんむり(空をみる装置)」シリーズをおこなった際の作品(夜空が見えています)に2011年の東日本大震災を機ににつくった素ことばを組み合わせた作品。震災を機に、自分がアートで何ができるだろう?と内省しワークショップを軸に「体験」をつくる参加型アートに舵をきりました。本展を機にインスタレーションの術を磨き展開しながら平面作品も向き合っていこうと思いました。先日、新たに新作のカンヴァス作品1品が展示に追加されましたのでよかったら会場で見つけてみてくださいね。

 

星素子 MotokoHoshi「移動性」

2019年にパリ(サテリットギャラリー)で発表して好評いただいたモビール作品の高さを3倍にして展示しています。いつも会場でゆらりゆらりと揺れていて、会場のうちそとを楽しんでいるようにも見えます。会場で見つけたらひととき和んでいただけたら幸いです。

 

--------------------- SPECIAL PHOTO GALLERY (恒例に!?) --------------------------

 

展示にご来場いただいた「boraさん」と「山崎彰浩さん」からすてきな写真をお贈りいただきました!ありがたく活用させていただきレポートさせていただきます。

 

■PART1[工芸家 boraさんの写真編]

 

小学生のお子さん、お楽しみいただけたようです。ありがとうございます♡

微かにくるくるまわる「バトンの林」を五感をとぎすませて探索中♪

公開制作で彼女は頭と心を高速回転してゲーム感覚で楽しみました♪

たてびレポート「ジュニアガイド」。展示室1でもご用意しています。

館林美術館には水に囲まれたすてきなレストランカフェがあり

「ワッフル」や創作「スイーツ」など人気のようです♪

 

 

■PART2[山崎彰浩さんの写真編]

 

曇りの日の展示風景と作品の写真を独特の空気感でとらえていただきました。「詩情」(ポエジー)が感じられてほっこり癒されております。ありがとうございます!

 

星素子《ガラスの素ことばバトン「はっする」》

ガラスにいれた気泡文字の小宇宙。

この作品は写真で撮るのは難しいと思っていたので

美しく撮っていただき感謝☆

 

星素子インスタレーション《バトンの林》

 

曇り空も水面のような床に映ると青空のようです。

 

星素子作品「エアハグ-里沼」(アサンブラージュ)2020年のコロナ禍を表現した言葉アート素ことばと、2021年に館林市の日本遺産「里沼」(多々良沼)で撮影した写真を融合した本展示のイメージ作品。

 

鏡面ステンレスの沼に映っている鋳造活字の向きまで

気づいていただき感動です…☆

 

boraさん、山崎彰浩さん、ユニークな視点での

すてきな写真をありがとうございました!

 

※もし「ブログで紹介OK」という星素子展示・作品の写真を撮られた方がおられましたらご一報くださいませ!

 

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「ミュージアムショップ」でも作品や日常使えるアイテムを取り扱っていただいています。次回はミュージアムショップの様子や、館林の地元企業(誠和製作所)さんとの取り組みから完成した作品もご紹介できたらいいなと思っています。星素子の作品をお選びいただいたお1人おひとりに心からありがとう。

 

作家が手刷りシルクスクリーンでつくった「エコバッグ」も取扱中です☆先日ツートンのミニトートも納品しました。モデルはミュージアムショップのスタッフさん。いつも笑顔の対応ありがとうございます。

 

TAKEO PAPER ,comに展示とミュージアムショップでも取扱中の「活版作品」を紹介いただきました。

 

 

10月中旬も、たてびレポート 星素子「館林バトン&エアハグ」展示とブログをお楽しみいただけたら幸いです。だんだん肌寒くなってきましたので風邪などひかれないよう気をつけて味わい深い2021の秋を☆☆/

 

☆おまけ☆

 

バトンは小さなメディアです。

 

1967年にマーシャル・マクルーハンは著書で「メディアはマッサージ/メッセージ」だと述べました。時代はすすみ、2021年の現在、あらためてその言葉を意識しています。いま館林美術館の展示室1「館林バトン&エアハグ」では、小さな「バトン」という個々のメディアから、多様なメッセージや館林の自然や現在の人間の想いや魅力が、コンテンポラリーに互いに関係し繋がりながら発信されています。

 

会期1週目頃の「里沼バトン」ZONE。館林市内の施設14カ所でBOXを置き集められた、館林市日本遺産「里沼」をテーマにしたバトンたち。

ここにも会場の参加型BOXで集められた新しいバトンがどんどん追加されています。

少年は目の前に広がる多様なバトンを見て何を思っているのでしょう。

 

星素子の言葉アート作品は視覚詩(知覚詩)ともいわれています。もしまちに詩情(情緒)が足りないと思っている方がおられましたらお声がけくださいね。作品をつくりに参上したいと思っています。また、星素子のバトンプロジェクト(参加型アート)は地域とアートを、こころ豊かにつなげる試みでもあります。言葉アートを軸に開発したエデュケーション・プログラムをもちいた学校ワークショップ授業も承ります。

 

さいごまでお読みいただきありがとうございました☆

 

 

 

 

 

すべてに☆感謝

 

 

 

 

 

 

 

ARTIST 星素子 MotokoHoshi インスタレーション作品「TIME」

たてびレポート展示室1星素子展示「館林バトン&エアハグ」では空間や景観を活かした複数のインスタレーション作品や「言葉アート」作品など星素子の新旧約48作品が展観。館林バトンやワークショップのエディシュケーション・プログラムの背景となる作家のコンテクストも作品と共にお伝えしています。578㎡ある展示室1は、ふだんは彫刻が展示されていることが多く写真撮影NGのことも多いことは知られていますが、今回はバトン1つひとつをじっくりご覧いただくためにも写真撮影を許可しています。星素子の展示会場や作品をSNSなどに投稿される際は #館林バトン と添えてくださいね。(会場の展示パネルに表記)また、作者 星素子  名前もあわせて表記いただけたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

こんにちは。星素子(現代美術家/言葉アーティスト)です。

 

