H25年GW前半の週の「結奈美子さんとの再会」を記録しておく。結さんのことを私のストリップ日記にしっかりとメモリアルしたくなった。

 

 

 GWに入り、4月末4/29(月)に大阪晃生に遠征した。

 久しぶりに結奈美子さんに会うのを楽しみにしていた。ところが、なぜかポラがなかった。せっかく手紙を用意していたのに渡す機会がなく、がっかりした。これではせっかく再会したのにコミュニケーションができない。今回は黙ってステージを眺めておくしかないのか・・・

 一日目、ポラのない奈美子さんに贔屓客が差し入れと一緒にハガキ(実はポラ)を渡していた。あのハガキは何だろうと気になった。後で分かったのだが受付で奈美子さんのポラを500円で売っていて、それを彼女に渡すとサインしてくれるようだ。スト仲間から見せてもらったら、裏に見覚えのある丁寧な字でたくさんコメントが書かれてあった。私も二日目に実践した。そこから漸く結さんとのコミュニケーションが始まった。

 

 一日目は結さんのステージをじっくり味わった。二年ぶりに再会した奈美子は流石というほど綺麗だった。そして驚いたのがステージの素晴らしさ。「今週の演目は『りぼんちゃん』と『ぴんく黒』というのでした☆」

『りぼんちゃん』について語りたい。ステージを拝見した瞬間、彼女は新体操をやっていたんだと知った。そうでなければこれだけの演技はできない。改めて眺めてみると、彼女のお尻は大きく体育会系のどっしりした形。それがたまらなくセクシーに感じた。

ところがところが奈美子さんの解説に驚く。「りぼんちゃんは、この演目の為に練習をしたので、元々新体操をやっていたわけではないんですよ。なので、始めは絡まって大変でした。でもその分、りぼんちゃんへの愛着は特別です。」これだけの演技をされて脱帽である。

 彼女のベッドショーやオープンショーは相変わらずのエロさ満点!オープンショーの最後にやるあそこの開閉はたまらないす。結さんは身長154 ㎝と大きくないしスリーサイズもB84W58H86とあるが数字以上に迫力あるボリューム感で魅了してくれる。

 変な話だが、彼女は大ベテランだが、いつ会っても新人さんに会っているようにドキドキさせられる。(^0^)

 

少し結さんとのなれそめ(?)を話してみる。

結さんはH17(2005)年6月21日に渋谷道劇デビュー。新人好きの私は、その週に一度お目にかかっている。当時は結さんも若く(失礼!)めちゃくちゃ綺麗だったので一目で気に入った。

次にお会いしたのが、二か月後の8月中のTS。この時の衝撃が今でも忘れられない。結さんはSMパフォーマンス系出身らしく、そういう雰囲気を醸していた。最初に登場して、ステージの上でコップに放尿して、それをそのまま飲み干したときには腰が抜けそうになった。飲尿健康法というのは知っていたが、こんなに綺麗な人がこんなことをするのかとショッキングだった。私はSM系は嫌いではないので引くことはなく、単にインパクトが大き過ぎたというだけ。一気に彼女の印象が脳裏に焼き付けられた。当時はデビューしたての栗鳥巣さんがTSのステージで脱糞ショーをやったくらいだから、結さんのショーに過剰に反応するほどではなかったのかもしれない。そして、彼女がストリップのステージでこういう過激なことをやったのは最初のその時だけだった。その後は正統派ストリッパーとして活躍していく。綺麗でサービス満点だからファンもたくさん付いた。

私はその後、何度か結さんのステージを拝見しポラも買っていた。ところが、私はH17年10月から仙台に単身赴任になる。仙台から遠征してきて結さんのステージも何度か拝見していたが、結さんは私の手紙には反応してこなかったので応援の対象から外した。私は当時は仙台ロックを中心に観劇していたので、応援のベースをロック系に移し、自然とこうなった。それから四年間は、ステージを拝見することはあってもポラを買わなかった。

一度ファンを離れたら二度とファンになることはない。毎週のようにどんどん新人さんがデビューしてくるわけだから、自ずとそちらに気が向き、一度離れたお姐さんに戻ろうとは思わない。ときにはステージを観ているのも気まずくなって席を外すことがあるほど。

ところが、私のこの常識が覆った。

平成22年9月、秋分の日の9月23日(木)、大和ミュージックで運命の悪戯が生じた。そのときのストリップ日記に私は次のように記している。

<今回の大和は久しぶりの結さんのステージだった。私はペンギンの出し物に完全にはまった。結さんが口に含んだ氷の間接キスは美味しかったし興奮させられた。やはり彼女のステージは素晴らしい!

 平日の会社帰りに寄ったとき、結さんの三回目のステージにお客が数人しか居なかったので、彼女は盆周りの客全員に「ポラを買いませんか?」と声をかけてきた。私は名前で呼ばれた。もう四年ほどポラを買っていなかったのに、よく私の名前をおぼえてくれていたなと感心させられた。私はそのとき手紙を用意してなかったのでポラを買わなかったが、今度会ったときはポラを買ってあげたいなと思った。>

ステージの上から、彼女は盆前センター席に座っている私に対して、口に含んだ氷を私の口に入れてくれた。もう応援していないにもかかわらず・・・私は結さんのその気持ちに打たれた。間接キッスはたまらなく刺激的だった。彼女のステージのこうしたエロさは一番の魅力である。

そして次にお会いしたH22(2010)年12月13日、四年ぶりにポラを買う。結さんが驚いていたなぁ(笑)。私は「新人の結さん、初めまして!」と挨拶。そうしたら「新人の結です。よろしく」と返してくれた。そのときに私は先のことを記した大和レポートを渡した。

「お久しぶりにポラありがとう。大和の『ペンギンちゃん』もほめて貰えて嬉しかったよー。太郎さんは良い席に座っていたからね。ニコニコ見ていてくれたから嬉しかったんだよー」との返事。この瞬間に、私と結さんの四年間のブランクは無くなった。

私は結さんを追いかけ始めた。二週間後のTSお正月公演は忘れられない。結さんは、正月らしく、わかめ酒をやっていたので私は何度もお相伴にあずかった。「お正月からどーもありがとーう。新作は童話の中の赤ずきんちゃんだから、太郎さんっぽいかなーと思いました。わかめ酒は、ソロポラ以外の古いストリップらしさを出したくてやっています。楽しんでもらえたら嬉しいな。」

演目の赤ずきんちゃんを観た一日目に私は童話『現代版赤ずきんちゃん –赤ずきんちゃんがオオカミになるとき-』を創った。「赤ずきんちゃんエロエロ童話、ありがとうございます(笑) もー、おちにビックリしましたよー。 童話の中は夢がいっぱいで素敵ですね。」その週は文通がとても弾んだ。

私は結さんとの時間が楽しくて毎日のようにTSに通った。TSの最後に頂いた手紙の中に「太郎さんとは、関わらない時が数年間ありましたが、いつもニコニコ見ていてくれていたので嬉しかったのですよ。関東だとポラもだらだらできないのが通常ですが、あの時の大和は地方みたいにまったりだったので声をかける事ができました。」という内容が記されていた。

私は当然それ以降も結さんを追いかけようと思っていた。ところが、TSの後パタリと辞めてしまった。六年半の踊り子人生だった。

私は長い間、結奈美子さんのファンをやめていたが、今更ながら馬鹿なことをしたと後悔した。やはりいいものはいい。手紙の反応なんかでステージを観るかどうかを判断してはいけないな!とつくづく感じた。実際、もう一度ファンに返り咲いてから、手紙でのコミュニケーションがすごく楽しかった。

結さんは、私が一旦ファンを止めて再度ファンになった唯一の踊り子さんである。

 

結さんはストリップを辞めても、パフォーマンス系の方で仕事は続けていたと思う。

昨年に一度だけ渋谷で復帰したという情報が入った。その週は会いに行けなかったが、いずれまた会えると思って期待したがなかなか出番がなかった。そして、今回の4月結の晃生での二年ぶりの再会になる。「お久しぶりですね。(中略)太郎さんも、相変わらずお元気そうで安心しましたよ。また会えたら良いですね。」今回は2日目に三回文通させて頂いた。最後の手紙に「今日は一日どうもありがとうございました。しばらく関東の予定はありませんが、晃生にはまた9中に来ることになりました。たまにだけど、ちょくちょくと。それではお元気で☆」

また会えると信じているよ。

 

 

平成25年GW4月結                          大阪晃生にて   

 

 

9月結の大和ミュージックは、お気に入りのメンバーが揃い踏みしたため、どうしても行きたくなった。会社帰りだと前半が観られないので、休日を利用して行くことにした。

秋分の日の9月23日(木)、自宅の千葉から遥々大和まで車で向かった。高速にのって約二時間ほどで劇場に到着。10時半に開場したばかりで、場内には5~6人ほど席をキープしていた。真正面の席4つは既に座席に荷物が置いてあったので、私はステージに向かって左側の盆席に座った。

 

 さて、今週の香盤を掲示しておく。

1.   柿沢めぐさん(大和)

2.   桐生綾さん(道頓堀)

3.     森優希奈さん(ミカド)

4.     百瀬杏子さん(東洋)

5.   結奈美子さん(フリー)

6.     豊田沙希さん(東洋)

 

 今週のお目当ては、今年渋谷道頓堀からデビューした桐生綾さんと、百瀬杏子さんと豊田沙希さんの東洋コンビ。これだけでも豪華なメンバーなのだが、実は最初の香盤情報では森口美希さんの名前も出ていて、私は久しぶりの再会に小躍りしていたのだが直前になって変更。これにはガッカリしたものの、先の3人はそれでも応援に駆けつけたいメンバーにかわりはない。

 結局、この週は休日の23日、25日(土)と会社帰りの28日(火)、計3日間も通ってしまった。大和は遠いので、それほど通う劇場にはならないだろうと思っていたものの、先月の中に初めて大和に来て以来、1ヵ月ちょっとで、なんと六回も通ってしまったことに我ながら苦笑いしてしまう。大和は(メンバー次第だが)魅力ある劇場のひとつになった。

 

 最初の23日には盆のサイド席で観劇していたのだが、二回目のステージ後半に盆前の真正面の席がたまたま空き、そこに移った。この席はすごく観やすい。投光さんがライトを当ててくれる上に、踊り子さんが真正面のかぶりつきにはサービスしてくれる。コーフン度が一気に高まった。これはいいと思い、当日二回目で帰るつもりが思いなおして三回目のステージまで堪能していった。

 次の25日(土)には、早起きして、早朝9時前に大和に到着。なんと1人先客がいた。真正面の席は無理だなと諦めていたら、先客は別の席に座ったので希望の席に座ることができラッキー☆ その日は1日中楽しむことができた。

 当日、よく知っているひめ隊の1人が来ていた。今週は篠崎ひめさんが休みなので、なんとなく暇つぶしにきたと言う。いつもは早く来る彼だが、その日は開場直前に来て、盆のサイド席に座って一日観劇していた。結奈美子さんが「あれっ!ひめ姐さんは今週お休みなの?」と彼に声をかけていたのに思わず苦笑。

 休日の開演前に、私は近くの松屋で朝食をとり、インターネット喫茶でこうしてストリップ日記を付けている。私はラーメン好きなので昼食は近くの美味しいラーメン屋を探索した。劇場のすぐ近くに、世界一おいしいラーメンを目指すと看板に書いてある「ちょもらんま軒」があったので入ってみた。汁なし坦々麺を食べてみたが、黒胡麻の風味たっぷりのなかなかパンチの効いた味。一度は食べてみる価値がある! 会社帰りに来たときも、そのお向かいにあるラーメン屋「節のそなた」の節そなつけ麺(海老)を食べた。同じ値段だったので、特盛を注文したのだが、太麺でガツンと食べ応えがあり、お腹いっぱいで半分位でギブアップ。味はGOODだったので、食べ残したときは本当に申し訳ない気分になった。商店街の方に札幌ラーメンのお店があったので何回か行ったが、そこは今ひとつだったな。今度は桐生綾さんに教えてもらった麺屋というラーメン屋を探すつもり。「綾は札幌人なので、もちろんラーメンは大好きです。すすきののラーメン屋は私にお任せ下さい。大和だと、私は盛屋というところに行きます。」

 

 

 さて、前置きばかりが長くなってしまった。以下に、お気に入りの踊り子さんのことを少し話させてもらう。

 二番目の桐生綾さん。綾さんは今年3月11日渋谷道頓堀劇場でデビュー。私は4月結の二回目の渋谷で初顔合わせ。私の手紙に対する反応がよく、すぐにお気に入りの踊り子さんになり、最近とくに精力的に応援している。今回の大和でも、私の顔を見つけて喜んでくれた。「朝から居てくれてびっくりしたし、すごく嬉しいです。大和は本当に最近からなんですね!! いつも太郎さんとお会いできてる気がするから前回大和に初乗りした時も会ってる気がしてびっくりです。太郎さんが居るとホッとします。」

 今回は綾さんとの文通がとても意義深かった。綾さんはステージを自作自演しているほどの方なので、私の文章から一生懸命に何かを学ぼうしている気持ちとが伝わる。いつもポラ裏にコメントを小さい字でびっしり書いてくれるが、今回それで足りずに別の紙にも続いていた。「いつもそうですが太郎さんのお手紙は自然と想いが伝わってくる感じなんです。まるで私もお手紙の中にトリップしてしまうといいますか・・・何だかとても引き込まれます!! 」 そう言ってもらい私も感激。彼女とは相性がいいせいか文通が楽しくてたまらない。私の中で綾さんの絶対ファンになることを誓っていた。

 

 四番目の百瀬杏子さん。彼女は昨年9月頭に東洋ショーでデビュー。私はその週に、仙台から大阪まで遠征して初顔合わせ。11月頭に初関東が池袋ミカドになり、そのときも仙台から戻ってきたばかりで2日続けて応援に行った。その後、回数は少ないものの関東にのったときには殆ど顔を出している。今回、大和で私の顔を見つけて喜んでくれた。「わーいわーい、太郎さんだ。ご来場ありがとうございました。大和初乗りでございます!! 太郎さんも先月初乗りだったんですね(笑)」

 デビューから一周年経ったのか。彼女のステージを拝見するたびに成長しているのが分かる。出し物に上手に感情移入しているので、観ている私もステージに吸い込まれる。

 私は杏子さんのかわいさが気に入って応援しているが、彼女の中で私の存在はそれほど大きくないのかなと正直感じていた。10日間に一度くらいしか応援に行ってないので仲良くなれる回数ではないかな。ところが大和の初日に私にとってハプニングがあった。当日は二回目で帰るつもりでいたので、二回目のポラのとき白い封筒を渡した。彼女はハッとして「封筒ってことは、もう帰っちゃうんですかぁ~」と残念そうな顔をした。私はいつも網々のポラ袋に手紙を入れて踊り子さんにサインを頼むが、もう帰るという時には紙封筒に入れて渡している。彼女はそのことに敏感に反応した。長くお付き合いしている踊り子さんは殆ど分かっているが、ついに彼女もその域に達してくれたことが嬉しかった。なによりも私が帰ると聞いて、とても残念そうだったのがたまらなくいとおしく感じた。私は、すぐに予定を変更し三回目のステージまでいることにした。三回目のポラ・タイム、「あらっ!二回目で帰られたと思って、ポラ返却の用意をしていなかったわ」。もちろんポラ返却を期待していない。そのときに渡した手紙に書いたことに対して、杏子さんのコメントが良かった。「三回目もありがとうございました。帰ると聞いていたのでビックリ&嬉しかったです。そしてお手紙読んで『そういうことかぁ!』とさらに嬉しくなっちゃいました☆ そんなに残念そうでした!?」ははは、男とは単純な生き物です。こういうひとつひとつが踊り子さんとのいい思い出になります。杏子さんのきれいなヌードが目にしみた大和でした(笑)。

 

 トリの豊田沙希さん。7月結のDX歌舞伎以来、2ヵ月ぶりとなる。彼女も大阪東洋デビューから精力的に応援している踊り子さん。「おはよ~ございます。今日は大和まで見に来て下さってありがちゅです♪ 先月、1周年を迎えることができました!! 本当に本当にありがとうございます。」

 先月、大阪東洋で一周年を迎えていた。今回の大和で周年作を関東初披露。

 すぐにステージ感想を手書きで書いて渡した。まずは斬新な衣装が目を引いた。清楚な白い衣装に帽子を粋にかぶり、若い貴婦人の雰囲気を漂わす。二曲目は軽装でアクティブに踊る。いつものように、汗だくだくの熱演だった。待ちに待った新作に心から拍手を送りたい。

 早速、沙希さんから返事を頂く。「周年作の感想、ありがとうございます!! 東洋の汗だくっ娘さきっぺですのでいつでも熱演!!(笑) 人魚姫は事情によりできなくなったので。今回は歴史上人物の『ジャンヌ・ダルク』がモデルです」

 そうか、ジャンヌ・ダルクだったのか!? ということは二曲目は戦闘シーンのイメージかな。この演目は説明してもらわないとちょっと分からないな。でも沙希さんのステージに対する熱い想いはしっかり伝わったよ。

 たしかに、前に、人魚姫を演じたいと言っていたな。マーメイドは踊り子さんが是非やってみたい演目のひとつで、私もたくさんの方のステージを観てきている。是非、沙希さんのマーメイドも期待したいです。沙希さんはこれからの東洋を支えてくれる逸材の1人だと思っているよ。

 

 もう1人、結奈美子さんについて話したい。

 結さんは2005年6月11日に渋谷道頓堀劇場でデビュー。私のストリップ日記によると、その週に初顔合わせしている。パフォーマンス系で刺激的なステージ内容が鮮明に記憶に残っている。綺麗な方でステージも良かったのだが、残念ながら私の手紙には殆ど反応がなかった。そのため仲良くなれないと思って、しばらくして応援する対象から外した。

 今回の大和は久しぶりの結さんのステージだった。私はペンギンの出し物に完全にはまった。結さんが口に含んだ氷の間接キスは美味しかったし興奮させられた。やはり彼女のステージは素晴らしい!

