ニュージーランド人の彼と、来年(2023年)日本に移住することを決意してからのドタバタを記録しています。

「いいね!」を押してくださる方、温かいコメントを残してくださる方、とても励みになります。

ありがとうございます おねがい

 

 

国際結婚の続きを書く前に、彼と私の結婚式に対する価値観について触れておこうかな、と。

正直なところ、彼も私も結婚式を挙げたい、とは思っていません。

昔は結婚式に対する憧れを抱いていたので、素敵な結婚式をしたい、と思われる方の気持ちも分かります。
家族・友人・知人に囲まれ、夫となる大切な人と共に挙げる式、人生の中でも一大イベントですよね。
彼と出席した姉と義兄の結婚式は、小規模なものでしたが、思い出に残る式でした。
姉と義兄の晴れ姿は素敵で、当時は、私も彼とこんな風に結婚式を挙げるのかなぁ、などと思っていました。

それから数年後。
兄と義姉が結婚し、二人は結婚式は挙げずに、写真撮影のみしました。
洋装も和装も似合っていた義姉。
とても良い写真が撮れていて、結婚式を挙げずに、写真だけ撮るのもありなんだな、と当時は思いました。

姉夫婦と兄夫婦、それぞれの結婚を祝う形を見た時は、漠然とした思いしかありませんでした。

が。

彼と結婚することになり、私たちはどんな形で結婚を祝いたいかな?と考えるようになり。
自分の気持ちと向き合って気付いたのは、結婚式に対する憧れがどこかに行ってしまったこと。

大きな要因は、私の家族間のトラブルだと思います。
私の家族は、去年の2月から、宗教関連のトラブルでゴタゴタしており、家族全員が揃って祝うのは正直言って無理かな、という状態。
私の結婚式のために家族全員が集まったとしても、張り詰めた空気が流れ、式なんて楽しめそうにないのが目に見えています。


何よりも、「家族より、子供より、孫より、宗教が一番大切だ」ということを言葉と行動で示した母に対しての、私の気持ちの整理ができていない。
障害児を抱え、私には想像できないほどの苦労をしているだろう姉夫婦に、神の教えに反するからと、一切関わりを持たない母。
挙式するなら、今まで大事に育ててもらった両親に出席して欲しいと思う反面、そんな母に結婚を祝ってもらっても、姉夫婦のことを考えると、心が痛むだけ。
かといって、ニュージーランドで、彼の家族・親族のみで式を挙げることにも少し抵抗があります。
だから、いっそのこと、結婚式なんて挙げたくない、と思い始めるようになったんだと思います。

結婚式に対する憧れがなくなってしまうと、結婚式に対して冷めた見方しかできなくなってしまい。
現在は、結婚式にお金を使うよりも、日本での旅行や食事にお金を使いたい、という気持ちのほうが勝っています。
彼と二人で、寝台列車の旅をしたり、老舗旅館に泊まって温泉を満喫したり、さまざまなイベントに参加したり。
結婚式より新婚旅行にお金をかけたいタイプとでもいうのでしょうか。

彼も、結婚式には一切興味がなく。
また、私の家族間のトラブルも重々承知しているので、結婚式に乗り気じゃない私の気持ちもよく理解してくれています。

先日、彼と結婚式の話をしていた際。
「あ、俺の理想の結婚式はね…、」とネットで何かを検索し始めた彼。

彼が見せてくれた画像はこちら。

画像はこちらから引用させていただきました。

1995年の映画「ブレイブハート」の主人公、ウィリアム・ウォレスが、幼馴染のミューロンと森の中で結婚するシーン。
新婦と新郎二人だけの、静かで神聖な儀式。
確かに、なんかいいな、と思いました。

実際に、森の中で、二人だけで結婚式を挙げることはないとは思いますが、彼とこういう価値観が同じでよかったな、とは思いました。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


さて、彼と結婚することを決めてからダラダラと(!)数週間が経ち。
結婚する旨をすでに伝えてあった姉とズームで話していたある日。
「ニュージーランドでは、どうやって入籍するの?」と姉が聞いてきました。

「分かんな~い 爆  笑」と呑気な私。


分かんない時は、グーグル先生に聞いてみよう!と、早速、検索。

ニュージーランドの政府機関のウェブサイトを見てみると…。

 

 

ん?

何だろう?

ところどころに見える、このの記号は。

 

よく見てみると…。

  • 結婚許可書発行に$150(約12,200円)
  • 式執行者に手数料として$90(約7,300円)
合わせて、2万円近い手数料がかかることが発覚。
 
え、高い。
というか、結婚するだけなのに、なぜお金を払わなきゃいけないの?
結婚は、手数料を払える人だけに与えられる特権なの?!


しかも、ニュージーランドで結婚する際は、何かしらの式を挙げなくてはいけないそう。

式を挙げずに結婚するのは不可能。

 

式には二種類あり、個人でする結婚式は「Personalised Ceremony」と呼ばれています。

「Personalised Ceremony」を行う場合、式の会場は自由に選べ、週末や祝日に挙式することも可能。

誓いの言葉も自分で書くことができますし、カメラマンやビデオを撮影する人を呼んだり、音楽を流すことももちろん許されています。

ゲストの人数の制限もありません。

一般的な結婚式は、この「Personalised Ceremony」に当てはまると思います。

 

もう一つは、「Registry Ceremony」といって、もっと簡素化されたものです。

簡素化されているせいか、「Registry Ceremony」は規制がとにかく多い!

式の会場は、式執行者が車で10~15分以内で行ける場所のみ。

式執行者の家の裏庭でやったり、新郎新婦の自宅まで出向いてくれることもあるそうです。

挙式は平日のみで、週末や祝日の挙式は不可。

カメラマンや音楽はなし、ゲストは20人以下でなければいけません。

また、誓いの言葉は、指定されたものを使わなければいけません。

式自体は30分ほどで終わるそう。

 

どちらのタイプの式にせよ、結婚許可書発行の手数料$150(約12,200円)は必要。

また、式執行者へ払う手数料が、簡素化された「Registry Ceremony」の場合、$90(約7,300円)。

一般的な結婚式にあたる「Personalised Ceremony」の場合、式執行者にもよりますが、$300~$700(2万5千円~5万7千円)かかるそう。

また、どちらの式をするにしても、2人の証人が立ち会わなければいけません。

日本でも婚姻届に証人が2人必要なのと同じでしょうね。

 

一通り、ニュージーランドの結婚について読んだ私の感想は…。

ん~、なんか嫌だ。

「Personalised Ceremony」も「Registry Ceremony」も、どっちも嫌だ。

 

仕事から帰ってきた彼に一通り報告すると、「は、何それ 真顔」とごもっともな反応。

「ってか、なんで入籍するのに、お金を払わなきゃいけないの 真顔」と私と同じ反応。

 

グダグダ言っても仕方がない。

郷に入っては郷に従え!

 

…となるところかもしれませんが、そこで抗う彼と私。

次回に続きます。