開催中の群馬県立館林美術館「たてびレポート ー開館20周年を楽しむ展覧会ー」(展示室1〜4)での星素子展示「館林バトン&エアハグ」(展示室1)にご来場・バトンBOXでご参加いただいた皆さま、10/3のワークショップにご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございます。おかげさまで、たくさんの方々にご来場いただきご好評いただいているようです。静かで心地よい空間の展示室1で1つひとつ熱心に鑑賞いただけている様子を見て、すてきな方々に作品を通して繋がれていることが有り難く、心から感謝しています。

 

※星素子の展示作品(約50作品)の詳細版の「作品リスト」は、会場の展示室1にございます。遠方の方やメディアの方でご希望の方は作家本人または美術館にお問合せくださいませ。

 

群馬テレビ、東京新聞、上毛新聞、毎日新聞、館林ケーブルテレビ、NACK5 に

取材いただきました(2021年10月現在)

 

10月3日 「星素子言葉アートワークショップ館林バトン」後半の会場風景より

前半はココ「別館ワークショップ室」でおこなわれました

 

群馬県や神奈川県、栃木県などからすてきな方々に参加いただけました。(小学校の先生も!!)前半は別館ワークショップ室で対話式のワークショップ。後半は展示室1の会場に移動してカラフルにマーブリングで彩色されたバトンを作家と相談しながら展示に加えていきました。ゆらゆら揺れる沢山のバトンに「林というより森みたい!」という小学生の参加者さんの声も。力作をありがとうございました!BOXでご参加いただいたバトンは、作家が週末に展示に加えています。本当にたくさんの方にご参加いただき、ありがとうございます。

 

■次回の公開制作は10月10日(日曜日)※10月は日曜日を予定。

※先週はBOXのバトンがBOXからあふれるくらいお寄せいただいて

いましたので調整して9日(土曜日)も美術館予定となりました。

 

1本1本のバトンはすべて拝見しています♡

漢字と理由がかかれた表面をひっくりかえしてみたところ…!

 

群馬県立館林美術館の入口に設置されている「たてびレポート」の看板(会期:9/18-11/7)

写真上:山口晃/写真中:星素子(中之条ビエンナーレ2019での中之条バトンの展示風景です)/写真下:安部泰輔

 

作品「リサイクルバトン」Artist  星素子/MotokoHoshi

このガラス作品は2020-2021年のコロナ禍で1本のバトンの可能性を

信じて自身のアートを試行錯誤して探究・実験を重ねる日々に、

作家が飲んだワインの空き瓶を再生し生まれた新作バトンです。

 

作品「環境バトン」Artist  星素子/MotokoHoshi 

周囲の自然景観や陽光をとりこみ刻々と表情が変化するガラスのバトン。

 

展示室1 星素子「館林バトン&エアハグ」展示パネル「館林バトン Process Report 」より 

準備期間にワークショップ授業をおこなった小中学校や館林市日本遺産「里沼」をテーマ

とした公民館ワークショップや地域イベント(BOX設置)の実施記録。

会場では子供向けに編集された「ジュニアガイド」もご用意しています。 

 

 

 

ーーーーーーーー   SPECIAL  PHOTO  GALLERY  ーーーーーーーーーーーーーーー

 

中之条ビエンナーレでのご縁でワークショップに参加いただいた 遠藤麻生さん

が「自由につかってください」と、すてきな写真を贈ってくださいました。

ありがたく、その写真とともに紹介させていただきます!

 

展示室1 星素子展示「館林バトン&エアハグ」より、インスタレーション作品「館林バトン」と作者。

左は開館20周年を記念し制作した作品「EVERY HAPPYBIRTH DAY(お祝いロールケーキ)」Artist  星素子/MotokoHoshi

入ってすぐにあるこのゾーンには、里沼の蓮をイメージして館林の子どもたちのバトンを素材に空間作品にしています。そのためこのゾーンは基本的にこのままです。時間帯や角度によって、詩的な世界観の「シルエット写真」が撮れます。会場でじわじわ話題になっていますので、よかったらチャレンジしてみてくださいね^^

 

別館ワークショップ室でレクチャー中の星素子と参加者さんのバトン。


後半は相談しながらお祝いロールケーキなどの展示にバトンを追加していきました。

 

言葉アート素ことば作品「おんがく」Artist  星素子/MotokoHoshi 

シルクスクリーン

 

作品「洞窟」(奥)/「里沼バトン」(手前)Artist  星素子/MotokoHoshi

館林市内施設14カ所でBOXで集めたバトンや、公民館ワークショップでのバトンはココに。現在は、参加型バトンが追加されてどんどん変化しています。

みなさま、よろしければ写真で記録してみてくださいね^^

 

遠藤麻生さんCanonの一眼レフカメラをもちいて、

みずみずしいまなざしで、すてきな写真に作品をおさめていただき

ありがとうございました!

 

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PS1(恒例か!?)

本日の即興バトン「柔」

理由:やわらかさは変化できるもと。

 

展覧会3週目もどうぞよろしくお願いいたします!

緊急事態宣言もようやくあけましたね。

からだに気をつけて、たのしい秋をお過ごしくださいませ。

 

PS2(海外のご来場者も☆)

 

 

作品「言葉アート素ことばTONE実験」Artist  星素子/MotokoHoshi

マンガに使われるスクリーントーンをもちいた作品で、漫画アニメ好きの

方々にも面白がっていただいています^^

 

国内はもとより海外の方々にも来場いただいています。

ブラジルからの留学生さんは言葉アート素ことば作品の漢字に、

しぜんに「スマホの翻訳アプリ」をかざしていました。

 

その光景に学生時代から恩師の武邑光裕先生の講義などの

影響で未来のことばかり想像していた

私は「まちにまった未来、キター!?」と喜んだのです^^。

 

言葉アートは言葉を専門とする仕事をする日々のなかで

生まれた「どうして言葉は翻訳が必要なのか?」という問いを

起点に開発した経緯もあり、妙に感動しました。

「言葉アート素ことば」には難しい翻訳はいりません。

味方も読み方の制限もありません。

 

