ニュージーランド人の彼と、来年(2023年)日本に移住することを決意してからのドタバタを記録しています。

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ありがとうございます おねがい

 

 

ニュージーランドにいながら、日本方式で結婚することに決めた彼と私。
必要な書類を日本に送り、その書類を私の父に市役所に提出してもらう、という形です。

参考にしたウェブサイトによると、必要な書類は、

  • 婚姻届
  • ニュージーランド人の婚姻要件具備証明書(原本+訳文付き)
  • ニュージーランド人の出生証明書(原本+訳文付き)
  • ニュージーランド人のパスポート写真のコピー(原本に相違がないと記載したもの)


しかし、そのサイトには、「市区町村によって対応が異なる場合があるので、必ずお問い合わせください」と赤い字で繰り返し書かれていました。

ということで、私の本籍地がある市役所に問い合わせてみることに。

担当課のお問い合わせフォームを見つけたはよいものの…。
日本語での書き出し方が分からない。

「敬具」?
いや、絶対違う。

「こんにちは」?
いや、友達じゃないんだから…。

困った時はグーグル先生!
『日本語 メール 書き出し』と検索してみました。

「お世話になっております」というのが、主流のようですね。
でも、日本に住んでいないから、お世話になってないしな~、と考え過ぎる私。

市役所に問い合わせるメール一つであくせく。
悩み悩んで出来上がったのがこちら。

 

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お忙しいところ失礼致します。

この度、日本方式での国際結婚の手続きをするうえで、婚姻届のほかにどのような書類を市役所に提出する必要があるのか知りたく、連絡させていただきました。

私は日本人(本籍地が〇〇市)、私の婚約者はニュージーランド国籍で、お互い初婚となります。
現在、私も彼もニュージーランドに住んでいるため、また、コロナの影響で一時帰国が困難なため、私の父が代理人として必要書類を市役所に提出する形をとろう、と検討しております。
必要な書類や手続きをご教示頂けますでしょうか?

お手数ですが、ご回答いただけますよう、よろしくお願いいたします。

 

姉にも文面を確認してもらい、ドキドキしながら、メッセージを送信!
一週間返事がなかったら再度連絡しよう、と彼と決めていましたが、翌日に返信が来ました。

 

ドキドキしながら、メールを開けてみると…。
 

数独 様

お世話になります。
愛知県〇〇市役所市民課の〇〇と申します。
本市ホームページの問い合わせフォームにてお問い合わせいただいた件について回答いたします。

外国籍の方との婚姻の届出に必要な書類は以下のとおりです。
①婚姻届(新本籍地欄を忘れずに記入してください。)
②夫になる方の婚姻要件具備証明書
③夫になる方の出生証明書
④夫になる方の国籍証明書
⑤②~④の訳文(翻訳者の氏名を明記してください。)

ご不明な点があれば、お問い合わせください。
よろしくお願いします。

 
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婚姻届、婚姻要件具備証明書、出生証明書はサイトにも書いてあったので、確認済み。

ん?
この国籍証明書とは?

調べてみたら、ニュージーランドの国籍証明書の発行手数料は、約9,200円($112.4)。
た、高い。
参考にしていたサイトによれば、パスポートのコピーでよさそうだったから、パスポートのコピーじゃダメかな?

また、出生証明書も原本を発行するとなると、約2,700円($33)かかります。
彼のご両親が原本を持っているので、コピーしたものじゃだめかな?

「ご不明な点があれば、お問い合わせください」ともあるし。
尋ねてみよう!

 

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お世話になります。
迅速な回答、ありがとうございました。

提出書類について、いくつか質問があります。

1.国籍証明書はパスポートのコピーでもよいでしょうか?
原本に相違がないことを記載したパスポートのコピーを、国籍の証明として提出してもよいでしょうか?

2.出生証明書は原本かコピー、どちらが必要ですか?

お手数ですが、ご回答いただけますよう、よろしくお願いいたします。

 

コピーでも大丈夫であってくれ!と祈りながら待つこと4日。
返事が来ました!

