今回は、西川口所属のJUNさんを追いかけての、西川口観劇レポートです。久しぶりに私のストリップ恋愛論を展開させて頂きます。レポートというよりラブレターかな(笑)

 

 

 JUNさんに無性に会いたかった。

 JUNさんとは今年の5月結に渋谷道劇で初対面し、続く6月中のシアター上野に通い、今回の西川口での再会を心待ちしていた。

 西川口に来るのはこれで五回目。昨年7月中に東洋の渚あおいさんを追いかけて二度。その後、9月結に再び晃生の羽音芽美さん目当てで二度来ている。西川口は木更津の会社から遠いし、客が少ないと四回目の公演がなくなる怖れもあり、なかなか足が向かない。埼玉の劇場はメンバー的にもマイナーな劇場なので私の中の劇場ランクでは最下位に位置付けられていた。よほどのことがなければ来ないつもり。

 ところが、JUNさんが西川口からデビューして、西川口の存在が一変した。

 

今週の西川口の香盤は次の通り。①レイ若葉(天板)、②JUN(西川口)、③美月春(渋谷道劇) 、④Rika(ワラビ) 、⑤園田しほり(フリー)〔敬称略〕。今回の香盤は恵まれていた。久しぶりに美月春さんとも会いたかったし、先週TSで仲良くなったRikaさんにレポートと童話をプレゼントする約束もしていた。お蔭で今週の土日は迷わず西川口と決めた。

 

JUNさんは今週で五週目になる。3月21日にここ西川口でデビューし、二週続けて西川口にのり、次に渋谷から上野へ、そしてまたホーム西川口に戻って来た。

予想通り、新作が披露された。演目名は「KISS」。

最初に、ユーミンの名曲「ルージュの伝言」に乗って、明るい爽やかな衣装で登場。ブラの上に丈の短いベストっぽい上着にスカートとセパレートな衣装で、大きな帽子をかぶる。全ての生地は黄色をベース色にしているが、縁取りは白で、点在する赤い斑点がとてもきれい。白いシューズを履いて、軽快に踊る。途中から上着を脱いで、ブラとスカート姿に。初夏がよく似合い、JUNさんが爽やかな風に見える。

ユーミンから、高田みづえの「私はピアノ」、そしてドリカム、平井堅と懐メロが続く。私の年代には最高に嬉しいナンバー。

次は、衣装が一変する。赤いロングドレスに着替える。胸元が大きく分かれて生地が下に流れる。銀のハイヒールを履いて、セクシーに踊る。そのままベッドへ。

さて、演目名「KISS」はどのあたりから命名したのかな。JUNさんは何にKISSしたいのかな。。。私はぼんやりそんなことを考えて観ていた。

 

私は渋谷で初めてJUNさんを見て一目惚れした。JUNさんの何が私を惹きつけたかを最初のレポートで整理している。あれはレポートというより本質はラブレター(笑)。

私はJUNさんに完全に恋に落ちた。今回も顔を拝見しただけで胸がときめき、ヌードに興奮し、とても幸せな気分になれた。これは完全な恋愛症候群。

ただ、ストリップの恋愛というのは一般の恋愛とは違う。一般の恋愛は相手を自分のもにしたくて告白する。他の人には奪われたくなく、自分だけのものにしたい。ところが、ストリップの恋愛は相手の気を引くも、見ているだけで満足する。自分だけのものにするつもりはなく、みんなのアイドルとして輝いてほしいと応援する。人気が出ないと続けられない商売だから踊り子を続けてほしくて必死に応援する。

ストリップの恋愛は不思議でもので、相手をどうこうしたいと思うより、自分が勝手に盛り上がる。自分が満足し、自分が変わる。

今回、JUNさんと出会い、完全に恋に落ちながら、私は大きく変わったことに気付く。

ひとつは、JUNさんが私の心の空隙を埋めてくれたこと。

私は昨年、夢中で追いかけていた踊り子さん数人を一気に失った。踊り子の出入りはこの業界では珍しいことではなく、これまでも、そうした心の空隙は新人のデビューですぐ埋まって来た。ところが私のホームにしているTSや東洋・渋谷道劇から新人が全くデビューしなくなり、漸くデビューしてくれて、さぁ応援するぞ!と思ってもすぐ辞めてしまう。最近やるせなさばかり感じていた。そんな中、全く期待していなかった(失礼!)西川口からJUNさんが颯爽とデビュー。まさに青天の霹靂。ストリップでも、捨てる神があれば拾う神ありということかな。

ともかく、JUNさんの存在は私にとって特別なものになった。先ほど私を変えたという話をしたが、私の中で西川口の存在が一変した。大好きなJUNさんをデビューさせてくれた西川口が愛おしくてたまらない。

今回、本公演を観に来て、いつもなら天板には全く興味がないし、応援していない踊り子さんのステージが続くと退屈してしまうところなのだが、今回はJUNさんのステージが見れるなら待つ時間まで楽しい。JUNさんと楽屋を一緒にしているから、天板さんも含め他の踊り子さん全員が愛おしい存在に思えてくる。JUNさんの周りの全てが愛おしいものに思えて来た。

そうか、何にKISSしたいのか分かったよ。・・・もちろん大好きなJUNさんに、西川口テアトルミュージックに、そして周りの全てのものにKISSしたい気分。これこそ恋愛そのもの。

全てのものが愛おしくなり、全てのものに優しい気分で接したくなる。素敵なことだ。

 

ストリップは踊り子に恋する場。そして心を洗浄する場。何歳になっても恋ができる場である。なんてステキな場だろうか。

JUNさんに出会えて幸せである。こんな最高の気分させてくれるJUNさんに感謝するのみである。

 

 

平成26年7月                   西川口テアトルミュージックにて