どうぞあなたの想像する心で、自由に

漢字を、感じて。

 

 

 

 

 

 

すべてに☆感謝

 

 

 

 

 

 

 

 

 

群馬県立館林美術館「たてびレポート」展示室1 星素子展示『館林バトン&エアハグ』会場風景。

館林美術館開館20周年を記念し制作した「お祝いロールケーキ」のオブジェが会期2日目の夕刻、

しぜんに生まれたスポットライトで浮かび上がりました。「祝福されているみたい…!」と会場に

いた方々歓びあいました。時間や季節によって陽射しは移ろい作品の見え方も変化していきます。

 

 

こんにちは。現代美術家(言葉アーティスト)星素子です。9/18(土)に館林美術館開館20周年を楽しむ「たてびレポート」(展示室1〜4)が始まりました!おかげさまで準備期間での小中学校へのワークショップ授業や地域イベント等から設営まで多くの方々に協力いただけて展示室1にて星素子展示『館林バトン&エアハグ』もスタートすることができました。

 

500㎡以上ある展示室1では、館林滞在や1本1本えがかれたバトンを通して館林の人たちや参加者の想いなどが詩的に映るインスタレーション作品、新旧オリジナル言葉アート作品群、公開制作作品、参加型BOX(会期中いつでも参加OK!)などを、最終日の11/7(日)までお楽しみいただけます。

 

群馬県立館林美術館 たてびレポート(展示室1〜4)の案内垂幕。

船のカタチをしている展示室1は、展示室2・3・4とは独立していて

少し離れた奥の場所にあります。この展示室1に一目惚れしたのです。

 

変化しつづける展示室1の様子を、少しづつレポートしていきたいと思います。

 

展示室1に入ると、広い会場を回遊しながら体験いただく手がかりとなる「館林バトン&エアハグ ZONE MAP」があります。参加いただいた館林の自然や人の魅力が多様に表れた漢字のバトンや、常にかすかに動いているロール芯など全体や細部を、バトンの林を歩くように注意深く「五感」で体験してみて。そこには写真にはうつらないものやうつりにくいものがいろいろあるのではないかと思います。

 

星素子展示『館林バトン&エアハグ』ZONE MAP(展示パネル3)

手がきのMAPで展示室1のゾーニングを解説しています。

 

 

初日と2日目、公開制作で美術館に参上!初日からワークショップ授業や館林市日本遺産「里沼」をテーマとした地域イベントのBOX、美術館BOXで参加いただいた方も来てくれました。自分や友達、家族がつくったバトンを見つけては「あった!あった!」と喜ぶ笑顔が印象的でした。

 

ロール芯のバトンには、この地ならではの地域性や個性が多様なまま表れています。そこにある同じと違いを発見したり、そこから触発されて参加型コーナーでMYバトンをつくっていかれる方も。4つのBOXに付けられた4つのお題からロール芯を素材とした漢字のバトンをつくり箱に入れて参加できます。想いを込めてつくられたバトンは適宜インスタレーションに加えていきOURバトンになる予定です。

 

いまはコロナ禍で以前のように自由に人と会ったり、ふれることも難しくなり、人と人との距離感も変容しています。今回の展示ではそうした現在の距離(distance)や関係性(relationship)を意識したインスタレーション空間となっています。1つひとつのバトンは離れているけれど、想像する心で自由に繋げて、漢字を感じて。

 

 

 

星素子展示『館林バトン&エアハグ』子どもたちのバトンZONEの展示風景より。

ワークショップ授業でつくった自分やクラスメイトのバトンを見つけて喜ぶ児童。

 

●準備期間に館林市の小中学校(館林市立第一小学校、館林市立第五小学校、館林市立美園小学校、館林市立第十小学校、館林市立多々良中学校、館林市立第一中学校でのワークショップ授業(16学級)やBOX参加によって集まった子どもたちの「未来に手わたしたいバトン」が入口近くで見られます。

●丸いカタチは作家が館林市「里沼」に浮かぶ蓮からインスピレーションをうけてインスタレーション。ここにも天然のスポットライトが移ろいます。●「私もワークショップしたかったな」という参加校以外の児童も来てくれました。いつかできるといいなと思います。●作家は言葉アートを軸に開発したエデュケーション・プログラムと一貫したコンセプト「未来に手わたしたいバトン」によりバトンプロジェクトを発案企画・構想し継続的に取り組んでいます。今回できなかった学校や施設へも機会やご依頼がありましたら適宜おこないたいと思っています。

 

 

入ってすぐに見えるのは《館林の子どもたちのバトン》ゾーン。館林の小学生中学生が館林バトンのワークショップ授業やBOX参加でつくってくれた子どもたちの想いが伝わるバトンはここにありますよ!

このゾーンは館林市日本遺産の「里沼」や城沼ハス花クルーズ体験でのインスピレーションから、里沼に浮かぶ蓮をイメージしてインスタレーションをつくっています。身近な水辺を連想する人もいるかもしれませんね。そうっと、のぞきこんで1つひとつのバトンを見てみると、面白い発見があるかもしれません。

 

その奥にあるのは「館林美術館開館20周年」を記念してつくった大きな《お祝いロールケーキ》のオブジェです。現在は準備期に美術館BOXで集められたバトンがついています。「参加できるバトンBOX」に入れてくれたバトンも追加していきますよ。設営時には「美術館サポーター」さんたちにも協力いただき、大きなロールの周りにびっしりと沢山の紙のロール芯が周囲につけられています。(みなさん自分ごととして協力してくれました)そんなサポーターさんも会場にきてくれて、お手製の鬼滅の刃柄のマスクをプレゼントしてくれました。次の公開制作に着けていこうかな♪

 

■公開制作予定:9月は毎週土曜日、10月は日曜日を予定しています。

■10月3日にワークショップを開催予定。(美術館HPからご予約申込)

 

作家が発案企画・構想し実践をすすめる「バトンプロジェクト」のコンセプトは「未来に手わたしたいバトンとは?」。今回は「館林バトン」として館林の地域から考え、地域と共に歩んできた「館林美術館」から発信する試みです。なかには漫画・アニメも未来に手わたしたい!という想いが表れたバトンも複数あったりします。こうした現代社会を映すバトンもまた「美術館の今、アートを楽しむ(たてびレポート)」を体現しているようにも思われます。

 

星素子展示『館林バトン&エアハグ』会場風景。公開制作より(9/19)

即興で1本1本ロール芯が増えていっています。

最終日はどんな作品になるのか?お楽しみに!