 平日の会社帰りに寄ったとき、結さんの三回目のステージにはお客が数人しか居なかったので、彼女は盆周りの客全員に「ポラを買いませんか?」と声をかけてきた。私は名前で呼ばれた。もう四年ほどポラを買っていなかったのに、よく私の名前をおぼえてくれていたなと感心させられた。私はそのとき手紙を用意してなかったので、今度会ったときはポラを買ってあげたいなと思った。

 

 

 どこの劇場もそうかもしれないが、大和も休日の客入りは多いものの、平日の客入りは少なかった。

 盆前のど真ん中の席もすぐに座れた。三回目ステージが終わる時には客は5人位となる。トリの豊田沙希さんが「昨日のラストは2人しかお客さんがいなくなっちゃって!それで、お姐さん2人が客席に出てきて応援してくれたの」と話してくれた。当日は四回目から地元の若いお兄ちゃん達が5~6人入ってきたのでまだ救われた。ともあれ、これだけ客入りが少ないと、私が足を伸ばして大和まで来た甲斐があったというものだ。

 

平成22年9月                       大和ミュージックより

 

 

 

 

 

今回は、8月20日で引退する鮎原かおりさんを「最後の花電車」と題して観劇レポートします。

 

 

  晃生の青山はるかさんが復帰するということで、H26年8月頭の晃生にやってきた。

  その週の香盤は次のとおり。①山口あゆみ(DX東寺)、②星愛美(晃生)、③愛野いづみ(渋谷道劇)、④鮎原かおり(フリー)、⑤青山はるか(晃生)〔敬称略〕。

 

 鮎原かおりさんは来週8月11~20日、小倉A級で引退する。

 引退前にお会いできて良かった。ポラ時に「もう会えないかと思っていました。青山はるかさんの復帰公演で太郎さんにお会いできてラッキーです。」と言ってもらう。

 かおりさんの今回の演目は「ゆかたで花電車」「曽根崎心中」の2つ。

 かおりさんの代名詞である花電車について「ゆかたで花電車」の内容を披露する。

 最初に、すてきな色柄の浴衣姿で登場。紺色の下地に、赤い花がたくさんプリントされており、全体として赤い浴衣か。帯が明るい色調で着物に合っている。帯は白地に緑のクロス線。髪を結いあげて、水色のリボンを付けている。小さい扇子を持って、裸足で踊る。

 すぐにメインの花電車に移る。

 最初に、かおりさんのあそこから紐がぷらりと垂れている。何が出るかな?と言って、客に引っ張ってもらうと、国旗がたくさん現れる。拍手喝采。

 次に、たばこ飛ばし。吹き矢で勢いよく飛ばす。

 次に、クラッカー鳴らし。まずは糸をぐるぐる巻きしたタンポン状のものをかおりさんのあそこに挟む。そこから出ている糸でクラッカーと結ぶ。お客の口にクラッカーを咥えてもらい、糸を引っ張る。見事に客の口の中でクラッカーが鳴る。客の口から煙が出ているが全く支障はないようだ。

 次に、オロナミンCを2本取り出す。飲みたい人は手を上げる。一本は初心者用。お客がオロナミンCを手で押さえ、あの糸で引っ張って栓抜きする。次は上級者用。オロナミンCをめいっぱい振る。3.2.1の掛け声で栓を抜き、客はすばやく口に含む。ぼやぼやしていたらオロナミンCの泡が溢れ零れる。スリルいっぱいの楽しい遊び。

 次は、バナナの輪切り。立派なバナナが一本。二人の客がバナナの両端を掴み、真ん中を糸で輪切りする。見事な切れ味。

  そして、最後のスプーン曲げが、かおり花電車の真骨頂。他の人がやるのを見たことがない。頑丈そうなカレーライス用の大きなスプーンをあそこに挿入し、エイッと掛け声をかけてうつ伏せになる。顔を上げてにこっとするとスプーンが真ん中でグニャッと曲がっている。まさに‘マンパワー’♪ 拍手喝采である。

 今週は、かおりさんのファンがたくさん押しかけているため、客のノリが最高にいい。かおりさんの喋りに客が調子よく合わせてくる。すごく楽しい雰囲気♪

 

 かおりさんは花電車をTSのるな姐さんに指導してもらったと教えてくれた。

 私が知っている範囲で、TSの乱さん、そしてポールダンスのるなさんが一番新しい花電車だった。それでも10年近く前の話。炎のヨーコさんが数年前まで頑張っていた。今では完全に鮎原かおりさん一人になってしまった。

 長いストリップ歴の中で、花電車は特殊技能として伝承されてきた。若くなくなった踊り子さんがまさに芸として学んできたところがある。花電車ができれば年をとっても仕事が続けられた。しかし、誰でもできるものではないのだろう。それなりの資質が必要だろうし、なによりもやりたいと思う人がいるかどうかだ。

 いまでは花電車はパフォーマンス系のひとつと捉えることができそうだが、パフォーマンスそのものが幅広いために特赦技能の花電車をやろうとする人がいなくなった。

 かおりさんに後継者はいるのかと尋ねたが「いない」との回答。一旦途切れても、やりたいと手を上げる人がいれば教えられる人はいるだろうが、一旦途切れてしまうと復活はなかなか難しいだろうな。

 

 かおりさんが面白いことをポラコメントしてくれた。「この前の広島も4人中3人が空中芸。4人中2人が花電車で、あの閑散とした広島が満席立見だったんだよー」

 7月中の広島第一劇場に、浅葱アゲハさん、道劇の川中里紗子さん、栗鳥巣さん、そして鮎原かおりさんの4人がのった。そのとき、前3人が空中芸を披露。浅葱さんと川中さんはリング。栗鳥巣さんも空中自縛ショーができる。また、多芸な栗鳥巣さんはあそこに筆を差し込んで似顔絵を描ける。そして、鮎原かおりさんの花電車。・・相当盛り上がったと想像できる。晃生のスト仲間のTーくんもアゲハさんの応援で広島に行ったと話してくれた。

 ストリップにおける空中ショーは、浅葱アゲハさんと天羽夏月さんを第一人者とするが、ここ最近流行している芸。二人に憧れて、挑戦している踊り子さんが続いている。

 リングへの挑戦は、ロックではMIKAさんを皮切りに、最近では彩音しゅりさんや灘ジュンさんまで浅草でリングを披露したと聞いた。

道劇の川中里紗子さんも昨年から始め、今ではすっかり様になってきた。

少し前には、東洋の木城レナさんもリングに挑戦していた。怪我をして中断しているが。

 

 合わせて、ポールダンス系は昔からあるものの、現在たくさんの踊り子さんが挑戦している。

最近観た中では、蕨ミニのRikaさんのTSでのショーが素晴らしかった。Rikaさんはポールダンスを習いたくて一時休業して海外留学したというから筋金入り。TSでは山口桃華さんがポールの第一人者であるが、彼女に影響されてつい最近TSの小森ななさんまでポールでポーズを決めだした。すごい!すごい!

こうした空中芸は立体感があり、ステージをとてもダイナミックにかつ華やかに見せる。踊り子さんは誰しもが憧れる。ただし、それなりの運動神経や資質がないとなかなか難しいが。

それでも、これだけ普及してくるとストリップ界の一大ムーブメントになっている。

つまり、花電車が廃れると同時に新しい空中芸が台頭してきている。これが時代の流れなのかもしれないな。先ほどの広島興行はそれを象徴的に示している興行だ。

 

 

鮎原かおりさんは「最後の花電車」になるのかなぁ。寂しい限りだ。

鮎原かおりさんはH21(2009)年8月11日に蕨ミニでデビュー。まだ5年間という芸歴で辞めてしまうのはあまりにも悲しい。花電車は一生の芸なのに、、本当にもったいない。

ちなみに、その2年前のH19(2007)年4月、DX歌舞伎にて、デラかぶ学園でペアデビューしている。そのときペアになったお姐さんは、ゆのさん、京はるなさん、夏川あきさん。

私が初めて鮎原かおりさんと出会ったのはデビューから1年後のH22(2010)年9月TSだった。かおりさんが山形出身と知り、隣の秋田生まれの私としては同じ東北の匂いを感じ、すごく親近感を覚えた。かおりさんは私の手紙を喜んでくれて、ずっと仲良くしてくれた。だから、今回の引退は個人的にもたまらなく淋しい。

かおりさんのオープンショーでは、いつも親指を立てたグーを突き出し、親指同士をくっつける。まるで映画のETのような感じ。すごく温かみのあるスキンシップだった。

 

最後に晃生でお会いでき、こうしてかおりさんのレポートが書けたことが記念碑的なものとなった。肝心の本人にこのレポートがお渡しできなかったのが残念である。今度、京はるなさんに頼んで、かおりさんにこのレポートを渡してもらえるかどうか尋ねてみようと思う。

 

 

平成26年8月                         晃生ショー道劇にて 

 

 

 

【事後録】

 この後すぐに、京はるなさんに相談したら「この手紙を読んでもらうのはいつ!? 今でしょ!!」と言ってもらい、速達で小倉A級に送ることをアドバイスしてくれた。まだ公演中だったので私はすぐに実行した。

 その一カ月後、このとき小倉A級に一緒に出演していた吉沢伊織さん(いおりん)と栗橋で会う。彼女から、かおりんが太郎さんから手紙を送ってもらったと大喜びしていたと聞く。かおりさんへの手紙に仲良しのいおりんにもよろしく!と書いていたのがよかったようで、いおりんもこの手紙を読ませてもらって一緒に喜んでくれたようだ。

いい思い出になったなぁ・・・。

 

 

 

ストリップ童話『ちんぽ三兄弟』

 

□第15章 

ちんちん電車とまんまん電車の巻

~鮎原かおりさん&葉月凛さんに捧げる~

 

 

「花電車って知ってる? 本当は‘ちんちん電車’に対して‘まんまん電車’という名前にしたかったらしいけど、放送禁止用語に抵触するからと花電車にしたらしいよ。」

「ほんまかいな?」 ちんぽ三兄弟の三男の話に、長男や次男そしてまんこ三姉妹は怪訝な顔をした。みんなは花電車を観たことがなかった。

 側に‘ストリップの生き字引’と言われる物知りのおじいちゃんがいて、口をはさんできた。

「路面電車のことをチンチン電車と呼ぶけど、あれは警笛のベルが‘チン’と鳴るからだよ。昔の路面電車は交通渋滞をしている道路を走ることもあり、人や車が路面電車の前を横断しようとしていることも多々あったようだ。その際に運転手は警笛を“チンチン”と鳴らして注意を喚起していた。

また昔は車内に車掌がおり、車掌は運転手にベルを鳴らしてメッセージを送るという形をとっていた。“チン”とひとつ鳴らすと停留所が近づいてきたしるし、“チンチン”とふたつ鳴らすと、降りる客はいないというしるしというものだった。」

 物知りのおじいさんの説明に納得する長男と次男そして三姉妹。首をすくめる三男。

 更に、おじいさんが説明を続ける。

「ストリップの花電車は、元は遊廓のお座敷芸として、大正時代に大阪の飛田新地で始まったと言われる。語源は、路面電車の花電車から来ている。だから、チンチン電車と関係していることは当たっているね。」

 おもわず、胸を張る三男。(笑)

「面白いのが次の点。花電車は装飾をして走るだけで『客を乗せない』ものであったため、『客を乗せない』が『売春行為は行わない』と共通するとして、もっぱら見せるだけの風俗芸を花電車と呼ぶようになったという点だね。」

「そうなんだ!」と感心するちんぽ三兄弟とまんこ三姉妹の面々。そして「よし!おれたちもフィナーレを盛り上げるために、ちんちん電車とまんまん電車をやろうぜ!」と提案した。

 その日からフィナーレ時に、ちんちん電車とまんまん電車が行われた。ちんぽ三兄弟とまんこ三姉妹は、長い紐に花をたくさん飾り、それを四角い輪にして六人が持ち、いわゆる汽車ポッポを始めた。

 ちんぽ三兄弟とまんこ三姉妹が交互に掛け声をあげる。

 ♪ちんちん まんまん ちんちん まんまん ちんちん まんまん

  ふたつ そろって ふたつは ひとつ

  いつも 仲良しこよし

  だから とっても しあわせよ♪

ちんぽ三兄弟とまんこ三姉妹が、舞台の上を「チンチンとマンマンは仲がいい!」という掛け声をあげて回る。やんやの歓声。これが、ちんちん電車とまんまん電車として大いに盛り上がった。

 

 

そんなある日のこと、花電車をやる踊り子が来演することになった。

 それを聞いた物知りのおじいさんが驚いた。「まだ花電車をやれる子がいたのか!?」

 物知りのおじさんは昔を懐かしむように花電車の話を始めた。・・・

今から5年ほど前になるかな、この劇場に花電車をやる最後の踊り子がやってきた。名前を鮎原かおりと言う。

以前は花電車をやる踊り子はたくさんいたものだ。というか、ある程度年配になったら踊り子として生き残るために身につける芸技のひとつが花電車とされていた。ところがその当時ステージで花電車を売り物にしているのは鮎原かおりしかいなくなった。

彼女はまだ若く、デビューして僅か5年しか経っていない。それなのに、花電車に興味を持ち最初から花電車をやっていた。そしてその時が彼女の引退公演だった。きっと個人的な事情があるのだろうが深く詮索するわけにもいかない。それにしても、まだ5年という芸歴で辞めてしまうのはあまりにも悲しいと思った。花電車は一生の芸なのに、、本当にもったいない。

 

 かおりさんのその時の演目は「ゆかたで花電車」。その内容は次の通り。

 最初に、すてきな色柄の浴衣姿で登場。小さい扇子を持って、裸足で踊る。

 すぐにメインの花電車に移る。

 最初に、かおりさんのあそこから紐がぷらりと垂れている。何が出るかな?と調子を合わせ、客に引っ張ってもらうと、各国の国旗がたくさん現れる。拍手喝采。

 次に、たばこ飛ばし。吹き矢で勢いよく飛ばす。うまく飛ぶと客がキャッチ。

 次に、クラッカー鳴らし。まずは糸をぐるぐる巻きしたタンポン状のものをかおりさんのあそこに挿入。そこから出ている糸でクラッカーと結ぶ。お客の口にクラッカーを咥えてもらい、糸を引っ張る。パーンと見事に客の口の中でクラッカーが鳴る。客の口からふわりと煙が出ているが全く支障はない。客は苦笑い。

 次に、冷えたオロナミンCを2本取り出す。飲みたい人は手を上げる。一本は初心者用。お客がオロナミンCを手で押さえ、先ほどの糸で引っ張って栓抜きをする。客は美味しそうにそのオロナミンCを飲む。次は上級者用。オロナミンCをめいっぱい振る。3.2.1の掛け声で栓を抜き、客はすばやく口に含む。ぼやぼやしていたらオロナミンCの泡が溢れて零れる。スリルいっぱいの楽しい遊び。

 次は、バナナの輪切り。立派なバナナが一本。二人の客がバナナの両端を掴み、真ん中を糸で輪切りする。見事な切れ味。バナナは客が美味しそうに食べる。

  そして、最後のスプーン曲げが、かおり花電車の真骨頂。他の人がやるのを見たことがない。頑丈そうなカレーライス用の大きなスプーンをあそこに挿入し、エイッと掛け声をかけてうつ伏せになる。顔を上げてにこっとすると、スプーンが真ん中でグニャッと曲がっている。まさに‘マンパワー’♪ 拍手大喝采。

 その週は、かおりさんの引退公演なので、かおりファンがたくさん押しかけていて、客のノリが最高にいい。かおりさんの喋りに客が調子よく合わせてくる。すごく楽しい雰囲気だった♪

 

 かおりさんは花電車をTSのるな姐さんに指導してもらったらしい。

 昔は花電車をやる踊り子がけっこういたなー。新しいところでは、TSの乱さんや、ポールダンスの上手なるなさんを思い出す。そうそう、炎のヨーコさんのファイヤー芸は大したものだった。火の点いたライターに向かってヨーコさんのあそこからガソリンを噴き出す。彼女がファイヤー!!!と叫んだ瞬間、大きな炎が舞い上がる。盆前が炎の熱気に包まれる。なんと、盆前で観ていた客の髪の毛がちりぢりと焼けたほどの勢い。消防法破りの芸だね(笑)。ほんと、あのファイヤーには驚かされたものだ。こんな感じで、いろんな花電車があったものの、今では完全に鮎原かおりさん一人になっていた。