 

数独 様


お世話になります。
メールでご質問いただきました件について、回答させていただきます。

1.国籍証明書はパスポートのコピーでもよいでしょうか?
婚姻届に添付いただく各証明書は、原本を持参いただいて、
婚姻要件具備証明書以外の証明書に関しては、原本還付を希望される方には、職員が原本を確認した上でコピーを取り、
原本に相違ない旨の記載とご本人のサインをいただいた上で、原本をお返ししています。
数独様の今回の届出に関しては、外国にいらっしゃるため、

パスポートの原本を窓口にお持ちいただくことは難しいかと思いますので、
ニュージーランド官憲発行の国籍証明書の原本の提出をお願いします。

2.出生証明書は原本かコピー、どちらが必要ですか?
上述の理由により、原本の提出をお願いします。

ご不明な点があれば、引き続きお問い合わせください。
よろしくお願いします。

 
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クッ、残念!
でも、お役所が言うことなら仕方ない。

潔く諦め、国籍証明書の取得方法をさらに調べていたら…。

国籍証明書を発行するには、出生証明書の原本を提出しなければいけないことが発覚。

ということは、国籍証明書を取得するために1通、婚姻届と同時に市役所に提出するために1通、出生証明書が2通も必要ということになる。

 

ついでに、翻訳にかかりそうな費用を調べてみると。

婚姻要件具備証明書は政府機関に発行してもらう際に翻訳してもらうことが可能で、その費用は約7,800円($95)。

ついでに、出生証明書、国籍証明書の翻訳にかかる費用も、翻訳会社に電話して聞いてみました。

出生証明書の翻訳にかかる費用は、約5,600円($69)。

国籍証明書の翻訳については、原本を見て、文字数を確認してからでないと見積もりは出せない、と言われました。

分からないとは言われたものの、最低でも出生証明書と同じ値段になりそう。

 

ん?
ちょっと待って…。
日本方式の結婚、一体いくらかかるの?

慌てて書き出してみました。

 

婚姻届  0円($0)
婚姻要件具備証明書  2,600円($32)
 出生証明書(2通)  5,400円($66)
国籍証明書  9,200円($112.4)
翻訳の推定費用  19,000円($233)
合計  36,200円($443.4)

 

た、高い!

高すぎる!!!ガーン

 

しかも、翻訳にかかる費用が全体の半分以上を占めています。

お昼休みに彼と電話をし、市役所からのメールの内容、そして、どれくらいの費用がかかるかを伝えました。

 

すると、「翻訳は数独がやればいいじゃん ニヤニヤ」と提案してきた彼。

 

市役所からの最初のメールにて、提出する書類すべての訳文が必要だと分かった時点で「数独が翻訳すればいい」と言っていた彼。

私が翻訳することは確かにできるものの、市役所に提出する大事な書類だから、政府機関の翻訳サービス、または、翻訳会社に任せた方がいいと、当初私は思っていました。

 

が。

高い!

高すぎる!!!ガーン(二度目)

 

ということで、妻となる私が書類一式を翻訳してもいいのか、市役所に問い合わせてみることにしました。

 

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お世話になります。
国籍証明書、出生証明書共に原本が必要な旨、了解いたしました。

書類の翻訳についてですが、翻訳者に特定の指定はあるのでしょうか?
私が原本をもとに日本語に訳してもよいのでしょうか?

よろしくお願いいたします。


身内となる私が翻訳するのはダメだろうなぁ、と思っていたので、期待はせずに。

「第三者に翻訳してもらってください」という返事をもらう覚悟を決め。

日本移住の神様(誰)にお祈りしながら送信したメールへの返信は、数時間後にきました。

 

数独 様

お世話になります。

翻訳者について指定はありませんので、どなたがしていただいても大丈夫です。
翻訳文には、必ず翻訳者の氏名を明記してください。

また何かご不明な点があれば、ご連絡ください。
よろしくお願いします。

 
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やった~!ラブ

これで、最低でも19,000円は浮く!