 

《公開制作》は100号のキャンバス2作品を中心に、色んな技法を公開しながらおこなう予定です。現在は週末に大きなキャンバスの前を通る来場者さんたちと対話やコミュニケーション(Dialouge)しながら、即興(improvisation)で制作をすすめています。制作に没頭して気づかないこともあるかと思われますが、ご来場の際に作家を見つけたら、気軽に声をかけてみてくださいね。

 

2日目、作家がキャンバス上のロール芯でえがく模様に「人間みたい」「ソーシャルディスタンスの人に見える!」なんて話したりしてバトンを即興で加えていきました。作家が正方形に「4つのバトン」を置いてみると「何だか楽しそうだから近くに置きたい」という方や「それをちょっと離れたところで見て楽しみたいです♡」という方のバトンが加わったり。「俺はこの空いているスペースに最初に置きたいからココに決まり!」「お〜、ブルーオーシャンですか〜!笑」なんて和やかに対話を交えつつ、来場者ご自身を投影したかのようなバトン(紙ロール芯)が加わっていきました。毎週末、変化していきますよ。

 

『館林バトン&エアハグ』参加できるBOXゾーン会場風景。

お題から習いたての漢字をバトンにかいてくれた子も。

BOXの中には「自由」というお題も用意していますよ^^

 

※衛生面でのコロナ対策のため備え付けの消毒液で手を洗ってからかいていただいています。また、

本来バトンプロジェクト(地域バトン)はRE-USEシリーズでもあるため例えば2年前の中之条ビエンナーレでの「中之条バトン」やパリでの「PARISバトン」等では、使用済みのロール芯を作家が1つひとつ拭いてきれいにしてから使用していましたが、今回は特別に静岡県のリサイクルトイレットパーパーの製造企業(静岡県の丸富製紙)に、ご理解ご支援・提供いただき未使用品を用意しています。

 

《参加型できるBOXコーナー》では、ご家族連れからお一人様まで色んな人が参加してくれていました。BOX毎につけられた4つのお題からつくって箱に投入いただいたバトンは、毎週末、お祝いロールケーキやインスタレーションに追加していきます。

 

そうそう、「中之条ビエンナーレ2019」での“中之条バトン”(四万温泉の廃校教室が会場)で参加してくれた方も来てくれて。当時のバトンの交流が懐かしく思い出されました。2年前にはコロナ禍もなく、ある意味で「密」なワークショップ交流(低学年は体育館に集合)や制作滞在・参加型展示ができていたことが奇跡のようにも感じられます。当時、何人ものご来場者から「2年後も楽しみにしてます!」と声をかけていただいたのですが、現在は館林で新しいバトンを私が試みていることをお伝えしたいなという気持ちと今年の中之条を思う気持ちで一瞬胸がいっぱいになりました。今は移動するのもなかなか困難なご時世。長びくコロナ禍で新しい生活スタイルを模索しながらも疲労がたまったり、閉そく感が漂いがちだったりもしますが、そんな時代だからこそ「今アートにできること」があると信じて試みています。(遠方の方などに是非ご来場をとは言い難い時期ということもありレポートしようと思いました)

 

世の中には、言葉にならないものばかり。言葉にしたとたん指の先からこぼれ落ちてしまいそうな事象や感情もいっぱい。だから作家は詩のような絵のような言葉のような、意味よりも速くイメージを伝えるともいわれる「言葉アート」を開発探究して長年アート活動を続けています。原動力はいろいろありますが、作品鑑賞者やWS、参加型アートの参加者からいただいた声は本当に困難な時のエネルギーになってます。BigDrop(ブログ名)☆そして“言葉はほとんどの場合、言葉以外のことを表す”ため試みるほど面白く、作品(芸術表現)の発想やアート活動の構想も尽きません。また、2011年の東日本大震災を機に深く内省し、よりプロセスを重視して体験型参加型アートを地道に開拓してきました。そうしたアート活動を知ってくれていた美術館さんから今回ご依頼いただけたことにも感謝しています。  

 

関わってくれた人や自然や すべてに感謝。 

 

と、つらつら記していたら長くなってしまいました。

レポート1はそろそろこれにて。

よかったら「館林バトン&エアハグ」を見守ったり

ご参加いただけたら幸いです。

 

つづく☆

 

[関連リンク]

●館林バトンご案内ブログ https://ameblo.jp/sunfacemotoko/entry-12693448321.html

●「館林バトン&エアハグ」チラシPDF http://www.gmat.pref.gunma.jp/ex/taterepo/hoshimotoko.pdf

●館林美術館HP「たてびレポート」概要やアクセスなど詳細はこちらで!

◎10月3日にはワークショップが予定されています。美術館HPからご予約を受付中です!

●中之条ビエンナーレ国際現代芸術祭 2019  星素子CV

https://nakanojo-biennale.com/artist/motoko-hoshi

●「中之条バトン」のアートブログ

https://ameblo.jp/sunfacemotoko/entry-12540475787.html

 

 

□竹尾WEB(展示室1とミュージアムショップでは「活版」作品も多数展開されています)

https://takeopaper.com/special/anokono/detail/21091512.html

□art scape アートフラッシュニュース

 

 

 

PS(長っ…)

 

即興で「漢字バトン」を1本。

「寛」

理由:人は不完全。だからよりよいを目指すこともできる。

寛容の寛を書きました。なるべくお互い様のおおらかな気持ちをもって困難な時代をのりこえたいなと。人間って完璧ではない、という事は、幼少期から親しんだ茶道を通して学べたように思います。そのせいか私のインスタレーションはしぜんに「JAPAN」。展示室1でも作品から余白(間)や風の流れを感じていただけるかと思います。

