今回は、JUNさん(西川口所属)について、演目「アフリカ」を題材に、「ダンスの根っこにあるもの」という題名で語ります。
JUNさんの演目「アフリカ」は、H30年2月結のシアター上野で発表され、私はたまたま翌週の3月頭の晃生、次の3月中の池袋ミカドで拝見できた。こうした踊りはストリップで観たことがなかったのですごく新鮮なものとして印象的に残った。翌3月結の栗橋では周年作「ボラーレ」のレポートを優先させたので、今回はご期待の、演目「アフリカ」の観劇レポートをさせて頂きたい。
本レポートを書くに当たり、ひとつ話しておきたいことがある。
実は最近、私の心に引っかかって離れず、気になるものの未だにレポートしていない演目が二つある。ひとつはDX東寺の葵マコさんの演目「地球(ほし)」。マコさんがエスキモー⇒チャイナ⇒インディアン、と地球上の様々な民族衣装に着替えて演じていく。最後に森山直太朗の曲『生きとし生ける物たちへ』で締めるという、自然の雄大さや力強さを幻想的に表現した作品。そして、もうひとつがJUNさんの演目「アフリカ」。
二つの演目に同じ根っこを感じた。壮大な大地である。
これは私の好きな音楽Enigma(エニグマ)の「Return To innocence(リターン・トゥ・イノセンス)」に共通した根っこのような気がした。ちなみに、この曲は94年に世界的大ヒット。男性ヴォーカルの民族的旋律と女性ヴォーカルの透明感が印象的な曲で、日本でもかなりヒットしたナンバー。
私はJUNさんに「あなたの演じるアフリカにエニグマの音楽と同じ世界観を感ずる」と話したら「エニグマの壮大さと同じですね。私も大自然の音がとても好きです。地球、太陽、月から生まれる大自然の中を生きる人間ありのままです。」という返事をもらった。そう、まさしくエニグマの曲から私は‘壮大な大自然の音’を感ずるのである。
以下に、うまく話せる自信はないが、思いついた感想を述べながら、JUNさんの演目「アフリカ」の観劇レポートにチャレンジしてみたい。
さて、言うまでもなく、この演目は我々には殆ど縁のないアフリカの民族舞踊である。
まずは、なぜにJUNさんがこの踊りをやることになったのか、質問してみた。
「アフリカの演目は、興味があって、ある日、やってようと思いました。インターネットで調べていると、『Adowaダンス』がとてもかっこよくきれいで魅了されたのです。これに決めた!!と思って、いろいろと調べ始めました。すると西アフリカ・アシャンティ族の踊りでした。以前に、去年11月に出した「神様」の演目とつながりました。おにゃんこぽんと言う神様の演目を作ったのです。なんと、アシャンティ族にまつわる神様が、おにゃんこぽんでした。
2曲目は、Youtubeで勉強してステージよりの振付にしました。
3曲目は、身体から起きるアドレナリンで動いております。トライバルダンスですね。自然のまま表現しました。
衣装はアシャンティ族がまとっていたケンテ織りのプリントです。本物は10万円近くします。
振付、構成、音から衣装は、全て自分プロデュースです。2月末の上野で出しました。」
早速、JUNさんから頂いた解説に沿って、演目の内容を紹介しよう。
盆の上に伏した姿勢からスタートする。
髪をひとつ結びし、黄金のヘアバンドをしている。
変わったペンダントをしている。黒い紐に大きな白い玉のペンダント。その模様が面白い。白い玉の周りを黒い縁で囲み、中央に縦線が入る。そう子供が描くオマンコの形なのだ。私は思わず、オマンコ・ペンダントと呼びたくなった。(失礼!) オマンコぽん→おにゃんこポン??? あれっ!?笑
衣装は、アシャンティ族がまとっていたケンテ織りのプリント。首から紐を回して胸元の衣装を吊るしている。緑・青・黄色・赤の色彩が織り混じったブロック調の模様。桃色の紐をベルトのように腰に結ぶ。
壮大な「Mountain of Afrina」のインスト曲に合わせて、裸足でAdowaダンスを踊る。
二曲目は鐘と太鼓の音で始まる「West African Music」。
三曲目「Give it up」は笛の音、掛け声が耳に残る。
衣装を脱いで、オレンジ模様の入った青い軽装になる。アップダウンの入った激しい動きのトライバルダンスをする。
四曲目は「雨で呼ぶ歌」。まさしく雨の音が聞こえる。
透明な白いスクリーン(布)をかぶる。衣装を脱いで、スクリーンを身体に巻く。
鳥と戯れる。鳥の声、人の声が聞こえる。
そのままベッドショーへ。自然に解放されているのか、とてもエロいよん♡