 

翻訳にかかる費用を抜いた合計額は…、

 

婚姻届  0円($0)
婚姻要件具備証明書  2,600円($32)
 出生証明書(2通)  5,400円($66)
国籍証明書  9,200円($112.4)
合計  17,200円($210.4)

 

日本方式で結婚する場合にかかる費用は、17,200円

ニュージーランド方式で結婚する場合、必要書類発行、式執行人への手数料などにかかる費用が、25,000円
 

当初思った半額とまではいきませんが、日本方式の入籍の方がやっぱり安いので、引き続き、日本方式で結婚することにしました。

 

市役所のメールに気持ちを翻弄され過ぎて、ちょっと疲れましたが…。
必要な書類、そして、書類発行にかかる費用が一通り分かり、ホッと一息。
早速、その日のうちに彼の出生証明書を2通申請しました。

とりあえず一段落ついたかな、後は書類を集めるだけだな、とホッとしたのも束の間。

私と彼の平穏な生活を脅かす出来事が…!

波風を立てる存在が…!

 

彼の元カノ?

私の元カレ?(存在しない笑い泣き

 

いえ、それよりも、強力な人物…。

彼のおばあちゃん(89歳)の登場です。

次回に続きます。

 

 

ニュージーランド人の彼と、来年(2023年)日本に移住することを決意してからのドタバタを記録しています。

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ニュージーランドで結婚するには、

  • 何らかの式を挙げなくてはいけないこと
  • 最低でも2万円近く手数料がかかること

が分かりました。

また、結婚する前に、日本の法令上、私が独身で婚姻可能であることを証明する婚姻要件具備証明書が必要になります。
その証明書は、結婚前に申請・取得しなければいけません。
それに加え、長期の配偶者ビザを申請する場合、婚姻事実の記載がある戸籍謄本が必要になります。
よって、結婚後、大使館にて、ニュージーランドの結婚を日本の戸籍に反映させる、別の手続きが必要。
う~ん、なんかいろいろ面倒だな~。

姉とそんな会話をしていたら、ズームをしながら姉がいろいろ検索してくれました。
そして、ありがたいことに、ニュージーランドに在住しながら、日本方式で結婚する方法を紹介しているサイトを発見!

そのサイトによると、ニュージーランドに住みながら、日本方式で結婚する場合、用意するのは以下の書類。

  • 婚姻届
  • ニュージーランド人の婚姻要件具備証明書(原本+訳文付き)
  • ニュージーランド人の出生証明書(原本+訳文付き)
  • ニュージーランド人のパスポート写真のコピー(原本に相違がないと記載したもの)

上記の書類を用意し、市役所に直接郵送するか、家族に代理で市役所に提出してもらう、という形式です。

え、簡単じゃん!

しかも、そのサイトの情報を見た感じ、日本に書類を送る送料などは除きますが、書類発行などにかかる費用は約1万円。

ニュージーランド方式の結婚は、入籍自体に2万円かかりますが、その他に、日本人の婚姻要件具備証明書の発行、結婚証明書の発行があるので、最終的には2万5千円ほどかかります。
つまり、日本方式の結婚の費用は、ニュージーランド方式の結婚にかかる費用の半額以下!
(実際は半額以下ではありませんでしたが…。)

ということで、ニュージーランドにいながら、日本方式で結婚することに決定!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


この時点で、私たちの両親に報告することにしました。

9月9日金曜日。
(過去の出来事を遡って書いています。)

彼は有休を取り、彼のご両親が家にいることをメッセージで確認してから、お昼頃にお邪魔しました。

彼のお父さんは、庭の木に登って、ノコギリで枝を切り落としていたので、彼のお母さんとまずお互いの近況報告。
彼のお父さんは木から降りてきそうにもないので、ちょっと話が落ち着いたところで、「ところでさ」と彼が切り出しました。

彼のご両親の家に行く際、普段は何も連絡せずに顔を出すのですが、今回は家にいるか確認する連絡まで入れていたので、彼のお母さんは何かあるのだろうとすでに察していた様子。

ニヤニヤし始めました。

日本移住に向けて動き出したこと、そして、結婚することを伝えました。
前々から、いずれ日本に移住することは彼のご両親にも伝えていたのですが、移住に向けて実際に動き始めると、現実味が増してくるのでしょうね。
大事な息子が日本に移住してしまうのは寂しそうで、笑顔の中にも少し寂しそうな彼のお母さんの表情を見ると、少し心が痛みました。