※館林美術館は空調(換気)も万全です^^

 

周囲の自然との調和も素晴らしい館林美術館には、広大な芝生や水辺、「狐のカミソリ(橙色の花)」や「宇宙クロマツ(館林市出身の宇宙飛行士・向井千秋さん縁の木)といった自然や植物も楽しめます。先日100匹くらいのトンボが「宇宙クロマツ」の上空を旋回していました。(どういう現象でしょう?)さらに、そこの池にいるよと参加者がかいてくれた「亀」、「狸」(館林市には昔話「分福茶釜」の舞台の茂林寺があります)「鳥」「白」(渡り鳥や動物)といった地域や美術館縁の生き物も、未来に手わたしたい「バトン」に表れています。展覧会鑑賞の際には美術館のまわりを散策されても気分転換できそうです。

 

 SNSやDMなどでご来場の方々からうれしいお便りいただきました。 

エアハグ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

星素子 《エアハグ - 里沼》Motoko Hoshi 《Air Hug - Satonuma》

2020年に制作した言葉アート素ことば《エアハグ》と2021年に撮影

した館林市「多々良沼」の風景写真を融合したイメージ作品.。

 

この秋、群馬県立館林美術館の企画展「たてびレポート —開館20周年を楽しむ展覧会—

出展作家 星素子展示『館林バトン&エアハグ』が展示室1で開催されます。

 

▶ご案内チラシPDF

http://www.gmat.pref.gunma.jp/ex/taterepo/hoshimotoko.pdf

 

■会期 2021年9月18日(土)- 11月7日(日) 

休館日 月曜日(※9/20は開館、9/21休)

■会場  群馬県立館林美術館  群馬県館林市日向町2003

星素子展示の会場[展示室1]

たてびレポートは展示室1〜4で開催 

■主催:群馬県立館林美術館

■星素子展示協力:館林市日本遺産プロジェクト、丸富製紙㈱、㈱共和、

日鉄ステンレスアート㈱、㈱誠和製鉄所、㈱クサカベ 

 

●群馬県立館林美術館ホームページ http://www.gmat.pref.gunma.jp/  

観覧料、アクセス、告知物の詳細、最新情報などは美術館HPをご覧ください

●プレイベント〈館林美術館×館林市日本遺産プロジェクト〉

星素子「館林バトン」地域参加イベント 

http://www.gmat.pref.gunma.jp/ex/pre_taterepo.html#hoshi

 

左:たてびレポート(ポスター/チラシ表面)中段写真は中之条ビエンナーレ国際現代芸術祭2019での「中之条バトン」の展示風景

右:たてびレポート 星素子展示『館林バトン&エアハグ』(個別展示チラシ表面)

“独自に開発した言葉アートを軸に国内外で作品展示やワークショップ、参加型アートを展開する星素子は、「未来に手わたしたいバトン」を問いかけ、館林市内の小中学校へのワークショップ授業や地域参加型のイベント・ワークショップを通して作品素材(漢字と理由が表された紙ロール芯)を集める準備期間でのプロセスを重ねて、館林の自然や人の想いが多様に立ち現れる参加型アート《館林バトン》を制作します。また、コロナ禍での探究から生まれた新作シリーズ《エアハグ》の公開制作や「言葉アート」作品を交え、来場者参加型となる詩的なインスタレーション空間を創出します。”   掲載文より

 

☆☆☆プロセス☆☆☆ 少しづつご紹介!

 

●5月から館林美術館×館林市日本遺産プロジェクト「星素子《館林バトン》地域参加イベント」を展開して館林市内の10カ所以上の施設に「館林バトン漢字収集BOX」を設置しています(9月5日まで)。作品素材となる館林の自然や人の想いを表す漢字バトンを、館林市日本遺産「里沼」(SATO-NUMA)をテーマに募集中です。※通常のバトンプロジェクトでは再利用のロール芯を用いていましたが、今回は参加者用にリサイクルトイレットペーパーを製造する丸富製紙に協力いただき未使用の紙のロール芯を用意しています。館林ならではの地域バトンが、1つひとつ集まっています♪ みずみずしい詩情たっぷりで、心が潤っていくようです。

 

写真左から館林市第二資料館、館林市つつじが岡ふれあいセンター 

館林バトン地域参加イベントのBOX設置場所 ●館林市文化会館 ●館林市三の丸芸術ホール●館林市第一資料館 ●館林市第二資料館 ●田山花袋記念文学館 ●茂林寺 ●つつじが岡ふれあいセンター●多々良沼野鳥観察棟 ●多々良沼ボランティアセンター○館林市中部公民館 ○館林市三野谷公民館 ○館林市渡瀬公民館 ○館林市西公民館 ○多々良公民館 (※公民館のBOX設置はリレーのように行われているため一部終了しています) 参加してくれた方々ありがとうございます。各施設のみなさまも工夫しながら設置いただきありがとうございます。

 

会場の館林美術館にもBOXが設置されています。美術館開館20周年にちなんだお題をだしていますよ♪

 

館林美術館「展示室1」(578㎡)の外観。広々とした芝生に囲まれた、天然光がそそぎこむ空間です。

 

 

●6月7月、言葉アートを軸に開発した「エデュケーション・プログラム」をベースに、館林市内の小学校・中学校(16学級)に「ワークショップ授業」を行いました。子どもたちと向き合い、作家が構想してすすめる「バトンプロジェクト」のコンセプト「未来に手わたしたいバトン」を地域から考え、この地、この時、この児童・生徒ならではの、希望のバトンが多様に集まりました。

 

大切にしたいことも漢字で表れました

 

普段とは異なる視点でイメージを広げながら、地域や人や繋がりについて考えてバトンをつくるワークショップ授業では、「地域のよさや魅力が分かった!発見した!再確認した!館林がもっと好きになった!誇りがもてたよ!」という意見を多くいただきました。同じ漢字でも理由が違ったり、発表で他者がつくったバトンへの思いを知るなかで、それぞれの子どもたちに気づきもあったようです。言葉アートが深く伝わった/漢字の可能性に驚いた/またWSしてほしい!という声も。また「このワークショップのことを、大人になっても忘れたくない。」という感想から、このアート活動そのものがバトンのように感じ入りました。

BOXで参加してくれた生徒さんも含めて、ありがとう!