アクセサリーがアフリカっぽくていい。黒と白の首輪。両腕に紐。右足首に白い紐。ここまでが現地のアクセサリー感覚。それ以外のアクセサリーは、キラキラしたピアス、左手首と左足首に金のブレスレット。すごくオシャレ。マニキュアはなし。
立上り曲は「Sacred Chants」。西アフリカの民族歌か。Enigma(エニグマ)を彷彿させる。
以上が、私の紹介できる限界。おそらくステージを観ていない人には私が何を説明しているか分からないだろう。私自身、悲しいかな全く理解不足。例えば音楽をネットで調べようとするも邦訳されたものが少なく時間ばかりかかって途中でギブアップした。未開のアフリカ世界に踏み込むことがいかに困難なことかを身をもって体験した。
改めてJUNさんの素晴らしさと努力を再認識させられた次第。
日本に住む私たちはアフリカとは全く無縁に生きているから、ふつうは彼らの独特な踊りであるAdowaダンスに興味を持つことはない。ところが、JUNさんが興味をもったAdowaダンスを観客の前で披露することで、アフリカ無知の我々ファンにアフリカ民族舞踊に興味をもたせる。そうした文化の懸け橋するのも踊り子の役目であると思った。
ストリップにおける踊り子は単に男性にヌードを見せるところと思われがち。しかし、それだけじゃない。踊り子が感じたものを観客に発信していく場、己の感性を表現する場でもある。すてきな踊りを紹介し、すてきな歌を聴かせ、すてきな物語を披露する。我々観客は性的にも知的にも満足できる。だから我々観客もステージを感性で受け止めなければならないのだと思う。
アフリカの歌に言及するのはあきらめたが、ダンスについて少し調べたので、それだけをここで披露したい。
まずはネットでAdowaダンスを観た。率直な感想を述べたい。
歌も楽器も踊りも、そこに生きている人間の生の姿であり、大地から湧き上がってきたもののように感ずる。まさに、そこに太陽があり、大地(自然)があり、そこに生きている人間の姿がある。アフリカという大地は日本からは想像を絶する広大なものだから、非常に独特な文化を感ずる。それがAdowaダンスを観た私の第一印象だった。
Adowaダンスは、西アフリカのガーナ・アシャンティ族の宮廷ダンスのようだ。
そういえば、踊り子に最も人気の高いダンスがアラビアンダンス。そこで前にアラビアンダンスの起源について調べたときも、アラビアダンスも元々は宮廷ダンスが発祥とされることを知った(有力説)。本当かどうか知らないが、太った女王のために家来たちが作った運動がアラビアンダンスだとも言う。だからアラビアンダンスは女王にしか踊ることが許されなかった。支配者が王様になった時代には宮殿の女性達が王様のために踊るダンスに変わる。一般人が踊るようになったのはクレオパトラが許可してからだと言われている。
本来の踊りというのは、それぞれの風土に生きる庶民がそれぞれの風土に根差したところの踊りを自然に身に付けていったものだと思うが、ダンスという正式な形になるためには王様のような裕福で強靭な権力をもった宮廷の尽力があったのだろうと推測される。
そうこう見てくると、Adowaダンスもアラビアンダンスも、根っこのところは繋がっている気がしてきた。アフリカとアラビアをひとまとめしたら叱られるかもしれないが、日本人の私から見れば、遠い遠いオリエンタルな世界として同じく広大な大地から生まれた点で、 Adowaダンスもアラビアンダンスも根っこにあるものは共通なものに感じられてならない。
また、JUNさんがトライバルダンスの話をしているが、トライバルダンスも調べたら、アラビアンダンス(ベリーダンス)から派生しているもの。なんか、全てのダンスはみんなつながっているような気がしてきたぞ。全てのダンスが、同じ太陽や月の下、大地から湧き出たものであるとすれば、当然に共通した根っこを持つだろう。まあ自然環境が異なる分だけ多少の違いはあるにせよ。
私がEnigma(エニグマ)の民族的な音楽に惹かれるのは、私の遺伝子に、「地球、太陽、月から生まれる大自然の中を生きる人間ありのまま」が組み込まれており、それが懐かしい故郷への帰巣本能のように反応するからなのではないかな。
同じく、たくさんの踊り子がアラビアンダンスに憧れ、そしてJUNさんのようにアフリカのAdowaダンスにも惹かれていく・・・それは踊り子の遺伝子の中に、JUNさんの言う「地球、太陽、月から生まれる大自然の中を生きる人間ありのまま」が組み込まれているからなんだ。
そう考えれば、やはり世界はひとつなのだ!