しかし、結婚の報告はとても喜んでくれました。
「二人は本当お似合いだと思う。お互いちゃんと支え合ってるし。結婚するってことは、一生一緒に過ごしていくってことになるのよ ニコニコ」と。
そんな言葉に、彼は「一生?!おぇ~ゲロー」と吐く真似。
ふざけたリアクションでお母さんと私を笑わせた後、「まぁ、もとからそのつもりだったから。」と彼は言っていました。

ニュージーランド方式ではなく、日本方式で結婚を進めることを伝え、結婚式を挙げる気がないことも伝えました。
「え?!式あげないの?あんたが結婚式を見届けられる唯一の希望だったのに~!悲しいガーン」と彼のお母さん。
私のほうを見て、「いいの、数独?結婚式なしでも?ドレスとか着なくていいの?不安」と。
「別にいいかな。ドレスが着たかったら、私の義姉みたいに写真撮影だけしてもいいし 照れ」と私。
「え~!私の結婚式は楽しかったわよ~目がハート」と自分の結婚式の話を始めようとするところに…

 

「で、結婚式の日から下り坂でしょ~ニヒヒ」と水を差す彼。

容赦ない!笑い泣き

一通り笑った後、「まぁ、二人次第だからね。二人が後悔しない決断をすればいいんじゃない ニコニコ」と言ってくれました。

数週間後に、彼のおばあちゃんが私たちが住んでいる町に遊びに来ることになっていたので、その時にみんなでレストランに食事にでも行く?というような提案はされました。

まだ少しバタバタしていたので、またゆっくり考えてから連絡するね、とだけお母さんに伝え、とりあえずその日は撤退することにしました。

私たちが家を出るタイミングで木から降りてきた彼のお父さん。
「また連絡ちょうだいね」とニヤニヤしながら言う彼のお母さんに、「何?何の話?!」と興味津々。
そのタイミングで結婚することをお父さんに伝えるのかなぁ、と思いましたが、彼は「う~ん、なんだろね~ニヤニヤ」ととぼけながら家を出ていき。
彼のお父さんにはなぜ結婚することを伝えないのか疑問に思いつつも、私も彼の後を追いました。
私と彼が家を出た瞬間に、彼のお母さんはお父さんに伝えたらしく。
私たちが車に乗り込もうとしたら、彼のお父さんが玄関から顔を出し、「おめでと~」と嬉しそうに手を振って見送ってくれました。

彼が彼のお父さんに直接結婚報告をしなかったのは、照れというよりは、ちょっとお父さんに怒っていたからのよう。
安全防具もつけずに、庭のめちゃくちゃ高い木に登って、枝を切っていたお父さん。
確かに見ていてヒヤヒヤする高さ(だから、途中から見るのをやめた私)。
間違って落ちたら、ただのケガでは済まなさそう。
自分の身や周りの家族の気持ちも考えず、危険な行動をしているお父さんに彼は腹が立ったそうです。

息子の心、父知らず。

そんなお父さんは、息子が結婚報告を直接しなくても全然気にしていなかったようで、笑顔でお祝いの言葉をかけてくれました。

さて、彼のご両親への報告は済んだので、次は私の両親への報告。

彼の両親に報告した翌々日の日曜日に、ライン電話で報告することにしました。
彼は「俺から結婚の報告したほうがいいかな?」と聞いてくれました(優しい)。


前回の記事でサラッと書きましたが、神の教えに反するから、と私の義兄(姉の夫)に会うことも、挨拶することも拒否している私の母。
義兄(姉の夫)はのけ者にするが、義姉(兄の妻)と私の彼は可愛がる。
そんな母にはあまり関わって欲しくない、という気持ちもあったので、彼の気持ちはありがたかったのですが、私から断りました。

 

また、彼は4年前の一時帰国の際、私の両親に「娘さんと一生一緒に生きていくつもりです」と公言してくれたので、結婚報告は私がすることにしました。

さて、ライン電話に出た父と母。
父とはちょこちょこズームやライン電話で話していますが、母と直接話すのは約1年半ぶり。
私はかなり緊張していたので、近況報告もせず、彼と入籍することを報告。
(単刀直入だな チーン、と隣に座っていた彼は目を丸くしていました。)
日本方式で結婚する旨を伝え、その際、父に書類を市役所に提出してもらいたい、とお願いしました。
もちろん父は快く了承。
おめでとうと祝ってもらい、30分ほどで電話を終えました。