 ※「上毛新聞」「毎日新聞(群馬)」では館林バトンのワークショップ授業(一小)の様子が掲載されました。 

○地域公民館のワークショップでは、親子や、子どもから高齢者の方々まで、幅広い層の人たちにワークショップをおこないました。大人も子どもも一緒になって地域のことを学び考え発表しあう場面もありました。また、中学校のワークショップ授業と公民館のワークショップでは「SDGs」を身近な自分ごととして捉えるTOPICSも設定しました。SDGsが自分の生活と繋がっていたとは!という声も。館林の自然や人、歴史や産業、館林に伝わる伝説や昔話、シベリアからやってきて里沼で冬をこす白鳥のこと…さまざまな対話や交流のなかで館林らしいバトンが集まりました。参加者のみなさま、ありがとう!

細心の対策をして実施いただいた美術館や市の関係者、

そして協力企業のみなさまにも心からお礼申し上げます。

 

徒然に。

WS授業の後に「星先生!ワークショップすごい面白かった!」とハイタッチのポーズで声をかけてくれた児童。しかしお互いそこから近づけないまま、しぜんに手はグーになりました。見えないマスクの下は、きっと笑顔だったのではないかと思います。

そうした笑顔にたくさん出会うこともできました。公民館のWSの後に、「やっぱり笑顔がいいですね」と声をかけてくれた方もいました。お互いマスクをしたままなのに。笑顔は、どうして、伝わるのでしょうか。相談してきめたクラスの漢字が「笑」の学級もありました。文字が表すものは、文字ではないのです。

 

みんなそれぞれ新しい生活スタイルを模索しながら生きる時の中で生まれたバトンを素材に、プロセスを通して会えた人や自然に感謝し、ディスタンスを意識した空間インスタレーション作品《館林バトン》をつくります。

また、コロナ禍が始まった2020年から探究と実験を重ねて開発した新技法や新素材による新作シリーズ《エアハグ》や、「言葉アート」新旧作品も、公開制作を交えて展観予定です。

 

「館林バトン」に&した展示名の「エアハグ」について、よかったら冒頭にのせたイメージ写真から想像してみてくださいね。「言葉アート素ことは」には見方や読み方の制限はありません。自由に漢字を感じて。

 

 

 

 

 

つづく☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

令和2年、二十四節気のさいしょの[立春]。

暦の上では春のはじまりですね。

とはいえ、寒さがこたえる頃。例年この時期になると春をまちわびて

三寒四温を連呼しながら、道すがら春の気配を探しています。

とびきり元気なのは、寒さ知らずの犬と地域の子ども達の笑う声。

そして寒空に凛と立つ水仙。薄黄色の花びらに囲まれた

パラボラのような花芯で、何を集めているのでしょう。

 

思わず、こんな素ことば(循環型視覚詩)が生まれました。 

 

春 溶

空 立

 

 

 


 

さて、おもむろに。うず高くつまれた「漢字札」の

束を手にとりデジタルアーカイブ。

※漢字札:中之条ビエンナーレ国際現代芸術祭2019地域参加型プロジェクト

「中之条バトンをつくろう!」会期後の“ふりかえり”ワークショップ

的搬出「解体ショー」で平らになったロール芯。

 

【広】遊ぶ場所がいっぱいある♡【呼】皆を引き寄せる【健】健やかな子供の成長を願う。健康な心と身体あってこそ 健全な気持ちで手を取る。【穂】笑顔いっぱいのあなたに会えるのを楽しみにしているよ。パパとママより【舞】なつかしきソーランぶし…笑。きこえるとうずってくるよね【緑】木々の色がきれいだったから【美】名前の一文字で美術アートが好き【菜】春の風に吹かれる菜の花【自】自然が豊かな中之条【川】川がきれいだから

 

…どんなに寒い日も「中之条バトン」は

心をほっこりあたたかくしてくれます☆

 

そんな昨年中之条で問いかけた

「What is your baton?」。

その問いから生まれる伝承をバトンに見立て、

ワークショップと参加型アートを軸に

“考え、創り、繋げる”バトンプロジェクトを、

よいかたちで継続展開していきたいと考えています。 

 

 

現在を生きる同時代の人たちが、

何を未来にバトンしたいと思っているのか?

私はとても知りたいのです(あなたはどうでしょう?)。

そこから見えてくるもの、考えるべきこと、

創発もあるのではないかと思っています。

持続可能で多様性を認めあえる、よりよい未来にむけて

それらを表現とアーカイブをおこない、

未来からみて意味と価値を創れるよう

カタチにして、

社会に還元していきたいと願っています。

 

 

中之条ビエンナーレでの展示会場では「こんな参加型アートをうちの

地域でもやってほしい/自分もワークショップに参加したい/

学校でもやってほしい」という声を鑑賞者の方々からいただき、

各地でも「○○バトン」を展開したいと思っています。

関心お寄せいただける方はぜひご一報くださいませ。

 

特に東京方面から多数のご来場があり、

まずは暮らす地元(東京)から

新たなバトンプロジェクトをおこなおうと

東京バトンプロジェクト実行委員会2020を

賛同者のご協力をいただき立ちあげました。

準備をすすめていて、様々なレイヤーで

サポート、恊働していただける方を

歓迎しています。(随時募集中!) 