 長いストリップ歴の中で、花電車は特殊技能として伝承されてきた。若くなくなった踊り子がまさに芸として学んできたところがある。花電車ができれば年をとっても仕事が続けられた。しかし、誰でもできるものではないのだろう。それなりの資質が必要だろうし、なによりもやりたいと思う人がいるかどうかだ。

 かおりさんに後継者はいるのかと尋ねたが「いない」との回答。一旦途切れてしまうと復活はなかなか難しいだろうな。もう花電車は観られないのかなぁ~

 

 そう思っていたところに、花電車をやる踊り子が来演することになったわけだ。彼女の名前は葉月凛、DX歌舞伎所属で10年目のベテランという。

彼女の演目に熱海温泉ものがあり、その中に花電車が登場した。

 国旗出し、ラッパ鳴らし、バナナ切り、オロナミンCと定番の花電車が続いた。

 ちんぽ三兄弟もまんこ三姉妹も、初めての花電車に目を丸くした。

「どうして、ラッパを吹けるの?」と、ちんぽ三兄弟は聞く。

「お尻から‘おなら’が出るのと同じように、膣からも‘ちなら’というものが出るらしい。しかし簡単には出ない。ところが腹筋を鍛えると膣から自由に空気を出すことが可能になるらしいよ。」物知りのおじいさんが答える。

「えぇー、そんなことができるんだ!」と、ちんぽ三兄弟が驚く。

「奥が深いんだねぇ~」と興味津々なまんこ三姉妹。

 

 最近は、毎回のステージで花電車を演ずる花電車専門の踊り子はいなくなったが、葉月凛さんのように花電車に興味をもって演目に取り入れている踊り子は何人かいるようだ。ベテランではA級小倉のゆきみ愛さんが花電車ができる。栗鳥巣さんの女性器で描く似顔絵も有名。

 花電車という特殊技能は、なんらかの形でストリップの中で是非とも残していきたいものである。

 

                                    おしまい  

 

 

 

京はるなさん(フリー)について、2019年7月頭の池袋ミカド劇場での公演模様を、13周年作「クドリヤフカ」を題材にして、「初めて宇宙を旅した生き物、天文学史に輝くライカ犬の物語」という題名で語りたい。

 

 

2019年7月頭の池袋ミカドに顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①榎本らん(東洋)、②天羽夏月(フリー)、③さくら(TS)、④愛沢真実(晃生)、⑤箱館エリィ(TS)、⑥京はるな(フリー)〔敬称略〕。今週は愛沢真実さんと箱館エリィさんのBD週、ラストの京はるなさんが周年週にあたる。

 

今週は、京はるなさんの13周年週。

初日に、周年作を拝見したが、正直ピンと来なかった。よく理解できなかったからだ。ところが、楽日前に二度目に拝見したら、めちゃくちゃ感動した。細かいところに手が入れられていて、初日に比べてかなり分かりやすくなっていたのだ。内容が分かり出すと、観るたびに感動が増幅された。細かいところまで工夫された素晴らしい作品だと思った。

まず、なにが良いかを列記してみる。

ひとつは、モチーフの選定がいい。単に犬を演ずるのではなく、宇宙を初めて旅した犬という、天文学史に名を残した犬に光を当てた点が非常に意義深い。

宇宙モチーフであるのがいいね。天文学史はとても興味深い。冷戦時代、アメリカ合衆国とソビエト連邦は覇権を争って宇宙開発に凌ぎを削った。最終的には、1969年7月20日、アポロ11号が最初に月に着陸し、アメリカのアポロ計画が宇宙開発戦争に勝利した。しかし、初期段階ではソビエト連邦の方が優位に立っていた。1961年、ソ連のガガーリンがボストーク1号に単身搭乗して初めて有人飛行に成功し「地球は青かった」という台詞を残したのはあまりにも有名である。

この宇宙開発戦争には莫大の費用が投じられた。この金を鉱山や海など地球内部に投じたら、もっと地球は良くなったのではと語る科学者もいる。しかし、宇宙のロマンは計り知れない。アポロが月に降り立ったことでどれだけ多くの子どもたちの心に火をつけただろうか。お陰でたくさんの科学者を輩出できたことは疑いない。

今回の演目では、米ソの宇宙開発戦争の中で、ソ連がガガーリンの有人宇宙飛行に先行して犬を実験台に使っていたことを教えてくれた。演目中のナレーションで丁寧に解説している。私も宇宙犬のことはなんとなく耳にはさんでいたが今回改めて再確認できた。その内容を紹介する。

ソ連は1950年代から1960年代にかけて、人間の宇宙飛行は可能かどうかを決定するために、少なくとも57回、犬を宇宙空間に送った。宇宙開発の実験のため、ソビエト連邦の宇宙船に乗って地球外へ行った犬たちのことを「ソ連の宇宙犬」と呼ぶ。

 今回の演目に登場するライカ犬は、1957年11月3日、スプートニク2に乗って、地球で生まれた生物として初めて軌道飛行を行った犬である。しかし、スプートニク2号には大気圏への再突入装置はなく、はじめから帰り道の無い旅だった。演目中のナレーションでは162日間軌道飛行した後に大気圏に突入して燃え尽きたと説明されていたが、ネットで調べると、ライカ犬は打ち上げの数時間後に過熱とストレスにより死んでいた、という事実が有力なようだ。ライカの棺となったスプートニク2号は、彼女の死後も地球の軌道を5ヶ月間2570回周り続けた。そして1958年の4月14日に地球の大気圏に入り燃え尽きたという。ともあれ演目としては、宇宙空間の淋しい時間を描いているので、長時間ライカも生きて軌道飛行したとしておきたい。

 なお、ソ連の宇宙犬については、生還のおぼつかない段階で宇宙に犬を送ることに対して西側の動物保護団体からの厳しい批判があったようだ。この点については、最後の感想のところで再度述べたい。

 

 もうひとつ言及したいのが、作品構成の素晴らしさ。

 題名が『クドリヤフカ』となっている。「クドリヤフカ」はライカ犬の名前。

 本作品の構成は次のように展開する。

 最初に、ソ連の科学者が登場。主役は犬であるが、この科学者と犬との交流・愛情が今回の作品のメインテーマになっている。ここで、バックミュージックがポルノグラフィティ『アポロ』というのがユニークだね。ソ連の宇宙開発なのにアメリカのアポロ計画が出てくる。それにしても、今回の作品ではすべての選曲の歌詞がうまく活かされて光る。

 次の場面は、発射寸前のロケット内の犬の状況をうまく表現している。

 そして次の場面では、軌道飛行に入り、安定したロケット内で、ひとり寂しくしている犬の状況を描く。優しくしてくれた科学者のことを想い出し、なぜか犬がひとりで淋しくオナニーしている笑。

 最後にロケットは爆発する。これで終わりかと思い気や、最後の最後に、死後の世界で、科学者とライカ犬が戯れる場面で終わる。このハッピーエンドが最高にGOOD!!!

  なんか、ひとつの映画というか、ドラマを観ている気分にさせられた。

 

 

 ここまで前置きしたので理解が早いだろう。ステージ内容をざっとおさらいする。

 最初に、白い白衣を着た科学者が登場。メガネをしている。Yシャツに緑のネクタイを締める。黒いズボンに黒い靴。

  ロケットの設計図を持っている。

 音楽に合わせ踊る。一曲目は、ポルノグラフィティの『アポロ』。

 白衣を脱いで、ロケットの中に入れる。(丸いガラスの付いた茶色のカバンに入れる)

 ここで一旦、暗転。

 音楽が変わって、着替える。

 犬の恰好で登場。犬の耳と尻尾を付けている。

 鎧っぽい茶色の服。腕に黒いタイツを巻く。脚にも長い黒い脚絆。犬の宇宙服ってところか。後から上着を羽織り、それに付いているフードを被る。後でライカ犬の写真を見ると、この宇宙服なかなか上手にイメージされてるねぇ~♪

 ロケット発射の段階、犬が操作室をうろうろ。大きな爆発音とともに発射。

 二曲目は、「ライカ」(feat.初音ミク)。軽快なリズム。この曲はたまたま犬と名前が同じということで使用したのかな。(笑)

 ここでまた暗転。

音楽がピアノのインスト曲に変わる。

ロケットが軌道飛行になり安定したのだろう。外は真っ暗な宇宙空間。犬だって退屈だし淋しくなる。その気持ちが伝わってくる。

ロケットにあった科学者の白衣とじゃれる。ふと、肩から下げたポチ袋に科学者のしていたネクタイが入っているのを思い出し取り出す。鼻を近づけ科学者の匂いを思い出し、緑のネクタイを舐める。そして、激しくオナニーを始める。

ここがベッドショーになる。徐々に服を脱いでいく。上着を着たままのオナニーショー。

ベッド曲は、ハンバートハンバートの「みじかいお別れ」。作詞:佐藤良成/佐野遊穂、作曲:佐藤良成。ハンバート ハンバート(HUMBERT HUMBERT)は、佐藤良成と佐野遊穂の男女二人組デュオである。1998年結成。二人は夫婦であり、三人の男の子の両親である。

この曲を聴いているとなんかしんみりと泣けてくるなぁ~ (東日本大震災のとき二人は、仕事で仙台におり、その後に作られた歌のようです。泣けるはずですね。)

最後に、「このスプートニク2号には大気圏への再突入装置はなく、はじめから帰り道の無い旅だった。」というナレーション。この飛行がまさに犬の特攻隊だったことが語られる。ますます泣けてくる。

ここで終わりかと思い気や、最後の最後にセカオワの名曲「スターライトパレード」(ジェニファーのカバーver.) が流れる。

♪Welcome to the “STARLIGHT PARADE”

星が降る眠れない夜に

もう一度連れて行ってあの世界へ♪

 最高の選曲だね。「スターライトパレード」は、SEKAI NO OWARIのメジャー2枚目のシングルとして2011年11月23日に発売された。これは、文明が発達するたびに奪われていくものを「夜空の星の光」に例え歌った曲である。まさしく今回の演目にぴったり重なるなぁ!ライカ犬は宇宙開発という名目で夜空の星になったんだな。それがスターライトパレードになるんだ。

既にロケットは破壊している。これは死後の世界である。ライカ犬は白衣の科学者と楽しく戯れている。このシーンに救われる。

ライカ犬の冥福を祈る。ちなみに、打ち上げから40年後、宇宙犬たちが訓練を受けた、モスクワのペトロフスキー公園の南西にある航空宇宙医学研究所にライカの記念碑が建てられている。

 

 

 最後に、余談になるかもしれないが、私の感想を書いておきたい。

 私は最初に本ステージの内容がつかめた時、犬を実験台にして宇宙開発してきたソ連のやり方、まさしく「科学のエゴ」に激しい憤りを感じた。後からネットでライカ犬の悲劇の記事を読んで更に怒りが高まった。

 その怒りを宥めてくれたのが、京はるなさんの演目構成に示される「科学者と犬の愛情」だった。ちなみに、ライカ犬はメスが選ばれた。メスの従順な性格や排泄姿勢などが選定のポイントだった。メスだから踊り子さんが演ずるのにぴったりか。

 ネットの記事を読むと、科学者の中にはライカ犬と心の交流を持っていた人がいるのに救われる。チームの科学者の1人である“オレグ・ガゼンコ氏”は、「ライカは確かに宇宙旅行の世界を広げてくれた科学の象徴的存在だった。しかし、2度とこんなことを繰り返してはいけない。この失敗から人間は学ばなくてはならない。」と世界に伝えている。

 

 ストリップファンの私は、ふと、実際に宇宙空間ではオナニー処理はどうするのかな、と気になった。暗くて広大な宇宙空間でのオナニーは気持ちいいかも。しかし、やはり宇宙にいる間は禁欲なんだろうね。宇宙は神の領域だからね。

今では複数の飛行士が一緒にいるわけだからそんなことは許されないか。でも一人だったら思いっきりオナニーできるかな笑。とくに今回のライカ犬の場合は他に誰もいないから好きにオナニーしてもいいかと勝手に思う。まぁ実際には、映像も撮られているだろうし、心拍数と呼吸の速度も測定されているので、オナニーなんかするとすぐに地上にバレるはず。あはっ、そういうことを考えたらドラマになりませんね。(笑)

 

 

2019年7月                            池袋ミカドにて

 

 

 

 

 

 

 

                                    2019.9

エロ童話『宇宙でオナニーしたら』  

~京はるなさんの13周年作「クドリヤフカ」を記念して~

 

 

 新聞を見ていたら、「億万長者になった創業者がパッと経営を辞めて、次は宇宙に関心を向けている」という記事が目に飛び込んできた。

 その一人、イーロン・マスク氏。彼はネット決済事業などで成功した後、ロケットや宇宙船の開発を手掛け、火星旅行を目指している。

 そのマスク氏が準備中の月旅行に参加の手を挙げたのが前沢友作氏。21年前に創業した衣料通販サイトの経営から退き、情熱と蓄積した富を今度は月に注ぐらしい。

 他にも、アマゾンのジェフ・ベゾス氏もいる。

 こうした若き億万長者たちは、事業の成功が最終目標ではなく、子供のころに夢だった宇宙に人生の最後を掛けてみたいという情熱にあふれている。まさに男のロマンである。

 不謹慎ながら、彼らの夢をちょっといじって童話を書いてみた。

 

 ある若き億万長者が宇宙旅行に挑戦した。

 彼は若いころから事業を創業し、その成功に全力を費やしたために、結婚することもなく今に至った。残った人生を、子供のころからの夢だった宇宙旅行に挑戦したいと考えた。宇宙に旅立つには体力も要るので、年齢的にもこれが最後の挑戦でもあった。

 彼は何を考えていたか? なんと、彼は広大な宇宙空間で、青い地球を眺めながら、思いっきりオナニーしたい!というものだった。いままで結婚しなかったこともあり、いまではSEXにも興味を失い、ただただ自慰だけで満足できる身体になっていた。

おいおい、せっかくの宇宙旅行なのだから、もう少しカッコよくできないものか。たとえば、人類史上初の大気圏外セックスをして、さらにはこれまた人類史上初の地球外妊娠ときて、無事元気な男の子を出産し、マスコミに宇宙ベイビーだの無重力ベイビーだとか騒がれてほしいよな。

そういえば、「宇宙飛行士は宇宙でオナニーはしない」という話を聞いたことがある。宇宙飛行士は若くても30代で大抵40~50代です。もうかなり大きな子供がいる世代だから、その辺のコントロールは効く人たちとのこと。

まぁ~いずれにせよ、宇宙でオナニーしたい!という彼の夢をけなすこともできない。好きなことに金や時間を使うのは彼の勝手である。

 

 さて、彼は単身宇宙に旅立ちました。真っ暗い宇宙空間。地球が青く見えます。神秘的な空間。まさに地球を独り占めしたような爽快な気分になります。そんな中で、いよいよ念願のオナニーを始めました。

 特殊な環境でのオナニー自体に興奮も最高潮。地上では味わえない浮遊感が得られます。無重力なので、手こきしながら、クルクル回転しました。ディズニーのアトラクションみたいで実に面白い。凄い快感です!