はぁ、疲れた…ショボーン

さて、無事に双方の両親への報告も終わり。
日本方式での結婚へと動き出します。

 

 

ニュージーランド人の彼と、来年(2023年)日本に移住することを決意してからのドタバタを記録しています。

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ありがとうございます おねがい

 

 

国際結婚の続きを書く前に、彼と私の結婚式に対する価値観について触れておこうかな、と。

正直なところ、彼も私も結婚式を挙げたい、とは思っていません。

昔は結婚式に対する憧れを抱いていたので、素敵な結婚式をしたい、と思われる方の気持ちも分かります。
家族・友人・知人に囲まれ、夫となる大切な人と共に挙げる式、人生の中でも一大イベントですよね。
彼と出席した姉と義兄の結婚式は、小規模なものでしたが、思い出に残る式でした。
姉と義兄の晴れ姿は素敵で、当時は、私も彼とこんな風に結婚式を挙げるのかなぁ、などと思っていました。

それから数年後。
兄と義姉が結婚し、二人は結婚式は挙げずに、写真撮影のみしました。
洋装も和装も似合っていた義姉。
とても良い写真が撮れていて、結婚式を挙げずに、写真だけ撮るのもありなんだな、と当時は思いました。

姉夫婦と兄夫婦、それぞれの結婚を祝う形を見た時は、漠然とした思いしかありませんでした。

が。

彼と結婚することになり、私たちはどんな形で結婚を祝いたいかな?と考えるようになり。
自分の気持ちと向き合って気付いたのは、結婚式に対する憧れがどこかに行ってしまったこと。

大きな要因は、私の家族間のトラブルだと思います。
私の家族は、去年の2月から、宗教関連のトラブルでゴタゴタしており、家族全員が揃って祝うのは正直言って無理かな、という状態。
私の結婚式のために家族全員が集まったとしても、張り詰めた空気が流れ、式なんて楽しめそうにないのが目に見えています。


何よりも、「家族より、子供より、孫より、宗教が一番大切だ」ということを言葉と行動で示した母に対しての、私の気持ちの整理ができていない。
障害児を抱え、私には想像できないほどの苦労をしているだろう姉夫婦に、神の教えに反するからと、一切関わりを持たない母。
挙式するなら、今まで大事に育ててもらった両親に出席して欲しいと思う反面、そんな母に結婚を祝ってもらっても、姉夫婦のことを考えると、心が痛むだけ。
かといって、ニュージーランドで、彼の家族・親族のみで式を挙げることにも少し抵抗があります。
だから、いっそのこと、結婚式なんて挙げたくない、と思い始めるようになったんだと思います。

結婚式に対する憧れがなくなってしまうと、結婚式に対して冷めた見方しかできなくなってしまい。
現在は、結婚式にお金を使うよりも、日本での旅行や食事にお金を使いたい、という気持ちのほうが勝っています。
彼と二人で、寝台列車の旅をしたり、老舗旅館に泊まって温泉を満喫したり、さまざまなイベントに参加したり。
結婚式より新婚旅行にお金をかけたいタイプとでもいうのでしょうか。

彼も、結婚式には一切興味がなく。
また、私の家族間のトラブルも重々承知しているので、結婚式に乗り気じゃない私の気持ちもよく理解してくれています。

先日、彼と結婚式の話をしていた際。
「あ、俺の理想の結婚式はね…、」とネットで何かを検索し始めた彼。

彼が見せてくれた画像はこちら。

画像はこちらから引用させていただきました。

1995年の映画「ブレイブハート」の主人公、ウィリアム・ウォレスが、幼馴染のミューロンと森の中で結婚するシーン。
新婦と新郎二人だけの、静かで神聖な儀式。
確かに、なんかいいな、と思いました。

実際に、森の中で、二人だけで結婚式を挙げることはないとは思いますが、彼とこういう価値観が同じでよかったな、とは思いました。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


さて、彼と結婚することを決めてからダラダラと(!)数週間が経ち。
結婚する旨をすでに伝えてあった姉とズームで話していたある日。
「ニュージーランドでは、どうやって入籍するの?」と姉が聞いてきました。

「分かんな~い 爆  笑」と呑気な私。


分かんない時は、グーグル先生に聞いてみよう!と、早速、検索。

ニュージーランドの政府機関のウェブサイトを見てみると…。

 

 

ん?