 

バトンプロジェクトでご一緒に

よりよい未来を想像してみませんか。  

 

星素子(現代美術家/エデュケーション・プログラム・アーティスト)

 

〈追記1 2020年2月〉

3月6,7,8日に東京都内で出展を予定していたイベントは

新型コロナウイルス対策のため中止となりました。

みなさまどうかお気をつけて…顔晴。

そうそう、息苦しい気分になったときは

「バトンチャレンジ」と言うと口角があがりますよ。

なるべく笑顔でのりきりたいものですね。

 

(追記2 2021年9月)

2020年はコロナ禍の影響により都内で予定していた

アート活動は中止となりました。

 

星素子が発案企画・実践する「バトンプロジェクト」は、 

その後、群馬県立館林美術館から作家へのご依頼により、

2021年に「たてびレポート -開館20周年を楽しむ展覧会-」の

出品作家として星素子展示『館林バトン&エアハグ』を

開催いただき「館林バトン」として展開しています。

 

 

2020年から2021年の終わりのみえないコロナ禍のなかで、1本のバトンの可能性を信じて様々な探究や、試行錯誤の実験、制作をつづけてきた中で、新たな技法を開発し新シリーズ《エアハグ》も生まれました。エアハグシリーズは、展示室1の会場で公開制作もしています。

 

また会場では、言葉アート素ことばを軸に開発したエデュケーション・プログラムによるワークショップで館林市内の小中学校(16学級)へのワークショップ授業や公民館ワークショップ、地域イベント(BOX設置)などを重ねて作品素材となるバトンを集めて制作した「館林バトン」インスタレーション作品をはじめ、バトンプロジェクトのベースともなる、星素子の新旧作品約48点が展示されています。

 

アートと地域を繋ぐ「地域バトン」づくりは、ご希望いただけるアートの現場・地域で、これからも、都度よいかたちの有り様を模索しながら、展開していきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

御礼【PHOTO ギャラリー】

Group exhibition 空 2019 at S.Y.P

(2019年12月)展示作品より

 

 

●  作品名「川Ⅱ」作家 星素子(2019)

パリに続いて東京バージョンのロール芯の「川」。

会場近くの商店街で出会ったCD-ROMをもちいて展示。

下からのぞきこむと、内外で表情が異なります。

 

 

●  作品名「移動性Ⅱ」作家 星素子(2019)

こちらのMOBILE作品は天井から吊り展示。手でびよんと下に伸ばすと、

バトンチャレンジ(ロール芯バトンをマイクに見立て発信)できる仕組み。

 

とても賑やかで楽しい忘年会?展覧会!でした。ご来場いただいた皆さま、

主催の鈴木泰人さん、S.Y.P art spaceの吉野祥太郎さん、ハビエルさん、

参加作家の皆さま(中之条ビエンナーレ作家さんとも複数再会できました)

どうもありがとうございました!会場で即興「バトンチャレンジ」してくれた

方にも感謝!ロール芯は最終日の天井に展示させていただきました(写真右下)。

※アーティストの皆さんのバトンは流石ひと味ちがいました。

 

☆おまけ☆

東京でも漢字バトン収集BOXと。

※パリでのバトンチャレンジで

貼られたポンピドゥ・センター

のシールがBOXのおでこについています^^

 

 

たいへん遅ればせながら、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

新しい2020年代

皆さまがそれぞれ大切にする希望と

健やかに歩んでいけますように。

 

 

 

 

 

 

すべてに☆感謝

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作品名Title 「川 - RIVER」 作家名Artist:星素子 Motoko Hoshi

 

これはパリの日本視覚詩展Poésie visuelle japonaiseで発表した「川(RIVER)」という新作です。このロール芯3本であらわす漢字の「川」を、かつてマルセル・デュシャンが「泉」を発表したフランスでいうなればラグビーの“トライ”のような心持ちでパリに置いて帰国しました。構想数年、日常から生まれた身近なロール芯(再利用Re-Use)の作品を現代人の証として。実験に実験を重ねて、庭で育てた藍染めの藍AIの葉をもちいることで完成した入魂の3本です。川は2バージョン、本作を含めた5作品を展示。本展覧会の関係者ご来場いただいた皆さまに心から御礼申し上げます。

 

『Poésie visuelle japonaise』 Nov16-Dec7 (Exposition Jusqu'au 7 décembre)

Galerie SATELLITE(7, rue François-de-Neufchâteau 75011 Paris)

https://galeriesatellite.jimdo.com/ Vernissage samedi 16 novembre à partir de 18h Lecture/Performance à 18h30:Jean-François Bory, Misako Yaritra, Yuko Minamikawa, Kiyoe Kawazu, Kensuke Shimizu, Motoko Hoshi

 

19世紀末にロートレックがポスター芸術で町を彩り、20世紀1940-50年代にサルトルやボーヴォワール、ボリス・ヴィヴァンなど文化人・芸術家が集い語りあうカフェ文化に惹かれていた学生時代、「1杯の珈琲をパリで飲みたい」と思っていました。(パリでの作品展示は2010年espace JAPONでの「黒と白 日本人の精神性と美意識」展から5回目/フランスでは6回目)サンジェルマンデプレに滞在したさいしょのパリ滞在でそれは叶い、現在の希望は人間を対象とする「アート」になりました。

そこに“よりよい”や別の言葉を添えることで「新しい1杯」の熱はさめることはないように思います。

 

今回「What is your baton?」とかいたBOXを手に、上海経由でパリに向かいました。中之条ビエンナーレ2019地域参加型プロジェクト「中之条バトンをつくろう!」で沢山の人たちと交流して漢字バトンを集めた「中之条の漢字収集BOX」をRe-Use(衣替え)したものです。

 

11月16日、展示オープニングの日。衣替えをしたバトン収集BOXとパフォーマンスをおこないました。「Quel est votre bâtons?」(あなたのバトンは何?)がテーマのワークショップレクチャーです。「バトンチャレンジ宣言」(作品名でもあります)と称してバトンプロジェクトや作品の経緯や主旨を説明したのち自主的な挙手や発言をうながしながら、あたたかな雰囲気のなか、パリの人たちとコミュニケーションして漢字(+フランス語や英語)バトンが集まりました。

 

パリの人たちは泉のようにとぎれることなく自らの思考を話してくれます。それを漢字に置き換えていったのです。熱をおびて英語で話していたつもりが思わず日本語が飛びだし通訳さんに「日本語になっています!英語で!」なんていわれる場面も。

 

 