 彼はひとつ大切なことを忘れていました。宇宙飛行船にはモニターが設置されていて地上から監視されていました。しかも、心拍数と呼吸の速度も測定されているので、オナニーなんかするとすぐに地上にバレました。地上の管制室は大騒ぎ。

しかし、今の彼にはそんなことは馬耳東風。彼は思いっきり「射精」しました。

すると、彼は自分の射精の勢いで吹き飛び、船体の壁に激しく身体を打ち付けました。

射精の瞬間、彼は「宇宙の神」を見た気がしました。最後に、彼が出した白い精液が浮遊したと思い気や、そのタネはエイリアンのごとく一斉に彼の身体を覆いました。彼の目や耳や口も塞ぎ、そのため彼は窒息死しました。

彼は神聖な宇宙でやってはいけない冒涜を犯しました。そのことを宇宙の神が許してくれませんでした。こうして彼と彼の夢は宇宙の藻屑となったのでした。

 

 

                                   おしまい

 

 

 

                                    2019.10

ファンタジー童話『宇宙犬ライカの物語』  

~京はるなさんの13周年作「クドリヤフカ」を記念して~

 

 

 1945年に第二次世界大戦が終わり、次は米ソの冷戦が始まった。二つのイデオロギーの対立。資本主義のリーダーはアメリカ合衆国で、共産主義のリーダーはソビエト連邦。この超大国が国家の威信をかけて争ったわけだが、その覇権争いにおいて彼らの目は宇宙に向かった。このことにより第三次世界大戦を回避できたことは人類史において大変幸運なことであった。

 1950年代から1960年代にわたり、この二国は宇宙開発で凌ぎを削った。最終的には、1969年7月20日、アポロ11号が最初に月に着陸し、アメリカのアポロ計画が宇宙開発戦争に勝利した。しかし、初期段階ではソビエト連邦の方が優位に立っていた。1961年、ソ連のガガーリンがボストーク1号に単身搭乗して初めて有人飛行に成功し「地球は青かった」という台詞を残したのはあまりにも有名である。

 ソビエト連邦は人間の宇宙飛行が可能かどうかを決定するために、少なくとも57回、犬を宇宙空間に送った。宇宙開発の実験のため、ソビエト連邦の宇宙船に乗って地球外へ行った犬たちのことを「ソ連の宇宙犬」と呼ぶ。

 これから話すライカ犬は、1957年11月3日、スプートニク2号に乗って、地球で生まれた生物として初めて軌道飛行を行った犬である。しかし、スプートニク2号には大気圏への再突入装置はなく、はじめから帰り道の無い旅だった。まさに犬の特攻隊だった。

 

 

1.   科学者オレグの苦悩

 

オレグは航空宇宙医学研究所の中を白衣を着て忙しく動き回っていた。彼のトレードマークは白衣の下に付けているカラフルなネクタイ。今日は緑のストライプだった。

オレグはソビエト連邦の宇宙開発を担う科学者たちの総責任者だった。

 今日の会議で「人間の宇宙飛行を成功させるために、先行的に犬を実験台にする」ことが決まった。しかし、費用がかかることから、大気圏への再突入装置は付けないことになった。最初から帰り道の無い旅だった。そんな非人道的な話はないと意見する科学者もいたが、国家命令として退けられた。しかも、時間の制約もあった。たった二年という短期間で実施するという。どうしてもアメリカ合衆国に負けたくないからであった。

 

 そのため、実験用にたくさんの候補犬をあてがわれた。この犬たちを短期間で訓練しないといけない。まずは人間の命令に的確に従わせなければならない。宇宙飛行に耐えられる基礎体力も付けなければならない。そこまではどうにかなるものの、最も過酷なのは宇宙酔い対策のため、遠心シミュレーター装置を使った訓練。高速で回る上に、座っている座席そのものも上下左右にくるくる回転した。これには全ての犬が嘔吐してしまう。それを毎日毎日何度も何度も繰り返すことになる。殆どの犬がこれに付いてこれなくなる。

 こうした過酷な訓練に耐えられるポイントは科学者と犬との信頼関係にあった。飼い主である科学者がいかに愛情を持って犬と接することができ、犬がそれに応えられるか。

責任者であるオレグは、宇宙に飛べるのは、自分が飼っていた愛犬ライカしかいないと確信していた。ライカはオレグのためなら訓練に従順だった。遠心シミュレーター装置から降りてふらつくライカをオレグはしっかり抱きしめた。「ライカ、えらいぞ!よく頑張ったな!」オレグに頭を撫でられ褒められればライカは満足し、どんな苦難にも耐えられた。

 

ライカはオレグの自宅で生まれた雌犬。もうすぐ二歳になる。人間でいえぱ二十歳位か。生まれた時はたくさんの子犬たちに混ざっていたが、その中でもライカはやんちゃな元気者で、すぐにオレグに懐いた。ライカはオレグといっぱい遊んでもらった。ライカはオレグのトレードマークであるネクタイにじゃれつく。ゆらゆら揺れるネクタイがライカの気を引いたのだった。ライカが噛みついてダメになったネクタイは何本もあった笑。

 

 オレグは、ライカとの楽しい日々を思い出すと、帰り道の無い宇宙にライカを送り出すことに気が引けた。しかし、訓練犬の中ではライカしかいなかった。オレグは心を鬼にしてライカを鍛えた。自分の命令に素直に従うライカを見るたびに、オレグは心の中で泣いていた。一方のライカは大好きなオレグと一緒にいる時間が長い分だけ幸せな気持ちで訓練に耐えられた。

 あっという間に訓練の期限が過ぎていった。

 

2.   ロケット発射の日

 

1957年11月3日、スプートニク2号にライカは乗せられた。

発射の前日、オレグはライカに大好きなお肉を与え、じっくり時間をかけてライカを抱きしめた。ライカにはオレグの気持ちが伝わっていた。ライカはオレグが喜んでくれるなら、どんなことにも従う決意ができていた。

 

オレグはライカに宇宙服を着せた。ライカ用に特別にオレグが設計した宇宙服だった。ライカの目を見たら、ワンとひとつ吠えた。もう覚悟ができていた。

 

スプートニク2号は大きな爆発音とともに発射された。大気圏を通るときの振動と騒音は想像以上だった。

ライカは失神していた。

宇宙空間に出たと同時に、ライカの生存を確認しようと、オレグは地上の管制塔からマイクに向かって何度も「ライカ、ライカ」と叫んだ。しかし、オレグの懸命な声が飛行船の操縦室にいるライカに届かない。

 

ライカは漸く目を開けた。宇宙酔いで頭の中がぼーっとしていた。宇宙船の窓から見える宇宙空間は真っ暗で、船内は静まり返っていた。

ふと、目の前に、大好きなオレグのネクタイが揺れていた。たくさんのカラフルなネクタイが天井からぶら下がる。オレグお気に入りの緑のネクタイもあった。また、その中にはライカがじゃれついてダメにしたネクタイも混じっていた。

オレグはライカのために天井から自分のネクタイを出す装置を付けていたのだ。そのために、オレグは自分のもっているネクタイ全てを取り付けた。それは、ライカの長い宇宙空間での生活に少しでも慰めになればと考えたオレグの粋な計らいだった。しかし、今は緊急事態。ライカに気づいてもらえるなら何でもしようとした。

ライカはネクタイから僅かなオレグの体臭を嗅ぎ付けた。

同時に、「ライカ、ライカ」と叫ぶオレグの声が耳に届いた。

ライカは嬉しくて涙をこぼし、小さな声でワンとひとつ叫んだ。

オレグもライカの声を確かに聴き分け、涙を流した。「ライカ、えらいぞ!よく頑張ったぞ!」とオレグはマイクに向かって叫んだ。しかし、その一声だけで、ライカは息を引き取った。その後のオレグの「ライカ、ライカ」と叫ぶ声には応えることがなかった。

 

3.   ライカ、星になる

 

宇宙の神さまが現れ、ライカの涙を手に取った。「よく頑張ったね!」

ライカの魂は揺れるネクタイの間を漂いながら、「オレグとの楽しい日々」を思い出していた。

神さまは、ライカの涙と魂をもって、ひとつの星にした。

 

後に、オレグは「ライカは確かに宇宙旅行の世界を広げてくれた科学の象徴的存在だった。しかし、2度とこんなことを繰り返してはいけない。この失敗から人間は学ばなくてはならない。」と世界に伝えている。

 また、打ち上げから40年後、宇宙犬たちが訓練を受けた、モスクワのペトロフスキー公園の南西にある航空宇宙医学研究所にライカの記念碑が建てられている。

 

 宇宙の神さまは呟いた。

「ライカには本当に申し訳ないことをしたと思う。その後に続く、たくさんの宇宙犬の犠牲をおもうと本当に心が痛む。

でも、あの超大国二つの目を宇宙に向けさせたことは大正解であった。二国は大量の原爆を持っているから、あのまま第三次世界大戦にでもなったら地球は終わっていた。

 また、宇宙に人間の成果を出せたことで、多くの子供たちに夢とロマンを与えることができた。お陰で多くの優秀な科学者を輩出できた。彼らはきっと素晴らしい地球の未来を築いてくれることだろう。

 ライカの死は決して無駄ではなかった。」と。

 

 夜空を見上げると、ライカ星は今でも燦然と輝いている。

                                   おしまい

 

今回は、TSさよなら興行としてのH28年12月中の公演模様について、「さよなら公演から見えた新しいストリップの幕開け」と題して語ります。

 

 

H28年12月中のTS公演が始まる。TSは翌年早々1月15日で閉館するため、11月1日からTSさよなら興行が始まっていた。

今週のTSの香盤は次の通り。①新條希(道劇)、②RUI(栗橋)、③春野いちじく(TS)、④川越ゆい(東洋)、⑤京はるな(フリー)、⑥栗鳥巣(フリー)、⑦渚あおい(東洋)〔敬称略〕。

私にとってTSさよなら興行における最高の公演週になった。今週は目玉がたくさん。前半はアイドル系で、後半がチーム・パフォーマンス系に分かれる。

 

内容を話す前に、公演が始まる前の席取り合戦について述べたい。

本興行の初日12/11は日曜日になった。そのため、土曜日の深夜から激しい席取り合戦が始まった。TSの場合、土曜日の公演が終演し掃除が終わった後から、場所取りが可能になる。私の場合、常連なので、事前にTS従業員に掃除が終わったらすぐに荷物を置かせてほしいと頼んでいる。荷物と言っても盗まれてもかまわないように、新聞紙や雑誌をビニール袋で包んだ簡易なもの。

私は、前公演の最終日(土曜日)、最終ステージ4回目、お目当ての5番手が終わった時点、23時頃に並んだ。そうしたら、既に階段のところに先客がいてびっくりした。春野いちじくファンの方でTさんという50代後半位の人。話したら私と狙っている席はかぶらないようだ。当日最終公演を一緒に観ていたスト仲間も終演後24時位から次々と並んだ。これで計四人になる。

次に、終演を外で待っていた二人組が、我々四人が待機している三階の階段上り場まで上がってきた。私の知っているスト仲間ではない。パフォーマンス系のファンだ。女性客も一人加わった。

その直後、顔見知りのスト仲間が二人次々と現れた。総勢九人になった。

これには驚いた。私も長年ストリップ通いをしているが、TSにこれだけ多くの人が深夜から集まったことはない。顔見知りの仲間が多かったお陰で、雑談していたから長時間待っていても苦痛は感じなかった。しかし12月だからかなり寒かった。しかも、公演初日のため踊り子の荷物の搬入もあり一時間程遅くなる。深夜1時半過ぎにTS社長からOKが出て、順番通りに粛々と荷物を置いた。私は二番目。一人が携帯カメラで順番の証拠写真を撮る。たまに浮浪者など変な人が来て荷物をバラバラにするため。今回は九人がお互いの証人になるため安心ではある。

翌朝、かなり早朝から続々とお客さんが並び始める。我々先客はゆっくり9時過ぎに集まり始めた。順番取りの荷物はしっかり確保されてあった。10時の開場までに表の階段下まで客が列を作った。その時点で殆ど席が埋まる人数になる。

こりゃ大変な客入りが予想される。案の定、日曜日初日は立ち見で身動きがとれない状況。これだけ混んだのも久しぶりだね。昔は劇場に入りきれないほどの混雑は頻繁にあったというから、ストリップ人気が落ちてきた今としては久しぶりの活況だ。激混みは困るものの、大入りはストリップファンとしては嬉しい限りだ。

 

この客入り状況は、平日になっても普段の土日以上に続いた。特に、抽選会のあった12/16(金)は初日以上に客が多かった。土日は一体どうなることかと思わせられる。

また、深夜の席取り合戦が始まった。

私のスト仲間が、仕事帰りにTSに21時前に来て、入場せず、そのまま三階の階段上り場に並んだ。その連絡を受けて、私もトップを観た段階で一緒に並んだ。また、そのすぐ後に、当日観劇していた別のスト仲間も並ぶ。この寒空の中で、三人が三時間以上立ったまま時間を過ごす。仲間と喋っていて気が紛れたが寒さがかなり身に染みた。気合いを入れて早々と並んだものの後続は来ない。肩透かしを食った感じ。無理せず23時くらいから並べばよかったねと三人で愚痴る始末。よく風邪をひかなかったと思う。24時に終演とともに、観劇していた客が一人加わる。劇場の外に女性客が一人待っていた。結果的に、総勢五人が深夜24時半頃に掃除が終わって荷物を並べる。なお、私はこの日も二番目。

翌朝、大勢の客が行列をなし、10時の開場とともに、満席となる。その後も客がどんどん増えて立ち見客でトイレにも移動できない状態になる。早朝の席取りをしていなければ、とてもゆっくり観劇できなかったので結果は正解であった。

その翌日も、土曜日の夜から席取り合戦が始まる。前日のこともあり、ゆっくり五番目まで観劇してから並ぶ。23時過ぎになる。もう先客が並んでいた。先週のTさんだった。顔を合わせて笑う。「お互い好き者同士、頑張りますねぇ~」ストリップのほほえましい風景である。

その後、当日観劇していた客を中心に続々と並びだす。先日と同じ女性もいた。総勢10人以上になる。

 

席取りの話だけでずいぶん紙面を割いてしまったね。これだけ激混みした要因は、アイドル好きなファンと女性を含めたチーム・パフォーマンス系のファンという全く違う客層が詰めかけ、お客が二倍になったため。

ともかく、お客も気合いが入ってますよ。それだけ今回の公演は素晴らしかったわけだ。

さて、香盤順に、今回の公演内容について紹介しよう。

 

トップの新條希さん。渋谷道劇のアイドル。今年二月にデビューの新人さん。

二個出し。最新作「命短し恋せよ のぞみん」と「School idol project」(改訂版)。後者は一瞬新作かと思ったら改訂版だった。希さんは意欲的に作品を改訂してくるね~。

 

二番手のRUIさんはTS初乗り。栗橋のアイドル。私とはH27年4月の栗橋以来なので一年半ぶり。ちゃんと名前を憶えてくれていて嬉しかったよ~。

 

三番手の春野いちじくさん。TSのアイドル。今年三月にデビューの新人さん。

新作を二個出し。うさぎと和もの。

今回初めて、いちじくさんに観劇レポートを書いて渡した。私からいちじくさんへのBDプレゼント。丁寧なお返事をもらい感激。私にとっても最高にうれしいBDプレゼントになったよ。

 

四番手の川越ゆいさん。愛称「ごえちゃん」。東洋のアイドル。10月に二周年を迎えた。

今週は二個出し。1,3回目は一周年作ディズニーもの、2,4回目は二周年作ジブリもの。

広い東洋から狭いTSに初乗りしてどうなるかと思ったら、東洋の一線級はさすがというステージを演じてくれた。ステージから放つオーラの輝きが違う。もっと早く乗ってほしかったけど~まぁラストTSに間に合って本当によかった。

今回、ごえちゃんの関東初乗りという私の夢が二年越しに叶った。デビューからこの二年間、東洋以外に乗ったことがなく、関東に是非来て下さい!とお願いするも、なかなか首を縦に振ってくれなかった。この度、同じ東洋所属の渚あおいさんが強く勧誘してくれて、初関東が実現した。あおいさんには感謝×2である。しかし、ごえちゃんは「今回が最初で最後の関東です」と言う。

東洋のお姐さん達から「太郎さん、ごえちゃんのことくれぐれも宜しくね」と言われる。先週の東洋で坂上友香さんからも、先月の栗橋でも仲間直緒さんからも・・・「太郎さんのことだから言われなくてもちゃんとやるわよね」とまで言われる(笑)。はい、しっかり皆勤ペースで応援しています。ごえちゃんから「次も関東にのりたい!」という返事を戴けるまで熱烈に応援するつもりでいた。七日目に「関東はね、ずーっと後に乗るかもだけど、予定はないの」という返事をもらえて私はひとまず安心。 

 

後半の京はるなさん、栗鳥巣さん、渚あおいさんの三人はチーム・パフォーマンスを演ずる。この三人のチーム「TEAM BOYS LOVE」は女性でありながら男装してホモ(レズ?)ショーを演ずる。今年の二月頃TSでSMパフォーマンス系の栗鳥巣さんと京はるなさん、そして渚あおいさん(東洋)と美月春さん(渋谷道劇)とが一緒にチームショーを演じた。それがTwitterで漫画家(たなかときみ)に紹介され、人気が爆発した。彼女たちの男装がかわいい&かっこよく、特に女の子の心を激しく掴んだようだ。今や熱心なストリップ女子が連日劇場に顔を出すようになってきた。

今週のチームショーの構成は次の通り。

平日は、一回目が、京はるなさん、栗鳥巣さん、渚あおいさんのソロ・ステージ。

京はるなさんのソロ演目は「クリスマス? なにそれおいしいの?」。

栗鳥巣さんのソロ演目は、放射能汚染もの、吊り縄と花電車(似顔絵)の二個出し。

渚あおいさんのソロ演目は、「ナギー・クリスマス」と5周年作「ナギー・ブープ」。

二回目以降のステージは、二人ずつの組み合わせでそれぞれ別々の三演目を行う。しかも、十日間を通じて順番を変え、二回目までしか見れない人とか会社帰りに四回目だけ観る人も三演目を観れるように細やかに配慮しているのが嬉しい。お陰で平日夜からも客が大入り。

土日は一回目からチームショーで、京はるなさんと栗鳥巣さんが二つの演目を披露。

チームショーの演目は次のとおり。

栗&京は『コウシン』。「エッチな動画でひと儲け」、土日はもうひとつ「パンチラ高校生」。

栗&渚は、『コウヒロ』。

京&渚は、『天使』。渚が男の子の守り神のような天使を演ずる。

コウシンとかコウヒロって何? アニメのキャラクターで、コウ役は栗、シン役は京、ヒロ役は渚、そして前者がタチ(攻め役)で後者がネコ(受け役)とファンが説明してくれた。

今週も、たくさんの男性ファンに混ざって、多くのストリップ女子が通っている。毎日一人で来てかぶりに座っている熱心な女子もいれば、土日にはたくさんの女子仲間が連れ立ってきている。

このチーム「TEAM BOYS LOVE」の男女ファン達がペンライトを片手に熱く声援をおくる。場内が異常な盛り上がりをみせる。中には感動で涙する人までいる。東洋所属の渚あおいさんがメンバーなことから、是非この公演を広くて照明のきれいな大阪東洋ショー劇場でやってほしいと話しているファンもいた。女性客たちが好奇心で頷いていた。

こうしたチームショーと合わせて女子パワーの台頭が今のストリップ界の一大ムーブメントである。

 

 もうひとつ、今週の目玉企画として、12/17(土)の二回目終了後に、新條希さんと春野いちじくさんの合同バースディ・イベントが催された。二人とも今年デビューのきらきらの新人さん。

希さんは12/12で22歳、本人は永遠の16歳と言っている(笑)。そして、春野いちじくさんは12/20でなんと20歳になる。シャンペンで乾杯のとき、12/17時点でお酒を飲むとフライングだと誰かがからかっていたが、いちじくさんの飲み物はりんごジュースだったらしい。

たくさんのファンがお祝いに駆け付けた。プレゼントやお花が山積みになる。

若い二人に乾杯! 二人の笑顔が輝いている。二人の力で是非ともこれからのストリップを盛り上げてほしいと思う。TSさよなら公演ではあるが、この若い二人の踊り子の姿にストリップの未来は明るいと確信した。

チーム公演と女性パワーの台頭、そして若き二人の活躍を観て、新しいストリップが幕開けしていく予感がする。

TSさよなら興行、TSからの最高のプレゼントになった。忘れられない素敵な思い出をありがとう。

 

 

平成28年12月中                      TSミュージックにて

 

 

 

【事後録】

今週の出演者に読んでもらった。

京はるなさんからのコメント。

「レポすごい読み応えでしたー。場所取り合戦の話は踊り子サイドは全然知らない世界だったので読んでてとっても楽しかったです。みんな風邪ひかないで。いつもありがとです。」

 

 

 

 

ストリップ童話『ちんぽ三兄弟』

 

□第8章 踊り子‘TEAMまんこ三姉妹’、BL(Boys Love)に挑戦の巻

 

 踊り子のTEAMまんこ三姉妹がくすぶっていました。一度チームとしてデビューしたものの、ハートの女王との確執もあり、あれ以来音沙汰なしという状態。お互いソロでステージにのっていましたが、もう一度まんこ三姉妹としてチームを組んで一旗あげたいと考えていました。

 三人はいちいちハートの女王の機嫌を取ることを止め、自分らで好きなようにやりたいと考えました。そこで斬新な企画で新しい一歩を踏み出そうと思ったのです。

 問題は何をやるか!!!