何だろう?

ところどころに見える、このの記号は。

 

よく見てみると…。

  • 結婚許可書発行に$150(約12,200円)
  • 式執行者に手数料として$90(約7,300円)
合わせて、2万円近い手数料がかかることが発覚。
 
え、高い。
というか、結婚するだけなのに、なぜお金を払わなきゃいけないの?
結婚は、手数料を払える人だけに与えられる特権なの?!


しかも、ニュージーランドで結婚する際は、何かしらの式を挙げなくてはいけないそう。

式を挙げずに結婚するのは不可能。

 

式には二種類あり、個人でする結婚式は「Personalised Ceremony」と呼ばれています。

「Personalised Ceremony」を行う場合、式の会場は自由に選べ、週末や祝日に挙式することも可能。

誓いの言葉も自分で書くことができますし、カメラマンやビデオを撮影する人を呼んだり、音楽を流すことももちろん許されています。

ゲストの人数の制限もありません。

一般的な結婚式は、この「Personalised Ceremony」に当てはまると思います。

 

もう一つは、「Registry Ceremony」といって、もっと簡素化されたものです。

簡素化されているせいか、「Registry Ceremony」は規制がとにかく多い!

式の会場は、式執行者が車で10~15分以内で行ける場所のみ。

式執行者の家の裏庭でやったり、新郎新婦の自宅まで出向いてくれることもあるそうです。

挙式は平日のみで、週末や祝日の挙式は不可。

カメラマンや音楽はなし、ゲストは20人以下でなければいけません。

また、誓いの言葉は、指定されたものを使わなければいけません。

式自体は30分ほどで終わるそう。

 

どちらのタイプの式にせよ、結婚許可書発行の手数料$150(約12,200円)は必要。

また、式執行者へ払う手数料が、簡素化された「Registry Ceremony」の場合、$90(約7,300円)。

一般的な結婚式にあたる「Personalised Ceremony」の場合、式執行者にもよりますが、$300~$700(2万5千円~5万7千円)かかるそう。

また、どちらの式をするにしても、2人の証人が立ち会わなければいけません。

日本でも婚姻届に証人が2人必要なのと同じでしょうね。

 

一通り、ニュージーランドの結婚について読んだ私の感想は…。

ん~、なんか嫌だ。

「Personalised Ceremony」も「Registry Ceremony」も、どっちも嫌だ。

 

仕事から帰ってきた彼に一通り報告すると、「は、何それ 真顔」とごもっともな反応。

「ってか、なんで入籍するのに、お金を払わなきゃいけないの 真顔」と私と同じ反応。

 

グダグダ言っても仕方がない。

郷に入っては郷に従え!

 

…となるところかもしれませんが、そこで抗う彼と私。

次回に続きます。

 

 

ニュージーランド人の彼と、来年(2023年)日本に移住することを決意してからのドタバタを記録しています。

 

 

ニュージーランド人の彼が配偶者ビザを取得する形で、日本に移住することを決めた私たち。


早速、配偶者ビザについての情報収集開始。

必要な書類の一覧を見ていると、『結婚証明書』『婚姻事実の記載がある戸籍謄本』などの文字が。

入籍していないとダメみたい。
 

彼と私はまだ入籍しておらず、事実婚の状態。

ずばり、グーグル先生に聞いてみよう。
『配偶者ビザ 事実婚でも取れる?』と検索。

 

 

不可能』だそうです。
まぁ、予想はしていたけれど。

 

ちなみに、私がニュージーランドで取得したパートナーシップビザ(Partnership Visa)は、日本でいう配偶者ビザのようなものですが、入籍しているかどうかは重視されません。

 

それよりも、

  • 同棲しているか
  • 2人の関係が真正で安定したものか
  • 家族・友人・知人が認識している関係か

などの要素を重んじるようです。

結果、彼と結婚していなくても、私は無事にパートナーシップビザを取得することができました。


というのも、ニュージーランドでは、3年以上同棲していれば、事実婚として認められ、法律上結婚しているものと同様に扱われるそう。

事実婚を終えた場合、財産なども均等に分け合わなければいけないそうです。

まぁ、同棲以外の要素も多少関係してくるとは思いますが…。

 