集まったバトンは円形に並べて個々の間が巡る循環型視覚詩に。その場だから生まれたイメージに「意味よりもはやくイメージが伝わる」と評された初個展のことが頭をよぎります。初心を忘れずに制作やバトンチャレンジをつづけたいと思いました。

 

2013年に参加した同展ではパリの人たちに「あなたが大切にしているものは何?」と問いかけた桐箱を配置。セカンドライフ、自分、自由な心、美、家族…といった言葉が印象的でした。その年にパフォーマンスでポエトリーリーディングしたのは「美しいゴミ」というタイトルの詩。やっている内容はあまり変わってない気もしますが、自分なりに経験と修錬を重ねることで、素晴らしい出会いや再会もあり、当時よりは芸術の術(技)は磨けているのかなとも。

 

言葉をあつかう職業なので日々「心を磨く」(初個展でステンレス作品を磨いてくれた燕三条のステンレス研磨職人さんからのお言葉)ことも心に留めていたいものです。また、展示には中之条ビエンナーレ2019パリ在住の参加作家(飯沼洋子さん、福島陽子さん)もかけつけてくれました。滞在中はメルシーボク!洋子&アーサーさんおもてなしの「ラクレット」、見事パリに出店された仕事で以前お世話になった「おむすび権米衛」のおむすび、感激の美味しさでした。

 

作品名Title「移動性(MOBILE movement for infinite)」

(奥)作品名Title「プロトタイプ環 – Prototype circulation」 

作家名Artist:星素子 Motoko Hoshi 制作年2019

 

 

作品と共にフランス語で「Quel est ton bâtons?」あなたのバトンは何?と書いたトリコロールカラーのバトン収集BOXとOPバトンは12/7まで画廊に設置しています。よかったらバトンを入れてみて★☆

 

オープニングパフォーマンスでの

通訳は飯沼洋子さんとベルリンから

ご来場のマダムにお願いしました。

作品「川」とMOTOKOTOBA作品は

窓からも見える位置にあります。

※ただし、この作品は外側からは

見えない「内側」がポイントです。
 

 

【Parisのお土産的☆小窓】

 

■パリの地下鉄。靴ひもを結び直そうとした瞬間、バトンの漢字収集BOXを入れたIKEAの青袋でバランスを崩して尻もち。すると千手観音のように全方向から手がさしのべられました。いちばん先にだされた目の前の手をつかんで「メルシーボク!よいしょっ!」と立ち上がりました。何層にも重なる剥がれたポスター、時折聴こえる生演奏、デジタルサイネージも早かったパリの地下鉄(メトロ)や駅が好きです。階段では重い旅行鞄を持ち上げようとしたら、ふわりと軽くなり…知らない人が手をそえてくれていました。そんな私は都市(まち)のバリアフリー/ホスピタリティにとても関心があります。

 

■Parisのお土産的☆動画(YouTube)

Baton Challenge in Paris (Centre Pompidou#1 )by MotokoHoshi_Art 

https://youtu.be/7hholikXlCA

ポンピドゥセンターのスタッフさん達が私のアート、バトン(心意気!?)に共感してくれて「笑」バトンをお寄せいただきました。笑顔のご参加ありがとうございました!

 

【Parisレコメンド(敬愛するアートの現場)】

■パレドトーキョー「PALAIS DE TOKYO」https://www.palaisdetokyo.com/

パリについて直行&帰国前もここのカフェにいくほど好きなコンテンポラリーアートの場。すてきな人たちとサプライジングな出会いもありました。 

■フォンダシオン ルイ・ヴィトン「Fondation Louisviton」https://www.fondationlouisvuitton.fr/

日本にも縁あるCharlotte Perriand(シャルロット・ペリアン)の回顧展にはピカソなど当時の同時代作家の作品も。展示から館の思想が伝わり感動。今回行けて心底よかった展示。同じ時代を生きるひとみんな同時代人ですね。

■ポンピドゥセンター「Centre Pompidou」https://www.centrepompidou.fr/

ボルタンスキー展、フランシスベーコン展に遭遇。特にベーコン作品は日本で見た時とは異なる印象。具体派の「松谷武判展」はそこで9月迄おこなわれていました。

★以前SHIKIMEI取材でお世話になったペロタン(村上隆展 開催中でした)やParis Photo関連など面白い展示も。ほかにも色んなパリの素的なことをお伝えしたいのですが…またの機会もしくは作品で!国内外問わずいつも何度でもチャレンジしたいと思っています。

 

 

【ご案内:東京でグループ展に参加】

展覧会名「Group exhibition 空 2019 at S.Y.P
」

会場:S.Y.P art space(新宿区住吉町10-10) 

会期:12月1日(日)-12月8日(日)13:00~20:00 会期中無休       

主催:鈴木泰人 協力:A.N.Y Talks、Artist Meet Up!、S.Y.P art space ※12/7(土)トークイベント17:00-18:30/忘年会19:00-20:00(有料)

15:00から同時受付

 

※星素子はパリ展示の5作品のうち2作品の「連作」をつくりインスタレーション展示。■ロール芯作品とCD-ROMが出会った「川 Ⅱ(RIVER)」■「移動性Ⅱ(MOVILE movement for infinite)」をインスタレーション展示しています。在廊はトークイベントのある12/7ほかを予定。私の地元・東京でもバトンチャレンジ「What is your baton?」を継続展開していきたい!ので在廊中は手持ちでバトン収集BOXを抱えていると思います^^(ご来場いただける方はぜひ事前にご連絡を。漢字バトンを収集BOXに入れてくれた方には、ちょっとしたパリのお土産をお渡しできるかもしれません)

 

東京のまちは、そろそろクリスマスの華やぎ。

 

この度のパリ滞在であたらしい希望と同時にやるべき課題も

みえてきましたが、あせることなく精進してまいります。

今後とも作家作品ならびにバトンチャレンジに

ご期待ご支援いただけたら幸いです。

 

木枯らしの吹く寒い季節になりました。

風邪などひかないようお気をつけて

あたたかな師走をお過ごしくださいね。

 

 

 

 

 

 

この旅の

すべてに

感謝☆