 三人はBL(Boys Love)に辿り着きました。女性三人でレズビアンをやるのはありきたり。そこで女性三人で男性(ホモ)を演ずるのです。

 世は性の多様化が進んでいる。そのひとつにLGBTの社会的認知が進んでいることがあげられる。いうまでもなくLGBTとは、女性同性愛者(レズビアン、Lesbian)、男性同性愛者(ゲイ、Gay)、両性愛者(バイセクシュアル、Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)の各単語の頭文字を組み合わせた表現である。あえて説明を要しないと思うが、トランスジェンダー(T)とは、“自身の性と心の性が一致しないが、外科的手術は望まない人”のこと。

 余談になるが、最近の会社内での管理職研修ではこのLGBTの取り扱いが必須の議題になっているようだ。というのも、ある日突然、部下の男性が「今後女性のトイレを使用したい」と申し入れてきた等という話が現実のものになってきている。一昔前のように「おまえ、なにを言っているか!」などと怒鳴りつける等は管理職失格になるご時世なのである。

 

 踊り子の‘TEAMまんこ三姉妹’は、三人でそれぞれの男装を行う。ダイヤちゃんはかわいい男の子、スペードちゃんは面白い三枚目の男の子、クローバーちゃんはクールで冷たい二枚目の男の子。

彼女たちの男装がかわいい&かっこよく、特に女の子の心を激しく掴んだようだ。今や熱心なストリップ女子が連日劇場に顔を出すようになってきた。というのも、ある漫画家がこれは面白い!と雑誌に紹介したのが引き金になった。

今週も、たくさんの男性ファンに混ざって、多くのストリップ女子が通っている。毎日一人で来てかぶりに座っている熱心な女子もいれば、土日にはたくさんの女子仲間が連れ立ってきている。 その中に、いました!いました!ちんぽ三兄弟とまんこ三姉妹。この六人は、踊り子‘TEAMまんこ三姉妹’の熱烈なファンでした。六人が中心になって、ペンライトを片手に熱く声援をおくる。場内が異常な盛り上がりをみせる。中には感動で涙する人までいる。

こうしたチームショーと合わせた女子パワーの台頭が今のストリップ界の一大ムーブメントになっている。

                                    おしまい  

 

 今回は、京はるなさんのレポート「妄想力の勝負」を報告いたします。

 

 はるなさんと出逢って五年目に入っている。そろそろ、はるなさんのレポートを書いてもいい頃合いだと思っていた。私自身がその気になるためにも、年初に「今年の目標として、はるなさんのレポートを書かせてもらうね」とはるなさんへの手紙に記し、有言実行を図る。最近は書き出すきっかけをずっと待っていた感じだった。

 

 本日H25年8月6日(火)、会社帰りに池袋ミカドに寄る。今週はパイパン大会で、香盤は次の通り。 ①森優希奈(TS)、②葵うさぎ(フリー)、③京はるな(フリー)、④伊吹千夏(東洋) 、⑤星川音々(東洋)、⑥Rin(晃生)〔敬称略〕。

 入場した時にはラスト六番のベッドショーで、五番六番のダブルポラからスタート。

 はるなさんは三番手なので、三回目ステージは観られず、四回目ステージだけ拝見。

 

 今回のはるなさんの演目は「ねこカフェ」。

 最初に、ねこの衣装で楽しく軽快に踊る。この衣装は園田しほりさんから譲ってもらったものらしい。

次に、はるなさんの料理教室が始まる。「またたびアラモード」とメニュー書きされた大きなフルーツパフェが登場。これ自体は模型で食べられない。この上に、チューブ入りの生クリームの塊を置き、別の皿からさくらんぼを取って置く。生クリームにポッキーを二本指す。さくらんぼとポッキーを手始めに、お客さん参加型の演出が続く。生クリームも客の手の甲に塗り、それをはるなさんが直に舐める。残ったクリームをお客さんが喜んで舐める。また、生クリームを乳首に塗り、セクシーなオナニーショーが始まり、最後は立派にそそり立つバナナが登場し、過激なオナニーショーへ展開。バナナは一本一万円もする模型らしい。バナナのあまりの立派さに私はコンプレックスを覚える(笑)。まさに料理が趣味というはるなさんの特別アラモードの内容でした(^0^)。

 初日にミカドに来た時は、盆周りの角に座って観ていた。はるなさんはさくらんぼを摘まんで口に含む。はるなさんがじーっと観ていた私と目が合う。にこっと笑ったと思ったら、はるなさんはそのさくらんぼを口から取り出して私の口に放り込んだ。間接キッスに甘酸っぱいレモン(?)、いや、さくらんぼの味がした。

 ミカド二回目の六日は、客入りも多く、私は盆周りに座れず、二列目席にいた。すると、はるなさんは私と目を合わせニコッと笑っては、二列目席の私の方に盆(出べそ)から身を乗り出して、口にくわえたポッキーを私の口に持ってきた。私は喜んでポッキーをくわえる。すぐ目の前にはるなさんのお顔が・・・まるで口づけのような緊張感にドキドキ♡ またまたポッキーの間接キッス♡

 この瞬間、この快感こそが、はるなレポートの引き金になった。ははは

 今回は間接キッスになったが、以前、いちごをあそこに入れる演目があって、私はそれも味わっている。だから間接キッスだけでなく、間接ペッテングもやっていることになる(笑)。もう、はるなさんとは他人じゃないかもしれない。これだけの刺激があれば、レポートの一つや二つは書けそうだね。

 

 さて、京はるなさんのプロフィールを見てみよう。

 H18(2006)年7月1日、ワラビミニ劇場でデビューしている。もう八年生になっているのか。私はH20(2008)年12月にTSで初顔合わせ。四年半ほど応援させて頂いているが、はるなさんは全く歳をとらないタイプだね。

 パフォーマンス系にしては、アイドルのように可愛いのが最大の特徴。だからファンが多い。

 はるなさんの武器は多才なこと。

 いつも手書きで自分の通信を作り配ってくれる。その絵が素晴らしい。ニコニコ動画が趣味と言っているのも頷ける。以前、晃生のなたねさん(H24年8月引退)が若い画家を演じていた作品に、はるなさんの描いた大きな布のデッサンが使用されていた。なたねさんが客に20万円なら譲ってもいいわよ!と話していたほどに素晴らしい出来栄えだった。

 

はるなさんは、いろんな演目に挑戦。しかもエロい。まさに発想力、いや妄想力の勝負である。

私は以前、「ストリップにおける現実と妄想」というエッセイを書いている。その中から、一部引用する・・・

この「妄」という字は「妄→みだりに」と読む。妄想の「想」は「想(おも)う」と読むから、2つ合わせて「妄りに想うこと」となり、意味として成り立つ。「妄」という字をよく見ると、女を亡くすと書く。女がほしくて「妄りに想う」ことが妄想なのかなぁ~。
 私は常々、ストリップというのは疑似恋愛だと考えている。もてない男性が、絶世の美女を相手に恋愛を楽しむバーチャルな世界。彼女のいない事からの現実逃避でも一向に構わない。男たるもの、エッチな妄想で快感を得るのは当たり前のこと。入場券を買って劇場に入れば、この時空間であれば自由に妄想できるのがストリップなのである。・・・

 

 この点は私のストリップ童話と相通じるものがある。はるなさんは私のレポートや童話の大ファンで、いつも喜んで読んでくれて、たくさん感想を頂く。はるなさんは私が親しくしているロックの黒崎優さんとも仲良しで二人で面白い企画を演じてもいる。二人は姉妹のように顔が似ている。はるなさんも優さんも私と同じ妄想族である(笑)。

 はるなさんは篠崎ひめさんの引退劇にも顔を出しているね。すごく顔が広いし、たくさんの踊り子さんと交流を持っている。一流の方との交わりが発想力を刺激する。まさに、はるなさんのエネルギーの源になっているのだろう。

「夢想というのは最高の調味料」と誰かが言っていたが、人生を楽しむためにも妄想はかかせない。発想に限界はない。これからも我々ファンを楽しませてほしい。

 

平成25年8月                           池袋ミカドにて

 

【おまけ】

 敬愛する宮沢賢治の童話に「注文の多い料理店」がある。はるなさんの特別料理を見ていて、この童話を思い出した。

 賢治は生前にたった一冊の童話集を出版している。そのタイトル名が「注文の多い料理店」であり、その中に収録された一篇であり、賢治の童話の代表作のひとつ。・・・

 森に狩猟にやってきたブルジョアの青年二人が道に迷った先で一軒のレストラン「山猫軒」を見つけて入っていくという筋書き。食事をするつもりで入ったものの、実は自分たちが山猫の料理の素材にされてしまう。

 

 わぁあああ・・・妄想が始まった。

 ストリップ劇場というのは、オトコにとっての一夫多妻を味わえるハーレムと思っていた。お金と時間が許せば、何人の踊り子さんを応援しても許される。浮気もオトコの甲斐性だぁ~♪

 しかし、冷静に逆から見たら、踊り子さんにとっての一妻多夫なのかな。

 女の子をつまみ食いするつもりが、逆にしっかり女の子から食べられております。女性の下のお口は男性の精魂を食べるところ。ストリップ劇場というのはオトコがしっかり料理されるところなんですね。

ひとつ、童話を書いてみようか。どうなるかなぁ・・・

 

 

 題名は『えろえろレストラン』・・・

 

 ストリップ・レストランと看板が出ている。

入場してみた。ふつうのストリップ劇場と変わらない料金だ。

 そこは、ストリップを観ながら食事ができるようになっている。一般のストリップは、ステージ中に食事をするのは、踊っている踊り子さんに失礼になるので食事は控えるもの。まぁ中にはおにぎりやパンを食べている客はいるが、踊り子さんの厚意で黙認しているだけ。またストキャバなら踊り子さんが話の相手をしてくれるが、ここはそんなことはしない。ひたすら、ストリップを‘おかず’にして観劇&食事ができるのが乙となる。もちろんお酒も飲める。男の究極の桃源郷である酒池肉林を味わえるというのがストリップ・レストランの売りである。

 普通に食事を注文して食べることができた。ふつうの定食屋さんと同じメニューで、しかも同じ料金であり、とても良心的である。

食事の後に、ミカンを食べている客がいた。ある踊り子さんが「ミカンを剥くのはいいけど、変なものを剥かないでね」なんて話しかけていた。(笑)

 

 この辺まではありきたりだが、スペシャル・メニューなるものがある。

お茶漬けとカレーライス・・・ふつうの食事だが値段が一万円ほど上乗せされている。

これは、なんだ!?

  気に入った踊り子さんがいたら特別にお願いして注文するものらしい。

 お茶漬けには踊り子さんのおしっこが入っているようだ。ということは、カレーライスに入っているものは・・・

 そういえば、前にパフォーマンス系の栗鳥巣さんが同じような企画をTSでやっていたなぁ・・・さすがに劇場では客が引いていたが、マニアックな所ならアリなんだろう。最近も母乳ショーとして、客席にピュッピュッと母乳をばらまいていたなぁ・・・出るものは何でも利用する彼女の商魂に脱帽!

 需要と供給があれば、なんでもありですね。

 

                                    おしまい

 

 

2020年5月中の渋谷道頓堀劇場における、MINAMIさん(まさご座所属)の公演模様を、演目「盆おどりたい」を題材に、「幻演目が観れたー☆」という題名で語りたい。

 

 

2020年5月中の渋谷道頓堀劇場に4日目5/14(木)に顔を出す。私としては、この日がコロナ禍外出自粛解禁明け初日である。今週はメンバーがいいのでたくさん通いたくなる。

今週の香盤は次の通り。①るあん(道劇)、②柳るい(道劇)、③蟹江りん(栗橋)、④MINAMI(まさご座)、⑤金魚(道劇) 〔敬称略〕。今週は柳るいさんのデビュー週。

 

MINAMIさんは「ショートカットにしてしまいましたー」。まさしくニューMINAMIである。ショートカットがとてもよく似合っていた。やはり美人はどんな髪型も似合うよなぁ~うらやましい~私も髪がほしい~いろんな髪型をしたいよぉ~(心の声)

 

今週は二個出し。1,3回目は演目「花」。2,4回目は演目「盆おどりたい」。

後者はてっきり新作と思い気や、「去年の8中まさご座限定で出した幻演目でした。」!!!

私はお盆公演に行けなかったので、この幻演目を観れずに残念に思っていたので、今回は超ラッキーした。やはりファンとしては観ていない演目があること、とくに私の場合はレポートしていない演目があることが非常に気になる。しかも「ふだんの渋谷だったら出せなかったよー」コロナ解禁明けで劇場がスカスカなので「一緒に踊れて楽しかったですー」とのこと。お客さん参加型の演目なのである。

MINAMIさんが解説してくれた。「東海地方ではダンシングヒーローで盆おどりする文化があって、子供の頃盆踊り楽しかった記憶から、皆で盆おどりしたら楽しいぞっ!と思った事からできた演目です。オナベもチャレンジしてみたいと思い、自分がやりたい事を詰め込んだら、こんな演目になりました。今回はマスク着用してますが、まさご座だと一人一人指名して場内を走り回って楽しかったです。」

 

 さっそく、演目「盆おどりたい」のステージ内容を紹介します。

 最初に、かわいらしい浴衣姿で登場。白地に、赤・紫・緑・ピンクの花柄模様が入っている。ネコと花の白い絵柄の入った赤い帯を巻く。(時には、紺の浴衣で、金の帯を巻くこともあった。)

 ショートヘアの左側に小さな赤い花飾りを付ける。盆まつりで売っているお面を首の後ろに置く。お面は仮面ライダー風のキティちゃん、ドキンちゃん、ピカチューなど。

 音楽に合わせ、裸足で楽しく踊る。

 一曲目は、whiteberryの「夏祭り」。Whiteberryの3枚目のシングル。2000年9月に発売された「夏祭り」(JITTERIN'JINNのカバー曲)はTBS系「ふしぎな話」の主題歌に起用され、オリコンチャート最高位3位を記録する大ヒットとなり、この楽曲で第51回NHK紅白歌合戦に出場した。

Whiteberry(ホワイトベリー)は、北海道北見市出身の女子によって1994年に結成された。1999年にメジャーデビュー。2004年に解散。

(歌い出し)♪「君がいた夏は 遠い夢の中 空に消えてった 打ち上げ花火 君の髪の香りはじけた…」

二曲目は、荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」。正式名「ダンシング・ヒーロー (Eat You Up)」」は、1985年11月21日にリリースされた荻野目洋子の7枚目のシングル。同曲の大ヒットにより一躍トップアイドルに登り詰めた荻野目の代表曲。 訳詞:篠原仁志/作曲:A.Kate - T.Baker/編曲:馬飼野康二。原曲はイギリスの歌手アンジー・ゴールド唯一のヒット曲で、1985年に発売し世界的に大ヒットした『Eat You Up』(邦題「素敵なハイエナジー・ボーイ」)である。

(歌い出し)♪「「愛してるよ…」なんて 誘ってもくれない…」

 おもむろにスケッチブックを掲げる。そこには「みんなで盆おどりをしたいbyみい子」と書いてある。そこから、お客さんと一緒に踊り出す。

 MINAMIさんが踊っている姿を観ていると簡単そうだが、実際に自分で踊ると難しい。というか、身体が全然動かない。ふだん全く運動していないし(笑)。ほんと、おじさんは運動不足だよね~踊り子さんと同じポーズをやったらきっと骨折しちゃうよ(笑)。改めて踊り子さんは偉い!!!