事実婚の場合、相手に対して使われるのが『パートナー(Partner)』という言葉。

文字通り、人生のパートナー、人生の伴侶といった感じで、『夫』や『妻』と同じような意味合いで使われています。

私も彼も、お互いのことを第三者に話す時、この『パートナー』という言葉を使います。

 

日本に一時帰国した際に思ったのが、日本語には『パートナー』と同じように使える言葉があるかな?という点。

私の彼は、『彼氏』ではない。

私にとっては『彼氏』以上の存在。

でも、入籍していないので、『夫』ではない。

彼のことを『夫』と呼ぶと、入籍したものだと思われてしまう。

 

そんな葛藤からか、私の彼を周りになんと紹介していいか分からないと、母親に言われたことがありました。

「娘の連れの〇〇です」って紹介すればいい、と返答した私。

 

この『連れ』という言葉が大好きなんですよね、私。

なんか、響きが好き。

ケーズデンキで彼が行方不明になり、店員さんが一緒に探してくれた時も、彼のことは『連れ』と呼びました。
まぁ、『パートナー』と呼んでもいいかもしれませんが、あまり浸透していないイメージなので。

ちょっと話がズレてしまいましたが…。

そのような言葉の違いも経験してることから、日本の配偶者ビザを取る際、入籍してるかどうかが関係してくるのはなんとなく想定内でした。

また、現在はどうか分かりませんが、「彼氏・彼女 → 婚約者 → 夫・妻」という流れが当たり前だ、という風潮の中で、私は育った気がします。

もちろん、それが悪いわけではありませんし、何が正しいのかも分かりませんが。

早速、彼に報告。

 

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事実婚じゃ、配偶者ビザは取れないみたいだよ~ 口笛

あぁ、そんな気はしてたけど。真顔

 
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まぁね ニヤリ

じゃあ、結婚するか ちゅー

 
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そうだね~ 照れ


ということで、今月2度目のご報告。

結婚することになりました。

プロポーズも婚約指輪もムードも何もない状態で結婚が決まりましたが、何事も十人十色。

ある意味、私たちらしい形で結婚が決まったなぁ、と思っています。

 

さて、彼と結婚することを決めましたが、ニュージーランドの結婚制度など、私も彼も一切知らず。

日本のように、市役所のような場所に婚姻届を出せば、ニュージーランドでも、すぐに入籍できるものだと思っていました。

時間に余裕がある時に届出を出せに行けばいいか、ぐらいの気持ちだったのです。

 

そんな状態で、結婚を決めてからダラダラと(!)数週間が経ち。

彼と結婚する旨をすでに伝えてあった姉とズームで話していたある日。

 

「ニュージーランドでは、どうやって入籍するの?」と姉が聞いてきました。

 

そんな姉の質問が、ダラダラと過ごしていた彼と私の尻に火をつけることになり…。

ここからまたバタバタします。

次回、「国際結婚を甘く見ていた!」、乞うご期待!

 

 

日本に移住することを報告した前回の記事に「いいね!」を押してくださった方、温かいコメントを残してくださった方、本当にありがとうございました。

ブログに書くことによって、彼と私の中でも日本移住の現実味が増してきた気がします。

また、皆様の温かいコメントを読むと、「大丈夫だ!」という自信が湧いてきて、とても心強いです。

本当にありがとうございますおねがい

さて、日本に移住すると決めたら、まず決めなくてはいけないのが、「ニュージーランド人の彼が日本に移住する方法」

日本人の私が日本に戻るのはもちろん簡単なこと。
ですが、ニュージーランド人の彼が日本に住むとなると、必要になるのがビザ!

