教育に関連するニュースをお届けしています。
今日お届けするのは、日本版DBSに関する記事です。
DBSとは「子供と接する職業に就く人に性犯罪歴がないことを確認する制度」ですね。
当初は学校や保育所に義務付ける方針でしたが、四谷大塚の女児盗撮事件を受けて、学習塾を対象に入れようという話になり、さらにジャニーズ問題によって、子供と関わる全ての職場を対象にしようという話に広がってきています。
この手の事件は、最近の中学校長の事件に限らず、もっと前から起こり続けており、あまり大きくは報道されないだけで、今でもあちこちの学校で定期的に事件が見つかっています。もちろん、保育所や塾など他の場所でも、表沙汰にならないだけで、被害は確実に存在するでしょう。
そういう意味でも、子供たちを守るための仕組みや制度が、一刻も早く導入されてほしいですし、そもそもの話として、性犯罪者たちには今よりも厳しい処罰を下してほしいと願います。
ただ、この日本版DBSに関しては、いろいろと問題点が指摘されています。
特に問題なのは、刑を終えてから10年(罰金刑以下の場合は5年)が経過すると、刑法上で刑が消滅してしまうため、10年以上前に性犯罪を行った人に「無犯罪証明」を与える状態になってしまうことでしょう。
性犯罪の再犯率は非常に高く、実際の事件でも10数年後に再犯をする例を見かけますから、これでは何の安心にもなりません。
法案化を急げば中身が伴わなくなり、しっかり議論すれば法案化が遅れるという、何とも難しいところはありますが、現実に即した実効性のあるものとなってほしいですね。
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