 三曲目は、大塚愛の「金魚花火」。5枚目のシングル。2004年8月18日にリリース。

(歌い出し)♪「心に 泳ぐ 金魚は 恋し 想いを 募らせて真っ赤に 染まり 実らぬ 想いを 知りながらそれでも ...」

 帯を解いて脱ぎだす。

 ここで、一旦暗転し、着替える。

 袖の長い、ロングドレスで登場。青と黄色が入り混じった線状の模様。

 四曲目は、一青窈の「翡翠(ひすい)」。一青窈らしいしっとりした曲。作詞:一青窈、作曲:武部聡志。収録アルバム『ハナミズキ -君と好きな人が 百年続きますように-』

(歌い出し)♪「梅雨入りの陽、がこんな短いものと思わなかった。 あなた、の腕の五分進んだ時計にも慣れてた。 カンカン帽に隠れるようにそっと二つ重なる。待ち焦がれてた意地悪な甘さ、をもう一つねだった。 そのうちより今の ...」

 裸足で、ベッド入り。

MINAMIさんの初オナベにぞくぞくしてしまった私。たまりません♡

 ラスト曲は、浜崎あゆみの「Hanabi~Episode II~」。作詞:浜崎あゆみ. 作曲:CREA.。浜崎あゆみの29thシングル「&」(アンド)のA面三曲目。2003年7月9日にリリース。タイトル『&』はロゴ表記。

(歌い出し)♪「ねえどうしてまた 振り返ってる 足跡辿って ねえあれからもう夏は 何度も 巡っているのに 何もかもまだ 覚えているよ 名前呼ぶ声 何気ないクセ忘れたいのに 忘れたくない ねえ選んだ ...」

幻演目「盆おどりたい」を観れて心底嬉しいよー☆

 

 

2020年5月                            渋谷道頓堀劇場にて

 

 

 まさご座の踊り子・MINAMIさんについて、2020年1月頭の岐阜まさご座でのお正月公演の模様を、新作「花」を題材に、「新年を和物で飾る」という題名で語ります。

 

 

2020年1月頭の岐阜まさご座に1/5~7まで三日間通う。

今週の香盤は次の通り。①ゆきみ愛(A級小倉)、②楠かほ(道劇)、③竹宮あん(まさご座)、④美月春(道劇)、⑤MINAMI(まさご座) 〔敬称略〕。

 

ただいま年始のストリップ劇場ご挨拶ツアーを敢行中。

大阪から岐阜に移動。天満→(JR環状線)→大阪→(新快速)→米原→(在来線)→大垣→(東海道本線)→岐阜。いつも思うのだが、大阪から岐阜は近そうに見えて、めちゃめちゃ時間がかかる。新幹線を使って新大阪から名古屋まで行って、東海道本線で名古屋から岐阜に戻るのが一番速いがお金がかかる。新幹線を使わないルートだと前述のように最低でも四回乗り換えなくてはならない。しかもタイミングが悪いと乗り換えの待ち時間がやたらと長い。これは、この辺が東海JRと西日本JRの境界になっているため繋ぎが悪いからと聞く。今回は大阪駅7時45分発の新快速米原行きに乗って終点の岐阜には10時52分に着いた。三時間以上もかかった。

しかも今回は米原で乗り継ぎミスをしてしまった。降りる乗客の流れにつられて、すぐに発車した敦賀行きの電車に乗ってしまったのだ。ハッと思い、乗り合わせた乗客に「これは大垣には行かない」と確認して間違えたと気づき、次の坂田駅で降りる。無人駅で誰もいない。タクシーもいない。通りかかった若い女性に尋ね、近江タクシーを呼んでもらう。すぐに米原に戻れたために予定の電車に間に合った。米原での待ち時間が30分ほどあったので助かった。どうにか岐阜駅で待っていたスト仲間に迷惑をかけずに済んでホッとした。とはいえ、タクシー代のロスと朝からバタバタしたため、なんとなく朝から憂鬱な気分だった。

仲良しのスト仲間が岐阜駅で出迎えてくれた。ホッとする。彼の車でまさご座に移動。

入場して、お気に入りの踊り子さんのステージを拝見したら気分がすっきり晴れた。やっぱりストリップは気分転換に最高だね♪

 

まさご座は12時開場。いつもの定宿アサヒホテルでチェックインして15分前から並ぶ。

風がやたらと冷たい。今年も暖冬で雪がない。移動途中で関ヶ原を通るが、よく雪が降るといわれる関ヶ原もまだ冬になっていない。豪雪地帯で有名な飛騨地方の山々もまだ頂上に雪がない。東北育ちの私としては、これくらいは寒いうちに入らないと高をくくってきた。しかし、まさご座で15分待っている間に、風の冷たさに身を縮めた。やっぱり冬の岐阜は寒い。

MINAMIさんのポラコメ「岐阜は寒いので暖かくして楽しんでね」が嬉しく感ずる。

 

さて、お目当てのMINAMIさんは新作を初出し。3回目だけ演目「チュール」。

お正月らしく着物の作品だ。ちなみに、同じくまさご座タレントの竹宮あんさんも初の和物に挑戦していた。MINAMIさんの場合は三作目「ハイカラさん」に次ぐ和物となる。

さっそく、ステージ内容を述べる。

最初に、ラフな感じの着物姿で登場。昔の小姓スタイル(?)なのかな。

着物は袖も短いし、裾も短く上げており足元が見える。水色の生地に赤い花柄が入る。赤い帯を巻く。また着物の裾が割れて、ピンクの裏地が見える。頭には大きめの白いリボンを付ける。

音楽を合わせ、裸足で踊る。

一曲目は、Metisの「花鳥風月」。すごくいい曲だ。私は初めて聴いたとき、てっきり中島みゆきが歌っているとばかり思っていたが違うのにびっくり。

(歌いだし) ♪「生まれた訳を 星が全て知ってる 巡りゆく「君がいる」奇跡を見つめて はじめての気持ち まだ見ぬ世界へ そして 今 自分を変えてゆこうと思うんだ 私の呼吸と地球の.」

地球規模のメッセージを歌った「花鳥風月」は、Metisの3枚目のシングル。2007年7月4日発売。作詞・作曲:Metis。昨年8月の1stアルバム「ONE LOVE」がロングセラーを記録し、女性レゲエ・アーティストとして確固たる地位を築いた。

Metis(メティス、1984年3月28日 - 現在35歳)は、日本の女性レゲエシンガーソングライター。広島市中区出身。

・アーティストネームはギリシア神話に登場する知恵の女神メーティスに由来している。

・3歳の頃に両親が離婚し、以降母子家庭で育つ。その経験は2008年に発表された楽曲「母讃歌」に反映されている。その母はかねてよりガンを患っており、Metis自身のブログでも度々登場していたが、2008年12月12日に死去したことが所属事務所より発表された

・フィギュアスケートの鈴木明子とは誕生日が同じという縁から親しい関係にある。鈴木がバンクーバーオリンピック出場を決めた直後には、早速自らのブログを更新して鈴木へのお祝いのメッセージを掲載した。

・菅原道真の末裔に当たる。

 音楽が変わり、ピンクと白の扇子を持って軽快に踊る。

 二曲目は、takamattのボカロGUMIオリジナル曲「トキヲ・ファンカ」。軽快な音楽。刀剣乱舞オンラインゲーム使用曲。名だたる名刀が戦士の姿となった刀剣男士なんだね。

(歌い出し)♪「"Tokio Funka" is crazy town. and "Tokio Funka" never sleeps all night. からくり仕掛けの町に汚れた霞がかかるたむろする若衆紫煙を燻らせて眼は虚ろ. 岡っ引きバビロン 弱き者abandon 花街人まちまち 寂れ ...」

 また音楽が変わり、着物を脱ぐ。

 下には、上下セパレートな斬新な着物。上半身は白い着物で、長い袖、胸元までの短い丈。左側に青い綱が肩からと裾から垂れる。おへそが見える。下半身は白い着物生地を重ねている短いスカート。長い素足が見える。頭の白いリボンの上に、青と赤の花飾りがあるのに気づく。

 ノリのいい音楽に合わせ踊る。

 三曲目は、GARNiDELiAが歌う「極楽浄土」。作曲:toku 作詞︰MARiA.

(歌い出し)♪「月明かり昇る刻灯る赤提灯祭囃子の合図ふわり 蝶が 誘い出す (ちょいと覗いて見てごらん) 迷い込めば 抜け出せない (楽しいことがしたいなら) おいでませ 極楽浄土 歌えや歌え心のままにアナタの声をさぁ聞かせて踊れや踊れ時を忘れ今宵 共に あゝ狂い咲き」

GARNiDELiA(ガルニデリア)は、日本の音楽ユニット。略称は「ガルニデ」。

ユニット名の由来は「Le Palais Garnier de Maria」(フランス語でメイリアの歌劇場の意味)と、tokuの生まれた年に発見された同名の小惑星「コーデリア」(Cordelia)からのアナグラム。

MARiA(メイリア) 1992年1月31日生まれ。Vocal。主に作詞、コーラスアレンジ、衣装デザインを担当。一部の楽曲においては、作曲も行っている。

toku(とく) 1978年3月5日生まれ。Keyboards。主に作曲、編曲、プログラミングを担当。作詞を手掛けることもある。

 ここで一旦、暗転し、着替える。

 水色の長い襦袢姿で登場。水色の生地には花柄模様。赤い紐帯を腰に巻く。髪は後ろにひとつ結び。

 四曲目は、初音ミクが歌う「夢と葉桜」。作詞:青木月光 作曲:青木月光 編曲:青木月光

(歌い出し)♪「この川の流れるが如く穏やかに音色が聞こえる吹く風が頬を撫でていく懐かしい思い出が滲む. 遙かなる空は胸を裂くように忘れかけた記憶を醒ます溢れるは涙. 白い桜の花の季節は遠く夢の中にだけ舞い散る花びらの囁いた忘れられ ...」

 ベッド入り。

 ラスト曲は、花中孝の名曲「花」。いい曲だと思ったら、なんと森山直太朗・御徒町凧コンビの書き下ろしなんだね。中孝介の通算3枚目のシングル。2007年4月11日発売。

(歌いだし)♪「もしもあなたが 雨に濡れ言い訳さえも できないほどに何かに深く 傷付いたならせめて私は 手を結び風に綻ぶ 花になりたい もしもあなたの 夢破れ行き先のない 日々は暮れゆき信じることさえできなくなればせめて私が 声にして明日に揺蕩(たゆた)う 歌をうたおう ...」

中 孝介(あたり こうすけ、1980年7月13日 - 現在39歳)は、日本の男性歌手、唄者。鹿児島県奄美大島名瀬市(現・奄美市名瀬)出身。琉球大学法文学部人間科学科地理人類学専攻社会人類学コース卒業。

中がシマ唄を初めて聞いたのは高校1年の時、当時古仁屋高校3年だった元ちとせのライブだった。その後、中は名瀬の唄者西和美の経営する居酒屋「かずみ」に通ってシマ唄を身に付ける。 シマ唄の本質を学ぶことにより、故郷奄美大島の文化や風土に対し、更なる誇りと愛着の気持ちを抱くようになり、現在も奄美大島に在住しながら朝崎郁恵らとともにシマ唄の唄者としての活動も続けている。その独特な声と歌唱法は「地上で、最も優しい歌声」とも称される。 本人いわく、外国のファンから言われた印象的な言葉は「楽器のような声」であるという。

 

 和物なので、着物の衣装と選曲がよくマッチしている。1曲目とラスト曲が聴かせるね。また間を挟む曲も最近のいい選曲だね。M(INAMIさんから「2~4はYouTubeで見たやつなので(歌手は)誰かわからないです・・・去年の渋谷でkuuちゃんに色々教えてもらって動画を見れるようになりました」というコメントをもらう。

 

2020年1月                             岐阜まさご座に

 

 

MINAMIさん(まさご座所属)の、令和元(2019)年10月頭のまさご座における周年模様を、一周年作「(仮)タッチ」を題材に、「ストリップは青春、そしてMINAMIさんがヒロイン」という題名で語りたい。

 

 

2019年10月頭の岐阜まさご座に平日10/7(月)に顔を出す。

その週の香盤は次の通り。①橋口美奈(フリー)、②みと小鳥美(道劇)、③永瀬ゆら(栗橋)、④浅葱アゲハ(フリー)、⑤MINAMI(まさご座)〔敬称略〕。

 

 今週は、記念すべきMINAMIさんの一周年週。まさご座の看板娘の記念週とあって、客は平日というのにかなり多かった。10月からの消費税8→10%の影響で入場料がほぼ一律500円値上げしたが、客入り減には全く繋がっていない。

 今週の出し物は、周年作一本。アニメ「タッチ」をモチーフにした作品。MINAMIさんに題名を確認したら、「まだ正式に決めていないの。でも皆さん『タッチ』って呼んでいます。」とのこと。以下、作品名を「タッチ」と仮称させてもらうね。

 

 ステージを観た瞬間に、あだち充原作のアニメ「タッチ」だとすぐ分かった。ヒロインの浅倉南を演じていた。MINAMIさんが南を演ずるなんて、この語呂合い感が最高に面白い。これだけで気分が盛り上がる。

 というのも、私は大学時代に少年サンデーに連載された漫画「タッチ」をリアルタイムで読んでいた。和也が交通事故で死んだ時なんか、ショックが大きすぎて「タッチが急にシリアスになった!」とサークルの部室で大騒ぎになったほどだ。身近でそうなのだから、当然に全国のファンから「和也を死なせないで!」との大反響があったそうだ。

しかし、和也の死は当初からの予定であった。そもそも「タッチ」のタイトルには衝撃的な意味があり、バトンタッチという意味が込められている。タッチの中で弟和也の夢を兄達也が受け継いでいくという事を表していて和也の死は連載が始まる前から決められていたと後にあだち先生がインタビューで語っている。

こんなエピソードが知られています。当時の編集部はあだち先生を信頼していたので、三角関係が続くと思っており、担当編集者から報告が上がっても取り合いませんでした。担当編集者は人気のある和也を殺すなとあだち先生に言っていましたが、死なないように描かされる事を嫌がったあだち先生は原稿を置いて行方を眩ませました。入稿の翌日から2日間連絡がつかないという非常事態となったのです。初めから和也の死が決まっていた事に驚く人やら哀しむ人が大勢いました。

 まさしく、この漫画「タッチ」は我々世代の永遠の青春恋愛漫画の象徴となりました。そして、メインヒロインである浅倉南は永遠の憧れの君になりました。ネットを検索していたら、最新の2019年版「最も男心をかき乱したアニメヒロインランキング」でも『タッチ』のヒロイン、「浅倉南」が堂々の3位となりました。明るく前向きな性格で容姿も良く、料理もスポーツもできる彼女。成績優秀で努力家な和也の気持ちに気付いていながら、達也に対してもまんざらでもない態度をとるなど、あざとさを感じる場面が多数。そんな浅倉南の態度に心を揺さぶられた人が多いということです。

 

 さてさて、前置きはこのくらいにして、本作品のステージ内容をざっとおさらいしておきます。

 最初に、MINAMIさんが公立のセーラー服姿で登場。白い半袖ブラウスに紺の蝶ネクタイ。その上に、紺の制服と紺のスカート。ベルト部に金の輪が付いている。足元は、黒いソックスに白いズックを履く。

 音楽に合わせ、タッチの浅倉南を演ずる。

 一曲目は、岩崎良美の歌う「タッチ」。リリース当時24歳だった岩崎良美さんの透き通った歌声。どこか『タッチ』のヒロイン浅倉南とイメージが重なります。あだち充は良美のファンであることを公言しており、のちに『タッチ』の主題歌を良美が担当してから現在まで親交が続いている。作詞:康珍化 作曲:芹澤廣明。このコンピはチェッカーズの『ギザギザハートの子守唄』なども作ったヒットメーカー。

 音楽が変わり、一旦暗転し、着替える。

 赤いジャージ姿(体操着)になる。用具をたくさん持ってくる。中から布巾を取り出し、部室の窓ふき。野球のユニフォームを取り出し洗濯。日誌を付ける。まさに野球部のマネジャーとしての仕事だ。

 次に、ジャージを脱ぐと、下には新体操用のレオタード姿に。黒い長いストッキングを履いている。髪を後ろにひとつ結び。

 音楽に合わせ、黄色いリボンをもって新体操の演技を行う。

 二曲目は、あいみょんの「マリーゴールド」。あいみょんのメジャー5枚目のシングル。ワーナーミュージック・ジャパン内のレーベル「unBORDE」から 2018年8月8日に発売された。