仰々して話になってしまい申し訳ない。
でも、JUNさんのお陰で、ステージの上でアフリカを感じさせて頂き、それがダンスを通じてまさしく世界に共通した根っこを演じてくれているんだとの深層部分まで想いを馳せることができた。JUNさんに心から感謝したい。
平成30年4月 蕨ミニにて
『おにゃんこポンがやってきた ―うさかめver―』
~JUNさん(西川口所属) の演目「アフリカ」を記念して~
空高いところにある天界で、ウサギとカメが、神様であるおにゃんこポン様に具申しました。
「下界には、森のストリップ劇場というところがあって、我々と同じウサギとカメたちがいかがわしいストリップなるものを楽しんでいるようです。けしからんことです。」
「何だ? そのストリップというのは?」とおにゃんこポン様は尋ねた。
「みんなで裸を楽しんでいるようです。」
「それはけしからん!」 おにゃんこポン様は怒りました。
「よし、みんなで森のストリップ劇場を懲らしめに行こう!」ということになりました。
森のストリップ劇場に、おにゃんこポン様を先頭に、たくさんの使徒たちがぞろぞろとやってきました。ウサギとカメの他に、ハムスター、ウーパールーパー、かわうそ、ナマケモノなどがいました。彼らは全ておにゃんこポン様が創造した精霊たちです。
彼らはぷんぷんと怒った表情を浮かべて入場しました。
劇場にいたカメさんは彼らを見つけるや否や、すぐに、おにゃんこポン様を始め、ウサギやカメにご挨拶に行きました。博識のカメさんはおにゃんこポン様が神様であること、そして使徒であるウサギやカメが自分たちの先祖にあたることを知っていました。有名なイソップ寓話のウサギとカメの話はギリシャから伝わっていますが、そもそもこれらの昔話は西アフリカのおにゃんこポン様につながっていることをカメさんは知っていました。そのため、丁寧に礼を尽くそうとしました。
「私はおにゃんこポン様を敬愛しております。ご覧ください、私が首輪にしているこのペンダント。これはおにゃんこポン様のことなのです。」と言って、マイナスドライバーに適合するネジを大きくした模様のペンダントをかざします。「見てください。白い玉に、周りの黒い縁、そして真ん中の縦線。これはオマンコを象っております。つまり、ストリップにおける‘オマンコぽん’、これは‘おにゃんこポン’に通じるものなのであります。」
カメさんは丁寧に説明しましたが、おにゃんこポン様はどうも納得していない御様子。
そこに、女子高生四人組が森のストリップ劇場に見学にやってきました。
女子高生たちの名前は、凛奈(りんな)、一花(いちか)、もこ、せりと言いました。
彼女たちは、ステージにうさぎちゃんやバンビちゃんが登場するたびに「かわいい~♡」を連発しています。彼女たちはスマホをいじって、友だちに写メやwwwの文字を送って楽しんでいました。
おにゃんこポン様はじろりと彼女たちを睨みつけました。
「おまえら、劇場内ではスマホを出してはいけないと書いてあるだろう!この注意書きの貼り紙をちゃんと見ろ!」と怒鳴りました。
女子高生たちは「わぁー、ネコがうるさいことを言ってるー」と面白がりました。
「わしは猫では にゃい!神様だー!」と、おにゃんこポン様は怒りました。
「しかも、おまえたちが書いているwwwという文字はなんだ!草ぼうぼうか?
この森のストリップ劇場の周りは、私の故郷の西アフリカと同じく、草ぼうぼうで大変けっこう。踊り子さんたちも草ぼうぼうで大変けっこう。ところでおまえたちは草ぼうぼうか?」
つい、女子高生の一人が「いえ、私はパイパンにしてます。」と答えてしまった。
「なんということだ。オマンコぽんはナチュラルヘアでなければいけないんだぞー!おまえらは踊り子になりたくないのかー☆
これは自然破壊だー! 毛を粗末にしたら禿のおじさんたちも怒るぞー! 許せない!!!」とおにゃんこポン様は怒鳴りまくった。
ワラワラ www www
女子高生とおにゃんこポン達の間に流れる空気に、カメさんが割って入りました。
「まあまあ~おにゃんこポン様、そう怒らないで下さいな。こういうときにはみんなで踊るに限ります。」とカメさんは言いました。
カメさんの目配せで、うさぎちゃんとバンビちゃんが先頭に立って、みんなでダンスを始めました。
女子高生たちは大喜び。
ついつい、おにゃんこポン様も精霊たちも、音楽に合わせてダンスを始めました。
はい、みんなで踊れば怖くない!!!!