 

ニュージーランドと日本の間でワーキングホリデー(ワーホリ)の協定が結ばれているので、まず考慮したのが、ワーホリビザ。

30歳までという年齢制限がありますが、彼はまだ20代なので大丈夫。

ワーホリビザは、ニュージーランドとアイルランドに行った際、私も利用したビザなので、身近に感じられるビザです。

 

日本へ移住することは数年前から考えていて、当時の計画は、

  1. ワーホリビザで日本に入国
  2. ワーホリビザが有効な1年の間に、日本で結婚し、配偶者ビザに切り替え
というものでした。
 
ワーホリビザの良い点は、自由なところ。
多少の制限があるとは思いますが、働くことも、就学することも可能。
働かず、勉強もせず、ただただ日本を旅行するだけでも、全然いいのです。
つまり、日本での過ごし方は当人次第!
考えただけでワクワクしますよね。
 
しかーし!
コロナ渦のため、ワーホリビザの申請に規制がかかってしまいました。
 
コロナ前は、ニュージーランド人であれば、誰でもワーホリビザを申請することができたと思います。
が、現在ワーホリビザを申請できるのは、日本での就職・就学が決まっているニュージーランド人のみ。
日本の企業・学校から、ERFS(エルフス)という証明書のようなものを発行してもらわなければならず、この証明書がなければ完全アウトです。
 
日本での過ごし方が自由なワーホリビザに魅力を感じた彼と私にとって、これは大打撃。
数年ぶりの来日になるので、日本に着いて少しの間は、日本をたっぷり堪能したい!
就職・就学している場合じゃない!
 
この時点で、少し打撃を食らった彼と私でしたが…。
いずれワーホリビザの規制も緩和され、就職・就学が決まってなくても、ビザの申請ができるようになるだろう!と信じていました。
 
待つこと、数ヶ月。
変化なし。真顔真顔
 
待つこと、もう数ヶ月。

いまだ変化なし。真顔真顔

 

在ニュージーランド日本国大使館のウェブサイトに頻繁に通い、ワーホリビザの情報が載っているページと睨めっこ。

もちろん変化なし。ゲローゲロー

 
このまま、ワーホリビザの規制は緩和されないのではないか。
緩和される頃には、私も彼もおじいちゃんおばあちゃんおじいちゃんおばあちゃんになっているのではないか(大袈裟)。
少しの打撃を通り越し、大打撃を食らい始めた私たち。
 
コロナの心配もあり、外国人の受け入れに規制をかけなければいけないのは、十分理解できます。
しかし、今の日本は、ウォールマリア・ローゼ・シーナの3つの強大な壁に囲まれた聖地のように入りがたい(なぜ進撃の巨人)。

内部に入りたくても入ることを許されない巨人の気持ちが、今なら分かる気がしました(分からんでいい)。

 
が、泣いていても何も始まらない!
巨人が壁をカリカリひっかいても、何も変わらない!
考えるんだ、巨人!
どうやったら壁の中に入れるかを!
 
そこで思ったのが。
 
ワーホリビザが有効なのは1年間のみ。
ワーホリビザで入国したとしても、どちみち1年後には別のビザに切り替えなければいけないわけです。
 
ということは。
  1. ワーホリビザで日本に入国
  2. ワーホリビザが有効な1年の間に、日本で結婚し、配偶者ビザに切り替え
1つ目のステップを飛ばしてしまえばいい!
配偶者ビザであれば、ERFS(エルフス)という証明書は必要ありません。
つまり、日本に入国する前に、就職・就学が決まっていなくても大丈夫。
 
挫折のもとに生まれた新しい計画はこちら。
  1. 配偶者ビザで入国
あれ?
こっちのほうが、シンプルじゃん!
 
私がニュージーランドでの居住ビザ・永住権を取得できたのは、彼がパートナーだったから。
つまり、私がニュージーランドで取得したのは、配偶者ビザのようなもの。

いろいろ書類は集めなければいけませんでしたが、ニュージーランドでは、割とスムーズに私の配偶者ビザが取れました。

 
だったら、彼も日本の配偶者ビザを取ればいい!
ワーホリビザの期限が切れる前に、どちみち配偶者ビザに切り替える予定だったので、ある意味、簡素化になるかもしれない!
 
早速、日本の配偶者ビザを取得する方法を調べ始めました。
新しい計画を立てたことで、希望の光が。
そして、当初の計画よりも、新しい計画のほうがシンプルに思えて、彼も私もウキウキ。デレデレデレデレ
 
しかし…。
 
その日、数独は思い出した。
ニュージーランドの配偶者ビザの制度の緩さを…。
日本の外国人受け入れに対する厳しさを…。

 

次回に続きます。