 音楽が変わる。今度は一転スローテンポのバラード曲だ。

 三曲目は、Aimerの「蝶々結び」Aimerの11枚目のシングル。 2016年8月17日に発売された。作詞作曲は野田洋次郎(RADWIMPS)。

 そのまま、盆に移動し、盆の上で脱ぐ。そして、ベッドショーへ。

 立ち上がり曲は、LINDBERGの「-every little thing every precious(エヴリ・リトル・シング エヴリ・プレシャス・シング)」。1996年7月1日に発売されたLINDBERG通算25枚目のシングル。作詞:渡瀬マキ 作曲:川添智久 編曲:LINDBERG・神長弘一・井上龍仁・佐藤準(ストリングス・アレンジ)日本テレビ系『第16回全国高等学校クイズ選手権』エンディングテーマ曲。パナソニック(松下電器産業)「ハイビジョンヨコヅナ」CF曲。

LINDBERG(リンドバーグ)は、日本のロックバンド。1988年結成、1989年デビュー、2002年に解散。デビュー20周年となる2009年に1年間限定で再結成した後、2014年より活動を再開した。

元アイドルだった渡瀬麻紀(バンドでは渡瀬マキに改める)とそのバックバンドのメンバーのひとりだった平川達也、更に平川の音楽仲間であった川添智久、小柳昌法により結成。 バンド名は、飛行家チャールズ・リンドバーグに由来する(ちなみに、メンバーのほとんどが高所恐怖症である)。1989年にシングル『ROUTE 246』でデビューした。 結成当初はプロデューサーの井上龍仁や、多方面から楽曲提供のスタイルが多かったが、次第に作詞は渡瀬、作曲は平川、川添、小柳が手がけるようになる。楽曲にも偏りがなく平等に制作され、三人それぞれの楽曲はシングルとしてヒットしている。1997年10月16日、渡瀬マキと平川達也が結婚。

 

 最後に、独断と偏見に満ちた(?) 私の感想を述べさせてもらいます。

 よく「上杉達也と浅倉南は将来、結婚したのか?」という質問がネット上で囁かれています。結論としては、分からない!というところです。

あだち充先生原作の高校野球漫画「タッチ」は1986年に完結しました。テレビアニメスペシャルではタッチの原作にないその後の話が描かれました。大学に進学した達也と南を主軸にした物語と、もう一本は「和也を知らない世界」での達也自身としての野球を目指して渡米してマイナーリーグチームで投げる達也を主軸にした物語です。あだち先生は原案者として参加しています。更にタッチの世界から26年後の世界が舞台のあだち先生作者「MIX」の連載が始まりました。これも既に最終回が終わりましたが、上杉達也と浅倉南はあくまで回想として語られるだけで、その後どうなったかは一切触れられていません。あだち先生一流の「後のことは読者の想像にまかせる」ということのようです。

あだち 充(あだち みつる、本名:安達 充、1951年2月9日- 現在68歳)は、日本の漫画家。群馬県伊勢崎市出身の男性。群馬県立前橋商業高等学校卒。血液型はAB型。「MIX」は2012年より連載開始、みつる先生61歳のときなんだね。

 

 私の勝手な想像では、この二人は結ばれそうにないと思えました。

 ひとつは、主題歌である「タッチ」の歌詞から感じます。

この曲は、テンポが良い歌詞とメロディーなので一見そんな印象を与えないかもしれませんが、実は、悲しい恋のメロディです。勇気を出して告白したのに、ふられてしまった女の子が主人公という歌詞です。「そっと悲しみに こんにちわ♪」という結果になっています。

主題歌「タッチ」の作詞を担当したのは康珍化(かん ちんふぁ)さん。80年代に活躍された方で、小泉今日子さん、南野陽子さんなどアイドル歌謡曲を多く手がけました。1984年には高橋真梨子の「桃色吐息」で第26回日本レコード大賞作詞賞を受賞。1985年には中森明菜の「ミ・アモーレ〔Meu amor é・・・〕」で第27回日本レコード大賞を受賞。

康 珍化(1953年6月24日 – 現在66歳)は、日本の作詞家。在日韓国人2である。森田 記(モリタ シルス)の名義でも山本譲二、南野陽子などのアーティストに作詞を提供している。 静岡県浜松市出身。静岡県立浜松西高等学校、早稲田大学文学部卒業。

この「タッチ」でも彼の作詞の才能が輝いています。一番脂の乗った時期でもあります。そんな彼が、主題歌を書くにあたり、原作者のあだち充先生に、ハッピーな内容にするのか、悲しい結末にするのかを確認していないはずがありません。

そして、一番の要因は二人の性格にあります。上杉達也と浅倉南は、小さい頃からの幼馴染で、憎まれ口をたたき合う関係です。お互いにいまさら素直にはなれない気がします。

 浅倉南は、なんでもできる女の子で、達也には強すぎます。隙がないのだから達也に取り入る余裕を与えません。いつでも上から目線で対応されては、達也もいたたまれません。南は達也のレベルに降りて相手をしないと、達也もつらいだけです。

一方の達也は優しすぎます。南のことが好きなくせに、弟の和也のことを優先し、南を譲ります。優しさは弱さに繋がります。強引に南を奪う気概がありません。

達也は運よく甲子園で優勝し、優勝投手になり、そのときに南に対して、愛を告白し受け入れられました。この時点で漸く南のレベルに達也が到達できたのです。ところが、達也は無理をしたため肩を壊していてプロからの誘いを断りました。更に、南と同じ大学を目指しましたが、受験に失敗しました。それ以後、達也は南と同じレベルには上がれない。

これでは二人は結びつきません。結果的に、主題歌のように「そっと悲しみに こんにちわ♪」になってしまいます。

結婚には「結びつく」ためのチャンス(縁)とタイミングが大事です。

上杉達也と浅倉南の二人には、幼馴染という最高の縁がありました。しかし、和也という存在を入れた三角関係で成り立っていたため、和也の死が二人の間でアザになってしまいました。そのため、タイミングが得られないのです。主題歌「タッチ」の中でも、「♪青春はネ 心のあざ 知りすぎてるあなたに 思いがからまわり」とある。

 

私は、今回のMINAMIさんの作品「タッチ」の裏テーマが「男女の結びつき」だと感じました。

たまたまですが、私は最近、映画「君の名は。」を観ました。感動してビデオを二度続けて観たほどです。MINAMIさんは、この映画を観たかな。

映画の内容を私なりに簡単に紹介します。主人公の瀧(たつ、男性)と三葉(みつは、女性)がお互いの夢の中で、身体がすり替わることになります。瀧は都会育ちの男子高生、三葉は都会に憧れるド田舎育ちの女子高生。二人には全く接点がありませんでした。ところが夢は現実の世界となり、二人は困惑します。そのうち二人は、お互いがすり替わることを認め合い、すり替わったときには相手になりきって生活するようになります。ところが、二人のすり替わりには三年の時間差がありました。だから、三葉は三歳年上であって、三葉が高校二年のときには瀧は中学二年だったのでした。高校二年になった瀧が三葉の田舎(飛騨の糸守町)を訪れたときに、三葉は彗星が落下した事故で既に三年前に死んでいたことを知ります。瀧は三葉を助けたくて、三年前の三葉に身体を入れ替わる行動を起こします。そして、三葉を助けることができました。

ところが、それ以降、二人にはそれまでの記憶がなくなってしまいます。お互いの名前すら忘れてしまいます。それでも、なぜか自分らには会いたい相手がいることを感じつつ、探し求めます。ある日、すれ違う電車の窓から、目が合った二人は、それがお互い探していた相手だと気づきます。すぐに下車して、相手を探して、ある神社の階段のところで対面します。二人は涙を流しながら、同時に「君の名は。」と叫びます。こうして運命の糸が結びつきました。

この映画の中で、組紐が二人を結びつける鍵になりました。まさしく運命の糸でした。

 

ところで、この映画を音楽でサポートしたのは日本の4人組ロックバンドRADWIMPS(ラッドウィンプス)。この映画に採用されたのは主題歌「前前前世」(ぜんぜんぜんせ)を含む4曲。すごく心に響いた。作詞作曲はすべてリーダーの野田洋次郎。

本作品「タッチ」の三曲目に、Aimerのバラード曲「蝶々結び」が流れたとき、私はやはり本作品の裏テーマは「結び」であることを強く意識した。そこで、この歌詞を丁寧に聞いてみた。恋愛のきっかけから両想いになるまで 2人が出会い、恋愛に至るまでが"蝶々結び"を通して、表現されている。蝶々結びという単純なものにこれだけの意味をもたせるなんて、すごい曲だと思った。Aimerの曲の中で「蝶々結び」が一番好きだという女子が多いのも納得する。更に調べていて驚いたのが、この楽曲を提供&プロデュースしたのがRADWIMPSの野田洋次郎だと分かったこと。こうして本作品「タッチ」は映画「君の名は。」と繋がり、感動が倍化した。

 

改めて、青春には爆発するエネルギーを感ずる。タッチでは、達也は高校野球で甲子園優勝投手になる。浅倉南は新体操でインターハイ優勝する。エネルギーが光り輝いている。

映画「君の名は。」では、三葉は瀧に会いたくて日帰りで飛騨から東京に向かう。瀧も三葉を救いたくて飛騨の山中に向かう。恋愛はすごいパワーとエネルギーを生む。

我々ストリップファンが遠征を苦にしないのは、踊り子さんへのピュアな恋愛エネルギーがあるからだ。私は「ストリップは踊り子さんに恋する場である」と常に考えている。であれば、このエネルギーがあるうちは、私は青春の真っただ中にいることになる。

今回のMIMAMIさんの作品を拝見して、改めて言おう。「ストリップは青春であり、そのヒロインの一人がMINAMIさんである」と。

 

 

最後に、いつもの癖で、創作童話を書きたくなった。

「タッチ」のその後を私なりにいじってみる。浅倉南をMINAMIという踊り子にしました。そして、どうしても上杉達也と結ばれるようにしちゃうんだ♪

一周年の記念に贈ります。

 

 

2019年10月                           まさご座にて

 

 

 

 

 

 

 

 

                        2019年10月

踊り子になった浅倉南 -タッチ、その後-  

~MINAMIさん(まさご座所属)の1周年作「タッチ」を記念して~

 

 

Ⅰ. 原作「タッチ」の主な登場人物とストーリー

(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』等より抜粋)

 

上杉達也、上杉和也は双生児。スポーツにも勉強にも真剣に取り組む弟の和也に対して、何事にもいい加減な兄の達也。そして隣に住む同い年の浅倉南。3人は小さい時から一緒に行動している、いわば幼馴染だった。そして互いが互いを異性として意識し始める。

物語のスタート時、3人は中学3年生である。3人は微妙な三角関係のまま同じ高校へ進む。 「甲子園に連れて行って」という南の夢を叶えるため、1年生でありながら野球部のエースとして活躍する和也だったが、地区予選決勝に向かう途中に交通事故死する。

 

①上杉達也の紹介

タッチに登場する上杉達也は上杉和也の兄であり、浅倉南の幼なじみです。タッチに登場する明星学園中等部から明星学園高等部に進学しています。達也はものぐさでいい加減で面倒臭がりで、掴み所のない性格です。愛想はないものの、人から慕われており、常に男友達が周りにいて、人付き合いの良くない原田正平も達也を親友と認めています。繊細で人の気持ちに敏感で、考えすぎな面もあり、プレッシャーに弱いです。

和也と南の兄として接していて、南が喜ぶ顔を見る事、和也が褒められる事を自分の事以上に嬉しいと感じていて、二人の為に甘んじて引き立て役になり、周りから何を言われても気にしていません。和也と南の事になると譲らず、頑固な一面があります。和也と南の仲を取り持とうと躍起になりますが、南の気持ちが自分に向いてしまう事に戸惑い、南の事で競う覚悟を決めてすぐに和也が亡くなってしまいました。

和也の死後、亡き弟の夢を引き継ぎ、代わりに南を甲子園に連れて行く為、明青野球部に入部します。甲子園を目指す過程で、達也の取り巻く環境が大きく変わった事もあり、南の方が達也を遠くに感じるようになってしまいました。甲子園出場も決め、独り占めの状態に苦悩していた達也ですが、南が助けを求めた時に助けられるのも達也だけで、タッチの最終回でプレッシャーに押し潰されそうな南を励まし、想いを伝えました。

 

②浅倉南の紹介

タッチのメインヒロイン浅倉南は上杉達也、上杉和也の幼なじみです。高等部では野球部のマネージャーになりましたが、新体操部のキャプテンが大会直前に怪我をしてしまい、ピンチヒッターという形で競技会が終わるまでの間という約束で入部しました。その競技会でいきなり3位に入賞し、新体操界の期待の新星として世間から注目を浴びました。2年生まで野球部のマネージャーと新体操部を兼任していました。

3年生になると新監督の柏葉英二郎が就任し、野球部に籍は残されていますが、野球部のマネージャーを辞めさせられました。達也は南を野球部に戻す賭けを持ち掛けますが、失敗に終わってしまい、南は野球部に戻れませんでした。以降は新体操部で活躍し、最終回ではインターハイで個人優勝したことが明かされています。幼少期に母を亡くし、忙しい父を助ける為に家事をこなすようになりました。

父親は「南風」という喫茶店を経営していて、南も手伝っています。料理が特にうまく、達也と和也のお弁当を作る事も多くあります。野球部の合宿で大人数の食事を手際よく作れます。多くの人に好意を寄せられている事を自覚していますが、達也がほかの女子と話している所を見ると、嫉妬した表情を見せる事が多いです。一部の女子からは付き合っていた和也が死んで同じ顔の達也に乗り換えたとよく思われていません。

 

③上杉和也の紹介

タッチに登場する上杉達也の双子の弟であり、浅倉南の幼なじみです。和也は南の夢を叶えるため、野球部に入り、日夜練習に励んで名の知れたピッチャーになりました。中等部時代から野球部のエースとして何度もチームを勝利に導いています。野球部全員がかすりもしない球を投げていましたが、和也の球を初めて打ったのは達也でした。草野球でもまぐれとはいえ、ホームランを打たれてしまっています。

高等部に進学してからも野球部のエースとして活躍し、夏季甲子園予選準決勝で和也が決勝サヨナラタイムリーを打ち、チームを決勝に導きました。しかし、予選決勝の朝、球場へ行く途中に子供を庇ってトラックにはねられてしまい、病院に搬送されましたが、命を落としてしまいました。和也の死の影響は大きく、タッチの原作の中で和也の死後、達也と南、達也と孝太郎の間に大きな影を落とす事になりました。

達也が自分の為にわざと南を怒らせたり、子供っぽく振舞っている事を知っていて、達也の優しさを理解する一方で、南が小さい頃からひそかに達也に想いを寄せている事にも気付いていました。達也が南と和也をくっつけようとすればするほど、南の気持ちが達也に傾いてしまい、それに和也はジェラシーを感じていました。南への愛情表現はエスカレートし、決勝に勝ったら南の父に婚約を申し出るとまで言っていました。

 

達也は和也の「南の夢を叶える」という夢を継ぐために野球部に入るが、キャッチャーの松平孝太郎に嫌われ、相手にしてもらえない。しかし、南や周りのチームメイトに相手にするよう強く勧められ、遂に松平と達也はバッテリーを組む。

達也たちは2年生になる。達也は勢南高校の西村と須見工の新田と知り合い、ライバル意識を持つ。彼らとは野球においてのライバル意識のほか、浅倉南に共通して恋愛感情を抱き、4人の間で四角関係が築かれていく。西村はピッチャーで持ち球のカーブを駆使し、甲子園出場を期待されていた。一方、新田のポジションはサードで地区最強の打者だった。彼がいる限り須見工の甲子園出場は間違いなしと周囲で騒がれていた。2年生の甲子園の地方予選では、西村が所属する勢南高校と対戦して延長戦の末敗れる。

達也たちは3年生となる。 そして、いよいよ甲子園出場をかけて決勝戦に挑む明青学園。対戦相手は新田の所属する須見工だった。試合は延長に入り、明青は10回表に1点勝ち越し裏の守りにつく。そして、2アウト2塁でバッターは強打者の新田。新田はその前の打席でホームランを打っており、観客も須見工の監督もこの場面では新田を敬遠するだろう、と思っていた。しかし達也は、自分の力を最大限に引き出してくれるのは新田しかいないと考え、敬遠せず勝負する。新田はファウルで粘る。その力は互角、見ている人すべてが息をこらして勝負の行方を見つめる。その結果、新田は三振、達也は南と共に甲子園に行くことができた。

甲子園への出場が決まったのち、達也は電話で浅倉南に愛の告白をしている。

 

 

Ⅱ. タッチ、その後 (ここからは私の勝手な創作です)

 

1.   大学生になった二人

 

甲子園に出場した明星学園は、あれやあれやという間に決勝に残り、とうとう上杉達也は甲子園の優勝投手になってしまった。もちろん簡単になれたわけではない。達也は必死で投げ続けたが、投げ過ぎがたたり肩を壊していた。そのため、プロからの誘いも断り、大学進学を選んだ。

最初のうちは、甲子園優勝投手としてマスコミにも取り上げられた。しかし、彼は大学進学を選んでからは勉強に打ち込んだ。

ところが、浅倉南と一緒に行くつもりだった有名大学の入試に失敗。浪人する気もなく、滑り止めとして受けていた三流大学に進んだ。

浅倉南は、高校時代のインターハイ優勝選手として、引き続き大学では新体操界の希望の星として期待されていた。

だから、彼女である南と比較すると達也は自分が情けなくなった。新体操の練習に勤しむ南を横目に、次第に二人の距離は遠ざかる。

勉強とスポーツを両立させ素晴らしい成績を残している南と比べ、達也は目標を持たずにダラダラとした大学時代を過ごしていた。達也はほとんど大学の授業にも出なくなり、一人で繁華街をうろつくことが多くなった。