こうして、森のストリップ劇場の問題は一件落着しました。とさ
おしまい
【参考】アニメ『おにゃんこポン』
『おにゃんこポン』は、京風とまと制作による、日本のテレビアニメ。2017年10月から12月までTOKYO MXで5分枠の短編アニメとして放送された。また、SNSアプリ「MixChannel」で先行配信された。
西アフリカの神・おにゃんこポンが、悩める日本の女子高生を歌とダンスで救う内容となっている。女子高生のカリスマとも称される「まこみな」と「りかりこ」がプロデュースし、女子中高生の支持を集めるSILENT SIRENが主題歌を担当、女子高生に人気のアプリMixChannelでの配信を行うなど、一貫して女子中高生をターゲットとしている。
2018年1月26日にDVDが発売された。
<あらすじ>
大昔、アフリカの西にあったアシャンティ王国の神おにゃんこポンは、この世の全ての精霊を創造し、精霊達は人間との仲介者としておにゃんこポンに仕えていた。人間達を空から見守っていたおにゃんこポンだったが、ある日、村に住む老女がヤマイモを搗いていたところに、偶然おにゃんこポンが杵にぶつかって遠く離れた天界へと飛ばされてしまい、それから天と地が分かれることとなった。その後、おにゃんこポンは精霊達を神の使いとして人間界に送り込み、人間の悩みを解決している。
■アニメ「おにゃんこポン」
【あらすじ】#01「カワイイって最高だニャ」
女子高生仲良し4人組が放課後、文化祭の衣装について議論しているとなかなか決まらず、話は思わぬ方向へとそれていく。「かわいい」を連発していると異空間から神様が現れ・・・。
【あらすじ】#02「おまじない大好きだニャ」
大好きな先輩に振り向いてもらうにはどうすれば良いか4人で熱く議論を交わしているとき、天空のおにゃんこポン宮殿ではなぜかウサギが気合い十分で・・・。
【あらすじ】#03「勉強なんかしたくないだニャ」
仲良し4人組が勉強について悩んでいた。試験勉強前のあるあるネタを出していると、いつものように止まらなくなり、使徒たちに乗せられてダンスが始まる・・・。
【あらすじ】#04「おにゃんこポンの休日だニャ」
神様にも休日はある。久々の休日、使徒たちがいなくなった宮殿でおにゃんこポンが散歩をしていると、使徒たちのメモを見つけてしまった。中をみると衝撃の事実が・・・。
【あらすじ】#05「小顔に写るんですだニャ」
宮殿では、いつになく騒がしく、おにゃんこポンの意外な攻撃が炸裂していた。そんな中、仲良し4人組は、どうやったら小顔に写るのか写真を片手に熱い議論が行われ・・・。
【あらすじ】#06「あたしの大草原だニャ」
女子高生仲良し4人組のLINEのやり取り。自分の感情とは裏腹にwwwを連発していた。やがて、止まらなくなり、wwwはいつの間にか進化を遂げる事に・・・。
【あらすじ】#07「ヒマな時間ってどうすごす?だニャ」
いにしえより、学生を悩ませる授業中の暇つぶし。女子高生4人組がそれぞれエキセントリックな武勇伝を披露していると、宮殿から使徒たちが現れ・・・。救いたいのか、踊りたくて我慢出来ないのか謎は深まり・・・。
【あらすじ】#08「またまた おにゃんこポンの休日だニャ」
再び休日を迎えたおにゃんこポンは、教室に忍び込みぶつくさと独り言。人間界のあらゆるものに突っ込みたくなるお年頃。一人で突っ込んでいると我慢出来なくなり踊り始め・・・。
【あらすじ】#09「一緒に行かないってどうゆうこと?だニャ」
女子高生仲間にとって、トイレに一緒に行かないとはかなりの衝撃を与えることを意味する。文化祭のダンスの練習をしていたところ、恐れていた事件が勃発し・・・。
【あらすじ】#10「先輩むかつく〜だニャ」
文化祭のダンスの練習をしようと思っていたら、先輩が既にステージを予約済。せっかくテンション上がっていたのに、不機嫌になる4人組。その流れで女子高生の憤りをぶちまけ・・・。
【あらすじ】#11「緊張しちゃってどうしようだニャ」
いよいよ文化祭の前日。緊張に包まれる4人組は、今までやってきたことを振り返り自信を持とうとしていた。宮殿では使徒たちまで緊張に包まれ・・・。
【あらすじ】#12「踊ればすべてが、おにゃんこポンだニャ」
待ちに待った文化祭当日。女子高生4人組が直前の準備をしていると、夢か幻か、とある奇跡に直面。感動が感動を呼ぶ怒涛の最終回。
「私は猫では にゃい!」
史上最愛のおせっかいな神様が、JKの悩みを歌とダンスで解決します!
国内600万ダウンロード突破!女子高生に大人気SNS“MixChannel”上にて初のアニメ配信開始!
歌って踊れる新感覚のダンスアニメ!
CAST:内田真礼、大平峻也、まこみな、りかりこ、ほか
原作:アスミック・エース/京風とまと、チーフプロデューサー:まこみな、プロデューサー:りかりこ、
監督:菅原そうた、シリーズ構成・脚本:尾中たけし、キャラクターデザイン:末政ひかる
(C)おにゃんこポン製作委員会