勉強が分からないとすぐにキレる | 中学生の勉強法と親の心得 ~塾長直伝! 高校受験対策と反抗期の対応法~

中学生の勉強法と親の心得 ~塾長直伝! 高校受験対策と反抗期の対応法~

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mugi様からのご相談です。
お待たせいたしました。
 



いつもブログ更新ありがとうございます。
楽しみに毎日、拝見させていただいています。

中1の娘の対応法で困っています。
勉強でわからなくなると直ぐに切れます。
「反抗期の対応法セミナー」「やる気のセミナー」で教えていただいたので切れることには仕方ないと思い落ち着いて対応しています。
「やる気のセミナー」<第1章の内容が分からない>の状態です。

例えば塾の宿題をしている時ですが
娘は勉強している時、私に近くに居て欲しいようです。
そして分からないと私に聞いてきます。
私が考えて分かったら教えるのですが・・・
「どうして分からない?」など娘を責める言葉は一切言っていません。
教え方は決して上手とは言いませんが教え始めてかなり早い段階で(1言・2言くらい?)切れます。
問題を自分で解けなかったこと自体にイライラしてるような気がします。
以前、教えていただいたように「できたら良いのに」の裏返しだと思うしセミナーの通り
娘を理解はできるのですが対処の仕方に困ります。
切れることは構わないのですがイライラしている状態では教えても頭に入らないと思うんです。
また、問題の表現方法にも分かりにくいと切れます。
私が「こういう意味で書いてるんじゃない?」と言うと娘は「何でこんな分かりにくい書き方・・・」とイライラしてやる気がなくなります。

そんな場合は親じゃない方が良いとは思うのですが
「分からなかったら塾に早めに行って聞いておいで」と言うと
「宿題なのにやって行かないと宿題してないことになって叱られる」と言うし
「学校の先生に聞いておいで」と言っても
「学校でそんな時間は無い」とか「塾の宿題を学校の先生に聞きたくない」と言い
主人はダメ出しする・友達には聞きたくない
結局、娘が頼ってくるのは私です。

今のところの対処法は
分からなくなってイライラしたら本人が「この問題終わったら勉強しない」と言うのでその通り止めます。
そして機嫌が直るのも結構早いので時間を置いて娘がその気になれば始めます。
分からなかった(切れた)問題は取りあえず教えながら私が解いたような感じですが
もうそのままにして塾での説明をきちんと聞いてくるように言います。
ただ、一応、教えながら私が解いたので答えがあってると塾では分かるまで何度でも教えてもらうというより
1度の説明で満足して帰ってきます。
「塾の説明で分かった?」と聞くと「分かった」とは言います。

私が娘の塾に対して感じてることですが
相談などしにくいです。
また、面談すると塾長さんが対応してくださると思いますが
塾長さん自ら教えてくださる授業は社会や国語のみです。
娘も塾に相談したことが分かると怒りそうです。

お忙しいのに申し訳ないです。
よろしくお願いいたします。

 

 



まずは注意書きです。

「生徒がキレる」と言いましても、生徒やご家庭の置かれた状況により、いろいろな原因と対処法がありますため、一概に「こうするのが良い」ということは絶対に言えません。ですから、本来ですと、今回いただいた情報だけでは、詳細に御返事するのは極めて難しいです。

しかし、今回ご相談されたmugi様は、過去に何度かブログ上でご相談をいただいているため、(細かい状況までは分からないものの、)何となくの記憶と印象を頼りに、過去の様子を踏まえながら御返事してみました。

ただ、ブログ相談では匿名性と事務量削減の観点から、カルテ等を使用しての「ご相談内容の継続性」を担保していないため、私の記憶間違いによる誤解等はあるかもしれません。

もちろん一切の手抜きはしておりませんが、もともとブログ相談は「一般的な部分」の御返事は正確性を期すものの、「個別的な部分」までは保証し得ないという前提でのものですから、そういった点はくれぐれもご承知おきくださいませ。

それでは本論に入って参ります。
 



2ヶ月近くと、大変お待たせいたしました。

今回のキレ方は、反抗期特有の熱病に近いイライラですね。生徒自身も「自分の感情がコントロールできない」状態でしょう。

これは、よくある「親や教師に対する反抗的な態度を見せる」状態ではなく、「身近な親だからこそ、感情が表に出てしまう」状態だと言えます。実際、人間は大人であっても、心を開いている対象ほど、直接的な表現や、きつい言い方をして、相手を傷つけてしまうものですよね。反抗期には感情のブレーキがききませんから、それが余計に顕著になってしまうのです。

つまり、「親に対して、不満や嫌悪感がある」と言うのではなく、「信頼しているからこそ、感情が漏れ出してしまう」状態ですね。だからこそ、勉強している時は近くにいてほしがりますし、その一方で、いざ分からなくなると感情のはけ口の対象にしてしまうのです。


そういう観点で見ると、この攻撃を避けたければ、「親以外が教える状況を作る(=塾や家庭教師に任せる)」というのが1つの有力な選択肢になります。

 

そして、今回はすでに塾にお通いということですから、親が教えている部分を塾に任せれば、その部分では楽になれるはずなのに、残念ながらそうはなっていません。

 

それどころか、塾が生徒の能力を超えた余計な宿題を出すせいで、家庭での質問が増えており、楽になるどころか余計な仕事が増えている状態ですよね。

 

こういう宿題の出し方をする塾(先生)は指導力が無いですし、塾のレベルが生徒に合っていない可能性もありますから、そもそもの塾選びという点でも課題があるかなという印象です。

 

ですから、今回の問題点(とその改善策)は、次の2つを考える必要があると言えるでしょう。

 

  1. 分からないとすぐにキレる生徒に、どうすれば上手に対応できるかを知る。
  2. 親が教えなければならない状況を作り出している根本原因の「塾」を何とかする。

 

それでは、それぞれについて順に見ていくことにしましょう。



~続きの記事~

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