 

2.   二人のすれ違い

 

南は、そんな達也のことが心配だった。

ある日、南は達也を前にして「たっちゃん、何か目標をもって頑張らないとダメよ」と説教した。南は愛があるからこその強い口調だったが、それが逆に達也のプライドを傷つけた。

「オレはおまえとは違うんだ。おまえのように目標をもって常に努力し続けることができない男なんだ。こんなふうに上から目線で説教するのは止めてくれ。もうオレのことなんて、ほっといてくれ!」と達也は言い放った。

 達也は思った。「オレは最初から野球が好きで高校野球を始めたわけではない。弟の和也の代わりをしただけだ。甲子園で肩を壊してしまったが後悔はしていない。」 達也は野球に燃え尽きていた。

南は悲しかった。自分を甲子園まで連れていってくれた達也は輝いていた。野球を辞めてからの達也は人が変わったように見えた。しかし、南にはいまだに達也に対する恋心は残っていた。

南は悩んだ。

「私がこのまま新体操を頑張り続ける限り、達也はもう私のところには戻って来ない。達也とよりを戻すには、達也のレベルに自分を落とさないといけない。そうしなければ、達也はもう自分を見てくれない。」

「新体操、もう辞めようかしら。私はもともと怪我をした新体操部キャプテンの穴埋めで、頼まれて新体操を始めたのだから、本当に新体操が好きというわけじゃないし・・」 南に素質があったことは確かで、みるみるうちに頭角を示した。しかし、新体操としては遅咲きの花だった。小さい頃から鍛えられた選手がたくさんいる中で凌ぎを削っていくのは大変なことであった。努力家の南もさすがに疲れを覚え始めていた。一方、南のコーチは世界を目指していた。「日本の中だけで競うつもりはない。これからは世界を相手にして頑張ってもらわなければならない」とけし掛けた。「とてもコーチの求める高いレベルには付いていけない。これ以上、新体操を続けるのは辞めて、新しい道を見つけようかしら」と考え始めていたのだ。でも、その新しい道とは何かが分からないまま新体操の練習に汗を流していた。

 

3.   達也のストリップ通い

 

ある日、達也は繁華街の裏通りにあるストリップ劇場の看板が目につき、ふらりと中に入った。達也にとっては初めてのストリップ体験。

達也は一目でストリップの魅力にはまった。もともと達也は女好きだった。でも、和也のために、ずっと好きだった南とは距離を置いてきた。自分よりも、弟の和也と南のカップルの方がお似合いと考えていたからだ。達也は、こと女性については、遠慮がちというか、オクテなタイプだった。男仲間からは明るい性格と思われているが、こと女に関しては根暗に近かった。だからこそ、ストリップ客には向いていた。こそこそと劇場通いを始めることになる。達也は一応、甲子園優勝投手として顔が知られているので伊達メガネをかけて変装しており、やはり行動がこそこそしているように見えた。

 

達也は、初めてストリップ通いし出して、ひとりの踊り子に関心を示した。物憂げな表情をした、少し年配の女性だった。名前を優と言った。彼女は、達也が初めてのストリップに戸惑っていること、また変装してはいるが甲子園優勝投手の上杉達也であることを気付いていた。盆周りに座っておどおどしている達也に向かって、にこっと微笑んで、オープンショーでは彼の目の前まであそこを近づけてサービスした。達也はどぎまぎした。「女の人のあそこはこんなふうになっているんだ」 達也はまだ童貞だった。

優は無口だった。足繁く通ってくる達也のことを親し気に‘たっちゃん’と呼んだが、彼が有名人であることは誰にも口外しなかった。彼女自身、いろんな人生体験をしていたからだろうか、達也の心を見透かしたように見えたが、あえて何も言わなかった。そのことが、また達也の気を惹きつけた。南のように若さからガンガン自分をぶつけてくるタイプとは違い、黙って自分を受け入れてくれる優は達也には新鮮な魅力であり、大人の女性を感じさせた。

毎日、彼女目当てで通っているうちに、ポラサインに彼女の電話番号が記されてあった。「よかったら食事でもしない?」と書かれてあった。彼は優に誘われるまま、食事をして、その後に彼女のアパートに行き、彼女から男にしてもらった。

その後も、達也は優目当てで劇場に通ったが、身体の関係は二度となかった。

また、優も「ストリップには若い子が次々とデビューするから、私だけにこだわらずに、どんどん若い子を応援していいのよ。私はあなたのストリップの女房になってあげる。ストリップなんだから浮気はOKよ。たまには古女房に会いに来てね。」と話してくれた。優は粋な踊り子であった。達也はますますストリップにのめり込んだ。

ストリップにはまってからは、お気に入りの踊り子さんが出演するかどうかがもっぱらの関心事。一般の彼女とのデートなどで、相手に気を遣うのはうんざりしていた。自分の都合のいいときに、自分の好きな子を好きなだけ応援する。そんなストリップの自由感が達也には性に合っていた。

 

4.   南、達也を追ってストリップ劇場に入る

 

南は、ダラダラと学生生活を送っている達也のことが心配だった。

あるとき、彼の足取りを追った。そして彼がストリップ劇場に通っていることを知る。

劇場の看板には「性の殿堂」とけばけばしく描かれている。入場に一瞬躊躇した。しかし、南は意を決めて、ストリップ劇場の中に入っていった。大音響とスポットライトが照らす中、踊り子がステージ狭しと踊っていた。達也がかぶり席で拍手をしながらステージを観ていた。彼の楽しそうな笑顔が見えた。

最近は女子の間でもストリップが人気で、場内にはスト女(熱心なストリップ女子のこと)がけっこういた。だから特に、南の姿が注目されることはなかった。

南自身、ストリップの華やかさに目を見張った。最近、新体操に限界を感じていたこともあり、「ストリップだったら私の特技が活かせるかもしれない」と頭を過った。驚いたことに、踊り子の中には、もとバトントワリングで全日本に出場し入賞したことのある方、なんと現役のバレエ団所属のバレリーナーまでいた。踊りのレベルはピンからキリまである。新体操の経験がここで活かせるように思えた。

同時に、ストリップのステージの上に立つことで、疎遠になってしまった達也がもう一度私に興味を持ってくれるかもしれないと思った。これまでも心が折れそうになったときにはいつも達也がそばにいた。もう一度、達也と付き合いたいと思った。その際、好き合うカップル同士がストリップという同じ趣味を持つことはいいことだ。

そう思った南は、いても立ってもいられず、劇場関係者に向かって「私をストリップでデビューさせて下さい!」と叫んでいた。

劇場関係者は南を見て驚いた。こんな可愛いスタイルのいい娘がデビューしたら人気が出るかもしれない、これは大変な掘り出しものだ、と察知した。喜んでストリップ入りを歓迎した。

 

5.   南の踊り子デビュー

 

南は‘MINAMI’という芸名でデビューした。

南は外見の良さだけでなく、運動神経が抜群だったので、すぐにステージで頭角を現した。彼女には持って生まれた華があった。踊り子になるべくしてなった逸材であった。

 

南の姿をステージで初めて見た達也は腰が抜けるほど驚いた。と同時に、彼はストリップファンとして、眩しいばかりの南の裸体に一目で心を奪われた。思わず、かぶり席から、ベッドショー中の南に手を伸ばした。

達也は無意識のうちに南に触れようとした。「ダメよ! ストリップでは踊り子の衣装や身体に触ってはいけないの。」と南は慌てて達也に注意した。「おれたちはタッチの仲じゃないか。少しぐらいタッチしたっていいじゃん。」と達也は訳の分からないことを言う。「ダメと言ったらダメなの。そんなことをしたら50万円の罰金をとられ出禁処分にされるわよ。」と南は釘を刺した。達也にストリップ客として常軌を逸する行動に駆り立てるほどに南の色香は素晴らしかった。

 最初は、そんなことで始まった、踊り子と客としての二人だったが、達也は南に惚れ直し、熱烈なファンとして南を応援した。南のためのリボン専属にもなった。

 南は水を得た魚のようにステージの上を縦横無尽に動き回った。汗がきらきらと飛び散る。まるで若鮎のようだった。特に新体操で習得したリボン演技は素晴らしかった。

 ベッドショーも客の目をくぎ付けにした。南のヌードはビーナスの輝き。身体が柔軟なので見事なポーズを次々と決められた。客は固唾をのんで見つめ、そして拍手を惜しまなかった。

 南は思った。「新体操では途中で挫折してしまったけど、ストリップなら№1の踊り子になれるかもしれない。なにより、大好きな達也がいつも私の側にいてくれる。こんな幸せな空間はないわ。」

 

6.   二人のストリップ・ライフ

 

 南は、優と一緒の公演になった。

「優姐さん、おはようございます! 私はMINAMIと言います。デビューしたばかりで何も分からないので、よろしくお願いします。」

「こんにちは。あなたがMINAMIちゃんなのね。たっちゃんがあなたの専属リボンになったって聞いていたから、どんなお嬢さんかしらと気になっていたの。たっちゃんが夢中になるのがよく分かったわ。」と優姐さんは気さくに話してくれた。

 南は、達也から優姐さんにはお世話になって未だに応援している話は聞いていた。また、達也は優さんに「MINAMIのことをくれぐれもヨロシクお願いします」と頼んでいた。だから、南は優姐さんからポラ着をたくさんもらったり、いろいろと親切に指導してもらっていた。南もすぐに優姐さんを慕うようになる。

 

 新人の若い踊り子の中に、希という子がいた。希は野球ファンだったので、上杉達也のことをよく知っていた。だから、かぶり席に座っている達也に激しくモーションをかけてきた。

 楽屋で、希は「甲子園優勝投手の上杉達也が来ているわ」と話した。それを聞いた優は「お客さんのプライベートなことを話しちゃダメでしょ」と厳しく叱りつけた。優のきつい言葉に驚き、希は小さく首を引っ込めた。

 そして、優は希に「たっちゃんはMINAMIさんの客なんだから、あなたが手を出しちゃダメよ」と釘を刺した。

 そんなこともあったため、希はMINAMIに冷たく当たった。楽屋では一番の新人さんが雑用係と決まっていた。希は自分より少し後に入ったMINAMIに対して「ティシュがなくなったから早く買いに行きなさいよ」「楽屋のお掃除をしっかりやっておきなさいよ」等と言って、小間使いのように扱った。MINAMIは黙って従うしかなかった。

 

 南は、楽屋での出来事を達也に話した。ときに愚痴を言うこともあった。

 達也は「楽屋は女の世界だからね。十日間ずっと一緒だから、嫌なお姐さんがいると辛くなるよな。踊り子さんがストリップを辞める最大の要因はそこにあるらしい。南も大変と思うけど、ボクが助けるわけにはいかないから我慢するしかないな。」

 南は「大丈夫よ。親切ないいお姐さんもたくさんいる。優姐さんからはとてもよくしてもらっているし。」と答えた。それを聞いて、達也は少しホッとした。どこの世界でも人間関係が一番大切で、しかも一番難しい。

 

 自宅が近いこともあり、達也は南の劇場への送り迎えを手伝った。遠征先へも同行した。

 しばらく経って、達也は車の中で、南に向かって言った。「上杉達也は浅倉南を愛しています。世界中の誰よりも」と告げました。南は「前にも聞いたことのあるセリフだわ」と内心くすっと笑ったが、気持ちのこもった達也の言葉がとても嬉しかった。二人はキスをした。

 いつしか、達也と南はめでたく結婚することになった。

 結婚式は身内だけで行われ、踊り子など劇場関係者には一切知らせなかった。ただ、結婚式には優姐さんから大きな花束が届いた。

 

                                    おしまい    

 

 

 

 

 

MINAMIさん(まさご座所属)の、H31(2019)年7月結の大阪晃生ショー劇場における公演模様を、演目「夏」を題材に、「MINAMIさんの元気な夏」という題名で語りたい。

 

 

  2019年7月結の大阪晃生ショー劇場に初日から二日連続で顔を出す。

その週の香盤は次の通り。①金魚(道劇)、②ゆきみ愛 (小倉A級)、③MINAMI (まさご座)、④RIN(晃生)、⑤水咲カレン(TS) 〔敬称略〕。

 

  今週のお目当てはMINAMIさん。5月中の渋谷道劇で3作目「ハイカラさん」を初めて拝見し、その後に観劇レポートを書き上げていたので早くお渡ししたかったのにタイミングを逸して三か月も経っていた。

 既に、新作「夏」が前週の栗橋にて初出しされていた。

 

 今週は二個出し。1,3回目は新作「夏」、2,4回目は3作目「ハイカラさん」。

 すぐさま新作のレポートが書きたくなってMINAMIさんに曲名を教えてもらう。

 

 なにせデビューして初めての夏を迎えるMINAMIさんにとって、当然に初めての夏の演目であるから、どんな作品を持ってくるのか、ファンとして注目していた。

 拝見した瞬間に、MINAMIさんらしくて嬉しくなった。なんといっても元気いっぱいの作品である。本人も「元気な立ち上がりをやってみたくて作って頂いた演目です。」とコメントしてくれた。

 おじさんの私としても、前作「ハイカラさん」が全曲洋楽だったのに対して、今回は全曲邦楽でしかも聞き覚えのある曲ばかりだったので、すぐノリノリになれる。曲の雰囲気からして、もしかしたら全曲をMINAMIさんが選曲したのかなと最初思ったが、実際は「3,4曲目は自分で、残りは三枝美憂姐さん選曲です。」とのこと。いずれにせよ、MINAMIさん自身が選曲した「打上花火(DAOKO×米津玄師)」と「プラネタリウム(大塚愛)」にMINAMIさんらしさが詰まっている感じがする。

 

 さっそく新作「夏」のステージ内容をおさらいする。

 最初に、ひまわりをイメージさせる黄色い衣装で登場。

 上半身はノースリーブで白い襟の付いた衣装。下半身はサイドにポケットが付いたパンタロン風のズボン。髪には白の上にピンクと黄色がのった花飾り。足元は白いブーツ。

 一曲目は、島谷ひとみの「亜麻色の髪の乙女」で、音楽にのって元気に踊る。

 音楽が終わって、一旦暗転し、着替える。

 今度は上下セパレートな軽装で登場。上半身は襟元が付いたブラ状の衣装。下半身は、ミニスカートで裾に金の横線がたくさん入る。上下の衣装模様は、水色のジーパン生地にオレンジとグレイの猫がたくさん描かれている。同じ模様で、小さな帽子、そして両手首の布。

 白いロングブーツを履いて、軽快な明るい音楽にのって楽しく踊る。

 二曲目は、松浦亜弥の「year! めっちゃホリデー」。

 音楽が変わって、衣装を脱ぐ。下には、青・黄色・緑の鮮やかな色彩の上下の水着が現れる。

 三曲目は、DAOKO×米津玄師の「打上花火」。しっとりとした大ヒット曲。

 この水着も脱いで、白いシュミーズ系のドレスを着て盆に移動する。

 ベッド曲は、大塚愛のかわいい曲「プラネタリウム」。セクシーなベッドショー。

 立ち上がり曲は、プリンセスプリンセスの「世界で一番熱い夏」。まさにMINAMIさんが望んだ元気いっぱいの立ち上がりである。

 

 この演目で、今年の夏を乗り切りたい。そんな気持ちにさせてくれる作品である。

 

 

 余談ではあるが、MINAMIさんのサインで、最初のMの字に猫がデフォルメされているのを見て、私が手紙に描くニャンコによく似ているなぁと思った。私のニャンコの友達になってほしいなぁーと思っていたら、MINAMIさんからの手紙に「猫乃みい子です♪」と猫の全体像が描かれてきた。

 キャー!!!  かわいい~♡

 お絵描き好きの私は歓喜した。

なんと「(この猫のキャラクターに)JUN姐さんが名前を付けてくれたよ」と付け加えられていた。

 実は、私はJUNさんのキャラクター「じゅんこ」の大ファンで、ポラを買うたびに、じゅんこの絵を描いてもらっている。この「じゅんこ」は‘おばけのQ太郎’をデフォルメしたしたもので不思議なかわいさを持つ。私の童話に合わせて、いろんなじゅんこが描かれる。時にじゅんこがメーテルになったり、かぐや姫になったりもする。JUNさんの絵の特徴は「牧歌的な味わい」であり、登場するじゅんこに癒される。この「じゅんこの絵」を私ほどたくさんコレクターしている人はいない。いずれ「じゅんこ」の個展を開けるなと密かに思っているほどだ(笑)。

 JUNさんも最初は「私はじゅんこしか描けないから」と絵を描くのを遠慮していたが、是非にとお願いして、いざ書きだすと「お絵描きは楽しい♪」と毎回描いてくれるようになった。今やJUNさんは私の専属マンガ家の第一人者になっている。

MINAMIさんの「猫乃みい子」もそうならないかなぁとふと思ったよ。(笑)

 

 

2019年7月                            大阪晃生ショーにて