星素子 《エアハグ - 里沼》Motoko Hoshi 《Air Hug - Satonuma》

2020年に制作した言葉アート素ことば《エアハグ》と2021年に撮影

した館林市「多々良沼」の風景写真を融合したイメージ作品.。

 

この秋、群馬県立館林美術館の企画展「たてびレポート —開館20周年を楽しむ展覧会—

出展作家 星素子展示『館林バトン&エアハグ』が展示室1で開催されます。

 

▶ご案内チラシPDF

http://www.gmat.pref.gunma.jp/ex/taterepo/hoshimotoko.pdf

 

■会期 2021年9月18日(土)- 11月7日(日) 

休館日 月曜日(※9/20は開館、9/21休)

■会場  群馬県立館林美術館  群馬県館林市日向町2003

星素子展示の会場[展示室1]

たてびレポートは展示室1〜4で開催 

■主催:群馬県立館林美術館

■星素子展示協力:館林市日本遺産プロジェクト、丸富製紙㈱、㈱共和、

日鉄ステンレスアート㈱、㈱誠和製鉄所、㈱クサカベ 

 

●群馬県立館林美術館ホームページ http://www.gmat.pref.gunma.jp/  

観覧料、アクセス、告知物の詳細、最新情報などは美術館HPをご覧ください

●プレイベント〈館林美術館×館林市日本遺産プロジェクト〉

星素子「館林バトン」地域参加イベント 

http://www.gmat.pref.gunma.jp/ex/pre_taterepo.html#hoshi

 

左:たてびレポート(ポスター/チラシ表面)中段写真は中之条ビエンナーレ国際現代芸術祭2019での「中之条バトン」の展示風景

右:たてびレポート 星素子展示『館林バトン&エアハグ』(個別展示チラシ表面)

“独自に開発した言葉アートを軸に国内外で作品展示やワークショップ、参加型アートを展開する星素子は、「未来に手わたしたいバトン」を問いかけ、館林市内の小中学校へのワークショップ授業や地域参加型のイベント・ワークショップを通して作品素材(漢字と理由が表された紙ロール芯)を集める準備期間でのプロセスを重ねて、館林の自然や人の想いが多様に立ち現れる参加型アート《館林バトン》を制作します。また、コロナ禍での探究から生まれた新作シリーズ《エアハグ》の公開制作や「言葉アート」作品を交え、来場者参加型となる詩的なインスタレーション空間を創出します。”   掲載文より

 

☆☆☆プロセス☆☆☆ 少しづつご紹介!

 

●5月から館林美術館×館林市日本遺産プロジェクト「星素子《館林バトン》地域参加イベント」を展開して館林市内の10カ所以上の施設に「館林バトン漢字収集BOX」を設置しています(9月5日まで)。作品素材となる館林の自然や人の想いを表す漢字バトンを、館林市日本遺産「里沼」(SATO-NUMA)をテーマに募集中です。※通常のバトンプロジェクトでは再利用のロール芯を用いていましたが、今回は参加者用にリサイクルトイレットペーパーを製造する丸富製紙に協力いただき未使用の紙のロール芯を用意しています。館林ならではの地域バトンが、1つひとつ集まっています♪ みずみずしい詩情たっぷりで、心が潤っていくようです。

 

写真左から館林市第二資料館、館林市つつじが岡ふれあいセンター 

館林バトン地域参加イベントのBOX設置場所 ●館林市文化会館 ●館林市三の丸芸術ホール●館林市第一資料館 ●館林市第二資料館 ●田山花袋記念文学館 ●茂林寺 ●つつじが岡ふれあいセンター●多々良沼野鳥観察棟 ●多々良沼ボランティアセンター○館林市中部公民館 ○館林市三野谷公民館 ○館林市渡瀬公民館 ○館林市西公民館 ○多々良公民館 (※公民館のBOX設置はリレーのように行われているため一部終了しています) 参加してくれた方々ありがとうございます。各施設のみなさまも工夫しながら設置いただきありがとうございます。

 

会場の館林美術館にもBOXが設置されています。美術館開館20周年にちなんだお題をだしていますよ♪

 

館林美術館「展示室1」(578㎡)の外観。広々とした芝生に囲まれた、天然光がそそぎこむ空間です。

 

 

●6月7月、言葉アートを軸に開発した「エデュケーション・プログラム」をベースに、館林市内の小学校・中学校(16学級)に「ワークショップ授業」を行いました。子どもたちと向き合い、作家が構想してすすめる「バトンプロジェクト」のコンセプト「未来に手わたしたいバトン」を地域から考え、この地、この時、この児童・生徒ならではの、希望のバトンが多様に集まりました。

 

大切にしたいことも漢字で表れました

 

普段とは異なる視点でイメージを広げながら、地域や人や繋がりについて考えてバトンをつくるワークショップ授業では、「地域のよさや魅力が分かった!発見した!再確認した!館林がもっと好きになった!誇りがもてたよ!」という意見を多くいただきました。同じ漢字でも理由が違ったり、発表で他者がつくったバトンへの思いを知るなかで、それぞれの子どもたちに気づきもあったようです。言葉アートが深く伝わった/漢字の可能性に驚いた/またWSしてほしい!という声も。また「このワークショップのことを、大人になっても忘れたくない。」という感想から、このアート活動そのものがバトンのように感じ入りました。

BOXで参加してくれた生徒さんも含めて、ありがとう!

 ※「上毛新聞」「毎日新聞(群馬)」では館林バトンのワークショップ授業(一小)の様子が掲載されました。 

○地域公民館のワークショップでは、親子や、子どもから高齢者の方々まで、幅広い層の人たちにワークショップをおこないました。大人も子どもも一緒になって地域のことを学び考え発表しあう場面もありました。また、中学校のワークショップ授業と公民館のワークショップでは「SDGs」を身近な自分ごととして捉えるTOPICSも設定しました。SDGsが自分の生活と繋がっていたとは!という声も。館林の自然や人、歴史や産業、館林に伝わる伝説や昔話、シベリアからやってきて里沼で冬をこす白鳥のこと…さまざまな対話や交流のなかで館林らしいバトンが集まりました。参加者のみなさま、ありがとう!

細心の対策をして実施いただいた美術館や市の関係者、

そして協力企業のみなさまにも心からお礼申し上げます。

 

徒然に。

WS授業の後に「星先生!ワークショップすごい面白かった!」とハイタッチのポーズで声をかけてくれた児童。しかしお互いそこから近づけないまま、しぜんに手はグーになりました。見えないマスクの下は、きっと笑顔だったのではないかと思います。

そうした笑顔にたくさん出会うこともできました。公民館のWSの後に、「やっぱり笑顔がいいですね」と声をかけてくれた方もいました。お互いマスクをしたままなのに。笑顔は、どうして、伝わるのでしょうか。相談してきめたクラスの漢字が「笑」の学級もありました。文字が表すものは、文字ではないのです。

 

みんなそれぞれ新しい生活スタイルを模索しながら生きる時の中で生まれたバトンを素材に、プロセスを通して会えた人や自然に感謝し、ディスタンスを意識した空間インスタレーション作品《館林バトン》をつくります。

また、コロナ禍が始まった2020年から探究と実験を重ねて開発した新技法や新素材による新作シリーズ《エアハグ》や、「言葉アート」新旧作品も、公開制作を交えて展観予定です。

 

「館林バトン」に&した展示名の「エアハグ」について、よかったら冒頭にのせたイメージ写真から想像してみてくださいね。「言葉アート素ことは」には見方や読み方の制限はありません。自由に漢字を感じて。

 

 

 

 

 

つづく☆