先日3月29日にイオンシネマ幕張新都心で先行上映会が行われた

ガールズ&パンツァー最終章 第1話 ドルビー・アトモス版

 

4月7日(土)から一般公開が始まりました。

 

元々のガルパン最終章 第1話は5.1ch音声で昨年12月から上映が始まり、

 

 

その後7.1chや、劇場によっては9.1chアップMIXにバージョンアップされて、

 

そして満を持してのDOLBY ATMOS音声版、

と同時にDTS:X音声版の公開です。

 

 

とりあえず ドルビーアトモス版についての詳しい説明は制作過程もチラ見せの動画で

岩浪音響監督が説明してくださってますので、こちらを ↓

 

 

 

前々回のブログではドルビー・アトモスについて先行上映会のレポを書いたのですが、今回のガルパンの快挙は、ドルビー・アトモスと同時にDTS:X版も公開されている点

 

先日の岩浪音響監督のお話しでは、ドルビー・アトモスとDTS:Xの両方のマスターを制作した作品は日本映画としては今回が初だということなんです。

 

ドルビー・アトモスとDTS:Xは、それぞれの音声を再生出来る専用の劇場でなければ上映出来ないのですが、

 

なんとラッキーなことに、昨年オープンしたばかりのイオンシネマ シアタス調布が関東では唯一のDTS:X対応劇場だったことで、私が通える範囲でドルビー・アトモスとDTS:Xの両方が体感出来るんです(≧▽≦)

 

ちなみに全国のガルパン上映映画館の対応状況は

 

 

   ドルビー・アトモス対応映画館はそこそこあるけれど

 

 

 

このようにDTS:X対応映画館の方は全国で5館しかない

 

そしてよくよく地域を見てみると、比較的狭い範囲で両方のタイプが揃っているのは東京だけなんですね...

 

シアタス調布がDTS:Xスクリーンでオープンしてくれたおかげで、東京/千葉/埼玉に在住の人であれば、少し足を延ばせばドルビー・アトモスとDTS:Xの両方を体感できる

 

・・・とくれば、

これは埼玉県民の自分としては行かなきゃ申し訳ないでしょう(^_^;)

 

 

ということで、この週末はドルビー・アトモスとDTS:Xの両方を体感しに行ってきましたウインク

 

 

まずは関東に数あるドルビー・アトモス映画館の中でも、岩浪音響監督が直接音響調整をされたイオンシネマ幕張新都心です。

 

・・・先行上映会ですでに一度観てますけど、あのときはトークショーイベントだったので登壇者のお顔が近くで見られるように前から2列目の席でした。

よって、本来の音響は体感出来ていない・・と勝手に思っているので、今回はきちんとセンターのベストポジションで再度の鑑賞です(^_^)v

 

せっかくなので2回続けて観ました(笑)

いわゆる Iターン状態

(1回観終わってから一度ロビーに出て、そのまま同じスクリーンに引き返す、、だからIターン 笑)

 

なんだか幕張新都心ではこのULTIRA 8番スクリーンでの鑑賞が一番多い気がする (汗

 

 

今回はアトモスのキモ、劇場内のスピーカー配置を、

いつもチェックはしているけれど、今回はアトモス上映ということで、いつも以上にじっくり観察してみました

 

右側面の壁面と天井のスピーカー群

 

左壁面側と天井スピーカーを至近距離から見た感じ

 

アトモスでは天井へのスピーカー設置が必須条件とお聞きしました

 

 

後面のスピーカー群

 

先日のトークショーでお話しされていたことでいうと、ドルビー・アトモスはスピーカーの設置条件が厳格に決められている  という説明でした

 

それにしてもあらためて眺めてみると、観客席は床側を除いて周囲をスピーカーに囲まれてますね

 

これだけの設備なんだから、7.1chや9.1chでは勿体無い

本来はアトモスをガンガンかけたいところなんでしょうね

 

 

さて次はシアタス調布のDTS:X対応スクリーン

幕張に行った翌日 日曜日に行ってきました

 

シアタス調布の外観

この建物の2階から上はすべてが映画館です

 

本日は次の映画の予定もあるので1回だけ鑑賞

(このあと池袋に移動しての「さよ朝」です 笑)

 

ロビー入り口には華々しくDTS:Xの紹介掲示電光パネル

 

 

シアタス調布のULTIRA、スクリーン10がDTS:X対応

 

2月にはここで「この世界の片隅に」 片渕監督の舞台挨拶がありました。

そんなこんなで自分としては、これまたシアタス調布で一番多く鑑賞しているのは、贅沢にもここULTIRAスクリーンだったりします(;´▽`A``

 

 

劇場内のスピーカー配置は

 

右側面のスピーカー群

 

うしろから眺めた写真

 

今回あらためてスピーカーの数を数えてみたら、側面の数は幕張のアトモス版より片側で1個多い9個の配置でした

 

シアタス調布のDTS:Xスクリーンでは、上方スピーカーは天井ではなく側面の壁、

側面チャンネルのスピーカー群の上の壁面に設置されています

 

DTS:Xではスピーカーの設置にアトモスのような基準は無い とのことでした

 

天井へのスピーカー設置はハードルが高くコストもかかる とのお話しだったので、こちらの方が設備的にはアトモスに比べれば安く上がるのかも知れません

 

 

 

さて、両劇場で実際に映画を観て、果たしてドルビー・アトモスとDTS:Xの違いは?と言うと

 

これは私が感じたままなので正解ではないかも知れませんが

 

音の定位、どこから音が聞こえてくるか(特に後方や横方向から)では

幕張新都心のアトモスの方がよりピンポイントの場所から聞こえてる感じでした。

 

これは画面外の人物が喋るセリフの位置関係などで感じました。

 

シアタス調布ではピンポイントの点というよりは、まだいくらか面で聞こえてくる感じ

 

 

逆に、アトモス的な効果の聴き分けやすさという点ではシアタス調布のDTS:Xの方が感じ取りやすい = 分かり易い感じがしました。

なんていうか、音が動き回る感じ・・・特に左右や後ろ方向からの音の立体感的な感じ

これはシアタス調布のDTS:Xのほうがわかり易かったかなあ? と思いました。

 

 

でも自分の感じた違いは、アトモスとDTS:Xの仕様差によるものではないかも知れません。

 

シアタス調布ののほうが幕張新都心よりも劇場の箱が少し小さいので、そうするとスピーカーから自分の席までの距離が影響しているだけなのかも知れないし

 

結局のところ言えることは、自分のような素人にはアトモスでもDTS:Xでもどちらでも大差は無くて、そんな細かいことは気にしなくても5.1chや7.1chなどの従来音声とは別次元の立体音響が楽しめる ということです。

 

 

このアトモス またはDTS:X音響の上映は、各映画館の最新設備(=最大スクリーン)でしかかけられないので、これから順次人気作の公開スタートによって押しやられて、ガルパンのアトモス/DTS:X上映は期間的にはあまり長くは上映されないと思います。

 

幕張新都心の羽藤支配人のお話しでは、各劇場2週間くらいしか上映出来ないかも と言われてましたし

 

もしも体験してみたい方は、急いで観に行ったほうがよいと思われます。